« 『グレート・ギャツビー』(2) | トップページ | 『レ・ミゼラブル』(22) »

『レ・ミゼラブル』(21)

2017.5.22(Mon.) 18:15~21:15
帝国劇場 2階I列50番台(上手側)

2017年シリーズのプレビュー2日目。

前日は日生で『グレート・ギャツビー』マチネだったので、そのままソワレのプレビュー初日になぜ行かないのか、知人に不思議がられましたが(笑)、キャストバランスを考えてこの日をmy初日にしました。

プレビューということもあってか、1幕は音楽と歌がちょっとずつずれる箇所があって、それは主に橋本じゅん先生な訳ですが(爆)、個人的にはちょっと盛り上がらずに終了。

ところが、2幕に入るとなぜかそれが味になる不思議。
登場人物がみんな生き生きしていて、やり過ぎることなく繰り広げられる様が、とってもワクワクする。

新演出になってからというもの、「こう演じなきゃいけない」という鎖の中で、ともすれば自由に振る舞うことができなかったキャストをあまた見てきただけに、ある程度の枠はあれ、自由に動き回るかのようなキャストの皆さんの生き生きとしたさまは、レミゼをまた違う生き物として見せていました。

まず流石なのは、続投キャストの皆さんの完成度。
出色だったのは川口ジャベール。自らの自我が崩れゆき、圧倒的な敗北感に飲み込まれる様が壮絶。

そして安定中の安定、(清水)彩花コゼット。今までよりずっと明るく躍動的に跳ぶさまが新鮮。「僕は飛ぶよ虹の空へ」風なキャッキャぶりも感じました(笑)。

この日のバルジャン、ヤンさんとの父娘キャッキャも継続中どころが更に輪をかけて進展しておりまして、バルジャンがマリウスに真実を告げる直前、コゼットが席を外すときに、ヤンバルが「お嬢様」って感じで手を差し出す(リトコゼと出会った時のポーズ)と、彩花ちゃんがちゃめっ気たっぷりに、お嬢様風にくるっと回ってお辞儀するあたりのお芝居の完成度が流石です。

この日の初日キャストでは、彩花コゼットと初日組むことになった内藤マリウス。

内藤マリウスは今まで見たマリウスの中で誰よりもエポを失った時のショックが大きく見えて印象的。あれだけ沈んで悲しんでもらえると、エポニーヌも命を懸けた甲斐があるというもの。しかしながら、それでいてコゼットの胸に容赦なく甘えられる子供ぶりが絶品でして、特に彩花コゼットとだと、リアルで昔からの知人であるせいか、姉弟感がハンパないです(笑)。

沈むマリウスに対して、コゼットが「あの夜のこと、あの夜の誓い」と声をかけるシーンで、この日ゾクッとしたんです。

コゼットが「あの夜のこと、あの夜の誓い」を知っている、忘れていない、そうマリウスに声をかけることで、マリウスはあの夜のことを忘れてはならないことを思い出す、そう見えたんですね。

思い出すことは辛いことかもしれないけど、あの夜のことを一緒に知っているコゼットだからこそ、マリウスはすがることができて。マリウスにとってコゼットは紛れもなくかけがえのない女性であって。

その辛い思いを支えてもらったからこそ、崩れ落ちそうなコゼットをマリウスが支えることも、これまた自然の感情。お互いがお互いを大切に思い合い、愛し合うからこそ、皆の想いという「愛」を一身に受ける2人であることができる、その様が自然に伝わってきて感動でした。

新キャストでは、ばっちこと相葉アンジョルラスが絶品。
ご本人はインタビューで「リーダー属性じゃない」と語られていますが、どうしてどうして、隠せないリーダー感。過去のアンジョルラスでは吉野さんが個人的にはイメージとダブります。周囲がほっておかないリーダー属性って感じが。

そしてふうかエポニーヌもこの日が初日。帝劇デビューでもありますね。
すばしっこさが印象的で、立ち回り系エポと申しますか。ホリプロということで玲奈ちゃんエポニーヌとの共通性を感じる部分もありつつも、表情的にはびびエポとも似ている箇所が随所に。

ただ、正直言ってしまうと、まだ初日ならではの緊張感は否めなくて、まだまだ伸びしろはあると思うので、変化を期待したいところです。

この日デビューのふうかエポを見てつくづく思うのは、18歳の帝劇デビューで、あのエポニーヌだった玲奈ちゃんって凄いんだなぁという…今回の30周年記念レミゼパンフレットにも「弱冠18歳」と書かれるだけのことはあるんだなぁと。(玲奈ちゃんは今も史上最年少のエポニーヌ)

ファンテーヌの二宮さんは色んな意味でまだ色が見えてこない感。エピローグは普通に良かったですが、前半の色が出せるようになればまた変わってくる気がします。

この日のテナ、テナ妻はどちらも初役。

 ほのかさんが全くほのかさんじゃなく
 じゅんさんが全くじゅんさんだった

ことに爆笑を禁じ得ません(笑)。

…そんなこんなで、思った以上にとっても充実したレミ今期my初日。

ご贔屓さんがだいぶ卒業して、多少後ろ向きな気持ちが発生していなくはなかったけれども、でもやっぱりレミはレミなんだな、と思えて多少なりともホッとしたのでした。

|

« 『グレート・ギャツビー』(2) | トップページ | 『レ・ミゼラブル』(22) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/74093/65316340

この記事へのトラックバック一覧です: 『レ・ミゼラブル』(21):

« 『グレート・ギャツビー』(2) | トップページ | 『レ・ミゼラブル』(22) »