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『レ・ミゼラブル』(23)

2017.6.15(Thu.) 14:00~18:20
帝国劇場2階M列10番台(下手側)

『レ・ミゼラブル』日本初演30周年スペシャルウィーク、行ってまいりました。
今週日曜日、11日から土曜日17日までの1週間のスペシャルウィーク(SP)、当初土日はかすりもせず、何とか取れたのがこの日。

この日を選んだのは笹本玲奈さんのお誕生日だからですが、理由は分からねど(普通に考えれば一つしかないと思いますが)、出演されないことが11日に発表(11日に配布開始されたSP期間の小冊子に名前がなかった)ことで、あとは日替わりで誰が出演されるかに関心は移りました。

転売防止のためか、開演時間(14時)の1時間前の開場時間(13時)にキャスト発表。

SPは完売公演なので、キャストを選んでの観劇は実質的に無理。実はこの日は当日券が少し余って、空席があったらしいんですが、表面的には「満員御礼」(残席が数席あっても出ます)での盛り上がりの帝劇。

日替わりの出演キャストはHPにも掲載されないのですが、今やtwitter全盛のネット時代。13時5分には誰かしらがキャスト表(四季さんの「当日のキャスト」と同じサイズ)をネットにupして明らかになるという。

この日は何とか半休の許可をいただいたものの、仕事が終わらずに13時を職場で迎えたので、tweetを確認すると、エポコゼデーであることが判明。びびちゃん(綿引さやかさん)、まーやさん(坂本真綾さん)、郁代ちゃん(青山郁代さん)と揃い踏み。ワクワクで帝劇に向かいます。

中々来ない私を「まだ来ないねー、知らないのかなー」って心配していただいた皆さま、ありがとうございます(笑)。

盛り上がる帝劇玄関を入ってチケットをもぎってもらう場所で、チケット裏面にスタンプ押印。チケット1枚につき冊子1冊を徹底するためですね。今回登場予定のキャストのお名前が載っております。簡素な8ページの作りですが、表紙が豪華なので記念になります。

まず本編から。
清水彩花コゼット、松原凜子エポニーヌのmy王道ペアに加えて、安定力抜群の海宝直人マリウス、上原理生アンジョルラス、川口竜也ジャベールと、好きなキャストばかり。

彩花コゼットは咳払いが自然になってて良かったな。

今回の新演出の新演出から入った「咳払い」って諸刃の剣で、コゼットを”計算してる”と思わせかねない危険な演出だと思うのですが、回数を重ねて自然になってきたように見えて、「私に気づいてね」みたいに自然にチャーミングに見せていて流石の一言。

コゼットは確かに「今までよりは積極的なイマドキな子」なんですが、ただ積極的なだけだとやっぱりイメージと違う。その「塩梅」の見せ方が、彩花ちゃんのコゼット経験ゆえかと。

特に内藤マリウスとだとお姉さん風が隠せない彩花コゼですが、海宝マリウスとだと同世代の空気がきちんとできていて、かつ凜子エポとだと、それぞれが大人の関係性を築けていて大人な恋愛。

凜子エポニーヌはマリウスへのグーパンチが好きなんですよ。
恋愛に素直になれなくて、でも、何ということもない振りをしてでないと、マリウスと向き合えない。
照れ隠しな感じのエポニーヌの様が、とってもいじらしい。

「恵みの雨」で笑顔を見せながらマリウスに抱かれる様もとても幸せそうですが、それにも増して「大丈夫よ」と言いながらマリウスにグーパンチしてる様が、なんかもう凄く「エポニーヌの精いっぱい」が見えて胸に迫りました。

「どうってことないわよ」と強がりながら、でもマリウスの胸に抱かれている幸せに浸れるさま、そんな素直じゃないところが”とってもエポニーヌ”な気がしました。

今期エポ名物のマリウス本投げ、マリウスの手の中からするっと抜いたかと思うと、”目にもとまらぬ早業で、下手に投げるストライク♪(忍者ハットリくん風にどうぞ)”的な状況になってて呆気にとられます(笑)。
今日はずいぶん飛んで行った(ほぼ下手端の子役さん目の前)けど、開いていた本がきっちり閉じて着地したのにもびっくりした。どんな魔術師。

本編終了後、15分の休憩を挟んでスペシャルカーテンコール。
この日のバルジャンだった吉原さんが出てこられて、「楽しみで死にそうです。いや、死んでるんですが(笑)」と言い残されて休憩突入。

なお、11日から連日撮影カメラは入っているようです(聞く限り毎日)。映像化期待です。

記念映像が流された後、当日のキャストは扮装姿で、歴代キャストは各々の正装で登場。初日52人、2日目・3日目40人、4日目43人で、5日目のこの日は初日に次ぐ45人が登壇(劇場では44人と言われていましたが実際には45人)。そこに当日キャストの36人が加わるわけですから、総勢81人。広いと言われる帝劇でもこの人数は圧巻。

歴代キャストは3列になって1列目プリンシパル、2列目と3列目はアンサンブルで、2・3列目紹介のときには舞台ぐるっと下手側から上手側に向かって歩いていきながらの紹介。司会の方は「駆け足で」とおっしゃっていましたが、過不足ない上手な方法で感心しました。

