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2019年12月

2019年もお別れ。

年末大晦日恒例の、一年間振り返り企画です。
※出演者はフルネームの場合は原則として敬称略です。

●アクセス回数統計
  2019年(令和元年) 51,440回(累計1,217,346)
  2018年(平成30年) 88,004回(累計1,165,906)
  2017年(平成29年) 91,787回(累計1,077,902)
  2016年(平成28年)   86,075回(累計 986,115)
  2015年(平成27年)   93,427回(累計 900,040)
  2014年(平成26年) 149,636回(累計 806,613)
  2013年(平成25年) 171,881回(累計 656,977)
  2012年(平成24年) 97,881回(累計 485,096)
  2011年(平成23年) 71,845回(累計 387,215)
  2010年(平成22年) 115,763回(累計 315,370)
  2009年(平成21年) 39,312回(累計 199,607)
  2008年(平成20年) 40,276回(累計 160,295)
  2007年(平成19年) 21,640回
  2006年(平成18年)   30,996回
  2005年(平成17年) 66,481回
 *2007年以前はPCのみ、2008年以降はPC+携帯

 久しぶりに5万件台/年ということで、自分自身もblog更新頻度が減ったと実感していましたが、それを反映した件数になっているのかなと思います。

●月別PV数
   1月 5,074  7月 4,349
   2月 4,084  8月 4,717
   3月 3,970  9月 3,767
   4月 5,080  10月 3,791
   5月 4,601  11月 3,571
   6月 3,803  12月 4,633

 多かったのは5,000PV越えの4月と1月。後半の9月~11月が伸び悩んだ感じです。

●日別アクセス数
    1位 01/13(日)  705PV 『レベッカ』(4)up翌日
    2位 04/07(日)  603PV 当日up記事なし
    3位 04/28(日)  425PV 当日up記事なし 
    4位 02/04(月)  372PV
     『天才作曲家~Composer~』(2)up翌日
     『レベッカ』(5)up翌日
     『ラブ・ネバー・ダイ』(4)up翌日
    5位 07/22(月)  366PV
     『笹本玲奈20thアニバーサリーコンサート
      「Breath」』up日
    6位 05/16(木)  365PV
     『新妻聖子コンサートツアー2019 See Ya!』
      (2)up日
    7位 05/19(日)  363PV
   「中井智彦 トーク&ライブ -uta friends! -vol.2」up日 
      『Before After』(13)up日
    8位 03/17(日)  349PV
  『新妻聖子コンサートツアー2019 See Ya!』(1)up日
    8位 09/07(土)  349PV 当日up記事なし
   10位 04/14(日)  339PV 『笑う男』up翌日

 毎年、だいたいどの記事からPVが増えたのか想像がつくのですが、上位10位のうち2位・3位・8位はなぜここまで伸びたのかちょっと不思議な日です。
 今年の1位が去年の6位に相当するので、穏やかな年だったことがわかります。

●ページビューランキング(2019年up記事)
 1位 1,312PV 『新妻聖子コンサートツアー2019
           See Ya!』(1)(3月)
 2位   471PV 『笹本玲奈20thアニバーサリーコンサート
          「Breath」』(7月)
 3位  421PV 『レ・ミゼラブル』(24)(4月)
 4位  320PV 『ラブ・ネバー・ダイ』(4)(2月)
 5位  291PV 『笑う男』(4月)
 6位  283PV 『レ・ミゼラブル』(25)(5月)
 7位  263PV 『WEST SIDE STORY』(2)(11月)
 8位  262PV 『新妻聖子コンサートツアー2019
           See Ya!』(2)(5月)
 9位  230PV 『怪人と探偵』(1)(9月)
 10位  222PV 『マリー・アントワネット』(11)
         (1月)

 新妻聖子さんコンサートが2つ、笹本玲奈さんコンサートが1つ、あとは舞台記事で、ある程度均等に分かれた感じがあります。
 上位ページが前半に偏っているのも、先ほどの月別アクセス数にはっきり現れていますね。年後半は2位・7位・9位だけですので。

●ページビューランキング(2018年以前up記事)
 1位 1,689PV 『マリー・アントワネット』(4)
         (2018年9月)
 2位 1,012PV 『レ・ミゼラブル』(1)(2007年6月)
 3位  538PV 『新妻聖子クリスマスディナーショー』
         (2017年12月)
 4位  416PV 『レ・ミゼラブル』(22)
         (2017年5月)
 5位  286PV 『愛と死をみつめて』(2006年3月)
 6位  249PV 『ひめゆり』(3)(2018年7月)
 7位  248PV 『プライド』(9)(2010年12月)
 8位  225PV 『白夜行』(2011年2月)
 9位  221PV 『新妻聖子コンサートツアー2016
          ~The Prayer~』(2016年10月)
 10位  200PV 『相棒』3rd Series最終回(2005年3月)

 毎年興味深いのが、過去の記事がいきなり多アクセスになること。1位のMAは今年まで引きずっていたものの去年の再演スタート時(博多座)の記事なので納得はするのですが、書いて10年以上たった記事が3つも入っている(2位・5位・10位)というのは驚きです。

 レミは今年24回目と25回目の記事を書きましたが、2007年が1回目(レミ初観劇は2003年7月でした)。笹本エポ、坂本(真綾)エポ、辛島コゼ、菊地コゼというラインナップにとっても懐かしさを感じます。

 「愛と死を見つめて」は高橋由美子さんが13年前に出たドラマですが、おそらくは今年再放送があったのでしょう、10位の『相棒3rd Series最終回』(「異形の寺」)も今年再放送組。映像を見ないと何のことを書いているのかわかりにくいblogに、ずいぶん経ってから見に来ていただけるのは、なんだか不思議な気持ちです。公式ページのリンクとか全部なくなっているので、感想見ようとすると意外にヒットするということなんでしょうね。

●観劇回数から見た2019年
 舞台作品   47作品100回(去年43作品104回)
 舞台作品以外 42作品 52回(去年39作品 53回)
 合計     89作品152回(去年82作品157回)

 こう見てみると、意図せずにほぼ前年並み。去年が史上最高回数だったので、今年は結局歴代2位ということに。
 はっきりと外したものも多くあったのに、それでも月平均13回というのは何でこうなっちゃうんだろう…(笑)

