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『丹宗立峰&青山郁代ライブ MUSICAL NIGHT』

2017.12.12(Tue.) 19:30~22:30
銀座ボンボン

シャンソンバー・銀座ボンボン、この日は「MUCISAL NIGHT」と銘打ち、丹宗立峰さん&青山郁代ちゃんのライブ。とはいえ、実は第1部はシャンソンというお題での進行で、第1部ラストからがミュージカル曲。

この日ボンボンお初の郁代ちゃんは、ご本人曰く「シャンソン(の解釈)を間違えたシリーズ」と何回か仰っておられましたが(笑)、珠木さんが優しく「シャンソンはフランス語で『歌』の意味。こうじゃなきゃいけない、って捕らわれる必要はないのよ」と仰っていたのが印象的でした。

というわけで、セットリストから。
第1部90分・第2部60分の進行で、間に30分弱の休憩を挟み全体で約3時間でした。
ピアノはアニエス晶子さん。

●第1部
1.くるみ割人形(アニエス)
2.歌い続けて(珠木)
3.わが麗しの恋物語(青山)
4.脱走兵(丹宗)
5.サバの缶詰め/オケピ!(青山)
6.ブルージーンズと革ジャンパー(丹宗)
7.Marry Me A Little/Marry Me A Little(青山)
8.My Way(丹宗)
9.デスペラード(青山)
10.Tonight/West Side Story(丹宗&青山)

●第2部
11.ハトに餌を(2ペンスを鳩に)
 /メリーポピンズ(アニエス)
12.それぞれのテーブル(珠木)
13.愛の出帆(珠木)
14.Beauty And The Beast/美女と野獣(青山)
15.Ever More/美女と野獣(丹宗)
16.Final/美女と野獣(丹宗&青山)
17.something more
 /ルドルフ・ザ・ラスト・キス(丹宗&青山)
18.星のさだめ/アイーダ(丹宗&青山)
19.サンアンドムーン/ミス・サイゴン(丹宗&青山)
20.Last Night of the world
 /ミス・サイゴン(丹宗&青山)
21.Jolly Holiday/メリーポピンズ(丹宗&青山)
22.Supercalifragilisticexpialidocious
 /メリーポピンズ(丹宗&青山)

アニエスさんのピアノ演奏が2曲、珠木さんの歌唱が3曲、郁代ちゃんの歌唱が5曲、丹宗さんの歌唱が4曲、そして何より凄いのが残り全部が郁代ちゃん&丹宗さんのデュエット、ということでデュエットが何と8曲もあります。

わずか20人前後の空間で、贅沢な音楽と歌声に浸るひと時を堪能。
M12とM13は、オーナーの福浦さんからゲストのお2人へ贈られた”似合うシャンソン曲”ということで、M12が郁代ちゃんへのプレゼント曲、M13が丹宗さんへのプレゼント曲でした。
ちなみに、郁代ちゃんはボンボン自体がお初とのことでしたが、丹宗さんも「親の顔」以外では初めてとのこと。

どの曲も聞けて嬉しい曲ばかりだったけど、1曲挙げるなら何といっても『ルドルフ・ザ・ラストキス』初演版の「Something More」!
個人的に”神”と思ってる初演版を、まさかお2人で聞けるとは。

MCでも話に上がった話なのですが、お2人の歌から受ける印象って、「演技」であり「役者」なんです。
いわゆる「芝居歌」ともいえますが、感情が乗ってこそこの曲は光ると思っていて、ルドルフとマリーが、理屈でなく惹かれあい、精神で求め合うさまを久しぶりに感じられたことが何より嬉しかったです。

郁代ちゃんがMCで語っておられましたが、「言葉にしなくても通じるものがあって、役を演じる、歌を歌う、その時に『言わなくても分かってもらえる』その信頼の気持ちが凄くある」という感想は、デュエットがどれも丹宗さん&郁代ちゃんでしか出せない歌の空気に確実に反映していて、どの曲も素晴らしかったです。

途中で質問コーナーがあって、私の質問も採用していただいたのですが、設問が「お互いの第一印象と、今振り返ってそれと違うところは」。

郁代ちゃんにとっての丹宗さんは、郁代ちゃんのお師匠さん(木村聡子さん)が出ていた『オリーブ』(陽なた)の演出家さん。小劇場ミュージカルに初めて見に行って、感動しまくってアンケートの裏までびっしり書いた…という話を(共演したときに)丹宗さんにしたら、「その話、2年ぐらいは覚えていたんだけど(その後忘れた)@丹宗さん談」という(笑)。

その後、レミでご一緒したり、サイゴンでご一緒したした後に、『オリーブ』の再演でまさかのお師匠さんと一緒の役・シーリアで呼んでいただいた奇跡を話しておられ。

郁代ちゃん「丹宗さんはとにかく否定しないんです。普段でも家族のこととかも何でも相談できちゃう」

丹宗さん「そうだね、他の人からも良く相談されるね(笑)。演出する側からすれば、そりゃ正解みたいなものはあるけど、それぞれの人なりの人のものを見せてもらわないと、その人にやってもらう意味がないと思っているから、否定はしないように意識して演出してる」

丹宗さんから見た郁代ちゃんは、「とにかく前に出る」。それに応えて郁代ちゃん、「昔は『倒れるときは前のめり』ってフレーズ使ってました(笑)」と。おぉ、懐かしい。「苗字も『あおやま』だし、名前も『いくよ』なので、一番先に呼ばれることが多いので、自分から先に行くようにしている」とのこと。「なかなかできないよ」と丹宗さん、感心されていました。

そういえばその話の関連で、郁代ちゃんが話していて曰く、現在タップ稽古に入っている『メリーポピンズ』の時の話で、「若い娘(後輩)に『前に行きなよ』とか言ってる自分がいて、『らしくない、いかんいかん』と思ったり、また逆に『そういう立場になったんだな』と思ったり。『前に行けばよかったな』と後で後悔しましたけど」と仰っていたのが意外でした。

もう一つ質問で興味深かったのは、『オーディションで手ごたえって分かりますか』って質問。

丹宗さん曰く「”上手く”できたと思ってたときってだいたい落ちる。とある作品のオーディションで歌詞を忘れてしまった時があったけど、なぜかそれは受かった」

郁代ちゃん曰く「オーディションの場でなんか仲良くなって『また会いたいね!』と言い合っていたりする空気になっていると受かることが多い」

お2人とも中堅になったこともあって、若手とは違う要素もあるのかもしれませんが、安定を求められる中堅ならではの判断基準が興味深かったです。
形通りじゃないものを作り上げるのを求められていたり、カンパニーのムードをどう作り上げるかを求められていたり、ポジションとして今までにないものをお2人ともが、製作サイドから求められているようにも感じました。

ここでしか聞けない話もたっぷり聞けて、
ここでしか聞けないデュエットもたっぷり聞けて、
ここでしかできない近さで堪能した至福の時間。

素敵な相性でまた拝見できることを心待ちにしています。

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