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2017年3月

『キューティ・ブロンド』(2)

2017.3.26(Sun.) 13:00~16:20
2017.3.29(Wed.) 14:00~17:30
シアタークリエ
3列10番台(3/26マチネ)、19列20番台(3/29マチネ)

3/28ソワレで東京公演折り返しの同公演。
連日満員の公演ですが、幸い1.5回目、2.5回目と観劇。

私事ですが、異動することになって仕事はバタバタなのですが、水曜日は土曜出勤の振替で無理やり退勤してシアタークリエへ。

26日マチネはおけぴさん貸切(おけぴ観劇会)で当日急遽のトークショーが開催され、29日マチネは当初からの女子会トークショー。

幸運にも2回ともトークショー付きとなりましたが、まずは本編から。

初日が2幕しか見られなかったので、全編通して見たのは26日マチネで、ようやく物語が1つにつながったうえ、直後に映画版(リーガリーブロンド)を見られたので、ようやく初日が始まった、そんな感じ♪(作品違い)って感じです。

神田沙也加嬢の魅力全開のエルはヒロイン属性100%で、何度見ても役にぴったり。彼女の場合、役によっては作り込みが嫌味に見えることもあるのですが、今の彼女の力量にちょうど合っている役ということもあるのでしょうね。背伸びせずに無理をせずに役を演じられる奇跡。

ヴィヴィアンとのポジションの逆転も興味深いです。最初に出会った時はエルがお花畑(現実を見ていない)だったのに、後半にはヴィヴィアンからエルを自然にリスペクト。

エルの仕返しも何気に高度なんですよね。
ヴィヴィアンから「見苦しい」と言われて「私は見苦しいと思わないわ」とエルは言い返してますが、そこでのエルからヴィヴィアンへの睨む視線が好きで。

ヴィヴィアンはエルに「仮装パーティー」と騙って呼び出すわけですが、その言葉を真に受けたエルが恥をかいたシーンでの話で、つまるところ「ライバルを蹴落とすために嘘をついてまで恥をかかせるあなたの方が見苦しいんじゃないの?」ということなんですよね。

エルが全編にわたって清々しいのは、誰かより上に立とうとしているわけじゃないからなのかなと。このエピソードも売られた喧嘩だから買っているだけで、頑張るのは偉くなりたいからでもないし、最初はただLoveのためだけだし。なんか、「他人を蹴落とすんじゃない、自分が上がるのよ(@『プライド』」を思い出したり。

キャラハン教授とのくだりも、最初の講義で受けた「勝てばいい」というのを忠実に返しているだけなんですよね。最初はおバカであっても、すべき努力をして、品位を保ちながら仕返しをする。いつも前向きに、自分だけでなく周囲も楽しくさせる、そんなエルだからこそ皆に応援される姿がぴったりくる。

とにかくエルを中心としたカンパニーの前向きさが見てて気持ち良くて、アンサンブルさん1人1人に至るまで、「やらされている感」が全くなくて。心から楽しんでいる感じが客席までここまで伝わるのも凄いなって。勿論、アンサンブルさん1人1人にまでそれぞれ見せ場があるという、上田さんの得意技あってこそですよね。

見ていて面白いなぁと思ったのが、エルに衣装を見立てるシーンが1幕と2幕に1回ずつあるのですが(正確には1幕はエルに対して、2幕はエルの希望によりエメットに対して)、どちらも百貨店の衣装係は(青山)郁代ちゃんなんですよね。

1幕ではエルを見くびって新作を騙って前年の商品を持ち込んでエルに看破されるのですが、2幕ではエルの依頼に真摯に応えてるのが、なんだか印象に残りました。

カンパニーのまとまりを見たときに、『頑張る』ことに後ろ指をさされないというのか、みんな頑張っているから自然に頑張る、という姿が座長の沙也加嬢、演出の上田さん、音楽の小澤さんといった面々から相乗効果のように広がっている様がとても頼もしくて、見てていつも元気をもらえます。

シアタークリエの開館当時のコンセプトに、たしか「働く女性を元気にできる劇場」が1つあったと思うのですが、今までのラインナップで一番そのコンセプトに近い作品がこの『キューティ・ブロンド』じゃないかと思うんです。