●キャスト別よく見ました順(女性編)
    
※( )内は去年の回数
 1位 綿引さやかさん 15回(30回)
 2位 青山郁代さん  12回( 7回)
 3位 岡村さやかさん 11回(13回)
 4位 真彩希帆さん  10回( 0回)
 5位 清水彩花さん   9回( 9回)
 6位 大塚千弘さん   8回( 2回)
 6位 RiRiKAさん    8回(10回)
 8位 新妻聖子さん   7回( 6回)
 8位 唯月ふうかさん  7回( 7回)
 10位 笹本玲奈さん   6回(14回)

 作品数の上下で前年との動きは変わるものではありますが、全体的に回数が少なくなっている(びびちゃん、玲奈ちゃんは前年の半分の回数)の中、とりわけ目立つのが4位、宝塚雪組トップ娘役の真彩希帆さん。初見が今年で、そこから全国ツアーのチケットを取るために現地に泊まって朝からチケット列に並ぶ(笑)ところまでやる(川越公演)とは、本人も想像外です(笑)。

 前年比で非常に増えたのは6位の大塚千弘さん、ちーちゃんですが、彼女は前年がご結婚直後で出演がほぼなかったからですので、前年が異例の少なさだったということかと。

・・・

それでは、2019年私的ランキング、ここから参ります!

●2019年私的ランキング
<作品部門>
 1位 『ボクが死んだ日はハレ』
    (10月、赤坂REDシアター)

 2位 『いつか~one fine day~』
    (4月、シアタートラム)

 3位 『ロカビリー☆ジャック』
    (12月、シアタークリエ)

  4位 『(愛おしき)ボクの時代』
    (11月~12月、青山DDDクロスシアター)

 5位 『人生のピース』
    (8月、東京芸術劇場シアターウェスト)

 6位 『怪人と探偵』
    (9月、KAAT神奈川県芸術劇場)

 7位 『はい!丸尾不動産です。
     ~本日、家をシェアします~』
    (6月、大阪ABCホール)

 8位 『舞台に立ちたい』
    (4月、シアター風姿花伝)

 9位 『天才作曲家~Composer~』
    (1月、六本木トリコロールシアター)

 10位 『スロウハイツの神様』
    (3月、サンシャイン劇場)

 上位3位は迷わず来ました。

 1位『ボクが死んだ日はハレ』は再演ですが、今回びびちゃん出演で初見で、私的に異論なく即決で1位です。舞台に乗せる理由、作品を作る理由、悲しみが昇華して思い出につながるプロセスがあたたかくて、涙せずにはいられなかった作品です。

 2位『いつか~one fine day~』も1位同様「死」に関連した作品ですが、期せずして「悲しみからどう立ち直っていくか」という点では似ていたように思います。それでいて、決して強引でなくそれぞれが道を見つけようする空気感が好きでした。

 3位『ロカビリー☆ジャック』は3位まででは唯一のコメディ系ですが、悪ふざけ未満面白がり以上の空気感が抜群。登場人物が1人残らず本領発揮のウェルメイドな作品でした。

 上位3位はそんな感じですが、再演作品を除くと意外に6位以降に困りました。
(8位も再演作品ですが初見なので入れました。)

 役柄(で光っていた役)はそんなに迷わないのですが、作品としてぐっと胸をつかまれる作品に、今の観劇スタイルだとなかなかたどり着かないのかな、と感じています。

<女性キャラクター部門>
 1位 『WEST SIDE STORY』マリア役
    /笹本玲奈さん

 2位 『ボクが死んだ日はハレ』香織役
    /綿引さやかさん

 3位 『ダンス・オブ・ヴァンパイア』マグダ役
    /大塚千弘さん

 4位 『はい!丸尾不動産です。
     ~本日、家をシェアします~』亜美役
    /青山郁代さん

 5位 『ロカビリー☆ジャック』ルーシー・ジョーンズ役
    /昆夏美さん

 6位 『怪人と探偵』ネコ夫人役
    /高橋由美子さん

 7位 『20世紀号に乗って』リリー・ガーランド役
    /真彩希帆さん

  8位 『ロカビリー☆ジャック』サマンサ役
    /平野綾さん

 9位 『笑う男』デア役
    /夢咲ねねさん

 10位 『ロカビリー☆ジャック』魔女役(代役)
    /真瀬はるかさん

 上位3傑はこちらも即決。

 1位『WEST SIDE STORY』マリア役の笹本玲奈さん。年齢的にはずっと前にやっていておかしくなかったのに、それでもこのタイミングで挑戦してくれ、”ミュージカル女優の凄さ”を前面に発揮。Wキャストの北乃きいちゃんが間に合わない中、ゲネ含め13公演連続でマリアを演じ続けた超人ぶりに脱帽です。

 2位『ボクが死んだ日はハレ』香織役の綿引さやかさん。彼女が過去演じた役の中で一番芝居寄りだったのではないかと思われる役、過去の自分にこだわり続けずに前を向こうとするさまは彼女にぴったりで、その後の『In This House』アニー役も大きく変わって見えました。

 3位『ダンス・オブ・ヴァンパイア』マグダ役の大塚千弘さん。初演・再演とサラを演じ続けたちーちゃんの新境地と言いながら、期待からまったくずれないカッコよさ、女っぽさが素晴らしかったです。

 作品選びに比べてほとんど迷わなかった役柄部門。その中でも特筆すべきは10位『ロカビリー☆ジャック』で2日間だけ魔女役を演じた真瀬はるかさん。本役・岡千絵さんの休演に伴いほぼ1日の稽古で代役登板し、もともとの登場シーンもほぼそのまま演じた凄さにただただ脱帽。

 但し、1位に挙げた玲奈ちゃんのマリア13連投も同じですが、制作サイドのリスクヘッジの薄さがキャストに極めて大きな負荷をかけた失策は明らかで、11月~12月に公演された『(愛おしき)ボクの時代』で採用されたスウィング制度か、それに準ずる形態は考えられて然るべきでしょう。
 WSSは玲奈ちゃんがいなければ、ロカビリーは真瀬さんがいなければ、崩壊していかねなかったのですから。

