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2021年12月

2021年もお別れ。

年末大晦日恒例の、一年間振り返り企画です。
※出演者はフルネームの場合は原則として敬称略です。

●アクセス回数統計
  2021年(令和3年) 28,831回(累計1,290,671)
                ※12月29日まで
  2020年(令和2年) 44,494回(累計1,261,840)
  2019年(令和元年) 51,440回(累計1,217,346)
  2018年(平成30年) 88,004回(累計1,165,906)
  2017年(平成29年) 91,787回(累計1,077,902)
  2016年(平成28年) 86,075回(累計 986,115)
  2015年(平成27年) 93,427回(累計 900,040)
  2014年(平成26年) 149,636回(累計 806,613)
  2013年(平成25年) 171,881回(累計 656,977)
  2012年(平成24年) 97,881回(累計 485,096)
  2011年(平成23年) 71,845回(累計 387,215)
  2010年(平成22年) 115,763回(累計 315,370)
  2009年(平成21年) 39,312回(累計 199,607)
  2008年(平成20年) 40,276回(累計 160,295)
  2007年(平成19年) 21,640回
  2006年(平成18年) 30,996回
  2005年(平成17年) 66,481回
 *2007年以前はPCのみ、2008年以降はPC+携帯

 今年は2007年以来の3万件台/年。後半の更新がかなり少なかったこともあり、納得がいく数字です。

●月別PV数
    1位  2月(3,294)
    2位  5月(2,988)
    3位  3月(2,904)
    4位 12月(2,653)※12月29日まで
    5位 11月(2,392)
    6位  4月(2,384)
    7位  1月(2,232)
    8位  8月(2,216)
    9位 10月(2,091)
   10位  6月(2,041)
   11位  9月(1,878)
   12位  7月(1,758)

 多かったのは3,000PV越えの2月。6月~10月の更新頻度が非常に少なかったこともあって、かなりそこになっている印象です。

●ページビューランキング(2021年up記事)
 1位  258PV 『マリーアントワネット』(12)(2月)
 2位  257PV 『王家の紋章』(7)(8月)
 3位  252PV 『王家の紋章』(6)(8月)
 4位  236PV 『高橋由美子30周年コンサート
          夏だ!令和だ!全員集合』(6月)
 5位  167PV 『メリリー・ウィー・ロール・アロング』
         (2)(5月)
 6位  166PV 『メリリー・ウィー・ロール・アロング』
         (1)(5月)
 7位  160PV 『マリーアントワネット』(13)(2月)
 8位  154PV 『BARNUM』(1)(3月)
 9位  145PV 『屋根の上のヴァイオリン弾き』(9)
         (2月)
10位  144PV 『真彩希帆ディナーショー「espressivo」』
         (11月)

 MA(『マリーアントワネット』)って今年だったんだ、と驚いたというこのランキング。

●ページビューランキング(2019年以前up記事)
 1位 1,208PV 『LA DIVA』(2019年12月)※2020年1位
 2位  741PV 『マドモアゼル・モーツァルト』
         (2005年8月)
 3位  502PV 『マリー・アントワネット』(4)
         (2018年9月)
 4位  500PV 『ZIPANG PUNK~五右衛門ロック3~』
         (2013年1月)※2020年5位
 5位  435PV 『日本人のへそ』(2011年3月)
 6位  401PV 『相棒』3rd Series最終回(2005年3月)
          ※2020年2位
 7位  353PV 『21C:マドモアゼルモーツァルト』
         (2013年6月)
 8位  293PV 『レ・ミゼラブル』(1)(2007年6月)
 9位  215PV 『ひめゆり(3)』(2018年7月)
          ※2020年3位
10位  212PV 『ナイツテイル-騎士物語-』(2018年8月)

 去年もやったこのランキング、去年に引き続き『LA DIVA』記事が1位という、ちょっとびっくりの結果です。というか、それ以上に2021年記事の1位が歴代8位相当ということなので、過去記事の強さを感じられます。
 去年同様、再演があると過去記事のPVが一気に増えるのも特徴で、1位・4位・6位以外は今年再演された作品です。

●観劇回数から見た2021年
 ※配信含む
 舞台作品   39作品 81回
    (2020年27作品43回、2019年47作品100回)
 舞台作品以外 29作品 35回
    (2020年31作品43回、2019年42作品 52回)
 合計     68作品116回
    (2020年58作品86回、2019年89作品152回)

