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2018年7月

『M's musical museum Vol.4』

2018.7.22(Sun.) 13:40~15:30
2018.7.22(Sun.) 17:30~19:30
東京国際空港(羽田空港)国際線ターミナル4階
TIAT SKY HALL

昼はG列1桁番台(センターブロック)
夜はG列2桁番台(上手側)

藤岡正明氏のミュージカルコンサート第4弾。

第1回はちーちゃん(大塚千弘さん)ゲストで配信で拝見、第3回は(菊地)美香ちゃんでしたが都合により見られず、びびちゃん(綿引さやかさん)ゲストの今回、念願かなっての参加です。

ゲストには戸井勝海さんもいらしての3人体制で進行します。
まずはセットリストから。

●セットリスト
1.Seasons of love/RENT
2.Electricity/ビリーエリオット
3.Falling Slowly/ones~ダブリンの街角で~
4.Stars/レ・ミゼラブル
5.カフェソング/レ・ミゼラブル(戸井)
6.Bring Him Home/レ・ミゼラブル(藤岡・戸井)
7.Last Night Of The World/ミス・サイゴン(藤岡・綿引)
8.Beauty And The Beast/美女と野獣(藤岡・綿引)
9.Go The Distance/ヘラクレス
10.100万のキャンドル/マリー・アントワネット
11.『ジャージーボーイズ』メドレー
 (藤岡・戸井・綿引)
12.Barrett's Song/タイタニック
13.This is moment/ジキル&ハイド

昼の部、会場に入るとBGMで流れていた曲が「それ以上の…」(『ルドルフ・ザ・ラスト・キス』)でびっくり。確認したらMMM Vol.2の小此木まりちゃんとのデュエットだったのですね。この曲はRiRiKAさんのコンサートでに藤岡氏がゲストに来られたときにデュエットされたことが印象深いです。

昼の部は電子チケットの読み取りに手間取り、全員の入場が開演時間前には完了しなかったこともあり、けっきょく15分近い開演押し。終演時間が予定時間と変わらなかったので、昼の部はMCを巻きでやっていたことが夜の部のMCを聞いてから判明しました。倍ぐらいボリュームが違いました(笑)。

昼MCは戸井さんとは、仲良しでいつもたわいもない話をさせていただいて、とか大先輩なのにフレンドリーに接していただいて、といった落ち着いた話でしたが、びびちゃんとのジャージーボーイズトークは途中からあらぬ方向に。「あっきーとマサはむっちゃ仲が良くて」あたりまではまだ良かったのですが、その仲の良さを証明するためにマサ氏が持ち出したエピソードはもはや女優さんの前で出す話ではなく、あの内容はいささかどうかと思います(後述します)

それに比べれば夜MCは時間制限がない伸び伸びさからか、いい方向に自由(笑)。

戸井さんとのパートは
「戸井さんは最初は顔で怖がられますよね」の話からの、ジャージーで共演した阿部にぃはみんな怖がりますよね、な話に移行し、阿部にぃは実は戸井さんの前事務所の先輩だそうなところの、「一緒にホテルに泊まってたら深夜に酔っぱらってる阿部にぃがあまりにはっちゃけてて、『もう怖がるのやめよう』と思った」とか(笑)面白い話のオンパレード。

と思ったらびびちゃんとのパートは、
藤岡氏「え、戸井さんとのエピソード持ってるの?」
びびちゃん「持ってますよ(満面のいたずらっぽい笑顔)」

びびちゃんと戸井さんは未共演ですが、昼と夜の間に話をしていて、5月に行われた『ジャージーボーイズ・イン・コンサート』の話になり(2人とも出演されていなかったので)、戸井さん曰く「すごく大きいところでやったよね、シアターキューブ!」(会場内大爆笑)。

…(笑)※正解は「シアターオーブ」。「形も違うよね」と藤岡くん(笑)

そしてそこからの、びびちゃんがレミのオーディションに失敗した時の話を初披露。エポがやりたくて歯の矯正までしてオーディション行ったら、課題曲の「一日の終わりに」の早歌詞が、歯が引っかかって歌えずにすぐ帰され、「あれほど早くオーディションで帰されたことはない(苦笑)」と言っていたのを受けて、マサ氏はまさかの本番でのやらかしを披露。

『ミス・サイゴン』のホテルのシーンで「サイゴンは修羅場だが」を「サイゴンはシャバダダダ」と言ってしまい(会場大爆笑)、いつも平然としている岡さん(その時のジョン)も、捌けるまで一度も顔を合わせず、捌けてから「あれは無理だ」と言われたそうな(大笑)。

