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『VOCI RICCHE~生きてる~』

2017.12.27(Thu.) 19:00~21:00
神楽坂GLEE

ライブタイトルの和訳は「豊かな声」。
歌の恩師の方がご一緒な6人の皆さまによるライブ。

本井さん、池谷さんの歌の恩師の方がご一緒で、昨年末に亡くなられたことはお聞きしていましたが、その恩師・周防(すおう)聡幸先生との繋がりを縁に、「思いを形に」された形のライブです。

出演の6名の方は、本井亜弥さん、池谷祐子さん、鈴木英恵さん、吉田玲菜さん、酒井翔子さん、石毛美帆さん。
拝見したことがあるのは本井さん、池谷さん、玲菜さんのお3方で、石毛さんはBAで名前だけお聞きしていたことがありました。

まずはセットリストです。

◆セットリスト
●第1部

1.どうしていつも/まどみちお(詩)

2.日本唱歌メドレー
 2-1.春の小川
 2-2.朧月夜
 2-3.八十八夜
 2-4.夏は来ぬ
 2-5.村祭り
 2-6.もみじ
 2-7.雪
 2-8.ふるさと
3.丹沢
4.赤いかんざし

[M5-6:オペラコーナー]
5.ハバネラ/カルメン
6.ある晴れた日に/蝶々夫人

7.Here My Song/Song for a New World

●第2部・ミュージカルコーナー
8.エメラルドシティ/Wicked
9.In His Eyes/ジキル&ハイド
10.僕の願い/ノートルダムの鐘
11.サークルオブライフ/ライオンキング
12.オンマイオウン/レ・ミゼラブル
13.Take Me,Leave Me/RENT
14.Rainbow High/エビータ
15.Just One Step/Song for a New World
16.心の声/マリーアントワネット
17.愛した日々に悔いはない/コーラスライン

●アンコール
18.風になりたい

第1部は日本唱歌、オペラなど、ミュージカル以外で構成。
出演者の方も仰られていましたが、日本唱歌はミュージカル曲と比べていい意味ではっきりした音になっていなくて、いい意味で曖昧といった趣旨のご発言が印象的。

確かにふわっとした包み込むような包容力って、日本唱歌、日本の歌が持つ懐の大きさなのかもしれませんね。

周防先生が仰っていたこととして語られていた話として、「歌を表現するために必要な人間力を磨くように」という教えがあったそうなのですが、第1部は特にそれを感じました。日本唱歌が懐を大きく持つからこそ、歌をスケール感を持って歌うためには、歌い手自身の人間力こそが必要ということにとても頷けるものを感じましたし、その教えが共通しているからこそ、歌い手は違えど、皆さんそれぞれから伝わってくるメッセージを感じたのかと。

それでいて、皆さんそれぞれの色が違って見えるのも印象的。それぞれの方の良さを引きだそうとして指導されていたことを思わせる、色合いの違いをはっきり感じました。

その中でもとりわけ池谷さんのオーラの強さは流石の一言。M6「ある晴れた日に」(オペラ『蝶々夫人』ということで、『ミス・サイゴン』ご縁の曲というのも印象的)の日本女性の強さ、しなやかさは深く心に残りますし、M14「Rainbow High/エビータ」の強さも素敵でした。

同じくサイゴン組の吉田玲菜さんのきらめきも素敵でした。サイゴンで拝見してはいたものの、なぜかライブでは初見だった玲菜さん。ライブで初めて拝見したこの日のM12「オンマイオウン」のエポニーヌはとってもピュアで、やっぱり帝劇に立つ方のポテンシャルは、この規模のライブハウスであってもはっきりわかるのだなということを、当たり前のことながら痛感しました。

曲群ではM16「心の声/マリーアントワネット」がライブでは久しぶりに聞きました。この曲はほとんどライブというライブで聞いたことがない(東京国際フォーラムでのクンツェ&リーヴァイコンサートで本役の新妻さんが歌われた以外だと、知る限りほぼ皆無)。その大きな理由はバックコーラスが必要ということに尽きるのですが、この規模のライブハウスで、この距離で聞けた「心の声」は大迫力!素晴らしかったです。

第2部のミュージカルコーナーはノンストップ。歌った方が次の曲の曲説明をしていくという構成で、その作品を知らない方のための親切な解説も入っており、とてもユーザフレンドリーな構成で有難かったです。

ライブの満足度って、「コンセプト」というものに大きく左右されると自分は思っていますが、今回のライブは第1部が共通の歌の恩師・周防先生の教え、という意味での「ハートと人間力で歌を表現する」という点においてベクトルが共通していて。第2部は「技術とハートで歌を通して役を表現する」という点においてベクトルが共通していて、見ていてとてもしっくりくる素敵なライブでした。

また違った曲で、違う魅力が見られる日が楽しみです。

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