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『ロカビリー☆ジャック』

2019.12.5(Thu.) 18:00~20:30
 10列20番台(上手側)

2019.12.18(Wed.) 13:00~15:30
 9列10番台(センターブロック)

2019.12.21(Sat.) 18:00~20:30
 10列1桁番台(下手側)

シアタークリエ

12月公演にぴったりの、気軽に楽しめるエンタテイメントミュージカル。岸谷五朗さん演出、森雪之丞さん作詞の『SONG WRITERS』ペアのオリジナル作品。

音楽は斎藤和義さん、さかいゆうさんが手がけられていて、いい意味でミュージカルぽくない魅力的な曲を、出演者でこぞって歌い上げます。

物語を要約すると、売れない歌手、ジャックと、その歌手のファン、ルーシーがお互いの事情から、それぞれ「別々に」悪魔に魂を売る物語(笑)。厳密にはルーシーは魔女に対してですが。

ジャックに恋する少女、ルーシーを演じるのは昆ちゃん。最初は「これ本当に昆ちゃんなの?」な登場でびっくりしますが、魔女に魂を売ってスリムに変わって、ジャックの元事務所(平野綾ちゃんが社長)に引き抜かれて歌姫/ルーシー・ジョーンズとして美声を響かせます。

それでいて恋する少女満開というか、小悪魔な少女満開というか(笑)、自分の可愛さの威力を知ってる黒さがたまらなく面白い(笑)。
昆ちゃんの小悪魔と言えば、同じシアタークリエの『ファースト・デート』もそうでしたが、あれに輪をかけて凄いわけで、昆ちゃんの活かし方、さすが岸谷さん分かってるなーと大満足。

芸能事務所社長の平野綾ちゃんとは同じエポニーヌ役者なのに、欠片もキャラクターが被らない奇跡。むっちゃやり手でカッコいい綾ちゃん。実はジャックの元カノですが、同じ元カノ演じる真瀬はるかさんと中村百花さんとの3人で歌い踊る「ジャックに愛は歌えない」が抜群にカッコいい。

出演者にみんな見せ場があって、心からの悪人が全く出てこない作品。12月にふさわしい、ウェルメイドな作品です。

評判も上々で推移していたこの作品ですが、公演中日を過ぎた12月20日(金)マチネが開演1時間前を切ったタイミングで公演中止。

その時点では「出演者の体調不良」としか発表されませんでしたが、結果として12月21日(土)マチネも中止。

金曜夕方時点で魔女役の岡千絵さんの休演が発表され、代役に真瀬はるかさん。
12月21日(土)ソワレと12月22日(日)マチネを代役公演することが発表になりました。

真瀬さんは『エリザベート』のヴィンデッシュ嬢や『キューティー・ブロンド』でも拝見していて気になっていた女優さんでしたが、きっと千絵さんと違う魔女になるだろう!と思って、急遽21日(土)ソワレを観劇。

劇場に着いてみると実は休演は2人で、千絵さんのほか、悪魔ガールのお1人、かちゃさんも休演。

結果からすると、真瀬さんは元の役と、千絵さんの「魔女+1役」をほぼ全部担当する凄さ。

真瀬さん、元々最初の登場シーンはジャックの元カノとして赤のドレスで登場されますが、この日も何もなかったかのように登場されて、客席から見てまず目が点に(爆)。
つまり、自分の登場シーンそのままにして千絵さんの登場シーンを受け持つと宣言したわけで。

ドレス姿もぴったりですが、これは元々千絵さんも真瀬さんも長身でスタイルが似ていたからこその幸運でしょうね。
初見だと恐らく違和感ゼロです。

昆ちゃんルーシーも真瀬さんをフォローして「エキゾチック姉さん」と名付け、何ですかそのぴったりな形容は(笑)。千絵さんは「スタイリッシュ姉さん」って感じがします、私見ですが。

昆ちゃんルーシーが真瀬さん魔女を憧れの目で見つめる様がとても良かった。

もう1人の休演、かちゃさんは本来なら吉野圭吾さん演じる悪魔役を取り巻く通称「悪魔ガールズ(実態はバイト)」の2人のうちの1人ですが、流石にここは減った1人の穴を埋めることは出来ず、もう1人の蛭薙ありさちゃんが埋めることになったのですが、1人しか出てこないシーンに動揺する客席。そこへ舞台上側から「1人娘です」と絶妙の合いの手を入れた吉野圭吾さん天才か(笑)
※屋良さん曰く「圭吾さんの独断」だったそう(笑)

真瀬さん魔女と圭吾さん悪魔のタップも満足感たっぷり。期待以上でした。

2幕「秘密のデート」では昆ちゃんルーシーのバックダンサー&コーラスを真瀬さん、中村さんで変わらず務め、後半の裁判シーンでは堂々と裁判長を務めた真瀬さん。

ここ、ルーシーが自作自演した誘拐事件の裁判なのですが、元々真瀬さんは陪審員の1人。それが陪審員から裁判長に転職したので(笑)、面白いことに。

元々陪審員は5人だったので、「○○××」と来て「最後の1人の判断で有罪か無罪か決まります」という裁判長の発言だったのですが、陪審員が4人に減ったため「○○×」と来て「最後の1人の判断で有罪かうやむやかが決まります」という真瀬裁判長の発言になってて客席から笑いが。確実にリピーターの皆さまですねっ(笑)

カーテンコール後半では昆ちゃんが真瀬さんの肩を抱いて(背の差があるのに成立してた)称えてた様に見えて、とても感動しました。

・・・

カーテンコールでは屋良さんからご挨拶。

「少しご挨拶させてください。出演者の体調不良で昨日の昼、そして今日の昼と公演中止となってしまい、ご心配をおかけしましたことをお詫びいたします。岡千絵さん、かちゃ2人が何より一番悔しい思いをしていると思うので、その分もカンパニー一丸となってこの作品、『ロカビリー☆ジャック』を守っていきたいと思いますので、引き続き皆様の応援をよろしくお願いします(会場拍手)。

そしてなんといっても、たった1日で魔女をやり切った真瀬はるかさん!(会場から満場の大拍手)
1日でできるなんて、本当に人間じゃなくて魔女だったんじゃないかと(会場内温かい笑い)。(吉野)圭吾さん舞台裏で泣いちゃってましたし(圭吾さんから「言うなよー」と抗議あり(笑))」

「それからかちゃさんがいない中、一人で頑張ってくれた(蛭薙)ありさ!(会場拍手)
一人娘って圭吾さんが勝手につけた設定ですよね(会場内笑)」

※ちなみにありささん、本編で圭吾さんにバイト代を二重に請求してました(爆)。

「この後もカンパニーみんなでゴールが切れるよう頑張って参りますので、応援よろしくお願いします。」で拍手の中暖かく幕が下りました。さすがのカンパニーの結束力でした。

今のところ代役での進行が発表されているのは日曜日までですが、今回のピンチを機にさらに結束が深まったように感じられたカンパニーの熱さが、更なる盛り上がりにつながりますよう願っています。

挨拶後の実質カーテンコール1発目でオールスタンディングって凄い。そのぐらい熱い回でした。

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