高橋由美子ベスト盤「STEPS」(3)

コンプリートベスト盤発売記念、mybest語ってみましょう回。
完全に趣味に走ることを先に宣言しておきます。



とりあえず、ようやくPV集見終わりました。

正確にはライブ部分はまだなのですが、DVDからの再録なので、恐らくデジタルリマスターではないとするなら、内容は分かっているので今週末に持ち越し。

自宅のテレビは貧弱なので、実家に帰ったときに大画面で見た方が満足度↑なのは分かりきっているので。

ひとまずはシングル部門から。

【シングル部門myBEST】
1.笑ってるだけじゃない(22thシングル、1997年10月22日発売)
2.そんなのムリ!(15thシングル、1994年6月22日発売)
3.負けてもいいよ(19thシングル、1996年3月3日発売)
4.Fight!(2ndシングル、1990年9月21日発売)
5.Step By Step(1stシングル、1990年4月21日発売)

元気系としっとり系が少ないシングル部門。
次点は「yell」と「Good-bye Tears」。

彼女「らしい」曲2曲を上位に持ってきました。#1と#2。

「笑っているだけじゃない」は後期の曲ですが、これぞリアル高橋由美子と申しますか(笑)少なくともファンから見た彼女の一番リアルな面を見せているのがこの曲かなと。
彼女のアイドルに対する接し方というのが、まぁ何というか物言うアイドルでございましたから、一筋縄でいかない一本筋の通った様をはっきり見せている曲、というのが選曲理由。

#2は初めて聞いた時に「これ由美子さんの本音じゃないの?」とか思った記憶があるぐらいにインパクトが強かった曲。でも言いたい放題言っている割に後で後悔してる女の子、という設定がもろにシンクロでして(笑)。

#3は癒し系から1曲。このタイトルで出す勇気そのものに感服しますが、彼女の人としての大きさをよく表現している歌詞です。包容力の大きさとか、温かみのようなものが感じられる曲で、落ち込んだときにはとてもすーっと心に入ってくる曲。

#4はようやくアップテンポ系。今回のブックレットで実はこの曲は事実上アイドル部門のスタッフで作られたということが分かりましたが、今の今までアニメ部門での曲だと思ってました。時計を元に戻せるなら、この曲を赤い衣装で歌っていたときの由美子さんを生で見てみたいんですが。あの頃はイベント行くとか考えなかったからなぁ。

ブックレットでご本人も言及してるサンシャイン噴水広場でのイベント、1週間前にほぼ同期(1991年1月デビュー)の中嶋美智代さんが人を集めるだけ集めて中止にしたのに対して、由美子さんのイベントは定員ぎりぎりで何とか開催して、当時のアイドルファンは随分由美子さん贔屓に振れたのを思い出します。

#5はデビューシングル。2nd以降との歌唱力の違いにびっくりしますが、やっぱり忘れられない1曲。1990年4月にTBS系「東京イエローページ」で由美子さんを見ることがなければ、きっとここまでファンにはなっていなかっただろうなと思います。
最初を見ている思い入れって、ずっと引きずるものですね。

【アルバム・C/W部門myBEST】
1.ETUDE
  (6thアルバム「prelude」#3 1993年7月21日発売)
2.A Song For You
  (8thアルバム「Tenderly」#5 1994年7月21日発売)
3.風のプロローグ
  (3thアルバム「dream」#9 1992年3月4日発売)
4.セルロイドの夏休み
  (2ndアルバム「PEACE!」#7 1991年7月21日発売)
5.こんなにそばに居る
  (8thアルバム「アチチッチ~fire version~」C/W
   1992年10月21日発売)
6.天使か悪魔
  (8thアルバム「Tenderly」#7 1994年7月21日発売)
7.愛さずにいられない
  (17thシングル「すき・・・でもすき」C/W 1995年5月24日発売)
8.今度逢えるときには
  (13thシングル「友達でいいから」C/W 1994年1月21日発売)
9.泣いてもいいよね
  (8thアルバム「Tenderly」#4 1994年7月21日発売)
10.8分休符
  (8thアルバム「Tenderly」#8 1994年7月21日発売)

