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『Takuya IDE with RiRiKA ツーマンライブ・DELIVER』

2018.6.30(Sat.) 17:00~19:45
渋谷duo

2018年前半最終日はこちらのライブ。

去年夏と秋に六本木で上演した『Fate Grand Order』の舞台で相方として共演した、井出卓也さんのライブにRiRiKAさんがゲスト出演、ツーマンライブとなりました。

この日は全く同じ時間にハピセレコンの大宮公演がありましたが、さすがに身体が2つないので(当たり前ですね)断念。でもこのライブを見られて本当に良かった!

ライブ前半は芝居(音楽劇)パート。2人が共演したFGOの演出家、福山桜子さん書き下ろしのお芝居。

疲れた様で部屋に入ってくる女性(RiRiKAさん「りり川」役)、携帯電話の着信履歴を気にしてため息をつく。そんな女性の前に登場する男性(井出卓也さん)。ぶっきらぼうな突っ込みに憤りを感じる彼女だけれど、なぜだかその彼に、別れた元カレとの話をし始める。そして、彼はこの部屋の前の住人だという。
が、ふとしたことから彼女は異変に気付く。
自宅に配達された荷物、某大手通販会社Am●zon社の配達人「アマ男」氏には、その男性が見えないのだという。前からこの部屋に配達していたという、某大手配送会社クロネ●ヤマト社の配達人「ヤマ男」を掴まえて事情を聞くと、その男はもうこの世にはいない、そして自ら命を絶ったのだという…

そして彼女は彼の事情に興味を持ち始める。彼はプロゲーマーであり、子供たちから絶大な人気を得ていたことは彼の自信だったそうだ。だが、仕事をやっていくにつれて、彼のこだわりが仕事としてゲームを作っている人たちに認められなくなっていく。必死でゲームを良くしたいと思っているのに、なんで身内に敵がいるんだと思ったら、戦うのが苦しくなってきたのだと

でも振り返ってみたら、それは独りよがりな部分もあったのかもしれない、言わなきゃ伝わらないし、聞かなきゃわからない。だから、元カレときちんと話をして、そして彼女なりの夢(ちなみに金箔職人だそうだ。驚笑)を思い出してほしい、そして「生きてほしい」と。

自信を失って、どう生きていけば分からない女性に対して、どう生きていけばいいのか分からなくなった男性の声が届くのか、その難しい壁を2人の相性が埋めていた、そう思えました。

というのも、この芝居の後に、井出さんが仰っていた話が素敵で。

「自分は自分の伝えたいことを伝えたいから、自分で歌詞を書いて、自分の歌詞で伝える
でも、RiRiKAちゃんに聞いたら『自分の曲でも他人の曲でも、自分の中に取り込んでから、自分の思いにしてからでないと私は歌えない』と答えが返ってきて、『この人となら一緒にやれる!』と思って、今回、声を掛けさせてもらった」と。

井出さんとRiRiKAさんが並んだのはFGOでも拝見していますが、この日見ても改めて感じるのが、2人お互いへの信頼感。茶化すこともツッコむこともあるけど(主に井出さんからRiRiKAさんですが、たまに逆襲があって笑えます)、お互いの”軸”をはっきりとリスペクトしあっている。

歌のジャンルは違うけど、「伝える」ことへの強い思いこそが、2人に間違いなくあった共通点。
だからこその、この日のライブタイトル『Deliver』だったのですね。

音楽劇内で一部披露されたオリジナル曲『Deliver』は、ドラムの楠瀬タクヤさんの作品。井出さんの思いの強さと、RiRiKAさんの想いの強さがまっすぐ伝わってくる、素晴らしい曲でした。CD化熱望です。

その後のライブパートは、RiRiKAさんパートでは

・素晴らしいことに出逢うため
・My Dearest
・ロマンスの神様
・Hero

の4曲。
「いつもの私では選ばない曲を選んでみました」ということで、「ロマンスの神様」と「Hero」。
井出さんのノリノリの盛り上がりに感化された、というお話でしたが、これが新鮮で圧巻。

「ロマンスの神様」はRiRiKAさんが大好きな広瀬香美様の曲ですが、言われてみればライブハウスでノリノリで一緒に盛り上がった記憶はなくて、この場を用意してくださった井出さんに大感謝。

そして何といっても「Hero」を全力でぶっ飛ばすRiRiKA様がマジで凄いことに。
感情を歌に込めることはRiRiKAさんの十八番ですが、それにパワフルさが乗っかったこの曲は本当にすごくて、痺れました。

その曲や、デュエットの「狙いうち」、「Deliver」を聞いていても、RiRiKAさんが井出さんを信頼している様が伝わってきて、そしてそれはともすれば、内向きに慎重に物事を考えがちな感のあるRiRiKAさんにとっても、刺激的な後押しになったのではないかなと思います。

お互いの刺激になって、活動の幅が広がるこういった共演は大歓迎。2人の「Re『Deliver』」が実現することを期待しています。

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