<ライブ・コンサート部門>
 1位 『笹本玲奈20thアニバーサリーコンサート
    「Breath」』 
    (7月、よみうり大手町ホール)

 2位 『新妻聖子コンサートツアー2019 See Ya!』
    (3月~5月、Bunkamuraオーチャードホールほか)

 3位 『綿引さやかソロライブ』 
    (8月、六本木クラップス)

 4位 『青山郁代4thソロライブ「CARNET」』 
    (11月、下北沢Cafe音倉)

 5位 『スジナシ』
    (9月、赤坂BLITZ)

 6位 『Dimple Live』
    (9月、三軒茶屋GRAPEFRUIT CAFE)

 7位 『アイリスオーヤマ スペシャルコンサート2019』
    (5月、サントリーホール)

 8位 『久田菜美 Birthday Live』
    (3月、スターパインズカフェ(吉祥寺))

 9位 『ボクが死んだ日はハレ 打ち上げライブ』
    (10月、東京キネマ倶楽部)

 10位 『BKLYN CONCERT』『BKLYN CONCERT2』
    (2月・9月、ラドンナ原宿)

 1位の笹本玲奈さん20thコンサートは、過去の作品のカバー率といい、ゲストのバランスといい、事務所の本気さといい、全てが高水準で素晴らしかったので文句なしの1位に。

 2位の新妻聖子さん全国ツアーも完成度は流石で、公演箇所が多くなっても安定したレベルになっているのが素晴らしいです。

 3位の綿引さやかさんライブは、2月・8月ともに1幕目のドラマ仕立てのパートが絶品で、とりわけ”チーム綿引”の団結力が光った8月公演を3位に。

 ライブ・コンサートは多く拝見していますが、やはり中心に立つ方の思いがどれだけしっかりしているかにかかっていると思っていて、人柄こそがライブ力、という印象は今年も変わりませんでした。

<ライブ・コンサート楽曲部門>
 1位 「something more」
    (『ルドルフ・ザ・ラストキス』)
    /岡村さやかさん、遠山裕介さん
    /『Come A Live』(12月、天王洲KIWA)

 2位 「世界が終わる夜のように」(『ミス・サイゴン』)
    /笹本玲奈さん、山崎育三郎さん
    /『山崎育三郎 LIVE TOUR 2019~I LAND~』
     (1月、NHK大阪ホール)

 3位 「心の声」(『マリー・アントワネット』)
    /新妻聖子さん
    /『新妻聖子コンサートツアー2019 See Ya!』
     (3月、武蔵村山市民会館)

 4位 「somewhere」(『ウェストサイド物語』)
    /綿引さやかさん
    /『綿引さやかソロライブ -DINER-』
    (2月、渋谷JZ Brat)

 5位 「popular」(『Wicked』)
    /笹本玲奈さん
    /『笹本玲奈20thアニバーサリーコンサート
     「Breath」』
     (7月、よみうり大手町ホール)

 6位 「For Good」(『Wicked』)
    /若井久美子さん、綿引さやかさん
    /『若井久美子Christmas Concert 2019』
     (12月、六本木クラップス)

 7位 「ハレバレハレルヤ」(『ボクが死んだ日はハレ』)
   /浦嶋りんこさん、小野妃香里さん、綿引さやかさん
    /『ボクが死んだ日はハレ 打ち上げライブ』
     (10月、東京キネマ倶楽部)

 8位 「All I Ask Of You」(『オペラ座の怪人』)
    /青山郁代さん、神田恭兵さん
    /『青山郁代4thソロライブ「CARNET」』
     (11月、下北沢コムカフェ音倉)

 9位 「I Still Believe」(『ミス・サイゴン』)
    /新妻聖子さん、咲妃みゆさん
    /『らららクラシックコンサート』
     (10月、サントリーホール)

 10位 「ダンスはやめられない」(『モーツァルト!』)
    /岡村さやかさん
    /『Departure』(12月、天王洲KIWA)

 楽曲部門、
 1位はルドルフ初演の「something more」、念願の岡村さやかさんで聞くことができて感涙。この曲については特に本役の笹本玲奈さんのマリーへの思い入れが強すぎる自分ですが、玲奈ちゃんと違った”思いの強さ”をさやかさんに感じて至福でした。

 2位はサイゴンデュエットの「世界が終わる夜のように」。苦楽を共にした玲奈ちゃん&育くんペアの、「今でないと聞けない空気感」でのデュエットが素晴らしかったです。

 3位はマリーアントワネット初演の「心の声」。同作品は再演が叶うことすら信じられなかったですが、初演で大好きだった新妻マルグリットの「心の声」が復活するとは、頬をつねりたくなるほど嬉しかった。本当を言えば、全会場で披露していただきたかったのが本音ですが。

 楽曲部門もあまり迷うことなく選べました。とりわけ「そこでしか聞けない」スペシャルな空気感を感じたものを中心に選びましたが、本役の場合は「今聞けたことでの感動」、本役でない場合は「意外性」が軸かなと。

 いろいろな方の歌を聞いて思うことですが、歌を聞いていて心に伝わるには、音階が合っていることは前提で、その上でその方なりの曲への思い、役への思いがフィットしていることが大事なのではと思います。歌の上手さとは、歌を通して景色を伝える力なのではと思えてなりません。

・・・

 2019年、今年1年も大変お世話になりました。
 観劇回数は前年並みでしたが、blogの更新は大幅に減ってしまいました。

 仕事は益々忙しくなり、年相応に身体の衰えも感じたりして、無理が利きにくい状態になりつつあります。劇場でお会いしたりする方に、「そんなに忙しくてなぜ芝居を観るの?」と聞かれることがありますが、日常では感じにくい視点に触れて、不意に今の自分の感情を腑に落ちさせてくれたりする時間は、やはりかけがえのないものがあります。

 とはいえ、見に行く作品がすべてそんな思いを抱かせてくれるとは限らないのですが、それでもお客のことをちゃんと考えて、少しでも多くの心の豊かさを持って帰ってもらいたいと思われているキャスト、スタッフの思いはしっかり伝わるものですし、そんなあたたかさに触れる時間が来年2020年もありますよう、観劇以外のバランスも考えつつ過ごしていきたいと思います。