#1は去年のライブにも今回のベスト盤(4枚目#8)にも入ってる珠玉のバラード。
由美子さんの曲から1曲選んで、と言われたらやっぱりこの曲です。
彼女の歌声の最大の魅力は”重さからくる説得力”だと思っています。
それに加えて押しつけがましさのない優しさ。深くすーっと入ってくる歌声に魅せられたのが、一番大きなファンでい続けている要因なのだと思います。
この曲、中野サンプラザのライブ映像の演出でもそうなっているのですが、とにかく闇が似合います。
真っ暗な場所でこの曲を聞くと、とにかく吸い込まれそうになります。

今でも、夜、彼女自身が鼻歌で歌いながら家へ帰るというライナーノーツでのエピソードがとても嬉しかったです(笑)。

#2もベスト盤入り(4枚目#9)した曲ですが、発売当時「この曲を最後に引退するんじゃなかろうか」と噂されながら、もう16年経ちました(爆)。

ライナーノーツで(失笑)と付いていて、これはこれで噴き出しましたが、本人名義作詞曲の3曲のうち1曲。若干20歳でこんな歌詞を書いていたことに驚きますが、由美子さんファンじゃない人がこの歌詞をベタ褒めしていたのを見て、とても嬉しかったことを思い出します。
ある意味「もう一人の高橋由美子が、アイドル高橋由美子を見つめている」曲かなと思っています。

#3、#4、#5はいずれもメロディーラインが大好きな曲。由美子さんの伸びる声質を最大限に活かしている3曲で、自分が本当に落ち込んだときに聞くのは実はこっちだったりします。イメージは北海道の原野というか、とにかく目の前に広がる絶景、という印象。

#6はタイトル先行の選択ですが、なんか「悪魔」って単語は由美子さんの個性には欠かせないと言いますか(笑)。基本「小悪魔」なはしゃぎ方がイメージに張り付いているからかもしれません。

#7、#8はC/W曲。両曲とも1曲目がテレ朝主演ドラマ主題歌で、売上ワンツーの作品ですが、曲として自分が好きなのは実はどっちもC/W。今回のベスト盤にも収録されています(#7は3枚目#2、#8は2枚目#8)。力みがない柔らかさの究極という、安らぎ系のミディアムバラード。こういうゆったり系の曲は癒されます。

#9はアルバム曲ですが、基本は強気系だった当時の由美子さんがこういうタイトル曲歌うとちょっとぐっときます(笑)。

#10はベスト盤収録(4枚目#10)。イメージは函館か長崎の坂道。曲調も独特ですが、この曲の歌詞もどこか「由美子さんを振り返る」的なところがあります。これ作曲、松浦有希さんなんですよね。松浦さん作曲の曲と言えば、同時代のアイドルグループ・ribbonの「virgin snow」って曲も好きでした。

【PV部門myBEST】
1.ふたりの距離
2.いつか逢おうね
3.アチチッチ
4.Good Love
5.yell

今回のComplete Bestにせっかく未発表も含めたPVがいっぱい入ったことでもありますし、PVの方も独立で。

#1、#2は女優さんらしいPVというか、「表情で語っている」系がとても印象的な出来。
歌わない系のPVですが、それだけに表情だけで魅せるのは素敵です。

#3はブックレットであれだけ言及されれば入れざるを得ません(笑)。
そうですか、あの富士の裾野の大爆発は本物なんですか。どこの東映特撮ですか(笑)。

この撮影に関しては良田Pが「彼女は主旨を理解して頑張ってくれた」と褒めてるのに、本人自ら「殺す気か?って思いました」って語ってるすれ違いが爆笑モノでした。
(軽口叩いても本人は納得してる、というのが前提になっているんですが、まぁある意味すごく「らしい」エピソードだなぁと)

#4は「だいすき」とどっち選ぼうか迷ったのですが、いきなりPVに出させられた外国人の皆さん大変だろうなーと。微妙なリズムの取り方してる皆さんが面白すぎました。

#5は2人の高橋由美子が出てくるという作りが面白かったので。
白と黒ならもっとある意味面白かったような気もしますが(違う意味で)。
というか、アイドル時代の由美子さんと今の由美子さんを対談させることができたら相当面白そうですが(笑)。

yellといえば、ブックレットで由美子さんが話されていますが、この曲が主題歌だった日本テレビ系「もう一つのJリーグ」で一回だけ共演したことがある俳優さんが、「ガイズ&ドールズ」で再共演だったのだそうで。

