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『千と千尋の神隠し』

2022.3.20(Sun.) 18:00~21:00
帝国劇場 2階G列10番台(下手側)

ほぼ1か月ぶりの観劇は、観劇休み期間入り前(『笑う男』帝劇前楽)と同じ帝国劇場。

ここ1か月は仕事が入社以来一番大きなプロジェクトの稼働ということもあり、意図的にチケットを取っていなかったので、ようやく戻ってこられた、という気持ちでいっぱいです。(本当に帰ってこられないかと思った…苦笑)

この日はおけぴ・チケットぴあ合同貸切公演ということで、チケット難のこの作品、おけぴさんのお陰で唯一取れたのがこの回。感謝感謝です。

せんちひは映画で一度は見ているものの、そこまですごく好きという作品ではないですが、実際に帝劇で繰り広げられるこの作品を見ていると、帝劇にしっくりくる作品というか、『千と千尋の神隠し』を上演されていることに、帝劇が喜んでいるような、そんな印象を受けました。

この回の千尋は上白石萌音ちゃん。
もう、登場1場面目から千尋で、ラストまで千尋で。
愛され力の天才な萌音ちゃんですが、実体化した油屋の世界で、客席みんなが千尋の頑張りを応援してる様が半端なくて、そこにいるのは萌音ちゃんじゃなくて10歳の千尋で。

「10歳を頑張って演じていると見えないようにしたい」と萌音ちゃん自身が言ってましたが、そのために大変な努力をされたものが結実しているんだろうなと、その演技力の高さに脱帽します。

萌音ちゃんがキャラクター的には昭和が合う人なので、この作品の世界観ともぴったりしていて、少し昔の日本の空気感ともしっくりきているのも大きいですが、今回の舞台版の大きな特徴が、あらゆる点でのアナログ感。演出のジョン・ケアードが志向したのだと思いますが、場面の展開も、表現も、人を使って見せていて、今の技術ならCGで出来そうなことも徹底してアナログなので、空気感がぶれない良さを感じます。
釜爺(この回は橋本さとしさん)の長い手をアンサンブルさんが何人もかけて動かすなんて、普通考えませんよね(笑)

そんな萌音ちゃん千尋を生き生きとさせた共演者の中で、とりわけ目を引いたのはリン役の咲妃みゆさん(ゆうみさん)。宝塚トップ娘役(雪組)当時から、憑依的な女優さんとして有名な方ですが、キップのいい姉御肌の存在感がとても魅力的。不安がる千尋を時に優しく、時に厳しく支える様がとても良くて、千尋の母役との2役兼任というのも、実は全くつながっていない設定とはいえ、「千尋を支える」って点で共通してて、とても素敵でした。

この日はおけぴ・チケットぴあ合同貸切公演ということで、ご挨拶があるわけですが、それを忘れて何人かが舞台から捌けていきそうになり…

「貸切公演ですよ、みんな!(笑)」

足止めする敏腕座長(笑)。

「本日はおけぴ、チケットぴあ合同貸切公演にご来場いただき、ありがとうございました。帝劇公演も折り返し過ぎ、本当にあっという間です。みんなはどうですか?」

と振っておいて、あまりに多種多様の意見が来たので

「みんなそれぞれ色々あるみたいですけど」

でまとめる萌音ちゃんの強心臓(笑)

「毎回、こんな素敵な作品の世界にいさせていただける幸せを実感しています」
「お客様も感染対策へのご協力をばっちりしていただき、本当にありがとうございます」

「何より、今日皆様をここに連れてきていただいたおけぴ(さん)、チケットぴあ(さん)に最大の感謝を申し上げ、ご挨拶に代えさせていただきます。本日は誠にありがとうございました!」

…と、完璧すぎるご挨拶の後、ぴょんぴょん跳ねて捌けていった上白石萌音座長。

舞台本編も挨拶も何もかもが完璧な方ってそうそういなくて、私が思い浮かぶの他に1人しかいません。
だいたい舞台本編でエネルギー出し切って挨拶がぽわぽわになる方が多いんですよね…(笑)

・・・

どきどきとわくわくが詰まってて、
帝劇らしいザ・和風の雰囲気にマッチした作品。
この日はWOWOWさんのカメラが入っていたようですが、何らかの形で映像に残ることを願っています。

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