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『キューティ・ブロンド』(3)

2017.4.2(Sun.) 13:00~15:55 7列1桁番台(下手側)
2017.4.2(Sun.) 18:00~21:05 9列1桁番台(下手側)

ハッピーミュージカル、東京公演が終わってしまいました。

東京千穐楽は平日のため見られませんでしたが(東宝公式にカーテンコールがupされています→こちら)、最後のマチソワ日に満喫しました。
もともとはマチネを東京前楽として確保していたところ、ソワレが追加公演で追加。

ソワレは発売日にナビザでとれず、プレイガイドで発売があることを失念するという大チョンボで、諦めかけていたのですが、フォロワーさんにお声がけいただき、幸運にも見ることができました。

映画も見て、Youtubeに上がっている海外版動画(こちら)も3回見てすっかりこの作品の虜になっておりました(笑)。

カンパニーの団結力が見るたびにどんどん強くなっていて、この作品に出られる喜びが皆から伝わってきて、客席からもその楽しさを感じられるのが嬉しい限り。ソワレは東京前楽ということもあって、1幕「What You Want」で会場中から拍手が起こる念願の事態。

つくづく思うのは、神田沙也加ちゃんとエルのシンクロ率の高さ。

ピンクが似合うという表面的なことばかりでなくて、いい塩梅に芯が強くて、いい塩梅に気が強くて、いい塩梅に頑張り屋さんで、いい塩梅に気配りができて、それでいて、いい塩梅に”女の子”ぽい。

「愛する人に自分を選んでもらえるためなら何でもする」姿は女性から共感を持って迎えられるのだと思いますが、その上、エルを見ていて気持ちいいのは、「”決して”他人のせいにしない」んですよね。

自分がワーナーに選んでもらえなかったのは絶望でしかないけど、だからと言ってワーナーを恨むわけじゃない。「ワーナーに選んでもらえないのは自分に何かが足りないから」という自分の努力不足に自然に結びつけるところが清々しくて。

エメットの存在で、自分が進むべき道を見つけたエルは、ワーナーに対して「見返した」と言うことも、そういう態度もとることもできるだろうに、それはしなくて。
自分が優越感を持つことの無意味さを知ってるように思えて。
ポーレットに対しても、ブルックに対しても、心から寄り添うからこそ信じられ、道が開ける。

ライバルだったヴィヴィアンがやがてエルを認め、エルを評して「己に誠実である、それが他者に対しても誠実である」

この言葉で思ったのは、「己に”正直”である」ではないんですよね。
感情の赴くままただ突っ走るようなキャラに見えて、実はそうじゃない。
自分の取るべき道を考えて、努力もする。だから運も味方する。

沙也加ちゃんを10代のころから拝見していますが、母親の大きさに押しつぶされそうになって苦しんでいた頃から、たくさんの苦労をされてきているかと思いますが、そんな時からしても、彼女のパーソナリティはそんなには変わっていないように思えて。

「他人のせいにしない」「他人に対する感謝を忘れない」というのは、彼女の今までのパーソナリティとイメージがとてもフィットします。

当たり役に出会うにはいろいろな要素があると思いますが、”この方にこの役をやって欲しい”とどれだけ周囲に思ってもらえるかには、運だけではない何かがあると思っていて、

努力している姿は誰かが見ているというのも間違いないでしょうし、年齢的にもスキル的にもちょうどいい(力量のちょっと上ぐらいの)役がやってくる巡り合わせは、偶然じゃない何かを感じます。

沙也加ちゃんに限らず、適材適所で輝いている、この作品に登場する一人一人。

佐藤さんの人柄が現れるいい声。
植原さんのカッコいいのになぜか残念な様のハマり方。
樹里さんの大人の優しさ(エルがちゃんとご恩返ししているのも素敵)。
花代さんの努力は1日にしてならずなアクション。

真瀬さんのすらりとしたスタイリッシュさ。
百花さんのパワフルな突破力。
ダンドイちゃんのちゃっかりな存在感
エルのコロス3人(真瀬さん、百花さん、ダンドイちゃん)はエルのそれぞれのパートとリンクしているというか、真瀬さんのスマートさ、百花さんのパワフルさ、ダンドイちゃんのチャーミングさがエルに同居しているような感じがします。