17年ぶりの再共演、ということだそうですが、男性で17年前から活躍されている方というとかなり限られるわけで、誰でしょ? 中本雅俊さんか井上高志さんかな?と思っているのですが、当然のことながらプロフィールにも載ってないんですよね。

2010/10/7追記
インタビュアーさんから教えていただいたのですが、正解は井上高志さんだそうです。良かった当たって。


・・・・というわけでようやく感想完結ですが、最後に4枚目のボーナストラック「瑠璃色の地球」についての感想を。

ライブの時も感動したけど、やっぱり歌い続けているのは大きいんだなぁとつくづく。
ほぼ10年ぶりのレコーディングということでしたが、この10年間、舞台で歌わなかった年は2001年しかないわけで、ある意味「慣れ」ているのは流石だなと。

ミディアムバラードとかは今でも十分通用すると思うので、ぜひ歌手としても活躍を期待したいものです。

改めて今回の企画に関わった皆様に深い感謝を申し上げて、今稿の締めとさせていただきたく。

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高橋由美子ベスト盤「STEPS」(2)

1週間の延期も気にならずに、本発売日となった9月29日。

amazonさんからの発送連絡が前日に来て、佐川さんに「不在時eメール」登録までしておき準備万端かと思いきや、いつものおじちゃんが「夜にしかいないと思って」、夜に持ってきてくれました(笑)。

※ちなみにブックレットのネタバレが多少あります。
回避の方は回れ右で!




まずは開封前に二拍手してから(爆)、開けてひとまず、インタビューをじっくり読み。

由美子さん自身のインタビュー、相変わらず適度な毒と的確な本人評で実に良いのですが(しかし記憶力良いなぁ・・・)、特に印象的だったのは、こんな一言。

「周りが思っているものと、自分がやりたいものが違ったときは、前者を選ぶ。
そこにあるのは自分ではなくて”アーティストの高橋由美子”。
だからこそプロとして徹することができて、それがかえって良かった」という言葉。

間違いなく、由美子さんを20年間支えた最大の哲学は、この言葉に集約されるんだと思います。アイドル当時から「自分を客観視できることが自分の長所」と言っていた彼女。

ある意味、自分への期待に抗えない優しさこそが
高橋由美子の高橋由美子たらんとしているところで、
それを突き詰められたからこその「20世紀最後のアイドル」だったんだと思います。

ちなみに今回のインタビュー、由美子さんの意外な野心家ぶりが見えて、とても意外で、頼もしかったです
(今後への戦略の巧妙さも含めて・・・笑)。
やっぱり歌を歌う人にとっては、紅白って大事な舞台なんですね。

有言実行とご本人言ってますが、あながち大風呂敷でもないのが彼女。
努力してないように見せるの大好きですけど(笑)。

具体的な夢を言ったのはここ10年では自分が記憶する限り今回が2回目。
5年前、由美子さんはピーターパンをやりたいと言っていたっけ・・・
たまにしか言わないのに、凄いハードル高いの選ぶなぁ(笑)

びっくりしたのは由美子さんの口から
「ミュージカルはこれからも続けていく」発言が出たこと。

正直、ミュージカルには出ていながらも「ミュージカル以外もやれる女優でいたい」という考え方を彼女からは強く感じていたので、あえてこういう発言が出たのはとても意外。
どちらもできるのがご自身の”売り”というのを、肌で感じているからなのかもしれません。




はてさて、そこで、ふと立ち止まると、目の前にある5枚のディスク。

由美子さんの曲は全曲1回以上聞いたことがあるので、どのディスクを採っても「初めて聞く曲」はないわけです。

シングル、C/Wを収録した1枚目~3枚目は後回しかな、と思ってふと4枚目の1曲目をかけたところ・・・

音が違いすぎる!

