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『私の頭の中の消しゴム』

2019.6.6(Wed.) 19:00~21:00
よみうり大手町ホール 3列1桁番台(下手側)

朗読劇の同作、3度目の鑑賞です。

期待通り、劇中から号泣しました。

どうしようもない現実の中で、起こる奇跡を拝見して、言葉にならない感情が込み上げるこの作品。

先週来、仕事で大きなトラブルが立て続けにあって、恩を仇で返されるようなことがあって、涙も枯れ果てて心が折れたようなところもあったのですが、さーやの薫を見て涙を流せた自分に、少しだけホッとしました。

・・・

今回で11th、つまり11シーズン目に突入した作品ですが、初見は天王洲銀河劇場で2010年9月、笹本玲奈さんが薫を演じた時。玲奈さんは当時25歳でした。2見目は現在のよみうり大手町ホールに移った後の去年、2018年5月、愛加あゆさんが薫を演じた時。あゆっちは当時30歳。そして3見目はこの日の神田沙也加さん。初演(2010年、今は無きル・テアトル銀座で上演)以来9年ぶりの出演です。当時23歳、今32歳。

年齢を意図的に書いているのは、この作品をさーやで今回見たときに、年齢を重ねることで深められることは大きいんだな、と改めて感じたからなんですね。
(今回のキャストでは市川由衣さんが2012年以来5回目の出演で、この作品ではレジェンドになります)

薫の頭の中に消しゴムが出来てしまったとき、薫がどう感じて、大切な人とどう向き合おうとするか。
その深みは、演じる人の中の引き出しが多ければこそ、伝わるものが多くて。
一度若い頃に演じたうえで、更に人生をともにすることを決意した相手と演じる今回の沙也加さんの薫は、伝わってくるものの強さが、期待通り凄かったです。

そう、男性女性の2人朗読劇であるこの作品、この日のペアの神田沙也加さんと村田充さんは、史上初の夫婦ペア。それが、身内で組むことを一切感じさせないどころか、「相手を自分以上に思う気持ち」がリアルに伝わってきて、相手を思うからこその薫の選択が、理屈でない何かも含めて迫ってくることに、ただただ圧倒されました。

夫婦ともに芸能人でないとありえなかった、リアル夫婦で演じる姿を拝見できる奇跡。充さんは沙也加さんと結婚後は、俳優業をされてこなかったそうですので、まさに奇跡に相応しい場。沙也加さんにしてみれば、ある意味、仕事の場にプライベートを持ち込むと言われかねない立場ではあったのに、それでも私が知る限り、ファンはみんな歓迎ムード。

薫を演じたさーやは、時にツンデレで(社長令嬢なので)、時にデレデレでさーやで見かけることはほとんどないレアキャラ笑)、そして時に精神的な大人ぽさと、表面的な子供ぽさを自在に行き来する、どれも魅力的な姿で、それを客席から、全部ひっくるめた魅力で見つめられる様は、さーやの存在感、そしてリアルなご夫婦である充さんとの関係性あってこそ。

この後の人生、彼と一緒に歩んでいくという覚悟なしでは受けられなかったであろうこの役、それをわかって薫を演じるさーやの姿は、ただひたずらにプロのオーラに溢れていて。強がる姿、弱さを隠そうする姿、そんな可愛さを絶品の包容力で支える充さんとのバランスは本当に素晴らしかったです。

終演後、スタンディングオベーションの客席を見て涙ぐむさーやを、優しく抱きしめる充さんの姿は、実際の身長以上に大きく感じて、実は淋しがりやなさーやを支えてくれる相手がいてくれて良かったなぁと、そんなことを思って。

本編を拝見して流した涙の心地よさも感じながらホールを後に出来て、素敵な夜になりました。

 

 

 

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