そんなMCを、戸井さんとは2人『Bring Him Home』、びびちゃんとはデュエット『The Last Night Of The World』の曲の前にやるもんだから、皆さんドツボに嵌り(爆)、「いかに笑わずにこの曲終えるか」に必死なお3方。自業自得(爆)。

と言いつつも、もちろん歌は素晴らしかったです。3人ともレミ経験者ですが、時期は被っていない(戸井さんがマリウスで1999~2001、藤岡さんがマリウスで2005~2011、びびちゃんがエポニーヌで2013~2015)ものの、通じ合う魂が歌に乗り移ってどれも素晴らしい。

藤岡さんの魂、戸井さんの人柄、びびちゃんの感性。

藤岡さんと戸井さんの2人マリウスが歌う『Bring Him Home』はバルジャンに思われるマリウスだからこそ、”思われていた”マリウスの感謝をも感じる深み。

藤岡さんとびびちゃんの『The Last Night Of The World』はびびちゃんからのリクエストだそうですが、本役クリスの藤岡くんが絶賛して、びびちゃんが恐縮されていましたが、確かにキムとしてのピュアさと、思いの強さ、そして芯の強さをも併せ持つ素晴らしいデュエット。

びびちゃんのキムは実は、2015年冬、目黒でのスチュアート・マシュー・プライス氏(『Before After』作曲家さん)とのデュエット以来でしたが、より表現に深みが増して、とってもキムらしいキムに見えて素敵でした。これだけのものを聞かせてもらえると、夢見たくなっちゃうよなぁ。

もう1曲のデュエットは、今度は藤岡氏からリクエストの『美女と野獣』の『Beauty And The Beast』。
この曲を聞くと、とりわけ、ここ数カ月でびびちゃんがぐんと変わったことが良く分かります。

「美女」の優しさを持ちながら、「女性」としての強さをも歌い上げられるさま。
びびちゃんの英語歌って他の方にはない優雅さがあるんですよね。受ける野獣も野獣らしい藤岡氏相手ですから、バランスが最高です。

この「美女と野獣」はびびちゃんも思い入れがある作品と聞いていますが、藤岡氏も実はそうなのだそうで、19歳の時にピーボ・ブライソン氏(アニメ版映画の歌手)と共演して衝撃を受け、「この歌にいつか追いつけるのだろうか」と思い、「技術では歌はどうにもならない。歌で伝えたい思い、心がないと通じないんだ、歌は心なんだ」と思った「自分の原点」と仰っていました。

「歌は心」と思う、藤岡氏の原点。その「美女と野獣」のデュエットをする相手がびびちゃんを選んだこともファンとして嬉しかったですし、その「美女」がアメリカという本場の経験を積んで一回りも二回りも大きくなった今のびびちゃんであったことは、今しかできない素敵なデュエットだったように感じます。

・・・

この日の本題『ジャージーボーイズ』メドレーも大盛り上がり。

そういえばMCでびびちゃんが言及してて面白かったのが、初演のチーム毎の色付けで、WHITEチームは「私立の高校」みたいだったけど、REDチームは「公立の中学校の、先生の言うことを聞かないグループ」って言及しててその通り過ぎて噴きだしました。だからあの昼MCか(爆)。

久しぶりにびびちゃんメアリーの、フランキーとの切ないデュエットが聞けて感涙でした。

歌に関しては申し分のない素晴らしいコンサート。この3人だからこそできる、この3人じゃなくちゃできないコンサートを体感できたのは嬉しかったです。

<以下は昼MCへの苦言になりますので、お気になされる方は回れ右でお願いします>




藤岡氏の才能は存じ上げていますので、歌を聞けば感動しますが、昼MCについては、はっきり不快に感じました。女性、しかもゲストとしてお呼びした女優さんに対しての相応しい内容、言葉の選択とは到底思えません。
子供のような心を持っているという言葉は免罪符にはなりません。
『歌は心』と申されたその言葉は、藤岡氏の歌を聞く限り私も同意するところですが、『言葉も心』だということを、しっかりと胸に刻んでいただきたいと願っています。

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『ひめゆり』(3)

2018.7.15(Sat.) 12:30~15:15 5列10番台前半
2018.7.15(Sat.) 18:00~20:45 8列10番台後半
シアター1010(北千住)