女性が頑張る物語だけど、でも男性を否定しているわけじゃ全くない。見た目の格好良さだけなら否定しているけど、中身の格好良さはウェルカム。ただ否定するだけじゃなくて、「こうあるべき」をきちんと提示しているのが素敵です。

・・・・

本編終了後は、どうも定番になったらしい沙也加座長からのワンポイントMC。

3/29マチネが面白くてですね…

沙也加ちゃん
「1幕の最後も2幕の最後も『最高』で終わるんですよね、この作品。そんな流れなのでとてもポジティブな気持ちになるんです」

「先日終演後にショッピングに行ったんですが、そこですごくお気に入りのトップスを見つけたんですね。買いたい!と思ったんですが、そこに書いてあった文字が『I hated myself(私は自分が嫌いです)』ってあって(舞台上&客席大爆笑)、作品終わってから買おうと思いました(笑)」

という見事なオチを付けていただきました。

・・・・

さてトークショー。まずは3月26日マチネからです。この日は当初はトークショーの予定はなくて、どうも沙也加ちゃんからの提案で追加されたようです(「おけぴさんは最初からピンクのグッズを作っていただいたり」と仰っていたので)

この日の司会はご自身で”不慣れ”と仰っていた五十嵐さん(たぶん沙也加ちゃんのマネージャーさん)で心配しましたが、さすが沙也加ちゃんとの距離感は中々良かったですし、進行も結構滑らかでした。

面白かった話としては「座長」と言われるのが苦手な沙也加ちゃん、「ざっちょ」と言ってもらっているそうです(笑)

「意外に気づかれていないかもしれないネタ」として、「ワーナーとヴィヴィアンのシーンを見たときに、エルがリバースしてるとき、そのブツを綺麗に拭いている」という話が。29日マチネで観たら確かにとっても丁寧に拭いてました(笑)

好きな衣装(全部で17着あるそうです)はポスター衣装(当初は本編に登場する予定はなく、沙也加ちゃんの希望でカーテンコールで着ているそう)とウェディングドレスだそうです。

・・・・

29日マチネは女子会トークショー。

こちらは当初からの予定のままでしたが、会場準備で椅子が4つ並べられた時に期待感が上昇(4人が登場することがわかっているので、椅子が4つしかない=司会が別にいないということ)し、最初にじゅりぴょん(樹里さん)がお1人で登場した時点で期待は確信に変わりました。絶対に外れがないクジのようなものですからね(笑)

期待通り、楽しさしかない30分間(!)という長丁場でしたが、全く長さを感じない、トークショーの見本のような素晴らしいトークショーでした。

下手側から上手側に向かって樹里さん、新田さん、神田さん、花代さんという順番でしたが、全般的に樹里さん&花代さんのシンクロと、新田さん&神田さんのシンクロが全く別々のエリアで起こるのが面白すぎる(笑)

新田さん・神田さんはお互い開演前に

新田さん「さぁや、世界一カワイイよ」
沙也加ちゃん「お前もな」

ってやり合う関係らしく(笑)

かと思えば樹里さん・花代さんはお互い「だわねー」とか言ってたりして、沙也加ちゃんから「場末のバーか」ってツッコまれる始末(爆)

花代さんは1幕の出番が5分ぐらいですが、待機時間はずっと楽屋でシャドーボクシングしているそうで、東宝さん公式のインスタで見事に腹筋が割れてる写真が載ってる件、「照明さんが見事にいい光を当ててくださって」って仰ってて噴きました。

新田さん、沙也加ちゃんともに「実際に横から見ると本当に割れてます」と証言されていました。

面白かったエピソードとしては若者ペアの新田さん、沙也加ちゃんはシュガーさん(佐藤さん)と植原さんも誘ってみんなでラーメン二郎に行く。みんなでニンニク臭くなるので問題が起きない(笑)。
ちなみに2人して増し増しして完食されたとか。会場内から驚きの声が上がっていました。

メンバーの好きなナンバーの話にもなりましたが、結構人気だったM13「かがんで○○○○」は「稽古中にそこ登場シーンじゃない人もやってて『あのシーンはいつやるの』って言ってた人も多かったという(爆)。ちなみにM14も大人気でした(爆)

