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『Fate Grand Order THE STAGE』

2017.10.8(Sun.) 17:00~20:40
六本木Zeppブルーシアター
15列1桁番台(下手側)

秋公演千穐楽、幸運にも客席から拝見できました。

夏公演は公演期間が短かったこともありチケットは即完売。

秋公演はただ1回取れた回が、なんと自社内競合により(ちーちゃんのイベントと)ぶつかってしまい、泣く泣く引き取っていただき、舞台で観ることは叶わないと諦めていました。お譲りした方にとても喜んでいただけたのが何よりでしたが。

この日のお昼、女性マスターの千穐楽(つまり前楽)を生配信で見ていたところ、知人のフォロワーさんから「昼は機材席の開放で当日券は皆入れたらしい」との情報を入手。生配信は12日から改めてアンコール放送でいつでも見られるし、1幕とても面白かったし!ということでダメもとで千穐楽の当日券列に並びました。

開演90分前締め切りで待つことほぼ1時間。念が通じたのか、当日券で見られることになり、RiRiKAさんの当日券2連勝(つい先月、クリエでの一路真輝さんの25周年コンサートで、当日券2枚のうち1枚を当てるという奇跡がありました)!

というわけでゲームもしていないFGO初心者なので、てんで見当違いなところはぬるく読み飛ばしてくださいませ。そしてネタバレモードなので、ご注意くださいませ!!

物語の主人公は、特務機関・カルデアに最後に残されたマスター”藤丸立香”とマシュ・キリエライト。
人類の破滅を防ぐことを目的としたカルデアは、観測不能な”特異点”を解消ないし破壊すべく、2人を新たに出現した”6番目の特異点”である13世紀のエルサレムに派遣する。

そこにひょいっと付いてきてしまうのが、万能超人のダ・ヴィンチちゃん。周囲に有無を言わせず「ダ・ヴィンチ『ちゃん』」と呼ばせる押しの強さ、「自分で万能と言えば万能なんです」な説得力、演じたRiRiKAさんのイメージそのまんまです(爆)。

本来は本部でバックアップに回るはずの技術畑な特別名誉顧問という立場でありながら、機関の暫定トップであるロマニも渋々納得させ、3人で飛んでいくのが13世紀のエルサレム…なはずであったわけですが。

辿りついた”13世紀のエルサレム”に広がる、想定と全く異なる世界。
古代エジプトからやってきた”太陽王”と、
キャメロットからやってきた”獅子王”と、王に仕える円卓の騎士たち。
それぞれの想いが交錯しながら、この時代の民の苦しみも描いていく第1部。

上に立つ者の想いはどこか身勝手で、どこか歪んでいて。
民の苦しみを意識してかせざるか、視界の外に置いている。

そんな中、1幕中盤、山の民と共に生き、山の民を護ってきたアーラシュの真っ直ぐさは印象的。
急襲をかけてきた円卓の騎士の一人、モードレッドが急襲に失敗し、自爆しようとするときに止めた一言は胸に刺さったな。

「自分のために自爆するなど何の意味がある。
自分の命を散らすのであれば、大切な仲間のために使え」と。

この台詞を聞いていたのは、実は3人じゃなくて2人。
この前のシーンで、実は追っ手に追われた3人は、2人になっているのですね。

それはダ・ヴィンチちゃんが自ら自爆車を操縦し、追っ手の追撃を止めに行ったから。
オートパイロット機能もない。相手を止めるには、自分が盾になるしかない。
立香とマシュのために、自分は行くしかないと、”笑顔で”向かっていく様はとてつもなくカッコ良かったことを思い出して、この台詞は胸に深く深く刻まれたのでした。

2幕、ラスボスである獅子王と対決するために、この時代の最大の対抗勢力である太陽王(ファラオ)の協力を得ることに成功し、円卓の騎士も一人一人撃破していく。ひょんなことからダ・ヴィンチちゃんも再登場。再登場のストーリーが無茶苦茶過ぎて爆笑しました(笑)が、3人揃って獅子王に向かっていけるようになって何より。

印象的だったのは獅子王と対峙したときに、万能なはずのダ・ヴィンチちゃんが簡単に”対抗できない”と白旗を上げちゃうこと。万能であるがゆえに、自分の限界も、相手の力量も容易に測れてしまうのでしょうね。
でも、マシュも立香も諦めが悪いというか、諦めようとしないんですね。
2人の様を見ていると、「自分の役割だから」を越えた、執念の強さを感じて。太陽王の捨て身の攻撃も借りることで、蟻の一穴を開けることができたとたん、ダ・ヴィンチちゃんが「ごめん、さっきの撤回するわ」って言い出すのも笑っちゃいましたが。

誤りは早く正しておくに越したことはない、という面とマシュと立香の成長を認めてのことかと思いますが、2幕のエンディングに突き進んでいくそれぞれの力の強さは、結局「自分以外の力をどこまで自分の力にできるか」になるかと思うのです。

マシュも立香もダ・ヴィンチちゃんも、自分が助かりたいからとか、自分が任務に成功したいからなんて微塵も思っていない。自分が果たすべき役割を果たすことは、愛する仲間との大切な時間をより長く過ごすためのものだと分かっていて。

カーテンコールで出演者の方も仰られていましたが、この作品の第6章は舞台向きだと。
舞台上で自らの務めを果たすことは、この物語の中で生きることとリンクする、と。

皆がそのエネルギーをもって役を、物語を生きている様を実感できて、とても清々しい気持ちになったのでした。

・・・

今回、この作品を見るきっかけは、ダ・ヴィンチ役のRiRiKAさん。
2.5ミュでは『閃の軌跡』以来2作品目で、場所はいずれもこの六本木Zeppブルーシアター。今回はカルデアチームのママのようなポジションで、ご自身もこのゲームのファンということもあって、ここまで、というぐらいにぴったりはまったかと。

宝塚出身の方って2.5ミュとの親和性が高いと言われますが、男役出身の方だと全体をまとめるリーダー的なポジションになるのに対し、娘役出身の方だとどちらかというとゲスト的なポジションが多いように思いますが、RiRiKAさんは娘役出身なのに今回、リーダー的なポジションも兼ねていたのが印象的でした。

カーテンコールの際に、若手の出演者の方が口々に「まだやりたい、またやりたい」と仰っているのを受けてか、「舞台は終わりがあるからこそ意味がある」と仰っていたのは、あの場でRiRiKAさんでしか言えない言葉だったなと。

アーサー王の偉大さを高らかに、天まで昇るかのような高音で歌い上げただけでなく、全編に亘りいつも明るく前向きに、精神的な支柱として戦われた姿は正に凛々しくて、果たすべき役割を全うされたのかなと。

この六本木Zeppブルーシアターは来月11月に閉館することが決まっており、この劇場でこの作品も、RiRiKAさんも拝見することももうないわけですが、それこそ「終わりがあるからこそ意味があり、だからこそ新しい物が始まっていく」ことを信じたいと思います。

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