 配信だけに絞ると
 舞台作品    3作品 3回
 舞台作品以外  7作品 7回
 合計     10作品 10回

 回数を見ると、2年ぶりの100回越えということで、全体の流れ同様、2020年を底に戻してきた感じがあります。ただ、それこそ自粛から一気に戻してきたこともあって、特に年後半の特定日に複数のイベントがぶつかる傾向がさらに高くなった印象です。

●キャスト別よく見ました順(女性編)
 ※( )内は去年の回数

 1位 笹本玲奈さん  13回( 8回)
 2位 唯月ふうかさん 11回( 6回)
 3位 綿引さやかさん  9回(20回)
 3位 真彩希帆さん   9回( 7回)
 5位 新妻聖子さん   8回( 8回)
 5位 野島樺乃さん   8回( 1回)
 5位 岡村さやかさん  8回( 2回)
 8位 高橋由美子さん  7回( 4回)
 9位 清水彩花さん   6回( 5回)
 9位 昆夏美さん    6回( 2回)

 見た回数ランキングでは2018年から3年連続1位だったびびちゃんが今回は3位となり、久しぶりに玲奈ちゃんが1位です。2位のふうかちゃんもそうですが、舞台作品が3作品入るとやはり回数は伸びますね。びびちゃんは舞台2作品でしたからね。

 去年からぐっと増えたのが5位(8回)の野島樺乃さんと岡村さやかさん。樺乃ちゃんは今年6月のアイドル卒業までにどうしても劇場で見たくて名古屋遠征して、そのまま7月からのグループ(et-アンド)も追いかけているので回数は一気に伸びました。岡村さやかさんは舞台2作品ありましたし、ライブも多かったのでこの回数は納得です。

 ここにきて由美子さんが増加傾向にあるのが嬉しい限り。

それでは、2021年私的ランキング、ここから参ります!

●2021年私的ランキング

<作品部門>

 1位 『ソーホー・シンダーズ』
    (11月~12月、紀伊國屋サザンシアターほか)

 2位 『20年後のあなたに会いたくて』
    (12月、東京芸術劇場シアターウェスト)

 3位 『GREY』
    (12月、俳優座劇場)

 4位 『魍魎の厘(もうりょうのはこ)』
    (11月、オルタナティブシアター)

 5位 『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』.
    (12月、日生劇場)

 6位 『メリリー・ウィー・ロール・アロング』
    (5月、新国立劇場中劇場ほか)

 7位 『王家の紋章』
    (8月、帝国劇場)

 8位 『ハゥ・トゥ・サクシード』
    (10月~11月、東急シアターオーブほか)

 9位 『ドン・ジュアン』
    (10月~11月、赤坂ACTシアターほか)

10位 『ひめゆり』
    (3月、さいたま芸術劇場大ホール)

 作品ベスト3はほぼ迷わず選択しました。

 1位『ソーホー・シンダーズ』は作品のワクワク感と、登場人物の魅力的な様が印象的で迷わず1位に。
 2位『20年後のあなたに会いたくて』はベスト3で唯一blogに書けていない作品ですが、繊細な脚本が素敵な作品で、DVDで是非見返したい作品です。
 3位『GREY』は現代をテーマにした意欲的な作品で、期せずして世相を反映しすぎるぐらい反映してしまったのが驚きでした。

 4位『魍魎の厘(もうりょうのはこ)』は板垣さん演出ということもあり、予想以上の骨太な出来に痺れました。ひと時も緊張感が抜けない、心地よいひと時でした。
 5位『北斗の拳』は色物に見られかねないテーマをきっちりミュージカルに仕上げた力量に拍手。

 6位『メリリー・ウィー・ロール・アロング』は同級生3人(玲奈ちゃん、ウェンツくん、平方さん)のわちゃわちゃ感が楽しかったです。
 7位『王家の紋章』は、もうこのベストキャストが見られることはないんだ…と切なくなりますが、入れないわけにはいきません。
 8位『ハゥ・トゥ・サクシード』は玲奈ちゃんからふうかちゃんへのバトンタッチが無事に終わり、実に楽しく過ごせたこと何よりです。

 9位『ドン・ジュアン』は宝塚版含めて初見でしたが、重い物語ながらも、どこか救いが残る感じが好きでした。
 10位『ひめゆり』は劇場サイズと作品サイズが全く合っていない感じはあれど、今まで『ひめゆり』を支えてきた方々が主役級を演じ、長く続いてきた意味をしっかり感じる機会になりました。

<女性キャラクター部門>
 1位 九条 紫役/高橋由美子さん
   (『GREY』
     12月、俳優座劇場)