デジタルリマスターを甘く見すぎてました。

すぐに4枚目の再生を止め、1枚目から順番に聞くことにしました。

久しぶりに聞く曲も、1年ぶりに聞く曲も、どれも音が素晴らしくて、で、やっぱり由美子さんの歌声は今聞いても全然色褪せていなくて。

当時のビクターの全力が投じられた、しかもその中でもメインの、シングルとC/Wが連なるわけですからどれも完成度が凄い。そりゃ今回の収録曲より好きな曲はアルバム曲にいくつもあるけれど、それでもやっぱり別格。

廃盤になっていたビデオがDVD化されて、準ベスト盤が出て、ついに今回コンプリートベストまでもが発売されたことには、関わった皆様に心から感謝を申し上げたい気持ちでいっぱいです。

今回のブックレットには、当時のスタッフとしてプロデューサー兼ディレクターの良田性正氏、作曲の本島一弥氏へのインタビューが含まれていますが、特に良田氏の由美子さん評が抜群に面白いです。

妥協のないアイドル・由美子さんと日本一バトルしたであろう(笑)と思われるだけにエピソードの一つ一つが「そうだったのか!」と興味深いです。

「女性としての優しさも持ちながら、男気も持ち合わせている」というのは、凄く的確な表現だと思います。

良田氏は新国立劇場「エネミイ」をご覧になったようですが、由美子さんを「怒れる人」と評したのも、さすが分かっていらっしゃる。
「当時から怒ると怖かった」というのは腹を抱えて笑ってしまいました。

「アチチッチ」のPVの時の、良田氏評と、由美子さんご自身のコメントの食い違いっぷりも笑えます。

色々な意味で「嘘がないアイドル」だったんだなぁ、と改めて思います。

自分にとって彼女はデビュー以来ほとんどの年で贔屓一番手でしたが、彼女の魅力は「嘘がない」と同時に、「損得では動かない」からなのかなと思います。

ハラハラもするし、心安まる暇はないのですが(最近さすがにようやく年相応に落ち着いてきたような)、「自分と相手には誠実であろうとする」からこそ、今まで見続けてきたし、きっとこれからも見続けていくんだと思います。

今回のCDの収録時間は306分(5時間6分)。
昨日22時から聞き始めて3枚目が今聞き終わり、ようやく半分超えました(笑)。
4枚目の最後の曲以外と、PVは明日回しにしてとりあえず寝ます。

「瑠璃色の地球」、さすがに素晴らしかったです。
優しく語りかけるような歌い方は、あまり聞いたことがないので意外。
「ETUDE」にちょっと通じるようなところを感じたかも。

明日は全部聞き終わって・見終わっての感想と、コンプリートベスト発売記念でMybestでも書いてみようかなと思っています。

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高橋由美子ベスト盤「STEPS」(1)

9月29日発売が最終決定した高橋由美子さんのベスト盤、
「COMPLETE SINGLE COLLECTION "THE STEPS"」
歌手デビュー20周年の今年に初のBOX仕様での発売になります。
デビュー曲「Step By Step」から一語取っての「STEPS」
(前のベスト盤の時もこのタイトルでしたそういえば)。
振り返れば、いい曲でデビューできたよねぇ。魔神英雄伝ワタル万歳。

ビクターから冷遇されてきたからここまで長かったなぁ・・・(遠い目)。

ビクター先輩の某アイドルさんはずいぶんと厚遇されてきたのに比べたら・・・とはいえ、あっちはああなっちゃったから(経緯略)、多少は売上見込める由美子さんの20周年、ってことなんだとは思うんだけど・・・

発売されたら曲レビューはやるとして、とりあえず現段階で情報がほぼ出揃ったので、ちょっと書いてみます。

由美子さんが歌手生活10年間でリリースした曲はのべ179曲ありますが、アルバム収録のシングル曲、バージョン違いの曲といったものを除外すると、実質的な曲数は113曲。
今回、本曲61曲とバージョン違い2曲なので、半分以上の曲が収録されるわけで、まずはめでたいことです。

本人も「まさかこんなことになるとは」と言っていましたが、2年前の自分にこれを言っても信じないでしょうねぇ。
やっぱり何だかんだ言っても事務所移籍効果なんでしょうね。

前の事務所は頑なにアイドル時代を拒絶していましたから
(今回の本人コメントを聞く限り、本人の意向より遥かに強く)。

今回は5枚構成のBOXで、1枚目から3枚目までがシングルとC/W。ぴったり年ごとに分かれての収録。特にラストシングルの「螺旋の月」とラス前の「ふたりの距離」は廃盤になって長かったので、本当に久しぶりに聞くことになります。

