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『マリー・アントワネット』(8)

2018.10.31(Wed.) 13:00~17:00
 帝国劇場 2階L列10番台(下手側)

2018.11.1(Thu.) 18:00~21:00
 帝国劇場 1階T列30番台(センターブロック)

博多座3回の観劇を経ての帝劇5、6回目。
この2回は博多座以来の玲奈マリー&ソニンマルグリット。
玲奈マリー&昆マルグリットの声の溶け合いが好きで、ずっと玲奈昆で見てきましたが、この2日間は小休止しての玲奈ソニンMA。

10月30日にDVD発売が発表され、MバージョンとAバージョンのうち、玲奈ソニンペアがAバージョン。つまりこの2回はMAはDVDキャストなばかりか、11月1日ソワレに至っては他キャストも一緒で、撮影カメラも入っていました。既に収録はされていると聞いていましたが、同キャストでの予備日か、この日が本収録ではと思いますが、DVDにしてほしい!という素晴らしい出来でした。

10月31日はトークショーはむっちゃ面白かった(後述)ですが、本編はそこまで強い印象がなく、それに比べると、11月1日ソワレは素晴らしかったです。玲奈マリーの第一声からして、「ここにピークを合わせてきた」的な走り出し。玲奈ちゃんの役作りって今まで謙虚が持ち味みたいなところがあったのですが、マリーはいい意味で傲岸不遜な感じが新鮮です。

玲奈ソニンペアは命名するに「激情バージョン」。感情が正面から激突して昇華するかのさまが凄い。玲奈マリーの演技がいつも以上に丁寧で、でもパワフル。ソニンちゃんだからか、直接対決のぶつかり方への王妃様オーラが凄かった。昆ちゃんだと少しかわすようなところも見せるのに、ソニンちゃん相手だと1mmの隙も見せられない感じ。昆ちゃん相手よりも更に強くプレッシャーをかける玲奈マリー、待ってましたとばかりに反撃に掛かるソニンマルグリットの対決は本当に息もつかせぬ緊張感。

ソニンマルグリットを見ていて興味深かったのは、マルグリットにとって仮想敵がマリーなんですよね。
自らの存在意義が、マリーの否定そのもの。だから当初は、マリーを認めることは自分がなくなることを意味しているように見えて。特にこの回は玲奈マリーが尋常じゃなく強く当たってたから、玲奈マリーのパワーに呑みこまれまいと押されているソニンちゃんマルグリットがとても新鮮。

異質だと思いたいのに、同質だと思い知らされるけど、マリーが処刑される前のマリーの生きざまから、マリーの生きざまこそが正しく感じさせられる。けど、それは自らの「負け」を意味するものではなくて、マルグリット自身が取るべき行動を取れば、それも正しいもの。マリーに対する敗北感、憎しみだけで生きてきたマルグリットが、マリーを認めたさまに感動。

というのも、2人を見ていて気付いたのが、「同情」というキーワード。
マルグリットが父を知らないことを知ったマリーが「お気の毒ね」とマルグリットに声をかけますが、マルグリットは「同情なんてして欲しくない」と答えます。が、その後、マリーの最期を見届けたマルグリットはふと歌うのですね。「(マリーは)同情なんていらないはずよ」と。

これを聞いたときに、あぁ、2人のMAは2人とも、同情なんてしてほしくなかったんだろうなと。
ただ自分のことを分かってほしかったんだと思う。

マルグリットは、マリーのことをそう思えたから、初めて救われた、自分と同じ思いをした人がいたということを心の支えにしていけるんじゃないかと思えた。

そしてマリーも、マルグリットがいてくれたからこそ「本当の自分を知ってくれた人が1人でもいた」という思いで旅立つことができたんじゃないかなと思えて、なんだかもう涙でした。

玲奈マリー&古川フェルセンの恋愛モードも癖になるんですよね。マリーが心ぼろぼろになっても、ただ自分を信じてくれたフェルセンがいたから自分を保てたんだろうなと。フェルセンに飛び込む玲奈マリー、本当に切羽詰まってた。でも、子供を見捨てるか究極の判断を迫られて、フェルセンには別れを告げるとき、そこで玲奈&古川ペアが母&息子になるのは今日もそうだった。自分の誇りはフェルセンを傷つけないことでもあるよなぁと。

玲奈マリー&万里生フェルセンは恋愛未満、使命以上の忠臣モード。自制する万里生フェルセンと、積極的な玲奈マリーの距離が絶妙。それでいて長いお付き合い的なところも見えるのが興味深いです。

10/31マチネ終演後はトークショー。帝劇MAでは4回ですが、そのうち2回(玲奈ちゃん登場回)を拝見。前回は正直平凡な内容でしたが今回は面白かった!