 2位 マリリン役/綿引さやかさん
   (『ソーホー・シンダーズ』
     11月~12月、紀伊國屋サザンシアターほか)

 3位 キミ役/清水彩花さん
   (『ひめゆり』
    3月、さいたま芸術劇場大ホール)

 4位 アイシス役/新妻聖子さん
   (『王家の紋章』
    8月、帝国劇場)

 5位 上原婦長役/平川めぐみさん
   (『ひめゆり』
    3月、さいたま芸術劇場大ホール)

 6位 キャロル役/神田沙也加さん
   (『王家の紋章』
    8月、帝国劇場)

 7位 梅川役/笹本玲奈さん
   (『近松心中物語』
     9月~11月、神奈川芸術劇場KAATほか)

 8位 マリア役/真彩希帆さん
   (『ドン・ジュアン』
    10月~11月、赤坂ACTシアターほか)

 9位 ローズマリー役/唯月ふうかさん
   (『ハゥ・トゥ・サクシード』
    10月~11月、東急シアターオーブほか)

10位 楠本頼子役/熊谷彩春さん
   (『魍魎の匣』
    11月、オルタナティブシアター)

 今年はいつもの年以上に、作品と役の上位がリンクする傾向が強いですが、10役全部、それぞれの方の代表作と呼んでも不思議ではないぐらいな当たり年だったように思います。

 1位は由美子さんの『GREY』九条紫役に。ベテランとしての役者の凄み、現代劇だからこそ光る存在感が流石でした。

 2位はびびちゃんの『ソーホー・シンダーズ』マリリン役に。自分の幸せより相手の幸せを選ぶ優しさが素敵でした。

 3位は彩花ちゃんの『ひめゆり』キミ役に。同作品の役を多く歴任されてきていますが、まさかキミ役の彩花ちゃんを見ることが出来るとは。積み重ねて来た日々が堂々とした座長の様に繋がっていて素晴らしかったです。

 4位は聖子さんの『王家の紋章』アイシス役に。かつてキャロル役として輝いた様を全く感じさせない堂々とした佇まいが流石で、パワフルな存在感に酔いしれました。

 5位は平川めぐみちゃんの『ひめゆり』上原婦長役に。これも彩花ちゃんのキミ役同様に「予想外だけど素晴らしい」形で、キャリアが形になる様を見られることは嬉しい限りです。

 6位の神田沙也加さんの『王家の紋章』キャロル役。漫画そのものの存在感を見せる天才の沙也加ちゃん。もう見られないと思うと、ただただ悲しいです。

 7位の玲奈ちゃんの『近松心中物語』梅川役は、本当に久しぶりの和物の役でしたが、確かな立ち姿と、相手役との呼吸感が素晴らしく、そしてただひたすらに美しかったことに感動です。

 8位のきぃちゃん『ドン・ジュアン』マリア役は、退団後初の外部役としての鮮烈デビューで、脚本上は破綻している(苦笑)役を魅力的に見せるのは流石です。

 9位のふうかちゃん『ハゥトゥ』ローズマリーは、よくもまぁあれだけ抜けた役(爆)を魅力的に見せられるなぁ、というのと、玲奈ちゃんの役をしっかり継いでくれて嬉しい、の両方から。むしろ合ってたかもしれないという(笑)

 10位は彩春ちゃん『魍魎の匣』楠本頼子役。ノーマークだったけれども、底知れない心の闇を感じさせて、そのしっかりした芝居に裏付けられた存在感が素晴らしかったです。

<ライブ・コンサート部門>
 1位 『高橋由美子30周年コンサート
    令和だ!由美子だ!全員集合』
   (6月、日本青年館)

 2位 『Natumi Kon 10th Anniversary Concert~Aimer~』
   (11月、ヒューリックホール)

 3位 『真彩希帆 ジャズライヴ Night&Day』
   (11月、COTTON CLUB)

 4位 劇団四季の
    アンドリュー・ロイド=ウェバー・コンサート
   (12月、東京建物Brillia Hallほか)

 5位 『et-アンド- monthly LIVE 2021』
    et-アンド
    (10月~12月、新宿Key Studio)

 6位 サテンドールミュージカルシリーズ
    高橋由美子さん/泉見洋平さん
   (9月、六本木サテンドール)

 7位 『さらだやん~音の葉9枚め』
   (7月、吉祥寺 ROCK JOINT GB)

 8位 上白石萌音ツアー「yattokosa」Tour 2021
   (7月、有明ガーデンシアターほか)

 9位 『真彩希帆チャリティートークショー』
   (11月、蕨市民会館コンクレレホール)

