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『親の顔が見てみたいVol.33』

2018.4.1(Sun.) 13:00~15:05
シャンソンバー・銀座ボンボン

”ミュージカルの親”、作曲家にスポットを当てた「親の顔が見てみたい」シリーズ。
今回はシルヴェスタ・リーヴァイさんがテーマ。

出演はリーヴァイ作品に2作品出演されている池谷祐子さん(『MOZART!』『レディ・ベス』)。
お相手は本井亜弥さん。本井さんはリーヴァイ作品の出演経験はないとのことで、今回はがっつり新曲を歌い込まれたとの由。

このシリーズ第4回(6年前)でも同じくシルヴェスタ・リーヴァイを採り上げられたとのことで、その時は池谷さん&岡村さやかさんのペア。今回はさやかさんのスケジュールの都合ということもあり、この日のペアは池谷さん&本井さん。演奏はおなじみ酒井和子さんです。

先週金曜日の岡村さやかさんラジオ(所属事務所/ドルチェスター持ちのラジオ枠のその時限りのパーソナリティ)には池谷さんがゲスト出演(木場のスタジオにて公開生放送)されていたのを拝見していますので、池谷さんとはわずか2日ぶりということになります。

ラジオ出演の時はやんさんがさやかさんに仰ったことがとても素敵で。
『演技は人柄と言うけれど、今回『A Class Act』で初めて共演してさやかの人となりに惚れ直した。人柄の素晴らしさを演技を通して感じられて胸が熱くなった』言葉を受けてさやかさんが感動されていた姿を拝見できて、感動したのでした。

それでは、この日のセットリストへ。

○第1部
1.私だけに/エリザベート(池谷シシィ)
2.夜のボート/エリザベート
       (池谷フランツ・本井シシィ)
3.レベッカ1/レベッカ(本井ダンヴァース)
4.流れ星のかなた/MA
       (池谷アニエス・本井マルグリット)
5.100万のキャンドル/MA(本井マルグリット)
6.我が父は王/レディ・ベス(池谷ベス)

○第2部
7.(シャンソン)永遠の絆(珠木)
8.On My Own(池谷&本井エポニーヌ)
9.On My Own~津軽弁Ver~(福浦)

[M10~:たっぷりミュージカル『Mozart!』]
10.奇跡の子(池谷・本井)
11.赤いコート(池谷ヴォルフ・本井ナンネール)
12.僕こそミュージック(池谷ヴォルフ)
13.星から降る金
      (本井ヴァルトシュテッテン男爵夫人)
14.プリンスは出ていった(本井ナンネール)
15.ダンスはやめられない(池谷コンスタンツェ)
16.音楽の泉(池谷・本井)

[Encore]
En1.影を逃れて(池谷・本井)

第1部はMC全部入りでしたが、その理由が池谷さん曰く「第2部は始まったら一気に駆け抜けるので」ということで、リーヴァイ作品経験者の池谷さんと、リーヴァイ作品非経験者(観劇はされている)本井さんとのトーク。

池谷さんのMCで言及されていた「アメリカ(ブロードウェイ)ミュージカルともイギリス(ウェストエンド)ミュージカルと違うメロディー」というのは実際、観劇側からも感じることですが、印象的だった言及が、「今までのリーヴァイ作品は演出家が皆さん日本人」という話。

そうなんですよね。リーヴァイ作品日本初登場の『エリザベート』から小池先生が『MOZART』、『レディ・ベス』もされていて、『レベッカ』は山田さん、『MA』初演は栗山さんですから。
華やかすぎもせず、地味すぎもしない、でもなんだか心に引っかかる部分があるというのは、リーヴァイ作品の曲と、日本人演出家とのペアだからこそというのもあるのかと。

ちなみに、今回の『MA』は外国人演出家さんが演出されるとのことで、どんな感じになるか楽しみとやんさん。

今回、リーヴァイ作品の曲を初めて歌う本井さんのMCで、「譜面と向き合ってみたら、音源とちょっと違っている人もいたりして、例えば1番と2番のコード進行が違う曲で、同じように歌っている方もいらして。作曲家さんがどう思っているか知りたい」と仰っていたのが興味深かったです。何となくどなたのことか想像が付いてくるのですが(該当者が少ない爆)、その話を受けてやんさん、「譜面を読めるのは強いと思う。譜面で曲と向き合えると、どのように作品を作ろうとしているのかが譜面を通して伝わってくるので、作品と対話ができるようになる」と仰っていたのが印象に残りました。

第1部はどれも素敵でしたが、まずもって最初が『私だけに』ですからね。やんさん歌い終わって「帰ろうかな」(笑)ってぐらいの大曲を堂々と。本井さんも「最初に持ってくる曲じゃないですよね(笑)」と。

どの曲も素敵な中、一番感動したのがM4「流れ星のかなた」。アニエスパートをやんさんが温かく優しく歌い上げ、心に傷しかないマルグリットの思いを本井さんが歌う、元々大好きな曲に持ってきてこのお2人ですから、本当に素晴らしかったです。galaribbonの3人だとやっぱり核はやんさんなんだなぁ、と改めて感じます。この曲、今年の再演では恐らくないわけですよねぇ…(アニエス役がプリンシパルとして配役されていない)

第2部ではボンボン代表取締役福浦氏が「言い出したら瓢箪から駒でやることになった」という『On My Own』の津軽弁verが新鮮。この話されたら、やんさん&本井さんが本バージョンを歌って話を理解いただいてから…という話になったそうなんですが(笑)、びっくりするぐらいに嵌ってて驚き。津軽弁って純朴で素朴じゃないですか。気持ちに素直な部分がこの曲にぴったりな気がして、とっても素敵なサプライズでした。

第2部冒頭の珠木さんのシャンソンでもそう感じましたが、「歌は心」ってことを感じられる時間ってとても素敵だなぁと思います。このキャパだからこそでもありますよね。

第2部そこからは『MOZART!』を濃縮バージョンでお送りした一気出し。自分自身、『MOZART!』がミュージカルリピートのきっかけの作品で、2002年から見続けているだけに感慨深かったです。

某曲の曲紹介のときに本井さん、「今日は2人で歌ってますけど、本番は死ぬほどいっぱい人が出てきて歌ってます」の紹介が本井さん的天然爆発で噴きました(笑)。

『MOZART!』1幕が意外に長かったと思ったら、2幕を1曲+アンコール1曲で切り上げる冒険心に満ちた(爆)展開にびっくり。確かに晩年に恵まれなかったことを考えると、後半を勢いよく切ったのもなるほどわかる気がしました。

全編通じて、見たこと聞いたことがない曲が1曲しかない(『レディ・ベス』のみ未見)。
そういうこともあって、そしてやんさん&本井さんのデュエットということで、安心して堪能しました。
次回はぜひ、さやかさんもお呼びして3人で、この空間で聞いてみたいです。

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