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『屋根の上のヴァイオリン弾き』(8)

2017.12.19(Tue.) 13:00~16:50
日生劇場GC階A列30番台(センターブロック)

屋根今期2回目、念願のGC(グランドサークル)階です。
日生劇場にのみある、1階の上、2階の下、つまるところ中2階をこう称しています。

午後休をいただいていましたが、職場を出るのが遅れ、日生劇場に到着したのは13時00分ジャスト。
屋根は定時かっきりに始まることは知っていたので、慌ててエスカレーターを上がり、開演直後の入場となり、周囲の方にはご迷惑をおかけしました。

着席してびっくり、GCのどセンターでした。
GCは以前、2009年の『屋根の上のヴァイオリン弾き』、2012年の『ジキル&ハイド』で座ったことがありますが、いずれも上手・下手側だったため、センターは初めて。聞きしに勝る見やすさで、絶景を堪能しました。全体も見られて、オペラグラスを使って部分も見られる。今年の高い完成度の屋根をこの席で見られたことは僥倖でした。

惜しむらくは、客席の反応が少しく残念だった感。

この日の公演は団体がバス3台分入っていたこともあるのか、妙なところで笑い声が入るのが気になりました。何しろ、チャヴァがテヴィエに、フョートカとの結婚を頼むシーンで笑い声が。ユダヤ人にとってロシア人との結婚は、「違う種類の人間」との結婚であり、それこそ「鳥と魚」が結婚するようなもの。ユダヤ人にとっての存在意義を脅かしかねない故に、「しきたり」として決して許されることのないこと。それを分かった上で頼むチャヴァと、娘の気持ちは分かっても認めるわけにいかないテヴィエとの会話は、単に「娘の言うことを親が聞かない」という話ではないので、その反応はかなり残念に思いました。

テヴィエという人物は、かなり学のある人物で-ここでいう「学」とは「学問」という意味よりは、「生き抜く」ことに対する対応力という意味に称しますが-「しきたり」にこだわる面ともう一面、かなりラディカルというか、進歩的な側面を持っている方なんですよね。

長女・ツァイテルの結婚式の時に、ユダヤのしきたりである「男と女は人前で踊ってはならない」の禁を破ったパーチックを頭ごなしに否定することはしないわけですし。
進歩的な考え方を持っているテヴィエをもってしても、父親としてチャヴァの選んだ道は許せはしないけれども、可愛がってきた娘のことを「死んだ!」と言わざるを得ない立場こそに苦しみと悲しみを見るわけで、そこに笑いの要素が入るのは正直不可解なものがありました。

進歩的と言えば、仲人のイエンテも実は進歩的なんですよね。「家と家との結びつき」「親と親との結びつき」が当然という時代にあって、「親同士が仲悪くたって関係ない、結婚はお互いの合意だろう」と言い放つ様は実はかなり進歩的で。逆に言うと自分が引っ張ってきた縁であったラザールとツァイテルの縁談は、「本人同士が合意していない」故にイエンテ的には成立しなくて正解なわけですね。

ラザールと言えば、結婚式に不承不承出ていますが、途中からの狂乱の宴の時に、チャヴァ(唯月ふうかちゃん)からいいように煽られる様が毎回ツボです(笑)。

前回注目した、ツァイテルの背後でホーデルとチャヴァが心配するさま、特にホーデルが全身でツァイテルを心配するさまについては、実は今週の神田沙也加さんのラジオ(Ripple Lip/NACK5)でメールで紹介いただきまして。
「本筋はツァイテル姉さんなのに、後ろの私たちのことも気づいていただいて、しかも『チャヴァのことを気づいていない”てい”で』演技していることに気づいていただいて嬉しい」と言っていただけたことが嬉しかったです。

その様は実はこの日はなくて、ホーデルとチャヴァがお互い頷き合った上で、ホーデルがツァイテルに優しく語り掛ける形でした。(神田)沙也加ちゃんも(唯月)ふうかちゃんも、お互いの空気感で芝居を変えるタイプに見えて、日々の変化が楽しいです。

・・・

この日は3姉妹のトークショー。副題が「3姉妹のクリスマス」だった記憶がありますが、全くその副題は無視され(笑)、普通のトークショーでしたが、司会に登板された「屋根の中の人」の進行が素晴らしかった!

