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『モーツァルト!』(33)

2018.6.4(Mon.) 17:45~20:55
 帝国劇場1階V列40番台(上手側)生田コンス

2018.6.11(Mon.) 17:45~20:55
 帝国劇場1階補助席(センターブロック)木下コンス

2018.6.23(Sat.) 17:45~20:55
 帝国劇場2階B列1桁番台(下手側)木下コンス

新演出版2回目から4回目観劇、そして23日ソワレがmy楽でした。
新演出版1回目の観劇で感じた違和感が、4回見てようやく自分の中で消化しきれて、腑に落ちて。
初演以来見続けてきて自分の中に残っているものって大きいんだなぁと改めて感じます。

4回中、唯一複数回見たコンスタンツェは初役の木下晴香ちゃん。
コンスタンツェは歴代全員見ていますが、彼女のコンスタンツェはとにかく「若いコンスタンツェ」
今までも若いコンスタンツェはいらっしゃいましたが、役柄上「幼いコンスタンツェ」や「青いコンスタンツェ」という空気なことが多く、「若い」をここまではっきり感じるタイプは今までいなかったかと。

「若い」だけに発される言葉がとにかく真っ直ぐで、とりわけ伝わったのが、「才能より愛される妻にはなれない」という、今まで何十回も聞いた台詞。

晴香コンスのこの台詞を聞いたときに、なぜか「あれ?」と思ったのです。

「そもそも、ヴォルフガングは才能を愛していたんだっけ?」と。

そういう視点で見てみると、ヴォルフガングは別に才能を愛しているわけじゃないんですよね。コンスタンツェが「自分が愛してもらえない、だってヴォルフガングは自分の才能しか愛していないんだから」と言っていることを既定の事実のように思ってきたけど、それって刷りこみなんじゃないかと思えて。

というのは、この日の古川ヴォルフが自らの胸に羽を刺したときに、「自分の中に才能を受け入れた」ように見えたから。そうなると、「ヴォルフガングが才能を愛していたわけじゃなくて、ヴォルフガングが才能に愛されていた」ことの方が、少なくとも新演出版ではしっくりくるような気がします。

新演出版でまた印象的な変化が、和音さんのナンネール。

最後のシーンで箱の中を見つめる時、微笑むんですね。これは由美子さんには間違いなくなくて、前任の花總さんでもそのイメージがなくて、和音さんで初めてという認識ですが、この日の晴香コンス~古川ヴォルフの流れで見たら、ヴォルフに対して「(才能を受け入れられて)良かったね」という風景に見えて、ようやく和音さんのナンネールの方向性を理解できた気がしました。

ナンネールはただひたすらに人間的で、弟の才能に嫉妬し、自分の才能の平凡さに落胆する…というのが由美子さん演じた初演バージョンからの流れではあるので、姉が弟の人生に納得する様、というのには違和感があります。

弟がこうなってしまった理由が分からなくて、弟の生きた意味を見つけ出したくて、私は旅を続ける(by『ソレイル』)な姉弟関係の方が個人的には好きなので、新演出版にしっくりこなかった理由がようやくわかって、個人的には納得しました。

この日はおけぴさんの貸切ということもあり、新演出版ではどうしても起き切れてなかった手拍子も多く起きていて、何だか色々ホッとできたのでした。

なお、その後の古川氏ご挨拶。
「この後、大阪、名古屋もあります。チケットは是非おけぴさんでお買い求めください。そして、その後、私古川雄大は『マリーアントワネット』に出ます。その作品のおけぴさん貸切もあります。ま、その回は田代万里生さんなんですけど(笑)、よろしくお願いします」
ということで盛大にオチが付いて笑いました(爆)。

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