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『パジャマゲーム』(1)

2017.10.7(Sat.) 17:00~19:40
日本青年館ホール 1階1G列40番台(上手側)

東京初日が9月25日、楽日が10月15日ということで、東京中日も過ぎた公演ですが、my初日です。

通常ですと新作は初日付近に拝見するのが普通ですが、職場が変わって平日ソワレの観劇が難しくなってしまったことと、初日が平日だったこと、また当初観劇予定していた日がライブとぶつかってしまったこと、と諸々あってこの日がmy初日。

お会いする方皆さんに「まだご覧になっていなかったんですか?」とビビットに驚かれたことがびっくりでした、そんなに私の行動原理が知れ渡っているとは(笑)

東京オリンピックに伴い国立競技場が拡張されることに伴い、従来は国立競技場に隣接していた2代目の日本青年館ホールは、今年移設されて3代目に。ホテルを併設したホールとして建て替えされ、この公演が2作品目。私は初訪になります。

以前はJR千駄ヶ谷駅から徒歩15分のルートを選択していましたが、良く見ると東京メトロ銀座線外苑前駅の方が遥かに近く、移設されたことでさらに近くになっていました。向かいの秩父宮ラグビー場と神宮球場は開始・終了後は混雑しますので、道の向かい側に渡ると非常に快適でした。

・・・

『パジャマゲーム』といえば「スチーム・ヒート」、というぐらいに有名な曲は2幕初っ端に登場。ベイブ役の北翔さんのダンスの確かさと存在感は流石です。

恐らくはダンスに定評がある北翔さんの退団後1作目に、ということで選ばれた作品かと思いますし、相手役のシドの新納さんもさすがは元トートダンサーということもあり、ダンスのバランスは流石です。パンフの一文が新納さんらしいというか。

作品そのものは1954年の作品ということで、そこかしこに物語的な懐かしさを感じます。
パジャマを作る会社、スリープタイト社の工場が舞台で、工場全員で親睦を兼ねた年に1回のピクニック、と来たら今や日本でさえほとんどないぐらいに前時代的なテーマ。

「楽しい!嬉しい!大好き!」という感じのハッピーミュージカルで、音楽はポップでわくわく。
音楽重視で歌詞がちょっと伝わってこないところはあるけれど、物語的に深く掘り下げるようなテーマではないので、肩の力を抜いて楽しめる作品。

お聞きしていたよりとっつきやすくて、ワクワクする作品ではあるのですが、リピート推しへの決め手に欠ける作品ではあるような気がします。

我らがちーちゃんは、佐山さん演じる社長の秘書、グラディス役。

1幕前半は”デキる”社長秘書として振る舞いますが、1幕後半のピクニックシーンからは、かつて懐かしのサラ役(ダンス・オブ・ヴァンパイア)以来の”エロカワ”が大爆発。ちなみに、参考までに申し上げると上手側はビジュアル的にとっても色々と有難味を認識できる席でございました。こあくまなんだから、ちーちゃんてば。そしてバナナ女優再び(『SHIROH』以来13年ぶり2度目)。

2幕のシドとのシーンは本人の地とは恐らく似ても似つかぬ酔っ払いの大立ち回りがチャーミング。役柄的にお馬鹿な面を少し纏っていたりして、真剣に誘っている感じでもない分、役柄的に嫌味がないのが流石です。グラディスは色気で誘う必要もないポジションなので、逆に言うと色気で誘ってシドを試したうえで、シドが揺れなかった(色気で落ちなかった)からこそ、「会社を変えてくれる」と思って鍵を渡したように思えました。

物語の舞台がパジャマ工場ということもあり、アンサンブルさんによるシーン展開もダイナミック。
女性陣はそれぞれ1人1台のミシン机とともに踊り、男性陣は出来上がったパジャマを運ぶ。どこかレミゼで見たような(作っているものは違いますが)シーン。

アンサンブルさんでは青山郁代さん、音花ゆりさんが印象的。

郁代ちゃんはポジション的にすっかり中堅どころになって、皆をまとめてベイブへ協力的に振る舞ってみたり、励ましてみたり。歌が少ないのは残念ですが、笑顔と共に演じられるダンスの切れが流石です。

音花さんは若干抜けてるキャラが上手いこと特徴が嵌っているというか。前回拝見した『グレートギャツビー』のキャラを見る側も引きずっているせいもあるのかもしれません。

田中里佳ちゃんの超末っ子キャラも印象的でした。

フォーメーションはダイナミックに舞台全体を使っているだけに、客席後方から見た方が見やすそうです。
新装されたこの日本青年館ホールは客席が千鳥配置になってこそいませんが、客席前後の段差がしっかりあり(事実上2段分ある)、非常に見やすいホールです。

それだけに百聞は一見に如かずと申しますか、作品から流れる魅力が、動員に結びついていないもどかしさを少なからず感じずにはいられなかったのでした。

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