10位 『skip -8-』
   (2月、Sound Creek Doppo)

<ライブ・コンサート楽曲部門>
 1位 In His Eyes(その目に)/『ジキルとハイド』
    笹本玲奈さん&昆夏美さん
    『Natumi Kon 10th Anniversary Concert~Aimer~』
    (11月、ヒューリックホール)

 2位 めぐり逢えてよかった
    /スターダストレビュー
    小南満佑子さん
    『小南満佑子 Winter Live “縁” 2021』
    (12月、COTTON CLUB)

 3位 Into The Unknown
    /アナと雪の女王2
    岡村さやかさん&池谷裕子さん&遠山裕介さん
    『さらだやん~音の葉9枚め』
    (7月、吉祥寺 ROCK JOINT GB)

 4位 fragile
    /Every Littile Thing
    et-アンド
    『et-アンド- monthly LIVE 2021』
    (10月~12月、新宿Key Studio)

 5位 Journey to the Past
    /アナスタシア
    真彩希帆さん
    『真彩 希帆 ディナーショー「espressivo」』
    (11月、第一ホテル東京)

 6位 Anything Goes
    真彩希帆さん
    『真彩希帆 ジャズライヴ Night&Day』
    (11月、COTTON CLUB)

 7位 Step By Step
    高橋由美子さん
    (『高橋由美子30周年コンサート
      令和だ!由美子だ!全員集合』
      6月、日本青年館)

 8位 Part Of Your World
    /リトルマーメイド
    小南満佑子さん
    (『小南満佑子コンサート オペラ&ミュージカル
     645(ろくよんご)コンサート』
     9月、第一生命ホール)

 9位 The Last Night of the world
    /ミス・サイゴン
    高橋由美子さん&泉見洋平さん
    (『サテンドールミュージカルシリーズ』
     9月、六本木サテンドール)

10位 Everything/MISHA
    野島樺乃さん
    (『野島樺乃SOLO Live~希望とは~』
     3月、名古屋ボトムライン)

 ライブ・コンサート部門は作品、楽曲ともに今回は少し選択に困った感じはあります。舞台作品が本格的に始動する中、コンサート・ライブのスケジュールの入り方のペースが不規則になって、今まで以上に選択が難しくなってきたように思います。
 その中でも、構成や歌唱が印象的だったライブ、コンサート、曲を選びました。

・・・

 業界として底になった2020年から、再始動の年となった2021年。
 少なからずの明るい光も見えながら、今まで当たり前のこととして考えてきたことが崩れ、特に年後半に急に加速してきたことで、正直追い付くのが難しくなってきたかと感じています。
 個人的にも年後半は極めて忙しくなり、仕事を含め日常を回すのに精いっぱいで、何とか2021年完走できたことに胸をなでおろしているのが実態です。

 急加速する業界の中で、それでも受け手に対してきちんと配慮とともに向き合っていただいた方が光ったと感じる2021年でした。

 2021年といえば、神田沙也加さんの逝去も大きな出来事でした。まだ若く、35歳。帝国劇場のタイトルロールも務めるほどの若手の代表格の女優さんだっただけに、ただただ残念です。

 それもあって、2021年後半よく聞かれた「生きているだけで素晴らしい」という言葉は、実に重く聞こえたりもしたわけですが、エンタメが「生きていくにあたっての潤い」になるためのちょうどいい距離感、というのが大切なのだろうなと感じた年末なのでした。

 1年間、お世話になりました。
 劇場ではお会いすることもままならず、お会いしても会釈にとどまる1年でしたが、来年こそは気兼ねなく話ができる年になることを願っています。

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『et-アンド- Monthly LIVE 2021「RGB」 ~#FFFFFF#~』

 2021.12.24(Fri.) 18:30~19:50
 新宿KeyStudio B列1桁番台(上手側)

 アンド、3か月連続ライブの4回目。
 2021年マンスリーライブのラスト回(追加公演)です。

 色違いのテーマ、今回は「#FFFFFF」ということで「白」です。

●セットリスト
1.Newton
2.Blue bird
3.僕は君が好きだ
4.fragile/Every Littile Thing
5.ハピネス/AI

-「Christmas Special Movie」

6.BIBIBI
7.Matryoshka
8.#tokyo
9.Eenie,meenie,miney
10.holoholo

En1.My Dream
En2.Alright

 クリスマスイブスペシャルということで、M5の「ハピネス」が入った以外は、曲目は先月と同じ。
 とはいえ、曲目が変わることで印象ががらりと変わるのが面白いところ。
 アンドライブ恒例の、スマホ限定縦長動画撮影可な曲は頭2曲で、初めて「Blue Bird」が撮影可になってました。(栗本)優音ちゃんの歌い出しが迫力です。

