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『山崎育三郎 LIVE TOUR 2019~I LAND~』

2019.1.19(Sat.) 17:45~19:55
NHK大阪ホール 2階M7列1桁番台

山崎育三郎さん(いっくん)の今年のライブツアー。

先週の埼玉からスタートしていますが、今年は各会場に「ミュージカル界のプリンセス」をお招きするということで、この日の大阪と、翌日の名古屋に笹本玲奈さんがゲスト、ということで2週連続の大阪行です。

「2週連続」(先週はMAの玲奈楽)としれっと書いてはいますが、実は日程の都合上、2週とも往復が夜行バスという、体力の限界に挑戦でしかなかったので、帰宅している今の現実が信じられません(笑)

先週の埼玉公演の話を聞いてはいたので、ゲストコーナーの曲数がだいたい想像がついていたので、かなりぎりぎりまで逡巡したのですが、体調と、同日マチネに取った四季の『リトルマーメイド』がC列でしかも初見の三平アリエルを見られるということで、決行と相成りました。

・・・

さて、本編はいっくんオリジナルアルバムからの曲がメインということで、いっくんパートの部分はファンの皆さまにお任せするとしまして(ちなみに「生きていく強さ」が好きです)、ミュージカルパートのレポを。

セットリストの構成は今日の名古屋も同じかと思いますので、ネタバレ回避の方は回れ右で!




では、参ります。

●セットリスト
1.カフェソング(英語)/育三郎(ソロ)
2.オン・マイ・オウン/玲奈(ソロ)
3.恵みの雨/育三郎&玲奈
4.ミスサイゴンメドレー/育三郎&玲奈
 4-1.サン&ムーン
 4-2.世界が終わる夜のように

M1が終わってM2前に玲奈ちゃんを呼び込みますが、

育「ミュージカル界の『プリンス』をお招きして…
  いや違う、『プリンス』は僕(ポーズ付き、会場笑)…
  ミュージカル界の『プリンセス』をお招きします。
  今日のゲスト、笹本玲奈さんです!」

玲「みなさんこんにちは、あ、こんばんわですね
  笹本玲奈です、よろしくお願いします」

育「ちょっと前まで大阪で公演やってたよね」

玲「そう、4日ぶりの大阪です」

…そんな、MCが同級生満開で玲奈ちゃん史上最高のリラックス感。

まずは出会いの話を。

育「初共演は2007レミだけど実はその前に会ってるんですよ。子役仲間で玲奈のピーターパンを見に行って感動して、ご挨拶させていただいたんですけど」

玲「そのとき既に私165cmで(笑)」

育「既に完成系で(笑)。」

玲「完成系って(笑)」

育「だから、(玲奈を)見上げて、(声変わり前なので)高い声で挨拶して(笑)」

玲「そうそう」

育「2007年に再会したときは(背丈としては)僕が玲奈を見下ろすみたいになって」

玲「だよね」

この2人のペアは大阪、名古屋会場のみですが、リハであわせる時間がなくて、この日の本番前に1回合わせただけだそうです(会場からどよめきが)

育「いままで何百回も一緒にやってきてるから自然に役に入れるよね」

玲「(育は今日)赤い衣装だけど役に見えたよ」

育「うそっ?」

玲「うん、嘘付いた(照)」

…玲奈ちゃんのこの反応がむっちゃ可愛かった(贔屓目w)

育「玲奈はエポは何年やったの?」

玲「12年(会場驚き)(※2003年8月~2015年8月)」

育「エポ受かったの高校生だったよね」

玲「そう、デビューが18歳(※ちなみに合格したのは17歳でデビューが18歳)」

育「エポ最年少で、高校生っていないよね

玲「うん、たぶんいない(※ちなみに今回のコゼットの熊谷さんがコゼ最年少の18歳で合格、デビューが19歳。)」

育「玲奈のエポを見てきて凄いなぁと思ってきたので、マリウスを最年少(21歳)で自分が共演できることになって嬉しかった」

選曲がレミになったことについて、玲奈ちゃんからびっくりな発言が。

「エポニーヌが好きすぎて、エポニーヌを卒業するときがレミを卒業する時だと思っていた。だからレミ卒業後もレミの曲は歌ってこなかった。でも今回はせっかくいただいたお話なので封印を解くことにしました」
育「え、そんな大事なことここでやっちゃっていいの(驚)」

玲「うん、育とだし」

振り返ると、レミ玲奈ちゃん楽(2015年)も大阪だったし、今回、封印を解いたのも大阪。
もちろん話をもらったことはきっかけだろうけど、意外に頑ななところがある玲奈ちゃんに、変化が起きてるんじゃないかなと感じさせられました。

最近の玲奈ちゃんにはいい意味での柔軟さを感じます。何となくですが、マリーアントワネット役は今までの拘りにこだわり過ぎたら乗り越えられなかったんじゃないかな、と思います。Wキャストのもうひと方への頼り方とか、共演者との心の距離の近づき方とか、今までにないアプローチがされているように見えて、役や責任が人を変えるんだなぁと感じさせられます。

そんなレミの曲を歌い終わった玲奈ちゃんは自然に涙を流されていて、その姿に玲奈ちゃん自身が一番驚かれていました。「泣くはずじゃなかったのに」と言いながら涙を拭く玲奈ちゃんは正にエポニーヌで、レミの申し子なんだということを改めて感じました。

その後のサイゴンコーナーのMCで印象的だったのが、「2人ともが同じく印象的だった」というサイゴン新演出版プレビューのめぐろパーシモン初日(2012年7月)。

「客席を全く感じなくなってただベトナムにいるようだった」と言っていたいっくんに玲奈ちゃんも「全く同じように思ってた!」と力強く同意。まさに戦友を実感した瞬間ですよね。

エポニーヌそしてマリウス。

キムそしてクリス。

それが、最後に演じてからの年月(エポは3年半、キムは2年)経っていることを思わせないピュアさそのままに、感情表現はより深くなり。
玲奈キムで大好きな「あなたとーーーー!」がいっくんクリスへの想いで聞けたのは凄く凄く嬉しかったです。

玲奈ちゃんが退場されてからのいっくんの玲奈ちゃんへの言葉が感動的で。

「玲奈がいてくれたからやってこれた。入ったときからの唯一の同い年。玲奈は戦友でありライバル。玲奈が頑張っていたから自分ももっと頑張らなきゃと思ってやってきた。ありがとう」

・・・この言葉が聞けただけで来た甲斐がありました。

実のところ、新しい曲をやってくれないと、と思ってこの日のコンサートにやってきたけれど、今日はこのセットリストであったことに意味があったと感じます。玲奈ちゃんを呼んでこの曲を歌ってくれてありがとう、いっくん。

先ほど、玲奈ちゃんについて「役や責任が人を変える」と書きましたが、この日のいっくんについてもそれを感じて。
ミュージカルという枠以外に積極的に跳び出て行って、この日も大河のEDだったりみんなの歌だったり、落語だったり、ドラマだったりと色々な顔を見せていましたが、いずれにも真摯で、そして何より目の前のファンに対して誠実で、だからこそこの大きなホールで存在感大きく輝くことができるのだと感じました。

10歳でアニーを見て衝撃を受けた玲奈ちゃんが発奮して12歳のピーターパンを掴みとって。
12歳で玲奈ちゃんのピーターパンを見て衝撃を受けたいっくんが発奮して21歳で最年少マリウスを掴みとって。
そしてその2人が再び出会って、お互い走り続けて。
同い年だからこその”戦友”としての「絆」を感じられた素晴らしい時間でした。

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