理恵ちゃんのメガネっ子&ポニーテールのキャラ立ち。
郁代ちゃんのダンサーからママまでの振り幅の広さ。
長谷川さんがなぜラストシーンであの役なのかいまだ謎(笑)。

皆さん、きっとこの作品に出会うために、それぞれ決断をしてきているだろうし。
役者さんという職業は同時に1つの作品にしか立てないという制約の中で、立ちたくても立てないこともあるだろうし。その上の前提として、ただ漫然としているだけでは、この作品にたどり着けなかっただろうし。

この作品にたどり着いた奇跡と軌跡を、心から喜んでいる姿が全員から伝わってくる様は本当に嬉しくて。
特に夜公演で、いつも以上に贈れた拍手が、何より嬉しかったです。

「ミュージカル」という言葉が、どこか特別な世界のように思われ続けてきたこれまでに比べ、ミュージカルに対する違った風が吹き始めているのは最近感じるわけですが、そんな中で、知名度では若手ナンバーワンなのは間違いない神田沙也加ちゃんが、自身1、2を争う当たり役で、東京・大阪だけでなく全国を回るということはとっても大きなことだと思っていて。

きっと「ミュージカル」に対するイメージを、とても明るくしてくれる、そんな作品を「今までミュージカルを見たことがない」人にまで明るさを届けられることはきっととても大事で。

自分自身は、都合が合わずに東京公演でmy楽を迎えてしまいましたが、ツアー公演で全国にハッピーを届け続けてもらえることを信じて、陰ながら応援していたいです。

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東京公演途中から始まった、沙也加ざっちょのトークコーナー。

この日マチネは、「夜はイベントがあるのですが、お昼に来ていただいた皆さまにもちょっと小噺(笑)ということで」という話で、「ブルーザーに初めてプレゼントとお手紙をいただきました」と。その手紙に書いてあったのが「エルが可愛くて大好きです」という(会場爆笑)、沙也加ちゃんお得意の「自分大好き」ネタで締めてました(笑)

ソワレは「Happy Pinky Day」ということで、ピンクの物を身に付けて来たらプレゼント(ハート形のリングメモ)。
私はワイシャツかネクタイかで迷いましたが、結局、前日にネクタイを買いに行きました。
沙也加ちゃん曰く「男性スタッフさんもピンクの物を身に着けていただいた方も多くて」と仰っていましたが、実際男性スタッフさんはネクタイ率がかなり高かったです。

発表当初は、幕間か終演後に1階受付でスタッフさんから受け取るという話だったのですが、当日クリエに入ってみると、「終演後に沙也加ちゃんから直接お渡しいただける」ということで(いい意味で)ざわつく客席。ピンクの物をお持ちでない男性のお客様は、グッズのシュシュを買いに行っている方も多くいらっしゃいました(自分もピンク物を持ってきていなかったら同じことすると思います…)

終演後、舞台前で沙也加ちゃんから1人ずつ手渡しで、握手もしていただいて少しお話しできたのも予想外で、お疲れのところ本当にありがたく、この後始まるツアー公演へのお見送りの言葉もかけることができて、嬉しかったです。このイベント自体も、手渡し自体も沙也加ちゃんの発案だそうで、流石です。

この日はカーテンコール撮影もOKということでしたが、客席からあまりにたくさんのカメラやスマホが舞台上に向けられて、「異様な光景ですね(笑)。製作発表みたい」とは沙也加ちゃん談。「(シャッターの)連写音怖いから(笑)」というのも笑えました。

席が9列目ということで、スマホだとどうしてもズームまではできなかったので、やっぱりデジカメの方が良かったのかなと(接近だとスマホの方が画質が良いレベルのデジカメなのですが、ズームとなるとさすがにスマホじゃ厳しい)という自省はありますが、とってもスペシャルなイベントに感謝です。

なお、この「PINKY HAPPY DAY」は、大阪公演初日(4月27日(木)19時)でも実施されます。
なお、プレゼントの手渡しは発表されていません。
現時点では「劇場1Fロビーでの引き渡し」と発表されています。

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