 アンドの初歌唱を見たのはSKE劇場での樺乃ちゃんのソロ公演(第3回)(6月21日)ですが、それから半年経って、ライブごとに歌唱のレベル感が上がっていることはもとより、一人一人の歌唱の「色」が出てきたように思います。

 力強く伸びやかな歌声が持ち味な(野島)樺乃ちゃん、高音の広がりが印象的な(栗本)優音ちゃん、ラップも含め飛び跳ねるリズム感が特徴的な(モラレス)きあらさん、ソフトな歌声がいいアクセントになる(山崎)カノンさん。

 それぞれ違う歌唱の特徴が、2人ずつの組み合わせで全く違う音楽になる様が耳福で、3人、4人となることでさらに歌唱に厚みが増していて、ライブを重ねるごとに歌がどんどん広がっていく、それを毎月聞けるのは嬉しい限り。

 歌の進化が毎回はっきりと感じられるのに比べて、発展途上なのはMC。もちろんマンスリーライブ1回目のガチガチの緊張に比べれば、この日はクリスマスイブということもあって、高揚気味な空気がMCにも反映していて、なんだかラフな感じ。
 とはいえ、一度、樺乃ちゃんが「ちょっと話してて」と言って舞台後方の水を飲みに行ったとき、3人して一瞬にして途方に暮れて(笑)、最年長(山崎)カノンさんが「リーダー帰ってきてー」と泣きつくのが早すぎる(笑)

(戻ってきた)樺乃ちゃん「最年長でしょー」
カノンさん「(最年長なのに)最近、3歳児みたいって言われるんだよね」
樺乃ちゃん「それ、認めちゃ終わりだから(笑)」

と言いながら、

 樺乃ちゃんがさらっと、のんさん(カノンさん)に「私の心の支えだから」と言ってたのを聞いた瞬間、のんさんが無茶苦茶嬉しそうな顔されてて、そんな言葉かけられる樺乃ちゃん、「私はリーダーらしくないから」と仰りつつも、いい見守り力だなと。

 先日、12月19日には「SKE新世代コンサート」のオープニングアクトとして中野サンプラザに登場したのがアンドとしては今までで一番大きなステージでの登板となり、そしてこのライブの翌日にはZeppNagoyaの「名古屋大感謝祭」に登場。

 「2年後は武道館に立つ夢」と、リーダーの樺乃ちゃんがこの日も言及されていましたが、今後は如何にして今知らない人に聞いてもらうか、そのための道筋を探す2022年になるのだろうな、と感じたこの日のライブでした。

 アンコール1曲目に「My Dream」を聞ける至福。樺乃ちゃん作詞のこの曲。
 歌詞という点だけでなく、”若いのにストーリーを作れる”樺乃ちゃんがリーダーとして4人みんなの個性を活かして、更に飛躍することを願っています。

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『GREY』(1)

2021.12.16(Thu.) 19:00~21:05
 俳優座劇場 7列10番台(センターブロック)

2021.12.21(Tue.) 14:00~16:50
 俳優座劇場 9列10番台(センターブロック)

conSeptさんの新作、今回は現代をテーマにした作品です。
ミュージカルではあまり使われる印象の少ない六本木の俳優座劇場ですが、非常にコンパクトな構造でどこからも見やすい。この作品にとても合っている劇場という感じ。

物語の舞台はテレビのあるバラエティ番組。その番組に出演していた新人歌手・shiroが自殺を図る。彼女は登場以来人気はうなぎ登りだったが、最近SNSの誹謗中傷を受けていたという。いつも明るい彼女が自殺を図ったことに、周囲の人々は驚き悲しみ、そしてなぜこうなってしまったのか、それぞれが問いかけていく。
彼女の番組登場以来のストーリーを振り返っていく…という物語。

新人歌手・shiroを演じた佐藤彩香さんは、文学座研究所2年という、ミュージカルとは少し違う経歴を持ちますが、伸びやかな歌声、そして長身で白のドレスがとてもキャラクターを「陽」に見せていてとても聞きごたえあり。番組に出演するきっかけとなった番組の構成作家、藍生とは学生時代の仲良し三人組の仲。もう一人はカメラマン志望の金銀。3人の関係性が1つのグループを構成しているとするなら、もう一つはテレビ番組の関係者。テレビ番組のプロデューサー、アナウンサー、広告代理店の責任者、そして少し離れたようで離れていないポジションにテレビ局の報道局員。その7人で物語は紡がれていきます。

