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『ハウ・トゥー・サクシード』(2)

2021.11.20(Sat.) 18:00~20:55
 東急シアターオーブ 20列20番台(上手側)

2021.11.23(Tue.) 18:00~20;55
 東急シアターオーブ 4列10番台(センターブロック)

 昨年9月の公演以来、1年足らずでの短期間再演。
 前回は50%の座席制限があっての満席でしたが、今回は100%に戻っての満席ということで、その迫力に圧倒されます。

 今回の最大の変化は、何といってもローズマリーの役代わり。
 前回は笹本玲奈さん、今回は唯月ふうかちゃん。

 この作品は以前、東京芸術劇場(池袋)で上演され(2007年)、その時のローズマリーは大塚ちひろさん(現:大塚千弘さん)だったので、三代続けて推しさんが演じられるということになるのですが、推しさんから推しさんに引き継がれるときって(私見ですが)独特の緊張感があるんですよね。

 前の女優さんを好きであればあるほど、その時の思い出は深く残っているし、新しい方が推しさんともなれば、前の方を超えて欲しいとも思うし、なかなか複雑なのです。

 とはいえ、玲奈ちゃんが演じた役のうち、後に役を演じた女優さんで最多役数になるのがふうかちゃん。
ピーターパン、エポニーヌ(レ・ミゼラブル)、チャヴァ、ホーデル(屋根の上のヴァイオリン弾き)、そして今回のローズマリーなので実に5役目。
 イメージとしては昆(夏美)ちゃんの方が多そうに思えるのですが、昆ちゃんは4作(エポニーヌ、キム、マルグリット、ジャネット(来年上演))です。

 玲奈ちゃんの演じた役を継ぐことにおいては右に出る人がいないふうかちゃんなので、心配はしていませんでしたが期待以上。それでいて、玲奈ちゃんの空気を少しだけ残しながらも、ふうかちゃんの持ち味を出してくるのが流石で、今回のローズマリーもふうかちゃんの持ち味をきっちり出してきています。

 相手役のフィンチの増田さんの1歳だけ年上だったのに関わらず、お姉さん色が強かった玲奈ちゃんローズマリーに比べると、10歳近く若くなり、身長も10cm以上低くなったことで、フィンチとローズマリーの関係性の印象がかなり変わっています。フィンチをきっちり支える様に説得力があった玲奈ちゃんローズマリーに比べると、フィンチにベタ惚れな様に説得力があるふうかちゃんローズマリー。

 2人の違いで面白いのが、フィンチと出会い、彼が「付き合っている人がいない」と答えたときの「よっしゃ!」が絶妙に違って面白い。ふうかちゃんの方がよりコメディチックなんですよね。玲奈ちゃんはどちらかといえばリアル(爆)。

 前回の上演では本国から演出家・振付師が来日できなかったためリモートとなり、荻田先生が演出のメインでしたが、今回は来日できたため、本国verの演出・振付になっている箇所が随所にあります。
 振付は全体的にダイナミックになってますし、演出で好きなのはフィンチとローズマリーが両想いになる社長室のソファーで、2人してストンと下に落ちるところが可愛さ倍増です。

・・・

 物語としては昨年見たときと同様、「なんで今やろうとしたんだろうなこの作品…」という全く同じ感想で。

 社長が「土曜日に仕事するなんてわが社にはいない」とフィンチの働きぶりに感心して言うくだりがありますが、苦笑しか感じないわけですが、「厳密には他の人の仕事のことを誰も知らないぐらいの大会社なら、キーマンを見つけてのし上がるのは、ある程度のところまで可能」というのは、今の時代でもそれなりにありえそうではあります。

 とはいえ、ただ自分の成功だけ求めたフィンチが、窮地に陥ったら「会社はみんな家族」と言って、うやむやにするのはなんだかなぁと思いますし(苦笑)、ただ、それを「まぁ彼が言うなら」という、フィンチの演じる人柄が満たされてこそのこの作品なのだろうな、と感じたのでした。

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