 2020年、皆様もよいお年をお迎えください。

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『ロカビリー☆ジャック』

2019.12.5(Thu.) 18:00~20:30
 10列20番台(上手側)

2019.12.18(Wed.) 13:00~15:30
 9列10番台(センターブロック)

2019.12.21(Sat.) 18:00~20:30
 10列1桁番台(下手側)

シアタークリエ

12月公演にぴったりの、気軽に楽しめるエンタテイメントミュージカル。岸谷五朗さん演出、森雪之丞さん作詞の『SONG WRITERS』ペアのオリジナル作品。

音楽は斎藤和義さん、さかいゆうさんが手がけられていて、いい意味でミュージカルぽくない魅力的な曲を、出演者でこぞって歌い上げます。

物語を要約すると、売れない歌手、ジャックと、その歌手のファン、ルーシーがお互いの事情から、それぞれ「別々に」悪魔に魂を売る物語(笑)。厳密にはルーシーは魔女に対してですが。

ジャックに恋する少女、ルーシーを演じるのは昆ちゃん。最初は「これ本当に昆ちゃんなの?」な登場でびっくりしますが、魔女に魂を売ってスリムに変わって、ジャックの元事務所(平野綾ちゃんが社長)に引き抜かれて歌姫/ルーシー・ジョーンズとして美声を響かせます。

それでいて恋する少女満開というか、小悪魔な少女満開というか(笑)、自分の可愛さの威力を知ってる黒さがたまらなく面白い(笑)。
昆ちゃんの小悪魔と言えば、同じシアタークリエの『ファースト・デート』もそうでしたが、あれに輪をかけて凄いわけで、昆ちゃんの活かし方、さすが岸谷さん分かってるなーと大満足。

芸能事務所社長の平野綾ちゃんとは同じエポニーヌ役者なのに、欠片もキャラクターが被らない奇跡。むっちゃやり手でカッコいい綾ちゃん。実はジャックの元カノですが、同じ元カノ演じる真瀬はるかさんと中村百花さんとの3人で歌い踊る「ジャックに愛は歌えない」が抜群にカッコいい。

出演者にみんな見せ場があって、心からの悪人が全く出てこない作品。12月にふさわしい、ウェルメイドな作品です。

評判も上々で推移していたこの作品ですが、公演中日を過ぎた12月20日(金)マチネが開演1時間前を切ったタイミングで公演中止。

その時点では「出演者の体調不良」としか発表されませんでしたが、結果として12月21日(土)マチネも中止。

金曜夕方時点で魔女役の岡千絵さんの休演が発表され、代役に真瀬はるかさん。
12月21日(土)ソワレと12月22日(日)マチネを代役公演することが発表になりました。

真瀬さんは『エリザベート』のヴィンデッシュ嬢や『キューティー・ブロンド』でも拝見していて気になっていた女優さんでしたが、きっと千絵さんと違う魔女になるだろう!と思って、急遽21日(土)ソワレを観劇。

劇場に着いてみると実は休演は2人で、千絵さんのほか、悪魔ガールのお1人、かちゃさんも休演。

結果からすると、真瀬さんは元の役と、千絵さんの「魔女+1役」をほぼ全部担当する凄さ。

真瀬さん、元々最初の登場シーンはジャックの元カノとして赤のドレスで登場されますが、この日も何もなかったかのように登場されて、客席から見てまず目が点に(爆)。
つまり、自分の登場シーンそのままにして千絵さんの登場シーンを受け持つと宣言したわけで。

ドレス姿もぴったりですが、これは元々千絵さんも真瀬さんも長身でスタイルが似ていたからこその幸運でしょうね。
初見だと恐らく違和感ゼロです。

昆ちゃんルーシーも真瀬さんをフォローして「エキゾチック姉さん」と名付け、何ですかそのぴったりな形容は(笑)。千絵さんは「スタイリッシュ姉さん」って感じがします、私見ですが。

昆ちゃんルーシーが真瀬さん魔女を憧れの目で見つめる様がとても良かった。

もう1人の休演、かちゃさんは本来なら吉野圭吾さん演じる悪魔役を取り巻く通称「悪魔ガールズ(実態はバイト)」の2人のうちの1人ですが、流石にここは減った1人の穴を埋めることは出来ず、もう1人の蛭薙ありさちゃんが埋めることになったのですが、1人しか出てこないシーンに動揺する客席。そこへ舞台上側から「1人娘です」と絶妙の合いの手を入れた吉野圭吾さん天才か(笑)
※屋良さん曰く「圭吾さんの独断」だったそう(笑)

真瀬さん魔女と圭吾さん悪魔のタップも満足感たっぷり。期待以上でした。

2幕「秘密のデート」では昆ちゃんルーシーのバックダンサー&コーラスを真瀬さん、中村さんで変わらず務め、後半の裁判シーンでは堂々と裁判長を務めた真瀬さん。

ここ、ルーシーが自作自演した誘拐事件の裁判なのですが、元々真瀬さんは陪審員の1人。それが陪審員から裁判長に転職したので(笑)、面白いことに。

元々陪審員は5人だったので、「○○××」と来て「最後の1人の判断で有罪か無罪か決まります」という裁判長の発言だったのですが、陪審員が4人に減ったため「○○×」と来て「最後の1人の判断で有罪かうやむやかが決まります」という真瀬裁判長の発言になってて客席から笑いが。確実にリピーターの皆さまですねっ(笑)

カーテンコール後半では昆ちゃんが真瀬さんの肩を抱いて(背の差があるのに成立してた)称えてた様に見えて、とても感動しました。

・・・

カーテンコールでは屋良さんからご挨拶。

「少しご挨拶させてください。出演者の体調不良で昨日の昼、そして今日の昼と公演中止となってしまい、ご心配をおかけしましたことをお詫びいたします。岡千絵さん、かちゃ2人が何より一番悔しい思いをしていると思うので、その分もカンパニー一丸となってこの作品、『ロカビリー☆ジャック』を守っていきたいと思いますので、引き続き皆様の応援をよろしくお願いします(会場拍手)。

