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『王家の紋章』(6)

2021.8.5(Fri.) 19:40~21:00
 帝国劇場 B席2階L列30番台(センターブロック)

2021.8.9(Mon.) 13:00~15:55
 帝国劇場 B席2階L列30番台(上手側)

2021.8.9(Mon.) 18:00~20:55
 帝国劇場 B席2階H列30番台(センターブロック)

3回目の上演となる今回。

初演(2015年)・再演(2017年)とキャロル役(Wキャスト)だった新妻聖子さんがアイシス役になるということで心待ちにしていましたが、初日は仕事の都合で残念ながら2幕からの合流。
初見の作品でもないし、2幕からでも理解できるかとちょっとだけ思ったのですが、全然気持ちが入らず、改めて9日にマチネを追加してのマチソワで見ました。

つくづく思いますが、舞台は全編見て初めて満足するものだな(笑)と改めて実感。
『王家の紋章』に限ってみても、1幕がないと特にアイシスの苦しみは本当に理解しにくくて、今後は平日ソワレはなるべく午後休み取るようにしたいと心に決めました(爆)。

では、参ります。

帝劇0番、エジプトの王・メンフィスを演じるのは今回は浦井健治さんと海宝直人さんのW。初演は浦井さんシングルでしたが、今回から海宝さんが加わり、海宝さんは今回が初の帝劇0番(センターポジション)です。

王としての佇まいの違いが印象的で、年齢の違いもあるのか、浦井さんは「青年王」、海宝さんは「少年王」という感じを受けます。実際、浦井さんの方が「王慣れ」(←)しているわけでファラオとしての説得力はさすが浦井さんに一日の長がある感じですが、キャロルとのバランスということで言うと、浦井メンフィスと沙也加キャロル、海宝メンフィスと晴香キャロルが良さそうです。

キャロルは今回もWキャスト。初演・再演は新妻聖子さんと宮澤佐江さん(元AKB/SKE)のWキャストでしたが、今回は再演から4年も経過しているということもあり、神田沙也加さん、木下晴香さんのWキャスト。

ふと見ていて気付きましたが、どちらもディズニープリンセスなんですよね(『アナと雪の女王』のアナと、『アラジン』のジャスミン)。さすが「王家」ということもあり、「王女」で揃えたわけで、初演・再演が舞台女優・アイドルの組み合わせだったのに対し、再々演が(他での活躍もあるとはいえ)舞台女優2人のWというのは、感慨深いものがあります。途中から売り止めになったといえ、一般層へ名前も売れている2人ですからね。

キャロルの違いについては、キャロルの舞台オリジナルキャストである(新妻)聖子さんが公式パンフの座談会で語られているのがまさにそのものずばりですが、漫画原作を色濃く感じさせるのが沙也加キャロル。元々アニメ声ということもありますが、それをいい意味で隠していないのが、とってもキャロル風味を感じさせてとても良いです。どこか突拍子がなくて、どこか普通じゃなくて、どこでも目を惹きつけるヒロイン力は流石の一言。そういえば、さーやキャロルが特にぷくーっと膨れたときの怒り顔、初演・再演の佐江キャロルに似てますよね。だからどうって話でもないですが(爆)。

初日と9日マチネは聖子アイシスと沙也加キャロルという
「聖子が沙也加を許さない」(笑)回ではあったわけですが、聖子アイシスの重い怨念をしれっと見て見ぬふりするあたりが流石です(爆)。

片や晴香キャロルは、とっても歌える方なわけですが、キャロルという役としては固すぎる印象で、2幕のテーベからようやく調子掴んでいい感じになってました。が、ラストの場面を改めてみると、晴香キャロルは「生粋のプリンセス」そのものなんですよね。
今までの歴代キャロル(他に3人しかいませんが)が、現代の女の子が3千年前のエジプトに飛ばされて、多くの奇跡を起こして王女となる、というのに比較すれば、晴香キャロルは「元々プリンセス」な女の子が、好奇心で古代遺跡の発掘に出かけてるように思えて、噴いてしまいました(笑)。最後の説得力は流石なので、前半、特に1幕の動きがより「作品の中の心の動き」になればよくなるのかな、と思います。

アイシスは今回はWキャスト。初演・再演は濱田めぐみさんのシングルでしたが、今回は朝夏まなとさんと新妻聖子さんのW。9日ソワレは朝夏さん(まぁ様)でしたが、ビジュアルと存在感の説得力が素晴らしかったです。アイシスでは初めて宝塚トップスターが登板ということで、トップ娘役からトップスターが斬りつけられるという、王家では初の出来事も発生しており、ビジュアル的に興味深いところです(組は違いますが)。

新妻アイシスはキャロルからの役変わりという、今となっては驚天動地ですが、初演のオファーが来たときに聖子さん自身が「アイシス?」って聞いたぐらいだそうですし、今とあってはいいクラスチェンジかなと。公式パンフの座談会を見る限り、相変わらずの「王族」を活かした座内監修者のようですので(爆)。

新妻アイシスは思った以上にメンフィスへの愛が重すぎて、なのに、「かつては私もメンフィスに愛される立場だったのに…」を1ミリも思わせないのも流石で、今はアイシスとして愛されないと意味がない、という思いの強さがびんびんに伝わってきます。

メンフィスを誘惑するヒッタイトの王女・ミタムンを容赦なく排除するのは今に始まったことではないですが、あーちゃんミタムンには容赦なく敵対するのに、特に後半、さーやキャロルには勝てない感じ出してくるのも興味深い。

ミタムンの誘惑を歯牙にもかけないメンフィスだから、ミタムンを排除してもメンフィスに対するウィークポイントにはならないけど、キャロルを排除したことをメンフィスに知れたら、メンフィスが自分を見てくれなくなるかもしれない…ということかと。

劇中で宰相イムホテップがいみじくも語る「聡明なアイシス様も恋をすればかくも愚かに」というのは、「『(ミタムンを)亡き者にすれば外交関係に影響しエジプトの危機となる』にも関わらず、メンフィスに影響がないからと即手を下したことをも言っているのだろうなと。

新妻アイシスは、『メンフィスとは「孤独」という点で立場と感情を共有してると信じてて、王家でもないキャロルにメンフィスを拐われると思ってもいない』様が印象的。

「奴隷にでもすればいい」と問うて「愛してる、妃にする」と返されて目が点になってました

キャロルに直接危害を加えてもおかしくないのに、キャロルに手ぬるいのが不思議。
それがキャロルの強みを身体全部で知っているからこその金縛り感なのかは、興味深いところです。

・・・

9日ソワレカーテンコールでの一コマ。

カテコフィナーレ、平方元基氏、「2人」に残すよう促し、結果、国王王妃のW投げキスが起きまして!
晴香ちゃんの投げキスは初めて見ました(興奮)
元基氏さすがデキル男です。

そういえば、アイシスとイズミルはカーテンコールで隣同士ですが、新妻さん&平方さん限定で、平方さんが新妻さんの手を取ってエスコートしてきて、隣に立つや否や、新妻さんが女王感全開に平方さんの手を振り払う様が(毎回ではないかもしれませんが)楽しみです(爆)

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