5枚目はPV集ということで、現時点で残っているPVをかき集めたということらしいのですが、その曲目を見ているとなるほどねぇ、と思うことしきり。

何しろ1曲目(「Step By Step」)と2曲目(「Fight!」)のPVがない。

それもそのはず、由美子さんのデビューは元々アニソン部門だったので、2曲ともジャケットが裏面だったぐらいで、3曲目の「笑顔の魔法」がアイドル部門に移籍しての最初のシングル。というわけでここからPVが始まっていたりします。

「はじまりはいま」とか「そんなのムリ!」とか、どう見てもPV向けなのに残っていないのがあるのも不思議です。
何気に一、二を争うほど好きなシングル「笑ってるだけじゃない」のPVが見られるのが実はとっても楽しみ。
というか、PVってオンタイムでそれほど見る機会がなかったので、多分このDISK5、見たら初見の映像ばかりになりそうな気がします。

そして今回注目だったのが、シングル・C/W以外の曲から本人セレクションで選ばれたDISK4。
ようやく昨日あたりから情報が出始めましたが、何というか由美子さんはさすがにご自身のことが分かってます。

13枚のアルバムのうち、収録曲を出していないのはベスト盤の「for BOYS」と「for GIRLS」を別にすれば、企画アルバムの「Working on X'mas Day」だけ。
ベスト盤の「SINGLE COLLECTION Steps.」からですら選曲しています(「yell-Ballade」)。

基本は1アルバム1曲ずつですが、後期の「Tenderly」、「万事快調」、「気分上々」からは2曲ずつ。これは本人の意向がよく分かるセレクトです。(本人的には後半がより充実していたと認識してるので。)
初期の「PEACE!」から3曲がセレクトされ、このアルバムが最多です。

全体を見回すと、曲目も本人作詞の「A Song For You」(Tenderly)、母親へのメッセージソング「Dear Mrs. Friend」(Paradise)、不動のオープニング曲「PEACE BOMBER」、知る人ぞ知る、実は本人作詞(PN使ってる)の「あなたへ…」を入れてるあたりとか、名曲中の名曲「ETUDE」が入ってみたり「8分休符」もやっぱり入ったか・・・という感じで、まぁよくもまぁここまで曲のクオリティとファンの意向を汲み取る選曲をするなぁと、感心せずにはいられません。

まぁそりゃ入れて欲しかった曲はまだあるけど1枚の制約下じゃこれが限界でしょう。
由美子さんの選曲センスの確かさに脱帽です。

そして何と、このDISK4には由美子さん以外の曲が入っています。
それが「夢やぶれて」「瑠璃色の地球」

去年のシアタークリエ「由美子ライブ」をご覧になった方はおわかりの2曲です。

「夢やぶれて」はご存知、「レ・ミゼラブル」ファンテーヌ役の曲。ま、さすがに「On My Own」は持ち歌じゃないからこっちが入るのは自明の理ですが、これは新録ではないそうなので、別所盤あたりから持ってくるのでしょう。
ミュージカルにこれだけ出ている割に、ソロ曲に恵まれていないから、1曲選ぶとやっぱりこれなんだなぁ。

ビクター公式見てみたら、やっぱり「2003年ライブ盤」になってました。こちら
しかしビクターさん、”20世紀最後のアイドル”はともかく、”21世紀最高の女優”とは・・・嬉しいけど・・・また大きく出ましたね・・・(苦笑)

でやっぱり別所盤。ソース

今、ちょうど年相応になったと思われるファンテーヌ役ですが、来期からファンテーヌは当たり年なので、もう陽の目を見ることはないでしょうから、ある意味、最後の由美子ファンテでもあるのでしょう。
演技派ファンテの系譜を継いでくれるのは意外に新妻ファンテじゃないかと思ってます。
最近の新妻さんの演技バランスの良さはなかなかだと思うので。

で、もう一方は新録。
「”20世紀最後のアイドル”があの松田聖子の名曲をカバー。」という宣伝文句になってますが、そうかそれって実は結構なトピックスなのね、ということに意外に思ったり。