前半はshiroがテレビ番組にかかわり始めてからの時系列の物語ですが、中盤からいたるところで現れるshiro以外の登場人物の過去が、どれも重量級に濃い。大なり小なり、過去と折り合いをつけて生きてきた人たちが、「現在」のshiroとの関りで否応なく自らの矛盾に気づいていくさま。

そんな自らの弱さに向き合って、それぞれが前を向こうとする様がラストの「GREY」の曲に収斂していくさまはとても素敵で、重いテーマなはずなのに、何か清々しい気持ちになれる、「これも一つのハッピーエンド」と思える様がいいなと。

この物語のテーマを聞いたとき、そしてこのテーマに由美子さんが出ることに、実は少なからずの驚きを持っていました。

SNSの誹謗中傷、とは少し違うとはいえ、芸能界に30年以上い続けて、大きなバッシングを2度も受けている彼女。なのにもかかわらず、彼女は舞台に帰ってきて、このテーマの舞台でしっかり大人チームとして生きている。梅ちゃん(梅田彩佳さん)演じる茜が「鋼のメンタル」でいようとしてできなかった、と語っていたけれど、リアルだと由美子さんがまさに「鋼のメンタル」に近い人なんだよなぁ、と思いながら、でも、それこそ「どんなにつらい思いをしてきたかは、本人以外には決して分からない」という思いとオーバーラップしてしまって、「どれだけのものを乗り越えて、由美子さんがこの作品に立っているのだろう」と思ったら、涙が止まらなかったのでした。

そしてもう一つ。

この作品の初見は初日、2回目は火曜日だったのですが、実はこのたった1週間の間に、世界は大きく変わってしまいました。先週の土曜日に、若手ミュージカル女優の代表格の一人だった女優さんが亡くなられました。彼女の舞台でのいきいきとした様が脳裏に焼き付いていて。そして彼女も生まれてからずっと、衆目の環視の中のプレッシャーで35年生きてきた方。今回の作品のテーマと同じなわけはないけれど、この作品におけるshiroの巻き込まれたものと、少なからず似たところも感じずにはいられず。初日には感じるはずもない感情が、火曜日には波のように押し寄せてきて、なんだか別の作品を見ているようにも感じられました。

このことで、実は主催のconSeptさんはTwitterで「無理をしないで、希望される方には払い戻しを検討します」と公表されていますが、その時のツイートを見て驚いたのは、作品の根幹に触れるネタバレを実はしているんです。初日見たときに驚いた演出ポイントを、公表せざるを得ないと判断したのは、間違いなく「制作サイドがお客さんに伝えているメッセージを理解している」ということで、「作品が受け手に寄り添っている」(受け手の印象に対する想像力がある)ことにも、また感動させられたのでした。

21日のマチネの後はアフタートーク。30分たっぷり、楽しい時間を過ごせました。
何しろ演出の板さん(板垣さん)が回すわけですから、楽しくないはずがない。

この日の登壇者は高橋由美子さん、梅田彩佳ちゃん、遠山裕介さん、羽場裕一さん。

板さん「梅ちゃんは元アイドルだし、由美子さんもね」
由美子さん「そういうのいーから!(笑)」と立ち上がって板さん叩くフリ(笑)
…この距離感は「一緒に飲んだことある」からだそうで(笑)

板さん、舞台でご一緒したことがあるのは遠山さんだけで、由美子さんと羽場さんは「一緒に飲んだことある」から今回オファーしたそうで(笑)。きっと人となりが理解できているという意味なんですよね。

それでいて、板さんお得意のあて書き感が半端なく。

由美子さん「『言わなくていいことまで言って嫌がられる』、まんま私だと思った(笑)、頭に(監視)カメラでも付けられてるかと思った」
板さん「由美子さんなら言うかなと想像で(笑)」

その関連で板さんが言われていた、

板さん「大人チームの芝居が凄く良くて、細かく演出付けずに、終わった後に若手チームを呼んで『今の芝居はここがこう良かったんだよ』ってできるのがありがたくて」は凄く嬉しかったです。

遠山くん「梅ちゃんは本当に努力家で台本にノート(指摘)をびっしり書き込んでて」
梅ちゃん「あまりに書きすぎて分からなくなってトンネルに入っちゃったこともありました」

