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『キューティ・ブロンド』(6)

2019.2.27(Wed.) 18:30~21:20
 シアタークリエ 16列10番台(センターブロック)

2019.3.3(Sun.) 13:00~15:50
 やまぎんホール 2列40番台(上手側)

キューティクリエmy楽、そして今期my楽です。

クリエ公演は2月28日マチネが楽公演でしたが、私的に定めているmyルール、「1カ月に半休2回まで」の制限を既に使い切っていたために参加できず(※これ以上休むと大概仕事的に支障を来たす)、前日の前楽がクリエmy楽となりました。

が、何だか自分の中でキューティを見納めた感じがしなくて(1回減った上におけぴ観劇会も行ってないせいもあるかと思いますが)、もやもやして気付いたのが、あれ、全国ツアーの初日の山形、日程的に行けて、しかも前日がびびちゃんの『ブラバンディズニー』の初日となれば、2つ組み合わせられるやん、とこの日の観劇中に気づきまして(笑)、観劇当日に現地の山形中央郵便局留で受け取るという離れ業をかまして行ってきました。

前日が山形市民会館、この日が山形県民会館(ネーミングライツで「やまぎんホール」となっている)という、不思議な巡り合わせですが、どちらも年相応の風格があるホールです。やまぎんホールは約1500人収容のホールで、シアタークリエの倍の客席数ということもあり、何か所か変更がかかっていました。

セットは基本的にそのまま使っていますが、インターンメンバー発表時の張り出し先が柱ではなく、キャスター付きの黒板になっていること(何となくホールの備品感がちょっとする笑)。開始前のアナウンスから「シアタークリエには(録音機材を持ち込んだ場合に)没収する合法的な権利が与えられているんだ」が当然消えていること。そして、カーテンコール時のブルーザーを連れに行く先が、クリエと全く逆で、クリエが下手側でしたが、山形は上手側でした。ここは会場毎に違うでしょうね。あと、UPSの配達人(上野聖太氏)が「これが雪国の運び方だ」ってやって大きな拍手を受けてました(笑)。

カーテンコールが通常の2回に加えて、何とスタンディング2回という、全国ツアー初日の盛り上がりに相応しい盛り上がりで、さーや初めキャストの皆さん感激されていました。山形の方は比較的おとなしい方が多い、と前日の山形市民会館で理解していましたので、本編が少し静かめだったとはいえ、カーテンコールで満足度に客席爆発、って感じでとっても嬉しかったです。

さーやからご挨拶もあり、「この綺麗なホールで」というところでなぜか客席から大きな笑いが上がってさーやが困惑され「あれ、なんかおかしいこと言いましたっけ」って感じで、途中でその空気を軌道修正して「この素敵なホールで」と言い直されていました。

が、その後、山形の方のお話を聞いていると、この山形県民会館が建て替えとなり、山形駅西口前に、新山形県民会館(新名称は「山形県総合文化芸術館」)としてオープン(今年9月完成、大ホールは2000人収容)するから(詳細こちら)なのだそうで、いやまぁ確かに年季入ってたから、さーやのコメントに地元の方が苦笑されていた理由を理解しました。

さーやご挨拶から
「本日はご来場いただきありがとうございます。この素敵なホールで『キューティ・ブロンド』の全国ツアーの初日を迎えられましたこと嬉しいです。満員のお客様に入っていただいたこの景色が感動で、皆さんにもご覧いただきたいほどで(笑)。昨日のリハーサルでも広いホールに圧倒され、素晴らしい景色に感動しましたが、今日もそれとまた違った感動を受けて本当に嬉しいです。山形公演は残念ながらこの1回だけですが、これから3月いっぱい、全国を回ります。また他の場所でお会いできる方はお待ちしています。今日で最後という皆さま、お会いできて嬉しかったです、ありがとうございました!」