アレンジが”あの”鈴木大介さん。8年前、NHK-FM「気ままにクラシック」で、由美子姫の気ままさ(笑)を巧みに引き出して、史上最強にご機嫌な(爆)空間を作り出していた氏と、実に8年越しのコラボです。
2人が中心になっての春の千鳥ヶ淵お花見は今でも健在みたいですが。相変わらず人付き合いが長い人だこと。

クリエでアンコールに聞いたこの曲は、アンコールに相応しい素晴らしい出来だったと思います。ライブ録音に負けずとも劣らない新録になっているであろうことを心待ちにしたいと思っています。(由美子さん自身はプレッシャーで前夜は寝られなかったそうです)


今回、ライナーノーツや当時のスタッフとの対談、ロングインタビューもブックレットに入っているそうで(ちなみにロングインタビューのインタビュアーさんのblogはこちら)、それもすごく楽しみなのですが、現段階で上がっている由美子さんのコメントも相変わらず味がありまくりで、ちょっとじーんときました。

こちら

「変わらないね、って言ってもらえるのは嬉しいけど、変わらない方がおかしい」って言葉はすごく重くて。

「アイドル」というイメージに縛られた20年だったんだなぁ、というのが今さらながらにわかる。

「今の私とは違うので比べてもらっても困る」というのを笑いでごまかしているけど、由美子さんが笑いを取りにいくときって、ほとんど本音だったりするんだよなぁ(経験則)。

去年のライブについて「一大決心」と語っているけれど、それはまさしく本音だと思う。「想い出は綺麗にとっておいてほしい」からこそ、想い出を超えるものを今の自分ができるのか、それが最後まで不安だったんじゃないかと思う。

「最大限の努力をした」けれど
実は「アイドル・高橋由美子はすごく疲れる」と。
これは凄く分かる。

アイドル時代、由美子さんは「アイドルすぎる」って言われてたことがあるんですね。
「一分の隙もないぐらいにアイドルだ」って。
「暗いところは見せたくない、みんなの前では明るい部分だけ見せていたい。それが『アイドル』だから」と語っていた20歳の由美子さん。

アイドルに徹しすぎた故に、そのイメージからいまだ一部は抜け切れていない、でもそんな過去もひっくるめて今でも語れるってことは何よりの名誉だし勲章だと思う。

由美子さんの魅力は色々あるけれど、言葉の重さの裏にある苦悩、それを何とか乗り越えようとするさまが一番かな、と思う。
恵まれすぎていないところとか(爆)。

何と言うのか、由美子さんのイメージは曲目で表現すると<笑ってるだけじゃない>なんですよねそのものずばり。

「ファンからの期待」というものを肌で感じる感性を持っていて、それを無下にはできないけど(笑)自我は残してる(100%は聞く気はない・・・笑)、みたいなところが今でも変わらなくて頼りになります(笑)

ところでこのBOX、中日劇場で予約募ったら多少は売れたんじゃ
(終演後限定)。

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のってけラジオ

2009.3.10(Wed.) 14:00~14:30 ニッポン放送

「淫乱斎英泉」がらみでの番宣登場が立て続けの
お半役・高橋由美子さん。

この日はニッポン放送「テリーとたい平 のってけラジオ」2時のゲストに生出演。

今回の舞台は所属の東宝芸能が制作ということもあるのですが、もう一人の女性出演者である田中美里さんが直前まで映画番宣の関係で飛び回っている関係もあってなのか、前の事務所では考えられないほどの登場回数の多さ。

この日を含めた3日間はフジテレビ「ごきげんよう」にも登場しており、「隙間産業」の舞台宣伝のためとはいえ、予想を上回るペースです。

これだけ番宣に出てチケットの売れ行きに反映しないと、今後が心配になるところなんですけどね。(役者さんとして知名度はともかく、動員力があるわけではないので)

このラジオでも言っていたのですが、テレビのバラエティは、台本がないと「何か面白いことを言わなきゃと焦ってしまい苦手」だそうです。
「ごきげんよう」は時に借りてきた猫のようですが(苦笑)、ラジオは相変わらず全く緊張しないようで、色々興味深い話が聞けたのでした。

