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『真彩希帆ディナーショー「espressivo」』

2021.11.9(Tue.) 14:00~15:30
第一ホテル東京
※配信 2021.11.7(Sun.)  18:45~20:15

 7月開催予定だったディナーショー、関西は予定通り実施されましたが、東京は延期となり11月7日~9日開催に。
 その最終日の昼公演(前楽)に行ってきました。ディナーショーと銘打ちますが、実際のところはアフタヌーンショーです(笑)。

 先週土曜日の11月6日に『ドン・ジュアン』マリア役の大楽を終えて、翌日の11月7日からディナーショーという、常人には理解しにくい(爆)規格外のスケジュールをこなすきぃちゃん。

 とはいえ、実際のところはきぃちゃん自身、『ドン・ジュアン』直後のディナーショーはかなり不安だったそうで、日曜日にあった配信でも、「(『ドン・ジュアン』で)ずっと低音で歌ってきたから、ディナーショーで高音が出るのか不安で仕方がなかった」と仰っていましたが、そんな心配など全く感じさせない歌声でした。

 まずはセットリストから。

●セットリスト
1.地上の天国/ONCE UPON A TIME IN AMERICA
2.Maiden Voyage/SUPER VOYAGER!
3.Melodie de Paris(パリのメロディ)/ファントム
4.Oh My Love/Music Revolution
5.革命の犠牲者/ひかりふる路
6.凱旋門/雨の凱旋門

7.愛の歌/皇帝と魔女
8.一度ハートを失ったら/ミー&マイガール

9.Friend Like Me(inst)/アラジン
10.夢はひそかに/シンデレラ
11.Part of your World/リトル・マーメイド
12.Journey to the Past/アナスタシア

13.(Secret Song~Maaya's selection)
 私だけに/エリザベート

14.My Everlasting Dream/Original
15.Home~You Are Music(inst)/ファントム
16.My True Love(わたしの真の愛)/ファントム

17.higher/アリージャンス~忠誠~

En1.おひさま/平原綾香

 M1からM6は、宝塚雪組トップ娘役時代の思い出の曲、ということでM2からはメドレーで。「ミュージックサロン『La Voile』でもサヨナラショーでも選べなかった曲を選んだ」と仰っていました。
 生で聞いたのが初めてなのはM5とM6(逆に言うと他は全部劇場で聞いてる)で、特にM5「革命の犠牲者」のマリー=アンヌはきぃちゃんの役の中でも一・二を争う大好きな役なので、あの痺れるような殺気、感じられて嬉しかったです。

 M7からM8は、宝塚音楽学校時代の思い出の曲、だそうで、M7は音楽学校文化祭の音源を流すにあたり「恥ずかしいので袖に捌けます」と言いながら、2番からは今のきぃちゃんで歌い継ぐ趣向。初期から歌上手で名を馳せたきぃちゃんですが、聴き比べてみると違いははっきり。

 「聞き手に届く歌を歌うにはどうしたらよいか」をずっと考えてきた、とご本人が仰っていて、恐らくはトップ娘役時代の怒涛の短い時間で、ご自身の高いハードルと、妥協なき相手役・望海さんが掲げるハードルで、歌に纏う空気が変わったことが感じ取れます。
 在団当時から「感情をただ歌うだけでは心は伝わらない」と思い続けて実践してきたとのことで、その環境が「ただの歌上手ではない」巧さを今、聞かせていただけるのだろうと感じます。

 M9(M10)からM12はディズニーソングコレクション。ご本人曰く、ヒロインというイメージが「歌はディズニー、人物像はジブリ」だったらしく(爆)、特に初期は「ヒロインヒロインした役は自分はほとんどなかったので」、実質的に初ヒロインだった『鈴蘭』(バウホール公演)の稽古であまりにジブリ風ヒロインで演じていたら、演出家の先生(樫畑先生)から「(苦笑しながら)そこまでジブリ風に演じなくていいから、きぃちゃん自身として演じて」と突っ込まれたとのことで、エピソードが本当にどれも面白い(笑)

 とりわけM12の「Journey to the Past」の『アナスタシア』アーニャはとても素晴らしくて、エネルギッシュな役どころがイメージぴったり。いつか是非拝見したい役です。

 M13は回替わりの3択多数決コーナーで、選択肢が

  A.On My Own/レ・ミゼラブル
  B.命をあげよう/ミス・サイゴン
  C.私だけに/エリザベート

 でこの回はおそらく圧倒的多数で「私だけに」でした。

 「周囲の挙手の様子とか見ていたら影響されると思うので、下を向いて手だけ挙げて」という指示が新鮮すぎて噴きました(笑)。
 なお、配信があった日曜日は、あまりに挙手が僅差だったので、「私だけに」の後に「On My Own」も歌われましたが、火曜日昼は「私だけに」のみでした。(月曜日には「命をあげよう」も歌われたそうです)

 この3役だと、役柄的にはエポニーヌやキムというタイプではないと思いはしますが、いつか本役で巡り合えたらいいな、と思います。

 M14はミュージックサロンでも歌われたご自身作詞のオリジナル曲。「退団を控えたころと今では、この曲を歌っているときの感情が違って」と仰っていたのが印象的。

 M16の『ファントム』の時に話していただいたのが、先ほどの望海さんとの話。
 感情をこめて歌ったら、望海さんから「気持ちが伝わってこない」と言われて悩み、今度は一つ一つの感情を積み木で積み上げたように作り上げて歌ったら、望海さんから「今日はとても伝わった」と言われたり、そんな一つ一つの気づきや経験で歌を作ってこられた、と仰っていたのが印象的でした。

 M17「higher」は退団公演に臨むにあたっての鼓舞する曲として見つけた曲とのこと。作品では濱田めぐみさんが歌われた曲ですが、めぐさんとまた違った雰囲気で聞けて嬉しかったです。いつかはめぐさんと同じ役をやる日がきたりするのかな。

 アンコール「おひさま」の歌声はとても優しくて、会場内一人一人を見つめて歌いかけてくれる様が本当におひさまのようで。
 曲終わりを受けたMCで、「みなさん心も身体も健康で、またお会いしましょう」と言っていただき、最後はサプライズでステージ上から退場をお見送りいただけた、その両手お手振りの笑顔も眩しかったです。

・・・

 宝塚在団当時、お茶会は東京で2回、兵庫で1回参加していて、MCのスピード感は知っていたので、久しぶりに、本当に楽しそうに話されている姿を拝見し、誰よりも自らに厳しい姿を目の当たりにし、それでも、今を楽しそうに過ごされている天真爛漫な様を拝見できたことが、何より心に「おひさま」が灯る、素敵なディナーショーだったのでした。

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