歴代プリンシパルさんは残ってのご挨拶ということで、ここからは進行をモリクミさんにバトンタッチ。
SPの進行は岡さんとモリクミさんが1回ずつ交代で務めているのですが、モリクミさんの進行の噂を聞いていた分、不安的中…。
(歴代キャストのうち2名の方のお名前を忘れていました。あり得ません(怒))

今井さんとはわちゃわちゃしつつも、まぁこんな感じかなと。
モリクミさん「次どの役したいですか」
今井さん「司教(笑)」
「それは冗談にしても、40周年・50周年と続き上演され続けることを願っています」と締め。

岡さんとは2011年の話を。
岡さんのレミの締めくくりが2011年。
岡さん「稽古中に東日本大震災が起きて、この作品を上演すべきか、また上演する意味といったことをみんなで話し合った。結果、みんなの絆が強くなって心に残った」との由。
「モリクミさんは仙台出身ということもあり」という言葉にモリクミさんが込み上げるものがあったのか、進行できなくなってしまって、しばらくは岡さんにバトンタッチ。

エポニーヌはこの日歴代キャスト4人集結。
Jenniferさん「私は2011年キャストですが、大震災が自分にとって初めての地震で怖かった。でもみんなが助けてくれて支えてくれてやり切ることができたのが印象的」と、この年のキャストらしいご感想。

坂本真綾さん。ここからインタビュアーがモリクミさんに戻り。
真綾さん「2003年にエポニーヌをやらせていただいて、正直苦しかった思い出しかなくて、苦しくて吐いての繰り返しでした。今日拝見させていただいて、エポニーヌの帽子が変わって赤の帽子になっていたんですが、私の時は帽子が島田歌穂さんから受け継いだ帽子で『島田』と書かれていて。もちろんその帽子に吐くなんてできませんが、苦しい時に憧れの歌穂さんの帽子を見つめて勇気づけられていました」

ANZAさん。
ANZAさん「私も2003年キャストでしたが、今日ここにはいらっしゃらないのですが、『恵みの汗』をたくさん浴びまして(笑)、その汗が私の身体に入りまして、私の身体を構成しております(笑)」
…面白い(笑)
2003年からご覧の方は間違いなくとある方のマリウスが浮かびましたよね。確実にいずみん(泉見洋平氏)ですよね(笑)

*昨日入籍を発表された新妻聖子さん曰く、「ミュージカル汗かき四天王」は、井上芳雄氏、石井一孝氏、泉見洋平氏、戸井勝海氏だそうです(笑)

綿引さやかさん。
さやかさん「私は2013年・2015年とエポニーヌとアンサンブルとして出演させていただきました。エポニーヌから見たアンサンブルの皆さんの背中も、アンサンブル(鳩)から見たエポニーヌの背中も見てきました。そして今まで背中を見つめてきた先輩のエポニーヌの皆さまと本日ご一緒できたこと、本当に嬉しく思います。キャストの皆さん、スタッフの皆さん、そしてお客様の皆さますべてでビックなカンパニーのようなレミ。そのレミでご一緒できていますこと本当に幸せです。ありがとうございました。」

テナ夫人のご挨拶の後は舞台下手側のコゼットの皆さまへ。

辛島小恵さん。
辛島さん「私が出ていた時からもう10年経ってしまいました。当時はご一緒していたあとのお2方が可愛くて、意識して若作りしていた(爆)のですが、今となってはそういうことをしなくても良かったのかなと思います(笑)」

青山郁代さん
郁代さん「私は新演出の2013年にコゼット役で出演させていただきました。新演出のコゼットは今までの『お嬢様』ではなくて、『イマドキの女の子の恋心』を描きたいと演出家さんから言われまして。『渋谷に行って見学してきて』と言われました(笑)。髪もまとめた髪じゃなくてちょっとぐしゃっとした感じにしたり、新鮮な体験をしたことを覚えています」
と興味深いエピソードを披露されていました。

・・・

SPカテコでは、毎回回替わりでのソロ曲がありますが、この日はエポ4人勢ぞろいということで「On My Own」を披露。真綾さんから入ってびびちゃんが継いで、ANZAさん、Jenniferさんが継ぐ形で曲は進みます。
エポやった方々なので素地はあるわけですが、やっぱり真綾さんとびびちゃんが抜けている感じがします。

当時はふんわりした感じが強かったまーやエポは、今までにないほどしっかりした歌いぶりで切り込み隊長に相応しい歌。びびエポは一番現役に近い(2015年秋までやっていた)こともあり、エポの世界を作ることが自然で、パワフルさと切なさを兼ね備えたエポをまた聞けたことに本当に感謝です。

30周年SPウィークで玲奈ちゃんを拝見できなかったけれど、エポニーヌの魂を皆が継いでくれている姿を見られたのは、きっとなにがしかの思し召しだったのでしょうね...

・・・

ラストは現役キャストと歴代キャスト揃っての『民衆の歌』の圧を感じられたことにも感激。
こうして『レ・ミゼラブル』の空気が伝えられていく、その姿を間近で感じられたことは、確かにスペシャルなひと時でした。

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