そしてなんといっても、たった1日で魔女をやり切った真瀬はるかさん!(会場から満場の大拍手)
1日でできるなんて、本当に人間じゃなくて魔女だったんじゃないかと(会場内温かい笑い)。(吉野)圭吾さん舞台裏で泣いちゃってましたし(圭吾さんから「言うなよー」と抗議あり(笑))」

「それからかちゃさんがいない中、一人で頑張ってくれた(蛭薙)ありさ!(会場拍手)
一人娘って圭吾さんが勝手につけた設定ですよね(会場内笑)」

※ちなみにありささん、本編で圭吾さんにバイト代を二重に請求してました(爆)。

「この後もカンパニーみんなでゴールが切れるよう頑張って参りますので、応援よろしくお願いします。」で拍手の中暖かく幕が下りました。さすがのカンパニーの結束力でした。

今のところ代役での進行が発表されているのは日曜日までですが、今回のピンチを機にさらに結束が深まったように感じられたカンパニーの熱さが、更なる盛り上がりにつながりますよう願っています。

挨拶後の実質カーテンコール1発目でオールスタンディングって凄い。そのぐらい熱い回でした。

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『若井久美子クリスマスコンサート2019』

2019.12.15(Sun.) 13:00~15:00
六本木claps
ステージ上手側

お久しぶりな若井久美子さんコンサート。舞台作品では最近お目にかかっていないので実質的にレミゼのコゼットぶりでの拝見になります。

この日のゲストは仲良しの綿引さやかさん(びびちゃん)。若井さん曰く、「以前から2度声をかけていた」そうなのですがタイミングが合わず、今回念願のゲスト出演とのことです。

まずはセットリストから。

●セットリスト
<第1部>
1.サンタが街にやってきた
2.すてきなホリディ
3.透明なココロ/Original
4.サイレント・イヴ/辛島美登里
5.For Good/Wicked
 (若井グリンダ・綿引エルファバ)
6.100万のキャンドル
 /マリー・アントワネット
7.戦場のメリー・クリスマス
 (ピアノ久保沙央里さんソロ)
8.Welcome To X'mas/島田歌穂
 (東京ディズニーシー)

<第2部>
9.ふわん/Original
10.Alone/岡本真夜
11.着飾って、輝いて
 /キャンディード
12.エポニーヌ&ファンテーヌデュエット
 ~恵みの雨&夢やぶれて&オンマイオウン
 /レ・ミゼラブル
 (若井ファンテーヌ、綿引エポニーヌ)
13.スピーチレス/アラジン
 (綿引ジャスミン)
14.輝く未来/塔の上のラプンツェル
15.O Holly Night

<アンコール>
16.ありがとうの歌
 (アルバム「透明なココロ」2曲目)

・・・

若井さんといえば高音域の澄んだ様が印象的ですが、とうとう来ましたM11、ソプラノ音域のミュージカル曲といえば、のキャンディード「着飾って、輝いて」。

”かつて良いところのお嬢さん、今や娼婦のクネゴンデ”という女性が過去に酔いながら現実を思い知らされ、それでも持ち味の前向きさで飛び抜けてしまう曲。2010年に日本初演されたときは新妻聖子さんがシングルキャストで演じ、自身も今年のコンサートで初日だけ歌った曲。

他、コンサートでは松原凜子さんも歌われたことがありますが、若井さんの歌唱も圧巻の一言。さすがの若井さんも最高音が出るか心配で3日間封印していたそうなのですが、いい意味で呆気にとられる歌唱ぶりにブラボーでした。

M11以外は余裕の歌いっぷりで、特に良かったのは第1部ラストのM8「Welcome to X'mas」。東京ディズニーシーのクリスマスショーのテーマ曲として作られ、初代エポニーヌの島田歌穂さんがCDで歌われているこの曲。クリスマスがテーマのこのコンサートで、ディズニー好きの若井さんらしい、素敵な選曲になりました。

・・・

ゲストコーナーの綿引さやかさん(びびちゃん)との会話はむっちゃ弾んで後で大変なことになるのですが(後述)、2013年・2015年の『レ・ミゼラブル』で若井さんコゼット、びびちゃんエポニーヌで初共演。

第一印象はびびちゃん→若井さんは「スンとしてそう(笑)」「こんな空気感だしお嬢様かと思ってたら、出会って数日で『あ、おもしろい人だ』と(笑)」変わったそうです。

逆に若井さん→びびちゃんは「最初はちょっと壁を作ってた」「才女って感じ」からすぐ「気さくな人」に変わったそうで。

その時は、エポコゼが同世代でみんな仲が良く、名古屋(中日劇場公演)では公演後に皆で、にんにくたっぷりの味仙ラーメン(辛くて有名)を食べに行き、「明日のマリウス誰だっけ?」「(同世代の)Tくん」…「じゃ大丈夫だね(笑)」みたいな会話をしたとか(笑)。

エポコゼは恋敵役ですが、幕降りたら2人で「いえーい」って満面の笑顔でハイタッチしてた(実演付き(笑))というのが微笑ましすぎ。

びびちゃんからの若井さん評で、「サバサバしてる、男っぽい。彼氏にしたい」からの、若井さんからびびちゃんへ「彼女にしたい」での両思いシーンもあり。

そんな流れからの、ミュージカルの友情ソングといえば、の定番曲『For Good』は素晴らしかったです。緑のエルファバはびびちゃん、白のグリンダは若井さん、で実はドレスがきれいに逆だった(笑)ことに内心噴いちゃいましたが、少なからず違う個性の2人が、確かに自分にない良さを相手に認めて、心開いて感情を昇華していく様が、感動的にすばらしくて、仲良きことは美しきかな、を実感した素晴らしいデュエットになりました。

第2部で再び2人のシーンになりましたが、実はこの日は夜に別の公演がこの会場で予定されており(18時開場)、MCにとにかく「巻き」(早くする)の命が下った結果、若井さん「だけが」早くMCを切り上げる動きが発動し、びびちゃんに質問を投げかけるも、びびちゃんの答えを拾うことなく次に行く、そんな様に呆気にとられ笑いまくるびびちゃん、という流れが面白すぎて。

「心ここにあらずですね」
のツッコミが、びびちゃん素です(笑)

