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『リトルマーメイド』(2)

2017.3.11(Sat.) 13:30~15:35
四季劇場夏 1階7列10番台(センターブロック)

自分にとって初四季観劇となった『リトルマーメイド』。
2013年8月に初見で、今年4月9日に東京公演千穐楽を迎える前に、また拝見するとは正直思ってませんでした。

そのきっかけをくれたのは、綿引さやかさん。
昨日、3月10日からアンサンブル、通称:女性4枠(黄色の衣装、長女・アクアータ役)で出演されています。

四季さんは作品に出演する可能性のあるキャストをパンフレットに掲載するため、「パンフレットキャスト」という呼ばれ方をしますが、3月4日に改訂されたパンフレットに綿引さやかさん(びびちゃん)が掲載されたことが分かり。

リトマは東京公演と並行して名古屋公演が開幕済みで、今年8月には福岡公演も予定されていますので、キャストを増強したがっているという話は聞いていたのですが、今年東宝作品も控えているびびちゃんがこの作品がこのタイミングで出るとは、ちょっと予想外でした。

通常、四季さんの週間キャスト発表は休演日(月曜日)なのですが、出演が発表されたのは3月9日。
3月10日からの出演ということでさすがに平日の今日の明日、というのは無理で、出演2日目であるこの日、行くことにしました。

とはいえ、10日の開演時点では10日の出演しか発表されておらず、その時点で11日のチケットを押さえるのは賭けではあったのですが、四季さん的にもさすがに1日で下げることはないだろうし、加えて、何よりびびちゃんの役者としてのポテンシャルが1日で下げられるようなものではないことを信じました。

そんな経緯もあっての、3回目のリトマ。
2回目は、2016年5月22日のマチネ、びびちゃん同様レミ経験者の、磯貝レイナちゃんのアンサンブルデビュー2日目でした。くしくも今日もびびちゃんのアンサンブルデビュー2日目ですから、個人的に何だか似た感情を持ちます。

そしてレイナちゃんは去年夏以降、今年1月末まで東京リトマには出られていなかったので(10月~12月まで名古屋リトマ)、この日久しぶりに拝見でき、コゼエポで並んでるキャストボードを見て、なんだか感慨深かったです。

びびちゃんは長女のアクアータ役、レイナちゃんは次女のアンドリーナ役。
この2人のシーンは初っ端の登場シーンで観られて、エポコゼ姉妹を見られて嬉しい限り。
びびちゃん長女は黄色、レイナちゃん次女は橙色(オレンジ色)がキャストカラーです。

個人的に気になるポイントは、今までずっと演じられてきた姉妹と、びびちゃんアクアータがどう溶け込むかだったのですが、予想以上にぴったりフィット。

長女だけに、姉妹それぞれに対する見方を披露するシーンがあるのですが、いたずらっぽく、それでいて一番年長な「みんなに一目置かれている感」もあって。

「お姉さま」と言われる様がとっても嵌っていて、でも姉妹たちを無理やり従えさせてる様子も見えないのが素敵でした。それに弄られても、それを自然にいなすところも良いです。長女としての余裕でもあるのでしょうが、笑顔で受け流す姿が自然に見えるのがとても良いです。

現実として母親不在のこの家庭にあって、アクアータの位置づけは皆の庇護者という要素もあるわけで、その感じが出ていたのが何より良かったです。笑顔で、何より楽しそうな姿が見られるのが嬉しいです。

そして堅物という感じではなく、そこここにちゃっかりさも見せてて。
「アリエルがこのまま帰ってこないなんて考えたこともない」って言って父親の悩みに寄り添いつつ、「でもこのまま帰ってこないと私がソロよね」って歌い出しちゃう(さすが素敵な歌声!)ところが、台本通りなんですが、嵌りすぎてて噴き出しちゃいました(笑)。

本心が0%じゃないけど、でも、そんな言葉で場を和ませるのを、計算なのか天然なのか分からないようにやれるところが、さすがびびちゃん、と感じ入ったり。

笑顔だけじゃなく、嫉妬もわずかながら見せて、それを嫌味なく見せるところも素敵です。

エリック王子への謁見シーンでのプロシアの王女も良かったし、直後のメイドシーンのえらい老女風なコメディ感も最高です(いわゆるシスアクのすどかなさん風←笑)。

この日のアリエルは谷原志音さん。これまでの2回は別の方だったなので、ようやく見られたアリエル。
皆に愛される姿が自然で、そしてその立場に甘えていた自分が、大切な思いのために自分も変わっていくさまがとても印象的。

アリエルもトリトン王も、自らのこだわりをただ相手に押し付けるのではなく、自分も変わり、相手も変えていく、その空気感の爽やかさが、何より心地よかったです。

この日一番胸に刺さったのは、フィエロ王子の執事が、アリエルに言った一言。

「叶わない夢は、見ないことです」

劇中のアリエルは、叶わないはずの夢を、でも諦めなかった。諦めなかったからこそ、奇跡だって起きた。

アリエルの谷原さんだってきっとそうだろうし、レイナちゃんもびびちゃんも、夢を叶えたいという思いの強さで、周囲が驚くこのポジションにやってきていると思うと、心からの拍手を贈りつづけたい思いでいっぱいでした。

カーテンコールや踊りのシーンで笑顔でくるくる踊ってる姿は感慨深かったです。
びびちゃんアクアータとレイナちゃんアンドリーナはちょうど対角のシンメトリーになるので、そのシンクロぶりも素敵でした。

今後、リトマをどういう形で見ていくか分からなくはありますが、ひとまず、四季の会会員になっておいて良かったというのが偽らざる思いです(笑)。

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