ミュージカル座さんの代表作『ひめゆり』、2013年に初観劇、その後2014・2015年と観劇して以来なので、3年ぶりの観劇になります。2016年はチケットを取っていたものの、blogに感想を書いていないことからすると、どうも仕事で行けなかったようで、(清水)彩花ちゃんのふみの記憶がない理由はこれらしい…。

ということで、何の意識もなく『ひめゆり』マチソワのチケットを取ったわけですが、これは無謀でした(苦笑)。

『ミス・サイゴン』のマチソワに匹敵する、心身ともへのダメージが凄まじく、ソワレ1幕はかなり大変でした。
よくよく考えると今までは片チームしか見ていなかったので、両チーム見ることにしたのが今回そもそも初めて。それに、この作品をマチソワで拝見して心身にダメージが来ない状態自体がよろしくないわけで、次からはしっかり考えようと思います。北千住遠いけど(爆)。

『ひめゆり』は歴代20年以上に亘る作品ですが、歴代キャストがいつ登板されたのかが記憶があいまいなので、自分が観はじめた2013年以降のメインキャストを記載しますと以下の通りです。

   キミ      上原婦長  檜山上等兵
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2013 彩乃かなみ   木村花代  原田優一・阿部よしつぐ
2014 神田沙也加   沼尾みゆき 松原剛志   
2015 はいだしょうこ 木村花代  松原剛志   
2016 はいだしょうこ 保坂知寿  津田英佑   
2017 はいだしょうこ 木村花代  中井智彦   
2018 高垣彩陽    沼尾みゆき 松原剛志   

   ふみ           はる
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2013 保田圭          野田久美子・長谷川ゆうり
2014 岡村さやか        般若愛実・田宮華苗
2015 長谷川ゆうり・岡村さやか 仲里美優・田宮華苗
2016 清水彩花・谷口あかり   般若愛実・ラリソン彩華
2017 河西智美         守屋由貴・井坂茜
2018 田宮華苗・清水彩花    井坂茜・藤倉梓 

   ゆき         滝軍曹
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2013 須藤香菜・浦壁多恵 阿部裕
2014 中村萌子・水野貴以 阿部裕
2015 中村萌子・水野貴以 小野田龍之介
2016 蒔田優香・中村萌子 鎌田誠樹
2017 中村萌子・荒居清香 小野田龍之介
2018 敷村珠夕・蒔田優香 今拓哉

※ダブルキャストは前者が月組、後者が星組

と、歴代キャストを記したうえでこの日のマチソワ。

全体的な印象としては、マチネで見た星組は、個人技に秀でたチーム、ソワレで見た月組が、団体技に秀でたチームというもの。月組はそれぞれの学徒のまとまりが凄くて、全体がまとまった時の勢いが凄い。星組はそれぞれの出演者がいい意味で尖っていて、存在感の見せ方が心地いい、そんな感じ。

どちらの組も本当に熱くて、これぞ『ひめゆり』の作品の持つ力だと感じさせられたわけですが、とりわけ主演を務めたキミ役の高垣彩陽さんは素晴らしかったです。

『ひめゆり』20年以上の歴史で初の、ひめゆり学徒からの主演・キミ役。声優活動を本格的に始められる前の学生時代(声楽をされていたそうです)の2005年に出演されて以来ということで、『ひめゆり』への思い入れがあるからこその主演、それがまっすぐ伝わってくる力演。変な癖がなく、まっすぐに純粋に相手を思う姿がキミにぴったり。私的には初見の2013年・彩乃かなみさんに似た部分を感じて、好きなキミでしたし、その姿に圧倒されました。『ひめゆり』はとりわけ作品世界への想いの強さが、物語の説得力に大きく影響すると思いますし。
(※2005年出演時の写真が今回のパンフレットの過去写真に載っているそうですbyご本人談こちら

キミの親友の準主役・ふみ、星組は清水彩花ちゃん、月組は田宮華苗さん。
キミが純粋すぎる反面、同い年の設定ではあるものの、精神的に大人な様子を彩花ちゃん・田宮さんそれぞれ見せています。キミよりも現実を知っているだけに、「傷ついた人たちを救いたい」とキミに言われても、現実の前に身動きできなくなってしまう。

そんなふみも、「妹を救いたい」という具体的な目標が出来た瞬間に、ぐぐっと存在感がリアルになって
「誰かを救いたい」気持ちはあるけど「何をしていいかわからない」。
でも「守るべき人を見据えたとき」、つまり「妹と一緒に、妹を助けて母の元に戻る」その気持ち一つに集中することを決めたとき、姿がその瞬間に「ぐぐっ」と大きくなったように見えて、本当に頼りがいがありました。