びびちゃんソロは『ブラバン・ディズニーコンサート』でも披露された(来年公演でも披露予定)ジャスミンの映画オリジナルソロ「スピーチレス」。

若井さんとデュエットしていて改めてびびちゃんの歌声を聞くと、高みに昇る系の若井さんと、真ん中を重く貫く系のびびちゃん、と持ち味がはっきり違うことに気づきますし、「スピーチレス」もあの難曲ですが、どんどんびびちゃんらしくなってきて来年が楽しみです。

・・・

最後は時間の都合上、巻きが入ってしまったのは残念でしたが、若井さんらしさも、びびちゃんらしさも、そして2人の仲良しさもたっぷり感じられ、素敵なクリスマスコンサートになりました。

本編中でお互いおっしゃられていましたが、レミゼ以来の共演が実現しますように願っています。

『プライド』の史緒さんを若井さん、萌ちゃんをびびちゃんがやると意外に面白いことになるんじゃないかと感じました。仲良し役じゃないですが(笑)

※本役は史緒さんが笹本玲奈さん、萌ちゃんが新妻聖子さん

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『LA DIVA』

2019.12.13(Fri.) 19:00~21:00
Bunkamuraオーチャードホール
1階14列10番台
(センターブロック)

フジテレビ系『ミュージックフェア』から生まれた女性ボーカルユニット「LA DIVA」、ファーストコンサートに行ってきました。

去年番組で結成されて大好評で、「調子に乗って(笑)」(森山良子さん談)で先日のミュージックフェア、FNS歌謡祭と来てこの日。

森山良子さん、平原綾香さん、新妻聖子さん、サラオレインさんの4人。
ドレスカラーと立ち位置も決まっていて、下手側がサラオレインさん(赤)、森山良子さん(黒)、平原綾香さん(白)、上手側が新妻聖子さん(青)です。

まずはセットリストです。
休憩なし約2時間。

●セットリスト
1.Amazing Grace(4人)
2.Silly Love Songs(4人)
3.Circle Of Life/ライオンキング(4人)
4.Beauty And The Beast/美女と野獣
 (4人)
5.ひこうき雲/松任谷由実(4人)
6.言葉にできない/オフコース(4人)

<デュエットコーナー>
7.When You Wish Upon A Star
 (星に願いを)(森山・平原)
8.Jupiter(平原・サラ)
9.Time To Say Goodbye
 (森山・サラ)
10.You Raise Me Up(4人)

司会者MC

11.Dancing Queen(4人)
12.Can't Take My Eyes Off You
 (君の瞳に恋してる)(4人)
13.True Colors(4人)
14.糸(森山・平原)
15.クリスマスソングメドレー(4人)
16.Happy X'mas(War Is Over)(4人)
17.Hallelujah(4人)
18.Bohemian Rapsody(4人)

<ソロコーナー>
19.涙そうそう(森山)
20.To Love You More(サラ)
21.威風堂々(平原)

22.My Way(4人)

・・・と書くだけだと、何もなかったように見えますが、実はあったのです。大きな出来事が。

・出演者に関係ない『West side story』Season2のフライヤーが入っているなぁ
とか、
MCで姫ずいぶん控えめだなぁ
とか、
・そういえば一昨日のFNSではコーラスばかり担当してたなぁ

....と、気になるポイントはいくつもあったのですが、M10終わりで司会者MC(仲間さん、軽部さん)から明かされました。

聖子さん、去る10月に発症した急性声帯炎が完治しておらず、お医者様から曲数制限が申し渡されているとのこと。
実際、歌声を聞いていても正直、本調子ではなく感じました。

10月26日にサントリーホールで開催された「らららクラシックコンサート」にゲスト出演されたときは、喋り声はカサカサに乾いていて、その時は2曲が限界ということでしたが、それから2ヶ月経過して結果で10曲ということで、快復まで時間がかかっていることが心配です。

4人でいるとわちゃわちゃして楽しそう、とはいえ、ふとした瞬間に見せる苦しげな表情を拝見しているのは、一番辛いのが聖子さんなのは分かっていても苦しくて、全力で聖子さんが歌える日がいつ来るのか、不安ばかりが募ります。

10月のときに聖子さんのピンチヒッターとして登板いただいたのは、この『LA DIVA』でご一緒しているサラオレインさんでしたが、今回は正に『LA DIVA』のステージですので、ピンチヒッターとして登板されたのは聖子さんと同じ事務所で、仲良しの宮澤エマちゃん。
ドレスカラーは被らず緑色での登場です。

中盤曲の大部分はエマちゃんも参加した4人で歌われました(4人と明記あるうち、M11~M17はエマちゃん。それ以外が聖子さん)が、エマちゃんは来年2月から『West Side Story』Season2でマリア役を演じられるということで、先日稽古に入ったばかり(フライヤーが入っていたことに納得)。恐らくは短い歌合わせで、この日のステージを務められ、またMCでは流石のMC力を発揮。

エマちゃん「こんな素敵なシンガーの皆さまと、またミュージシャンの皆さまとご一緒でき、夢のようです。今回参加させていただき『なんて難しいことをされているんだ』と驚きばかりでした。こんな私にも(お揃いの)ネックレスをいただきまして、(平原さんに)感謝です」

ラスト2曲で聖子さんが復帰されて交代されたときには、聖子さんとエマちゃんが長い感謝のハグをされたさまに会場からの拍手が贈られ、それが何より有り難かったです。

そのラスト2曲の聖子さん復帰曲は先日のFNSで披露された「ボヘミアン・ラプソディ」と、ミュージックフェア初登場時の「My Way」。

限られた曲数の中で披露曲にこの2曲を含められたことは流石といいますか、何よりと申しますか、この日の聖子さんの頑張りと、森山さん、平原さん、サラさんの心配りと、そしてエマちゃんのお力添えがあってこそのこと。

聖子さんの全力で再び『LA DIVA』が参集できる日が来ることを願わずにはいられません。

なお、この日はテレビカメラが入っており、来年1月18日の放送でOAされるとのことです。

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『(愛おしき)ボクの時代(2)』

2019.12.1(Sun.) 13:00~15:50
DDD青山クロスシアター
C列1桁番台(下手側)

