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『マウストラップ』

2018.6.16(Sat.) 18:00~20:40
ウェストエンドスタジオ(中野・新井薬師前)

アガサクリスティの戯曲で映像化不可と言われている作品。
ネタバレ禁止!と言われている作品ですが、良い物を見て感想を書かないのはやっぱり悔しいので、自分のネタバレ回避力の限界に挑戦して頑張ります(笑)

とはいえ、ご覧になる予定の方はまっさらでご覧になった方が絶対良いです。
そういった方は回れ右を推奨いたします!




1幕75分、休憩15分、2幕75分の合計2時間40分の作品ですが、その長さを感じさせない濃厚な推理劇。

舞台は、第二次大戦後のロンドン近郊のゲストハウス「マンクスウェル山荘」のオープン初日。
若い夫婦だけで取り仕切るこのゲストハウスに次々やってくるお客様は、いずれ劣らぬ訳ありの面々。

大雪により山荘へのアクセスが出来なくなる中、ロンドンで起きた殺人事件の捜査ということで1人の刑事がスキーでやってくる。殺人事件の現場に、現場とこの山荘の住所が書かれた手帳があったからだそうだ。
そんな中、孤立した山荘で起こる第二の殺人事件。そしてその刑事によれば、第三の殺人事件が起きる可能性が高い、のだという…

孤立したゲストハウスの中、取り残された者同士の疑心暗鬼が生まれていくが、真実はいったいどこにあるのか…という筋書き。

キャスト中、男性客4人はシングルキャストで、女性出演者はダブルキャスト。この回はAキャストの回。
山荘の若夫婦の奥様、モリー・ロールストン役を演じているのが岡村さやかさん。

ご本人がストレートプレイをやりたい、ということでオーディションを受けられての出演。確かに、歌が絡まないストレートプレイで演じるさやかさんを拝見するのは個人的にもほとんど初めてで新鮮。

役柄的にも若奥様として、山荘で住み込み女中も確保できなかった中、多くのことをやらなければならず、いっぱいいっぱいで、小うるさい女性客になじられまくり、今にも泣きだしそうに必死に堪える姿はいじらしく、それはまたストレートプレイに必死で付いていこうとするさやかさんの様とリンクするところもあったりで。

さやかさんは今回は特に「一筋縄じゃ行かない」ところを漂わせていて、物語を色々な意味でリードしていて、随所に怪しいキーワードと感情をぽんぽん投げ込み、モリ―が事件と無関係でないところを匂わせます。

それ故に、真犯人が誰なのか、狙われるのは誰なのかを実に分かりにくくしていて、けっこう後半まで真犯人を見誤っていた私は、名探偵にはなれないことが確定しております(笑)。

ゲストハウスに集まった人々は、全くの赤の他人たち。それ故、団結力が存在しないことが真犯人の付けこむ隙。唯一赤の他人でない、若夫婦の仲を不自然なほどに裂こうとする人が誰なのか。そう考えていったときに、ようやく推理の本線に追いつけて、なるほど!と思いました。

少佐役の江藤さんのダンディさ、飛び入り客役の佐藤さんのかき回しの巧みさ、刑事役の門戸さんの”真相に迫ろうとする鋭さ”、さやかさん演じる奥様に惚れて話を引っ掻き回している感のある(笑)角川さん。

奥様とどこか壁が出来ているように感じる旦那様役の酒井さんの少し自信なさげなさま。

めっぽう面倒なお客様なボイル夫人役の嶋さんの(役の上での)憎たらしさ。キャリアウーマンなケースウェルのまどかさんはかっこよくて素敵。

ラスト、1人ずつキャストを紹介していきますが、キャスト紹介の口火を切ったうえで、その後、最後に紹介されるのがモリ―役のさやかさん。メインヒロインどころか主役でしたか!な驚きが、ある意味、最大のミステリー(神秘)だったことを付記します(笑)←もちろん嬉しい

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