星組の彩花ちゃんは「お姉ちゃん」って感じで妹に接する反面、月組の田宮さんは「お姉さん」って感じでで妹に接する。それぞれの妹(ルリ)との距離感もあるのでしょうが、彩花ちゃんは「一緒に帰る」、田宮さんは「連れて帰る」といった違いを感じました。支え方の違いというか。

ただ、2人とも完全に共通していたのが、家に命からがら帰り着いた後、母にしがみつき泣きじゃくる姿は全く同じで、必死に耐えていた、妹に見せられない弱い部分を、ようやくさらけ出せた安堵に満ちていて、本当に帰れてよかったなと思うのでした。

上原婦長は2014年ぶりの沼尾みゆきさん。大好きな婦長さんですが、とりわけ好きなのが学徒みんなの夢を聞くところのスタンスです。決して夢に対して否定するような立場を取らない。先生たちが「夢を教えるはずだったのに、教え子に戦を教えるとは」と自信を失い、何も言えなくなっている中、生徒の不安を取り除くようにまっすぐ向き合う姿は、婦長にして先生でもあるかのよう。神谷先生、親泊先生が思考停止になっている中での婦長の存在は、奇跡であるかのように輝いていました。

神谷先生は上原婦長にバトンを渡し、上原婦長はキミにバトンを渡す。
悲劇の中でも細い細い糸のように、願いが継がれている姿が強く印象に残ります。

檜山上等兵は松原剛志さん。表向きぶっきらぼうなところを見せながらも、過去の行為を悔いる様が、自身の優しさを垣間見せています。キミの前から杉原が姿を消してからというもの、キミを生きさせた、「(キミにとって)救いたい」存在。キミが最初語っていた「傷ついた人たちを救いたい」という漠然とした目標も、「檜山さんを救いたい」という形になったからこそ、キミは絶望せずに向き合うことができたのかな、と思わされます。

鬼軍曹である滝軍曹は今拓哉さん。軍曹として学徒からは忌み嫌われる存在ですが、徐々に、演出的に「個人の責任」という部分が薄まってきている印象があります。「その行為は指弾されるべきだが、職務としての行為の前提の『戦争』がそもそも指弾されるべきだ」という方向に変わってきているように思います。カーテンコールで皆が「小鳥の歌」を歌う時、軍曹も歌っているのですよね。「あの小鳥になれたら、自由に空を飛べたら」…その姿を見たとき、『ひめゆり』の伝えたいメッセージも少しずつ変わってきているようにも思いました。

他のキャストで印象的だったのが、コメディパートを担う3人組の一人、星組でふみ役を演じた藤倉梓さん。
普段は演出家や歌い手さんとして拝見しているだけですが、今回は演技を初めて拝見。級長としてのリーダーシップもぴったりでしたし、どこか滑稽な、それでいて場を和ませる絶妙なコメディエンヌぶりを見せていて、演出家さんとしてのコメディ演出の才能を役者さんとしても開花されていて、とても良かったです。

今回の『ひめゆり』で印象的だったのは、開始時に流れる映像。いわゆる映画のオープニングロールのように表示されたのですが、この『ひめゆり』の描く状況を簡潔にまとめていて、物語に気持ちを入れやすくなっていてとても良い試みに思いました。

舞台、ミュージカルに対しての敷居をどう低くしていくかを考えたとき、どう新しい層を劇場に引き込むかと同じぐらい、来た人に対して満足して帰ってもらうことが大事だと考えますが、その時に「パンフレットを買わないと内容が分からない、話が事前の勉強や知識を前提としている」というのは程度の程はあれ、今後考えていく必要がある課題と思います。ネタバレにならず、物語の前提情報を重くなく見せる試みはとても良く、今後上手く活用されていくことを願っています。

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『Takuya IDE with RiRiKA ツーマンライブ・DELIVER』

2018.6.30(Sat.) 17:00~19:45
渋谷duo

2018年前半最終日はこちらのライブ。

去年夏と秋に六本木で上演した『Fate Grand Order』の舞台で相方として共演した、井出卓也さんのライブにRiRiKAさんがゲスト出演、ツーマンライブとなりました。

この日は全く同じ時間にハピセレコンの大宮公演がありましたが、さすがに身体が2つないので(当たり前ですね)断念。でもこのライブを見られて本当に良かった!