役との似たところというお題で、

梅ちゃん「言いたいこともぐっと我慢して笑顔でいて、とかは昔あったなぁと思って、今回の役柄でもシンクロしましたね。(アイドル)当時も楽しんではいたんですけどね」

というのも興味深かったです。

ミュージカルはほぼ初体験な羽場さんからは興味深い話が。

羽場さん「歌は意外に決まりごとがかっちりしてる。芝居は意外に自由にできる」はすごい名言だと思った。

それぞれ個性を存分に活かして、結構自由にやらせてくれる演出家な板さんの下で、伸び伸びやっているからこその明るさ。

いいチームワークで26日の千穐楽まで、日々進化していくことを願っています。
全公演配信もありますので、興味ある方はぜひ。

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『ソーホー・シンダーズ』(2)

2021.11.27(Sat.) 13:00~15:45
 紀伊國屋サザンシアター 20列20番台(上手側)

2021.12.5(Sun.) 13:00~15:45
 紀伊國屋サザンシアター 11列1桁番台(下手側)

2021.12.12(Sun.) 13:00~16:10
 紀伊國屋サザンシアター 17列10番台(センターブロック)

 11月3日の埼玉・東松山のプレビュー公演から始まり、ツアー公演を経ての東京・紀伊國屋サザンシアター公演も約2週間、12月12日の昼で大千穐楽を迎えました。

 東松山会場に比べると、劇場サイズが特に左右がきゅっと引き締まり、この作品にはぴったりのサイズ感。そんな中、素敵な音楽と物語に浸れたことは何よりでした。

 ここのところ、舞台業界は一時的な休止状態から再開の方向性が本格的になってきていて、トンネルの出口が見えたころに企画し始めたものが一気に今出てきていることもあって、かなり供給過多にあるように感じていて、正直なところ受け取る側からすると、あまりに一気に量が増えてきて追い付けないのも事実。

 それもあってか、この作品は一度見ていただければ良さが分かりますが、それほど大きな宣伝もなかったこともあり、追い込みの集客には苦戦していた印象。

 本当はもう1回ぐらい足したかったのですが、この時期は他の作品も多かったのと、12月5日にあったとある出来事にあまりいい印象を受けなかったので、追加せずに見守ることにしました。

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 この作品で綿引さやかさん(びびちゃん)演じるマリリンは、ジェイムズのフィアンセとしていつつも、1幕「Remember Us」で歌われているさまは、「このまま未来を作れるのだろうか」という不安を表現していて、過去の楽しい思い出に自身が引っ張られていることがわかってはいても、そこから抜け出すことができていなくて。

 最悪の形で不安が的中してから、ジェイムズに「話をしたい」と呼び止められ、「みんながいるところでは話し合いたくない」と言うマリリン。
 「常に誠実に」と語ってきたジェイムズのポスターを見ながら「空しいわね」と語るさま。
 パーティーで拾ったロビーの携帯が鳴った時、初めて会話するヴェルクロからの一言に、それまで理性を何とか保ってきたマリリンがたまらず感情を露にする瞬間は、いつでも胸が痛くなりました。

 ヴェルクロと会えて、話していくうちに「自分より他人を慮る」ヴェルクロの言葉に心が落ち着いていくマリリン。そして自身の胸に手を当て、「ここは、傷つくためにある」と言いながら、その表情は何か憑き物が取れたかのように晴れやかで。

 マリリンはジェイムズに、「恋人としての別れ」をするとき、手をジェイムズの胸に当てているんですよね。なんだかそれを見て、「あなたは傷つかなきゃいけない。私に責められたからじゃなくて」と言っているように思えたんです。

 マリリンがジェイムズからされたことは、客観的に見れば酷いことだけれども、マリリンはジェイムズに対して、一度も責めるような言葉は吐いていないんですね。全部マリリンは自分の中で消化して、愛するジェイムズのために背中を押している。自分が「誰を必要とするより、誰かを必要とする」選択をしてしまったのが、自身が「森に迷い込んでしまった」理由だとわかっていたから、その責は自分が負うべきだとわかっていたのかと。

 もう一つ凄く印象的だったのは、発覚後翌朝の選挙事務所で、ジェイムズがロビーとのことを話す前に、ジェイムズが恐る恐るマリリンの表情を見たとき、マリリンは小さく頷いたのですね。
 これから自分に何が起きるとしても、「真実を知りたい」「真実を追求したい」との思いが感じられてハッとしました。