○舞台の魅力とは?
 とにかく稽古大好き。
 (ちなみに稽古はだいたい、13時~21時ぐらい。)
 舞台の仕事が来るとどうしても受けちゃう。
 開演5分前の手に汗握る感じは中毒症状になる。

○過去の共演者で忘れられない方 BEST3

第3位 前川清さん
(2008年・新宿コマ劇場「星屑の街~新宿歌舞伎町篇」)
 歌と演技の落差がすごく、格好いい。
 歌の時はとてつもなく職人。
 
 演技がほわっとした感じ、
 自由に動くと面白いなとか自分で思うと、突っ走って自滅する(笑)
 その方向が全然悪い気持ちにならない。

第2位 松たか子さん
(2002年・日生劇場/帝国劇場「モーツァルト!」、2004年・帝国劇場「ミス・サイゴン」)
 舞台の後も仲良くさせていただいている。
 (由美子さんの)両親が大ファンで、娘を差しおいて松さんのために弁当を作ってきたりした(笑)

 女優さんとしても素晴らしい方ですが、
 清潔感あふれる方。人柄としても嫌みのない方。

 「由美子さん、本当に申し訳ないんですけど、
 先にお嫁に行かせていただきます」

 と電話をしたのは、やっぱり松たか子さんだったそうです(笑)

 ちなみに由美子さんの答えは「いってらっしゃい」だったそうで。
 こっちもやっぱり。

第1位 樹木希林さん
(1992年・松竹系映画「時の輝き」)
 芸能人になって初めてサインをもらった方。
 その時に添え書きしてもらった「一本道は一人で寂しい」という言葉がとても印象に残っている。
 「役者は所詮一人で、孤独と戦うのが役者だよ」と言われて感動して、それ以来大好きな方。

 役者をやってみて感じたのは、確かに一人の仕事という面もある。けれど、同じ作品に向かってみんなで作り上げていくのが「一緒の夢をみんなで追い求める」ことは温かい作業だと思う。
 その作品でお客様に感動を与えられて、お客様からの感動の気持ちを役者として受けられるのは、とても素敵な仕事だなと思う、と。

・・・・

由美子さんが舞台に思い入れがあるのは前からずっと聞いていた話ではあるのですが、最近よく口に出される「他の役者、スタッフとの共同作業」という言葉はとても素敵な言葉だなぁと思います。

由美子さんの舞台を見ていて何が安心できるかというと、彼女の舞台役者としてのコアを信頼しているから。

それというのは、

「共演者を蔑ろにして自分『だけ』目立つことは絶対にしない。
作品の役どころをはみだして、役と作品を壊すことは絶対にない」

ということ。

常に相手の役者と作品の全体像を意識して演技をしているからこそ、彼女の役に入り込むことで物語が深く理解できるように思えます。

それでいて「お客様」という言い方をされることは、少し前まではなかったように思います。
役者としての彼女は好きだけれども、お客としては置いて行かれていることを、感じないわけではなかったのですが(ほとんどカーテンコールのみの印象の問題ですが)、この辺はスタッフ兼任で舞台を作った、劇団HOBO結成の体験談が反映しているように思えます。

稽古が好きで、作品を作り上げることが大好きで、でも昔は「カーテンコールで拍手をもらうのは役者としてはおまけのようなもの」とまで称していた彼女(実は同じようなことは松たか子さんも言っていました)。
そんな割り切りを覚悟していたようなところはあったのですが、でも、改めて彼女から「お客様との感動のキャッチボール」が舞台の醍醐味、という趣の発言がされるのはとても嬉しいです。

○質問もろもろ
Q.アイドルとして人気が出た時は正直戸惑いがあった
A.YES。
  役者として活動していきたかったので、「かつぎられあげちゃった」(原語のまま)ので本人も家族も戸惑っていた。
  歌が売れた頃、団地に住んでいて、それでも大丈夫だと思ったぐらいのほほん家族だったけど、正月に親衛隊の皆さんが来て年始の挨拶をされた時には、さすがにオートロック(のマンションに)越そうと思った。