ライブ前半は芝居(音楽劇)パート。2人が共演したFGOの演出家、福山桜子さん書き下ろしのお芝居。

疲れた様で部屋に入ってくる女性(RiRiKAさん「りり川」役)、携帯電話の着信履歴を気にしてため息をつく。そんな女性の前に登場する男性(井出卓也さん)。ぶっきらぼうな突っ込みに憤りを感じる彼女だけれど、なぜだかその彼に、別れた元カレとの話をし始める。そして、彼はこの部屋の前の住人だという。
が、ふとしたことから彼女は異変に気付く。
自宅に配達された荷物、某大手通販会社Am●zon社の配達人「アマ男」氏には、その男性が見えないのだという。前からこの部屋に配達していたという、某大手配送会社クロネ●ヤマト社の配達人「ヤマ男」を掴まえて事情を聞くと、その男はもうこの世にはいない、そして自ら命を絶ったのだという…

そして彼女は彼の事情に興味を持ち始める。彼はプロゲーマーであり、子供たちから絶大な人気を得ていたことは彼の自信だったそうだ。だが、仕事をやっていくにつれて、彼のこだわりが仕事としてゲームを作っている人たちに認められなくなっていく。必死でゲームを良くしたいと思っているのに、なんで身内に敵がいるんだと思ったら、戦うのが苦しくなってきたのだと

でも振り返ってみたら、それは独りよがりな部分もあったのかもしれない、言わなきゃ伝わらないし、聞かなきゃわからない。だから、元カレときちんと話をして、そして彼女なりの夢(ちなみに金箔職人だそうだ。驚笑)を思い出してほしい、そして「生きてほしい」と。

自信を失って、どう生きていけば分からない女性に対して、どう生きていけばいいのか分からなくなった男性の声が届くのか、その難しい壁を2人の相性が埋めていた、そう思えました。

というのも、この芝居の後に、井出さんが仰っていた話が素敵で。

「自分は自分の伝えたいことを伝えたいから、自分で歌詞を書いて、自分の歌詞で伝える
でも、RiRiKAちゃんに聞いたら『自分の曲でも他人の曲でも、自分の中に取り込んでから、自分の思いにしてからでないと私は歌えない』と答えが返ってきて、『この人となら一緒にやれる!』と思って、今回、声を掛けさせてもらった」と。

井出さんとRiRiKAさんが並んだのはFGOでも拝見していますが、この日見ても改めて感じるのが、2人お互いへの信頼感。茶化すこともツッコむこともあるけど(主に井出さんからRiRiKAさんですが、たまに逆襲があって笑えます)、お互いの”軸”をはっきりとリスペクトしあっている。

歌のジャンルは違うけど、「伝える」ことへの強い思いこそが、2人に間違いなくあった共通点。
だからこその、この日のライブタイトル『Deliver』だったのですね。

音楽劇内で一部披露されたオリジナル曲『Deliver』は、ドラムの楠瀬タクヤさんの作品。井出さんの思いの強さと、RiRiKAさんの想いの強さがまっすぐ伝わってくる、素晴らしい曲でした。CD化熱望です。

その後のライブパートは、RiRiKAさんパートでは

・素晴らしいことに出逢うため
・My Dearest
・ロマンスの神様
・Hero

の4曲。
「いつもの私では選ばない曲を選んでみました」ということで、「ロマンスの神様」と「Hero」。
井出さんのノリノリの盛り上がりに感化された、というお話でしたが、これが新鮮で圧巻。

「ロマンスの神様」はRiRiKAさんが大好きな広瀬香美様の曲ですが、言われてみればライブハウスでノリノリで一緒に盛り上がった記憶はなくて、この場を用意してくださった井出さんに大感謝。

そして何といっても「Hero」を全力でぶっ飛ばすRiRiKA様がマジで凄いことに。
感情を歌に込めることはRiRiKAさんの十八番ですが、それにパワフルさが乗っかったこの曲は本当にすごくて、痺れました。

その曲や、デュエットの「狙いうち」、「Deliver」を聞いていても、RiRiKAさんが井出さんを信頼している様が伝わってきて、そしてそれはともすれば、内向きに慎重に物事を考えがちな感のあるRiRiKAさんにとっても、刺激的な後押しになったのではないかなと思います。

お互いの刺激になって、活動の幅が広がるこういった共演は大歓迎。2人の「Re『Deliver』」が実現することを期待しています。

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