駒田さん「本編よりトークショーで喋っている時間が長い駒田です(笑)」

に始まり、

シュガー(佐藤氏)が座り場所を勘違いして駒田さんの椅子に座ってしまい椅子取りゲームに。
まぁ、これはシュガー氏が勘違いしても仕方なくて、実はドレスな玲奈ちゃんは座る時にスタッフさんが丸椅子を持ってくるので、玲奈ちゃんの椅子が存在しないんです最初。だからシュガー氏は災難だっただけです(笑)

トークショーだと借りてきた猫になる例が多い玲奈ちゃんですが、この日は頑張ってた!(笑)
何しろ「質問なんでしたっけ?」を2度も聞き返すソニンちゃん。普段からは考えられない(笑)ですが、そこに玲奈ちゃん「(作品から)帰ってきてー」とツッコんでて可愛かったです。

万里生くんのツッコミは愛があるから安心して笑える、そんな話から。

1幕最初のデュエット、「帝劇入ってから『ラスト伸ばせるだけ伸ばして』とリーヴァイさんからのオーダーがあって、玲奈ちゃんが思いっきり身体を踏ん張ってるから近づけない(笑)。僕のこと嫌いなのかなって思う(笑)」に爆笑、玲奈ちゃん撃沈(笑)

玲奈ちゃん「『孤独のドレス』を舞台稽古中に歌ってるときにドレスが落ちて、演出家さんに『あ、落ちたね』と言われて恥ずかしかった(笑)。製作発表でも同じところでベルトが飛んで、東宝さんに『お願いですなんとか(ry)』と平身低頭お願いしたら、リーヴァイさんのピアノ弾いてるシーンにしてくれた」

万里生くん「玲奈ちゃんからLINEでそのベルト飛んだシーンだけが動画で送られてきました(笑)」

…バラす万里生くんやっぱり鬼(笑)
そして玲奈ちゃんたまらず恥ずかしそうに顔を伏せる(爆)

玲奈ちゃん「(出演が決まったころ)ソニンとLINEで話してたときに『マリーアントワネットよろしくね』って言ってたらなんか話がおかしくて。ソニンからは『マリー誰だろうね』って返ってきて。私もマリーやるって思ってなかったけど、みんなそうなんだなって」…とっても興味深いお言葉。

そんな玲奈ソニンバトルペアのエピソード。

「悲しみの瞳」で玲奈ちゃんにDVみたいになったことがあったそう。
ソニンちゃん曰く「玲奈ちゃんが座ってる椅子に手が当たっちゃったことがあって」
それを受けて玲奈ちゃん「めちゃくちゃ怖かった」
ソニンちゃん「偶然で(汗)」

駒田さん「そういえばサカケンさんにもそんなことあったよね」

ソニンちゃん「(革命裁判所の後のシーンで)腹に手が思いっきり入ってみたいで(汗)。マルグリットは目から殺人ビーム出すようなイメージですが(笑)、”手は出しちゃいけない"なポリシーなので気をつけます(笑)」

そういえば初演と再演の違わない話。

駒田さん「ご存じの方も多いと思うんですが玲奈ちゃんは12年前はマルグリットを演じていて(劇場内からは「へー」という空気が上がってたので意外に知られていないよう)」

玲奈ちゃん「最初の登場シーンでのシャンパンって、初演ではマリーにマルグリットがかけられてたんです。今回はマルグリットにマリーがかけられているので、私、この作品でシャンパンかけられてばかりで(会場大笑)」

ソニンちゃん「シャンパンかけるの楽しいよ(笑)」

玲奈ちゃん「(苦笑)」

駒田さん「長期公演になると感覚がおかしくなってきて、マンション帰ってきてエレベーターのボタン、帝劇の楽屋の階押してて、あれここどこだ?ってよくある(笑)」

玲奈ちゃん「駒田さん、『あれ』とか『それ』とか『これ』とか多くなりますよね(笑)」

…おぉ、まさか玲奈ちゃんが駒田さんにツッコむ日が来るとは(笑)と感慨深かったです。

・・・・

情報です。

帝劇MAのリピーターチケット、11月1日から従来の写真6種類に加えて、ポストカード3種類が追加となりました。マリーアントワネット1種類(花總さん&玲奈ちゃん)、マルグリット1種類(ソニンちゃん&昆ちゃん)、フェルセン(万里生くん&古川くん)&オルレアン(光夫さん)1種類の合計3種類。

従来と同様、観劇当日の幕間もしくは終演後に当日チケット持参にて、S席・1F補助席・A席購入者対象にポストカードがいただけます。よろしければ是非。

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