今まであまたのトークショーを拝見してきていますが、間違いなくトップクラスの素晴らしさ。
質問も進行も滑らかで、かつあくまで3姉妹を立てることに注力されていて、感激でした。

ではざっくりトークショーレポです。

●質問その1「お互いの第一印象と、今になっての変化は」
…あれ、どっかで聞いたことがある質問(笑)←私が他のライブで使った質問です

みりおんさんより
<さーやへ>第一印象からかわいい。家庭的な面もあるしさっぱりしてる。ごはんにかけるふりかけセットを持ってきてくれて美味しかった。

<さーや談>ふりかけセットは常に持ち歩いています(笑)

<ふーかへ>第一印象からかわいい。さーやの可愛さとまた違って、小動物的なかわいさ(笑)。あと、オンとオフがはっきりしていて、演じている上でもそれが生きてる。

<中の人談>チャヴァは感情の上下が一番激しくなる役どころですから、そんな面も生きているのかもしれませんね。

<ふーか談>えへへ(嬉しそうに)。

さーやより
<みりおんへ>長女感が凄くてお姉さん感がハンパない。てっきり実生活でもお姉さんなのかと思ったらそうじゃないそうで。実は私より年下ということにびっくりしてます(笑)

<ふーかへ>とにかくいつ持って帰ってやろうかと思っています(会場笑)。妹感ハンパなくて、わしゃわしゃ、なでなでしてる(笑)

ふーかより
<みりおんへ>きらっきらなオーラが凄い。それなのに関西弁喋るととっても可愛らしいです。

<さーやへ>いつも気を使って下さって、その気配りが凄い。あと物理的にとってもわしゃわしゃしてもらってます(笑)

●質問その2「もしみなさんの役が10年後『続・屋根の上のヴァイオリン弾き』を作られるとしたら、どんな感じになっていると思いますか」

<中の人>ちなみに設定としては19、18、16なんですよね(3人苦笑い)

みりおんさん
ツァイテルはモーテルと添い遂げていると思いますが、子だくさんがいいですね。5人息子で。父さん(テヴィエ)はみんな娘だったので、息子だといいなって。

さーやちゃん
パーチックと明るい未来が見えるかなかなか難しいわけですが、パーチックが寺子屋というか青空教室みたいなの開いて先生やってて、私は女教師でサポートするような感じがいいなって。補佐みたいな感じかなと。

ふうかちゃん
フョートカと細々と本屋さんやれたらいいなって。しがない本屋さんやって、子供にはたっぷり本を読ませたいなと。

※終演後、フョートカ役の神田恭兵さんからふうかちゃんにtwitterでツッコミが入り、「しがない」じゃなくて「歌える」本屋さんという結論になったそうです(笑)

●質問その3「年齢性別関係なく、ほかの役を1つやれるとしたら何をやりたいですか」

<中の人>じゃ長女から。

みりおんさん
なんか毎回私からですね(笑)、出席番号1番みたいな感じですね(笑)
ボトルダンサーをやりたいです。凄いですよね。

<中の人>あれ本当のガラスなんですよ。で種も仕掛けもないんです。出番前にみんな袖で練習してるんですが、稽古中だと落として割ったりしてました(会場内、結構派手に「へー」と反応)

さーやさん
ヴァイオリン弾きですね。凄く大変な役だと思いますが、音で語る様がとても伝わってくるのでやってみたいです。

ふうかちゃん
パーチックです。結婚式の時に軽々と飛び越えるのがカッコよくて!(照れながら力説するふうかちゃん。可愛すぎる)

私、背がこうなので憧れるんです!なんか変なテンションですよねすいません!(かわいい)

…という進行での、とっても滑らかで充実したトークショー。

最後は一言挨拶ということで、皆さんからのご挨拶。
最後は逆順ということでふうかちゃんから。

ふうかちゃん
ご観劇ありがとうございます。東京公演はあと13公演ということで淋しい面もありますが、1人も欠けることなく公演を務めたいと思いますので、ぜひまたお越しください。

さーやちゃん
ご観劇ありがとうございます。毎公演毎公演新たな発見があって、毎日が楽しいです。自分自身1人っ子なので、3姉妹で一緒にやれるのも嬉しいですし、他の出演者の方とも作品上で手を繋いだり円になったり、皆で触れ合う機会が多いことが嬉しいです。皆で力を合わせてこれからもやっていきたいと思います。

みりおんさん
ご観劇ありがとうございます。演じているとこの作品のパワーを日々感じます。この作品の再演される意味をはっきり感じる日々で、この後の公演もきちんと務めていきたいと思います。

…そんな形で、素敵な締めとなったトークショー。
3姉妹の仲の良さが表れたトークショーでしたが、それもこの日の司会<中の人>の巧みな進行があってこそ。心から拍手です。

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