1stプレビュー、2ndプレビューを経て前日(11月30日)が本公演初日。
この日が本公演2日目です。

以前だったらプレビューからの変更点を血眼で(爆)探すように見ていたと思うのですが、今では変更から生まれた空気感の違い方に興味があって(以前ほど記憶力が続かないというのもありますが笑)、実際見てみるとずいぶんと整理された感じ。

特に2幕の収束の仕方がとても滑らかになっていて、物語に軸がしっかり通ったように思いました。天狗から戸越への語りかける歌詞の変化は特にそれを感じました。世代間の想いのキャッチボールという主題をはっきり見せていた感。

それに比べると1幕ラスト前と1幕ラスト曲との飛躍が少しく気にかかりました。

ミュージカルでよく言われる「いきなり歌い出す」という指摘よりもむしろ、「いきなり歌を持って物語が飛躍する」(聞く側がついていけない)方が引っ掛かるところです。

お持ち帰りソングが「これ!」というものが出てきにくいのも弱いところですが、その中でも佳曲はいくつもあって、特にきびだんごガールズ(岡村さやかさん、梅田彩佳さん、四宮吏桜さん)3人のハーモニーが絶品な、M16「愛を教えて」が素晴らしいです。

・・・

この日のアフタートークは、演出・脚本の西川大貴さん、先輩演出家・俳優の吉原光夫さん、出演の梅田彩佳さん。
当初は西川さん&吉原さんペアでしたが、追加で梅田さんの出演が発表され、光夫さんがtwitterで「2人だけじゃダメなのか」とツッコんだからか、むっちゃ怖がってる梅ちゃんという構図(爆笑)。
お3方は去年、この劇場での『Day ZERO』という作品で吉原さん演出で組んだ関係、でもあるそうで、あのツイートはネタ8割ということのようで(笑)

とにかく内容が濃いトークショーで、全部書いたら寝られないぐらい(笑)なので程々にしておきますが、とりわけ光夫さんがいつも以上に気を遣って言葉を選んでいたのが印象的(ご自身もおっしゃってました)。

光夫さんご自身「他の人の意見を聞いて演出するなんて自分じゃ考えられない、それじゃ自分の作品じゃなくなっちゃう」と仰っていて、でも西川さんのことを大事に思っていて、彼のチャレンジに水を差したくない思いを言葉の端々に感じました。

(どういう感じで今回の企画に取り組んでいるか問われて)、西川さん「ゲネやプレビュー初日終わりは本当に色んな意見をもらってキャパ越えちゃったんですが、それを自分の価値観でジャッジし続けた結果、今は色んなことを言われても『あの意見とリンクできるな』とか、ジャッジが早くなった」と。

「意見を聞く」ということに関しては光夫さんはそれこそ「ありえない」という立場で、光夫さんと西川さんが真逆に見えつつも、西川さんのそのスタンスは「アイディアは出して貰いながらも、最後は自分でジャッジすることで自分の価値観で通している」ことに見えて、それが光夫さんのコメントで見えたのが、意味あるトークショーだったかと。

口数はそれほど多くなくても梅田彩佳ちゃんの言葉で印象的だったのが「自分で検索するけど、その意見に一切引きずられないようにしている」と。「大貴のことを尊敬しているから、大貴が選択したもの『だけ』 を確実にやるようにしている」と仰っていたのが流石で。

それを受けて西川さん「演出家は先生ではないので、価値観を一致させるために僕はいる」とおっしゃっていたのが印象的でした。

・・・

光夫さんの言及で興味深かったのが「大人世代でこの作品に接することがどういうことなのか」ということ。
若者よりも長く生きてきて、経験相応の「鼻」(意味合い的には「プライド」的なものに感じました)を持っている人たちが、若者を認めるということがどういうことなのかを考えると、そういう方の「鼻」を折ることができるのは愛する女性なのかも、と仰っていたのが成る程、と感じさせられました。

・・・

本編2幕で出てくる、天狗(大人世代)からの「努力の後には希望が『あった』」という言葉を聞いて、不意に涙が流れて、自分でも自分が分からなくなる瞬間があって。

自分は40代なので、団塊世代の60代と若手世代の20代の間に挟まれる立場ですが、入社して20年を過ぎて、入社したときに目標としたポジションに来れて、でも、これほどまでに大変だとも思ってなかったし、これほどまでに報われないとは思ってなかったので、若手とは違った意味で先が見えないように思えたりしているのですが(苦笑)、自分の感じた、上位世代からの理不尽をなるべく若手に押しつけないようには生きていきたいし、かといって先輩の経験を軽視するような育て方はしたくないし、という意味で日々勉強だな、と思った次第でした(個人的な感想に落ちましたが)。

 

 

 

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『青山郁代4thソロライブ「CARNET」』

2019.11.30(Sat.) 14:00~16:10
2019.11.30(Sat.) 18:30~20:40
下北沢コムカフェ音倉

6年ぶりの青山郁代ちゃんソロライブ。ゲスト出演は何度かありましたが、言われてみるとそんなに開いていたんですね。

まずはセットリストです。
サブタイトルの「昼下がりの情事」(昼公演)と「暗くなるまで待って」(夜公演)はいずれもオードリー・ヘップバーンの映画から。

●セットリスト
1.Vogue/マドンナ
 (和訳:藤倉梓さん)
2.『メリー・ポピンズ』メドレー
 2-1.お砂糖一さじ
 2-2.鳥に餌を
 2-3.どんなことでもできる
 2-4.Supercalifragilistc
   expialidocious
3.昭和メドレー
 3-1.お嫁においで/加山雄三
 3-2.街の明かり/堺正章
 3-3.乾杯/長渕剛
4.出演作メドレー(全16曲)
 4-1.zorro the musical
 4-2.ミス・サイゴン
 4-3.レ・ミゼラブル
 4-4.キューティー・ブロンド
 4-5.パジャマ・ゲーム
 4-6.サムシング・ロッテン
 4-7.ナイツテイル
5.ドリフメドレー
6.夢やぶれて/レ・ミゼラブル