という素敵なご挨拶に、1500人びっちり満員の客席の笑顔と、大きな拍手が贈られました。

山形公演の音響はクリエと同じく爆音上演(苦笑)で、最初の音で初見の皆さまびっくりされたぐらいなのは結局変わらず。このクラスのホールのためにあれだけ音量が大きいのでしょうね。音響バランス、今のまま行くんですかね、ちょっと心配です。

今回、物語的に見ていると、エルが洗練されたというか、エルの立ち位置が定まったような気がしています。初演の時は、「振られた相手を見返すために自分が成功して思い知らせる」という要素が少し残っていた気がするのですが、再演の今回はその要素はほとんどなくて。「自分が振られたのは自分の努力が足りないせい、それに気づかせてくれた元カレ(ワーナー)にも感謝してる」という感じの立ち位置になっていて、よりエルが清々しい存在感になっているように見えて。

エルだけじゃなくて、エルを取り巻く人皆が成長していくストーリーをはっきりと見せているので、それぞれ「未熟からの成長」というのが分かる。

エルにしたところで、エメットからは最初は「同情できない」と言われるほど、ある意味舐めてるところがあるわけですよね。今回、元基エメットに強く感じるのですが、最初出会ったときに惹かれている感じがゼロ(笑)なのがいいなと思ってて。先輩指導員として、形式だけ面倒を見ている感じをはっきり出していて、それがだんだんエルの前向きさ、真剣さを知っていくことでエルに惹かれていく、そのストーリーが見えて。身だしなみに気を使わないところも、「自分のありのままを知ってもらうためには、きちんと相手に見てもらえるようにしなきゃいけない」ことをエルから学んで変わっていく。

敵対してたヴィヴィアンも、エルへの理解は初演以上に早く感じて。裁判の前半で「もしエルの言っていることが正しければ」で言及している様が、初演だとそれこそ形式ばった言い方に感じたのに、今回は正直にそれを見せている気がする。だからこそワーナーがエルの取った行為を誤解したときに、あれだけ強くワーナーを否定する流れがしっくりくる。女性が法曹界で頑張ることの大変さ、エルが一番つらい時に一番かけちゃいけない言葉をかけるワーナーの無神経。

ヴィヴィアンにとっては、あの時「ワーナーがエルを振ったのはワーナーの見る目がなかったからで、自分がワーナーに惹かれていたのも自分の見る目がなかったからで、だからこそエルは正しいんだと納得できた」のだろうなと。

(青山)郁代ちゃんが言及してた話が、エルと店員女優として接触する2箇所のストーリーで、最初はエルを甘く見て売れ残りを押し付けようとして論破されて退場させられるけど、2幕のデパートではエルに頼られる店員として、エルのためにエメットに似合う服を仕立ててる。その2シーンにあえて同じ女優さん(郁代ちゃん)を充ててるのは明らかに意図的なんだろうなと思うわけで。
で、それは両面だと思うんですね。店員さんとしての成長という意味と、もう一面はエルの成長があるのかと。

エルはこの作品のヒロインですが、改めて見返してみると、実は登場当初は結構鼻持ちならない(爆)存在なんですよね。自分の意思が全てで、ヒルズ生まれのヒルズっ子のためか、無意識に見下すようなところがあったりして、イメージよりは全然完全無欠じゃないことに、今回は気づいたりして。小論文提出必須なのにプレゼンでごまかしちゃうところなんか、どさくさに何かやり過ごしちゃってますけど(笑)、本来はあり得ない話ですからね。

なんですが、ハーバードロースクールに入ってからは一つとしてズルがない。与えられたルールの中で努力を積み重ねて、信頼を勝ち取っていき、エルが外見だけでない魅力を高めていくからこそ、とっても清々しいエンディングになっていくのだと思うんです。

「みんなのおかげでここまでこれた」という言葉が、エル、そしてざっちょのさーやの居ずまいとリンクする至福の時間。全国ツアーの初日をこれ以上ない形で見守れたことが何より幸せな時間になりました。

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