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『レ・ミゼラブル』(24)

2019.4.15(Mon.) 18:15~21:10
 2階K列40番台
2019.4.20(Sat.) 12:00~14:55
 2階L列50番台
2019.4.20(Sat.) 17:00~19:55
 2階J列10番台

帝国劇場

2019年レミゼ、始まりました。
プレビュー初日(15日)ではどうもしっくりこなかった自分も、本公演2日目の19日マチソワでようやく、「私の2019レミゼが始まった、そんな感じ♪」になれました。3回の観劇でプリンシパル27人中25人まで見られる効率は我ながら流石です(爆)。

演出面の大きな変更はなく、舞台が多少明るくなったと感じる程度。細かいところでは、結婚式でコゼットに上げる指輪をマリウスが容易く見つけてしまうところと、エポニーヌが撃たれた後に帽子を手放してしまう(その帽子は、天に召された後にガブローシュからマリウスに手渡される)ところぐらいでしょうか。

ただ、個人的に感じた一番大きな変化は、エポニーヌの立ち位置。
制作側の意思として、はっきりと「幼い少女」であることが再設定されたのかと思います。

笹本玲奈ちゃん(1985年生まれ)がエポニーヌをやったのが2003年8月(18歳)、それ以来、2015年8月に30歳で卒業するまで、つまり今回の2期前まで演じていたわけですが、その期間、玲奈エポニーヌの年齢を重ねるごとに、全体的にエポニーヌの年齢設定はだんだんと上がってきて、玲奈ちゃんの1歳下のびびちゃん(綿引さやかさん/1986年生まれ)が2013(27歳)-2015(29歳)で演じられたのもその流れ。2017年の松原凜子さんのエポニーヌもその流れ、つまるところ「きれいなお姉さん」の傾向が一つはあったように思います。(そして私はその路線が大好きでした。)

その松原さんが今回のレミには出られない(はっきりとオーディションで選ばれなかったことをご本人が言及されていました)ことから、違和感を感じていたのですが、プレビュー初日の(屋比久)知奈エポ、my本公演初日の(唯月)ふうかエポ、(昆)夏美エポを見て、「あ、これはもうそういう路線なんだな」と理解することになりました。

マリウスから見て、はっきりと「恋の対象にならない」エポニーヌ。

破れかぶれな面が強い昆エポ、ボーイッシュが一番強いふうかエポ、野性っぽさが特徴的な知奈エポ。
それぞれ「らしく」て魅力的ではあるのですが(特にふうかエポ)、でも、「お姉さん的なエポ」がいなくなった現実は、やはり自分の中でのレミが一つ区切りがついたのだと、そう感じざるを得なかったです。
意図してかわかりませんが、今回、初日の会見写真にもエポはいませんしね。(ディズニー映画のメインヒロインをやった人が2人もいるのにかかわらずです。)

それと対になり、三人三様で素敵なのがコゼット。

とりわけ、2015年からコゼットを演じている小南満佑子コゼットのパパ大好きコゼットの安定感たるや、絶品です。
歴代のパパ大好きコゼット(河野由佳さん→青山郁代さん→清水彩花さん)が大好きな自分にとって、パパに対して愛情たっぷりのまゆコゼの輝きは何物にも代えられません。

2017年に観劇してた時、「生田コゼットは愛のコゼット、彩花コゼットは愛情のコゼット、小南コゼットは愛嬌のコゼット」と評したのですが、2年年齢を重ねた分、まゆちゃんには包容力が加わって、彩花ちゃんの残してくれた空気をしっかりと継いでくれているのが嬉しくて。

そして最大の泣きポイントは、1幕ラスト、バルジャン(パパ)が「明日は」と言ったとたんに悲しそうな顔をするまゆコゼ。

「(パパ以外を)愛することを初めて知ったのに、ようやく(愛する人と)会えたのに、明日の戦いで愛する人と永遠に別れるかもしれない」、そのやるせなさが表情に現れていて素晴らしかったです。

史上最年少、歴代唯一の10代コゼットの熊谷彩春(いろは)コゼット。2003年以降で10代プリンシパルは(笹本)玲奈ちゃんのエポニーヌ(1985年6月生まれ、2003年8月デビュー、18歳1ヶ月)に次いで2人目(2000年3月生まれ、2019年4月デビュー、19歳1ケ月)。
若さに溢れ、逆に言うと、感情に素直な反抗期コゼット(笑)。この日のパパこと吉原バルジャンが娘をどうしていいか分からないおろおろぶりが新鮮です(爆)。

生田コゼットもグレコメ(1月公演)を経て安定感も増して安心してみていられます。アイドルと兼業のハードスケジュールだけが心配で、そろそろ1本に絞られた方がよいのではと気にかかります。

他キャストで印象的なキャストも多々いらっしゃいますが、一番印象的だったのは伊礼ジャベール。
期待以上の存在感で流石でしたが、とりわけ神に祈るさま、そして自分こそが神に愛されていると信じる姿が印象的。

どん底の環境で生まれ、法を守らせることのみが自分のレゾンテール(存在意義)である警部のジャベールが、「絶対的な悪」とみなすバルジャン。バルジャンが、罪を償った後に真心を尽くし、皆に信頼されるようになっていく姿は、自分がなくなってしまうほどの衝撃だったのだと、その感情が伝わってきて圧倒されました。

仕事の都合で、GW中は一切のレミ観劇の予定がなく、次は5月12日になります。結果的に少し時間が空くことで、どういう変化が出てくるのか楽しみです。

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