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『Before After』(15)

2019.8.4(Sun.) 18:00~19:20
南青山MANDARA

「Before After In Concert」も今回で3回目。
今回は西川大貴ベンと池谷祐子エイミーという初顔合わせのペア(2017年2月公演のBA同期)ですが、今回は西川氏が演出も担当するというバージョン。

新鮮だったのは、ベンとエイミーが完全に2人並んで歌う前半部。
舞台ですと2人が近づいたり抱き合ったりするシーンがあるわけですが、この日はそれが全くなく。

ベンとエイミーが交わることなく進んでいくような印象がずっと続いていって。
1部ラスト(この日は休憩なく80分ノンストップ)高揚感を過ぎたら、素っ気なくポジション変わって(前半はエイミーが上手側、後半はベンが上手側)。

それが大きく動いたのは、ベンとエイミーが激しくぶつかるシーン。
ここで初めてベンとエイミーがお互いをはっきりと認めるのですね。
でもそこにあったのは、思えば、お互い「幼い自分」
お嬢様育ちのエイミーは知らず知らずのうちにベンを目下に見ていたし、ベンはお嬢様なエイミーに対する引け目を抱いていたし。

売り言葉に買い言葉で破綻した2人の関係は、でも初めて自分の感情を正直にぶつけられる相手を見つけた瞬間でもあって。

暗闇から晴れて「Before」から「After」に変わったとき、たしかに2人の関係は変わっていて。

当時のお互いの幼さを認め、エイミーをして「2人とも学んだもの。」と語るやんさんは、一気に大人の女性になっていてその変化にびっくり。

ベンだって、いい加減に見えても、きちんと自分の価値観から外にでる思い切りをきちんとしていて、子供を作ることを認めてみたり、檻の中にいるかのようなエイミーを父という鳥かごの中から解き放って。

エイミーにとっても、したくもない仕事から抜け出して、自分のやりたいこととしての”ギャラリー"を得て、前向きに生きる生き方を教えてくれたベンは、かけがえのない男性になっていて。

お互いの人生が平行で交わることないときから、初めてお互いを認めてぶつかりあって、そして時を隔ててお互いの大切さに気づく、その流れがとっても素敵で、西川氏の演出にブラボーでした。

・・・

今回良かったのは、MCをいっさい排した構成。何しろMCさせたら一瞬で笑いの世界を作り出す2人(主にやんさん)ですから(笑)、演じる側も見る側も集中できた、すばらしい構成でした。

この日1回だけの予定だった2人のペアは好評につき9月2日(月)夜に渋谷J'z Bratにて再演。
横に広がる空間で今度はどんな感じで物語が紡がれるのか、楽しみです。

なお、この日はやんさんは『エリザベート』マチネを終えてからの合流。そのタフさに脱帽です。

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