◆ゲストコーナー(昼)
7.やさしさに包まれたなら
  /松任谷由実(青山・新田)
8.Megan's Hero
  /『In Touch』(新田)
9.I Still Believe
 /『ミス・サイゴン』
 (青山キム・新田エレン)

◆ゲストコーナー(夜)
7.All I Ask Of You
 /オペラ座の怪人
 (青山クリスティーヌ、神田ラウル)
8.牢番の娘(リプライズ)
 /ナイツテイル
 (青山フラビーナ、
  神田パラモン)
9.独白/レ・ミゼラブル(神田)
10.Last Night of the world
 /ミス・サイゴン
 (青山キム、神田クリス)

◆以下、夜は1曲ずつ曲番繰り下げ
10.Danny Boy/平原綾香
11.Happy Holiday
12.ラストダンスは私と

◆アンコール
13.デスペラード

・・・

圧巻なのは「怒涛の出演作メドレー」と銘打たれた、10分超16曲に亘るメドレー。

今までの出演作のスコア譜全部を持ち込んで、小澤先生呼んで「メドレー作って!」と言ったそうでその迫力すごっ(笑)
それにしても、『ミス・サイゴン』のジジの後、間髪おかず『レ・ミゼラブル』のコゼットを歌う、郁代ちゃんの振り幅の凄さよ(笑)

・・・

昼の回は『キューティー・ブロンド』で共演以来の仲良しな、えみつん。

それにつけても郁代ちゃん、えみつんファンにマウントを取るスタイル(笑)

「初めて青山郁代ライブに来られた方?」と挙手を求め、かなりいらっしゃると見て取るや、「えみつんのファンですねー!」と容赦なく追い込む(笑)
※ちなみに、夜も同じで「神田恭兵さんのファンですねー!」と容赦なく追い込む(笑)

でも、もじもじして変な空気になるぐらいなら、先に言っちゃった方が良いですからね。
その辺は久しぶりのソロライブとはいえ、さすが熟練の郁代ちゃんでこそ。

えみつん出てきてからのトークでも
「えみつんめっちゃ可愛いじゃないですか。
 
自分より可愛い人を呼ぶのは怖いじゃないですか(笑)」
「合コンで自分より可愛い人呼ばないような話で(爆笑)」
と飛ばしまくる郁代ちゃん(笑)

GW後に2人で八丈島に行かれた(Instagramなどで既報)とのことでしたが、郁代ちゃん曰く「ファンの方はご存じか分からないですが、えみつんは男っぽいんですよ」にえみつんファンの皆さん、速攻頷く(爆)。

2人ともあまり「女性同士2人で」行動しないという、タイプが共通しているそうで、2人でいると非常に楽だそうです。

「高い山(=八丈富士。伊豆諸島の最高峰、標高854m)に登りたい!」とえみつんが言い出して、「いいねー」と言いながら「雨降りますように」と願ってた郁代ちゃん、さすが黒い(笑)。
まさかそう思ってるとは今まで思ってなかったえみつん、それを受けて、「こういうこと言っちゃう郁ちゃんだから気が楽で(笑)」という返しがさすが漢です笑。

えみつんの、とあるトラブルも華麗になかったことにしようと頑張る郁代ちゃん、その振る舞いも流石は彼女!でした。

まさかのドリフメドレーコーナー用に郁代ちゃんがフリマアプリで購入した「8時だよ、全員集合」法被をアンコールコーナーで着て、サンタ帽子被ったえみつん、正に電器店店頭の電子レンジ売るお姉さんで、チャーミングすぎました(^^)。

・・・

夜の部のゲストは神田恭兵さん。

サイゴンからレミゼ、そして再びサイゴンからのナイツテイルと共演しつつも、郁代ちゃん曰く「つかずつかずな関係」(笑)←くっついたことないから離れることもない

同じカンパニーになることは多いのに、直接絡むことはほとんどない2人。今度のサイゴンではようやくわずかながら絡みがあることに気づいて郁代ちゃん、びっくりしてました。

神田さん、サイゴンは新演出になったときに一度離れたけど、「是非見にきて」と言われて行ったら新演出とっても良くて虜になって…と楽屋で熱弁したお相手が郁代ちゃん、だったそうです。今回のゲストをお願いした時点ではサイゴンで再び共演と思っていなかったので、今となってはびっくりだそうです。

2人のデュエットでとりわけ印象的だったのが、サイゴンの役を変えたデュエット「Last Night of the world」。

この曲、郁代ちゃんが男性ゲストの方に過去、何人にもアレンジを変えたバージョンをお願いしているんだそうです。
トゥイ登場のおどろおどろしいシーンを最初に繋げてからのこの曲への突入というもの。

最初その話を聞いたときには、正直言って笑ってしまったのですが、そのときの郁代ちゃんの表情を見てハッとしました。

トゥイの登場、その不気味な音楽に恐怖するキム、そこからクリスと出会えた時の本当に心から自分を許した表情への変化が、あぁ、キムは不安の中に生きていたからこそクリスと燃え上がったんだな、ということが見えて凄く良かったです。

郁代ちゃんの思いをそう受け止められたのは、郁代ちゃんと神田さんが同じサイゴンの世界で時を過ごしてきたからこそだったのだろうし、だからこそ、2人が歌う歌はお互い絶対になれ合わないのに、絶妙に引きつけ合うのだろうなと思えて。『ナイツテイル』の神田パラモン&郁代フラビーナもとっても素敵で!

ぜひ次は神田恭兵ライブに郁代ちゃんをゲストで呼んでもらいたいものです。
(ピアノの小澤さん、ギターの成尾さん、ベースの森さんは、実は神田恭兵バンドの皆さん)

ちなみに、神田さんも昼のえみつん同様、アンコールの「デスペラード」の時に舞台上手で観劇することになったのですが、同じく「8時だよ、全員集合」法被を羽織った神田さんは、商店街の福引きのお兄さんでしかなかったです(爆)

・・・

郁代ちゃん久しぶりのソロライブは準備万端で、MCが長くなって延びる(笑)以外は完璧でしたが、惜しむらくはインターバルが長い(笑)。
このクオリティで年1回以上の公演をやってもらえれば、公演以外でもファン層を広げられると思うので、是非期待しています。

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