Q.アイドル時代からの仲良しがいる
A.YES。
  堀越時代からの友人が多い。

  舞台に進むのは大変じゃなかったですか?の問いに対して-
  舞台に活動をシフトしたのは全然違和感はなく、むしろ自分がやりたいことだったので全く問題なかった。
  むしろコンサートとかは抵抗あって。2時間30分を自分1人で持たせなきゃいけなくて。何か面白いこと言わなきゃと思ってしゃべってたので、プレッシャーでした(苦笑)。
  
  歌は覚えてましたか?の問いに対して-
  シングルとかなら覚えてましたけど、アルバム曲とかはレコーディング以来歌ってないとかざらだったんで、1週間ぐらいの練習じゃ30曲とかまず覚えられないですね。

  歌詞と違う詞で歌うことはしょっちゅう(笑)

  ファンの方は覚えておられるので、「『また』ちょっと違うこと言ってましたね」とか、しょっちゅう言われましたね(苦笑)

・・・
ミュージックステーションで「友達でいいから」を字幕と違う歌詞で歌いながら顔色一つ変えなかった武勇伝の持ち主ですからねぇ(笑)。

そういや「ごきげんよう」(3月10日放送分)で「歌詞が飛んだことがなかったのに、その時だけスコーンと歌詞が抜けて、『ららら・・・』でごまかしたことがある」(笑)と言っていました。
たしか、2004年の「ミス・サイゴン」(エレン役)の「キムとエレン」だった気がする。

Q.バラエティ番組で泣きそうになったことがある
A.YES。
  というか今でも。
  台本に添ってコメントするとかは大丈夫ですけど。
  他の人が話してるのに相づち打ったりしてるしかできなくて、「何か言ってくれ」って言われるんですけど、面白いことが思いつかない(苦笑)。

Q.「南くんの恋人」には忘れられない思い出がある。
A.YES。
  CG使ったはめこみ撮影だったので、ほとんど共演者と一緒に仕事できなくて。カメラマンとメイクさんとただひたすらに撮影を深夜まで。ほとんど一人芝居。
  楽しかったとかいうより「過酷」でした。

  ロケ行くと子供たちが集まってきてくれて。
  「いつ小さくなるの」って聞かれて、「今日は小さくならない日なんだよ」って答えてた(笑)。

Q.アイドル時代、事務所の目を盗んでこそっとデートしていた。
A.YES。
  こっそりどころか普通にデートしてた。
  相手が派手な人ではなかった(スタッフさんとはいえ一般人だった)のでなおさらかも。
  事務所からはNGって言われたけど、「そうですねー」って答えてそのまま無視してた。

Q.アイドル時代、共演者から言い寄られた経験がある。
A.NO。
  と思ったけど、相手に興味がなかったからそう思ってただけで、「あれって実はデートのお誘いだったりした?」みたいなものは多々思いだす(笑)。
  惜しいことしたなとも思わないけど(爆笑)。

Q.カラオケに行くと自分以外の曲で歌う曲がある
A.YES。
  松田聖子さんの「瑠璃色の地球」。
  お酒飲んで、(午前)3時ぐらいから歌いますね。(午前)5時30分の始発で帰る人を見送るまでとか。

  ・・・午前様ですねぇ。
  そういえば、G2プロデュースの特集頁で、キッチュさんがその辺をばらしてます。
  7時まで飲んでて12時には普通に稽古場にいる・・・元気だなぁ。

Q.一生独身でもいい
A.NO。
  面倒くさいのがイヤ(笑)
  これだけ一人でいるのに慣れるともういいかなとか思うけど、家族の手前、行きたいと言わないとなぁと。
  一番ネックになるのは「自分が外でお酒を飲むことに文句を言わない」

  結婚したらせめて1時30分には帰ります

  ・・・あはははは(笑)

そんなに由美子さんに思い出したテーマ曲1曲

部屋とYシャツと私@平松愛理さん

「飲み過ぎて帰っても三日酔いまでは許すけど、
四日目つぶれたとき恐れて実家に帰らないで」

そういや、由美子さんって男だったなぁ、中身(爆)。

2009/3/15追記
3/13付の新潟新報朝刊11面、由美子さんのインタビュー記事です。
いつのまにか主演になってますが・・・
「ちょい悪おやじ」とは言い得て妙です。
「YUMIKO_NIIGATA.jpg」をダウンロード

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