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『ミス・サイゴン』(36)

『ミス・サイゴン』(36)

2022.7.29(Fri.) 18:00~20:50
帝国劇場 1階H列10番台(下手側)

『ミス・サイゴン』2022年版、この日が初日です。
2020年公演が全公演休演となり、2022年公演もプレビュー公演が中止となり、この日が2017年1月22日、名古屋での大千穐楽公演の次の回となりました。

当日のblog(こちら)を見返すと、笹本玲奈キム201回目での卒業公演で、その日のことが思い出されます。
(ちなみにこの大楽の翌日、玲奈ちゃんは結婚を発表され、今や一児のママです)

2004年以来見続けてきたサイゴンですが、どんどんと推しの役者さんが卒業されていますが、今回は何といっても青山郁代さんのサイゴン初プリンシパル。
当初とっていたプレビュー公演がなくなって途方に暮れていたところ、観劇友さんにお声がけいただき、無事観劇することができました。

郁代ちゃんは2008年の『ミス・サイゴン』を見てミュージカル女優を目指し上京、当時の東宝ミュージカルアカデミーで学び、初舞台後、2012年の『ミス・サイゴン』でアンサンブルとなった後、今回が実に11年目でのプリンシパル昇格となります。

『ミス・サイゴン』の女性プリンシパルは基本的にアンサンブルからの昇格はなく(男性は今回初クリスの海宝さん、トゥイの西川さんがそうですが)、今回Wの則松さんも宝塚卒業後、サイゴンアンサンブル経験がないままプリンシパルとなっているので、郁代ちゃんの辿った道はかなり細く異例な道。

そういったこともあって「我が心の夢」は真に迫って痺れたし、何といっても「アメリカン・ドリーム」で豪華なキャデラックに、ゴージャスな衣装で出てきた様にうるっとくるものがありました。とはいえ、ジジからキムに推し変(爆)したエンジニアが、ジジを崇めるのは何だかなぁとは思いましたが(笑)。

・・・

2016年-2017年公演とは歌詞、台詞も随所で違いがあって、おそらく違和感を感じた個所が変更点なんだろうなと思いますが、何しろこの日が初日だったので、これから馴染んでいくのだとは思います。

この日のキムはこの日が初役となった高畑充希キム。歴代キムでエポニーヌを経験していない3人のうちの1人(松さん、ソニンさんと充希さん)ということもあるのか、歌よりも佇まいで演じられている感じで、松さんにちょっと近い印象を持ちました。危機を感じた時の鋭い眼光やオーラが魅力的ですが、歌声は特に1幕、少し作った風の歌声に思えてちょっと残念に思いました。演じながら変わっていくと思うので、これからに期待です。

役者さんで大きく印象が変わったのがエレン。この日は知念里奈エレンでしたが、「キムとエレン」のシーンが、従来はほぼ歌で綴られていたものが、かなりのパートが言葉になったことで、エレンの迷い、苦しみがとても伝わるようになって、元々エレンの肩を持たれる印象があるこの場面に、よりエレン寄りの空気を醸し出していたように思います。知念エレンは正直びっくりするぐらい良くて、前回初役のエレンの時に纏っていた「かつては自分もキム」という少しの空気感が完全に振り払われていて、とても好印象でした。

・・・

正直言って、ここのところの状況で、
開場を知るまで落ち着かなくて
開場しても幕が上がるまで落ち着かなくて
初日ということもあり2分開演が押しただけで心配になって
幕が上がっても途中で止まらないか心配になって
2幕が始まっても最後まで行けるか心配になって

最後、無事に(キム的には無事にというのも変だけれども)幕が下りた時に、充実感とともに、違う疲れが押し寄せてきたことは、ここ暫く許容せざるをえないことなんだろうな、と思わされます。

市村さんがご挨拶で仰っていた「11月まで応援よろしくお願いします」が名実ともに叶えられますことを願っています。

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