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 大千穐楽はキャストの皆さまからご挨拶。

 その中からびびちゃんご挨拶を。

「感染対策のために皆さまには、歌ったり踊ったりしたいのを我慢して、拍手に代えていただきありがとうございました。配信とか便利になっていますが、私たちとお客様との気持ちのやり取り、私たちから皆様へ、お客様から私たちへ、その双方向のやり取りの温度は劇場だからこそのものと感じていて、なくしてはならないものだと思っています。

 という素敵なご挨拶。

 この日のご挨拶は、ジェイムズから「1人30秒」という課題が課せられていて、ストップウォッチを持つジェイムズ(笑)。
 そんな中、なんと「1分」をたたき出したびびちゃん(爆)。ジェイムズから「自由だな(笑)」と突っ込まれていたのが流石です。優勝は松村雄基さん(30秒72)でした。

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 この回で初演から51回目を迎えたと林さんが仰っていて、「ぜひ次は100回を目指してやりたい」と仰っていて、キャストも口々に再演を望まれていたのが印象的で、ぜひその日が来ることを願っています。

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『真彩希帆 ジャズライヴ Night&Day』

2021.12.8(Wed.) 18:30~19:40
COTTON CLUB(丸の内) 舞台下手側

 真彩希帆さん(きぃちゃん)ジャズライブat COTTON CLUB 3days。
 2日目の夜(Night)を会場で、3日目の夜(Night)を配信で拝見。

 丸の内の老舗ライブレストラン「COTTON CLUB」。このライブハウスに来るのは自身2度目で、記録を引っ張り出すと、前回来たのは新妻聖子さん(2013年11月6日「SEIKO NIIZUMA “LIVE MOMENTS” RELEASE SPECIAL LIVE」)。もう8年も経っていますが、なんだか縁を感じる組み合わせです。

 まずはセットリストです。

●セットリスト
1.Night And Day
2.Blue Skies
3.Anything Goes
4.Over the rainbow/オズの魔法使い
5.My Favorite Things/マイ・フェア・レディ
6.What a wonderful world

~衣装チェンジ~

7.異邦人/久保田早紀
8.しなやかに歌って/山口百恵

薬師丸ひろ子メドレー
9.セーラー服と機関銃
10.あなたを・もっと・知りたくて
11.Woman~Wの悲劇より~

12.帰ろう/藤井風

En1.All I Want for Christmas Is You
 /マライア・キャリー

 きぃちゃん曰く「ゆるーく聞いてくださいね」と仰っていただきますが、そこはそこ、普段舞台慣れしている観客の皆様なのでお上品(爆)。前半はジャズ、後半はきぃちゃんお気に入りの曲で構成され、いつもの飾らない笑顔溢れるMCが入り込む、あっという間の70分。

 きぃちゃんの歌の魅力は、名は体を表すといいますか、「彩」の豊かなところ。きぃちゃんが大好きと仰る藤井風さんの歌を歌う時の「寄り添う」様だったり、恐らくは両親世代であろう薬師丸さんの歌を歌う時の「演技歌」の様だったり、かと思えば娘役時代はあまり縁がなかった、明るいエネルギッシュ的な「Anything Goes」のパワフルさだったり。

 「声帯一本でしかできない私なので」と仰っているさまに、会場全員が「いやそれが凄いんですってば」と内心突っ込んだであろう(実際にアレンジの桑原あいさんはツッコんでた(笑))、自称「いい大人な感覚人間」の凄いお方。

 そういえば、ちなみに2022年公演の『笑う男』でWキャストの熊谷彩春さんとも、「彩」の1字を共有しているところが興味深いです。

 きぃちゃんが、とにかくたくさんの「彩」で歌うさまを、演奏面から競演されたのがバンドメンバーのお3方で、とりわけ桑原あいさんのアレンジの凄さは圧巻。きぃちゃんとあいさんはまさに「音」を「楽」しむという感じがぴったりで、お互いがそれぞれ、自然に相手を越えていこうとする様がとっても心地よくて素敵でした。同世代(桑原さんは昆ちゃんと洗足音楽大学の同級生なので、きぃちゃんともほぼ年齢変わらず)ということもあり、トークもとっても楽しい。きぃちゃんがタメ口で話してる、ってだけで微笑ましく伸び伸びさが嬉しかったり。

 それでいて、MCで仰られる気持ちはいつもながらに優しくて。

 「生きているだけで素晴らしいのだから、自分をしっかり労わって。
  自分にやさしく、人にやさしく。
  ゆるく生きられるときにはゆっくり生きて欲しい」

 そんな思いが歌に乗るさまは心地よくて。
 歌は心、という思いを改めて強くしたひとときだったのでした。

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