好きな男性の役という話では、沙也加ちゃんは即答でエメット。新田さんは「眼鏡かけてる人が良いけどキャラハン(教授)しかいなかったからどうしよう(爆)」というお答え。
興味深いところではエルパパ(上野聖太氏が演じてます)という話も。「エルママ(青山郁代ちゃんが演じてます)が幸せそうだから」という理由がなかなか面白かったです。

あとそういえば若手ペア、沙也加ちゃん&新田さんの共通点は2人とも(舞台上で)カラコンされているそうです。

そんな書ける話から書けない話まで、まさに「女子会」に相応しいノリのトークショー、時間の過ぎるのを忘れるほど楽しみました。

これだけ売れている作品でトークショーができたのも幸運で、観られて嬉しかったです。

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『Friend Of Disney Concert 2017』

2017.3.26(Sun.) 18:00~21:00
東京国際フォーラムホールA 1階6列40番台

「フレンド・オブ・ディズニーコンサート」も今年で3年目。
1年目にびびちゃん(綿引さやかさん)、
2年目に新妻聖子さん、
3年目にびびちゃんと笹本玲奈さん、
というわけで私、毎年通ってます(笑)

まずはセットリストから。

●第1部
1.Try Everything(ズートピア)/DreamAMI
2.生まれてはじめて(アナと雪の女王)/綿引さやか
3.Part of your world(リトルマーメイド)/笹本玲奈
4.陽ざしの中へ(ノートルダムの鐘)/海宝直人
5.愛を感じて(ライオンキング)/NHK東京児童合唱団
6.Color Of The Wind(ポカホンタス)/サラ・オレイン
7.フレンド・ライク・ミー(アラジン)/山寺宏一
8.どこまでも~How Far I'll Go~(モアナと伝説の海)
   /屋比久知奈
9.シャイニー(モアナと伝説の海)/ROLLY
10.俺のおかげさ(モアナと伝説の海)/全員(客席参加型)

●第2部
11.朗読(塔の上のラプンツェル)
 山寺宏一・中川翔子
 11-1.自由への扉/中川翔子
 11-2.誰にでも夢はある/パパイヤ鈴木・中川翔子
 11-3.輝く未来/中川翔子・海宝直人

12.髪に風うけて(ラプンツェル あたらしい冒険)
   /中川翔子
13.そばにいて(魔法にかけられて)
   /海宝直人・サラオレイン(ヴァイオリン)
14.ベラ・ノッテ(わんわん物語)/ROLLY
15.俺のおかげさ(モアナと伝説の海)
   /Jordan Fisher(スペシャルサプライズゲスト)
16.アロハ・エ・コモ・マイ(リロ&スティッチ)
   /中川翔子・屋比久知奈
17.ハクナ・マタタ(ライオンキング)
   /パパイヤ鈴木・ROLLY
18.とびら開けて(アナと雪の女王)/笹本玲奈・山寺宏一
19.Supercalifragilisticexpialidocious(メリーポピンズ)
   /NHK東京児童合唱団
20.想いを伝えて(魔法にかけられて)/DreamAMI
21.リフレクション(ムーラン)/綿引さやか・サラオレイン
22.You'll be in my heart(ターザン)/海宝直人
23.サークル・オブ・ライフ(ライオンキング)
   /海宝直人・山寺宏一・ROLLY
24.シュガーラッシュ(シュガーラッシュ)
   /綿引さやか・笹本玲奈・DreamAMI
    ・サラオレイン・屋比久知奈
25.みんなスター!(ハイスクールミュージカル)/全員

●アンコール
26.小さな世界

M2の「生まれてはじめて」は、びびちゃんライブでは2回拝見したことがある曲で、本役さんがここから500mほど離れていたところでロースクールに通っているところとしては、本役以外で一番上手に演じられるびびちゃんが弾けるしかない(笑)わけですが、いやもう、凄いのは、50人前にして歌う姿と、全く変わらない弾け方で1万人前にしてやれること。

天真爛漫を影なくやるってすごく難しいことだと思うのですが、客席ほぼ全員のDNAレベルまで浸透しているであろう沙也加アナと、違ったアナを見せられていたさやかアナの凄味。ディズニーを好きという気持ち、アナを好きという気持ちが全身から溢れていて。2年前はディズニーと仕事のかかわりがなくて、「ディズニーを好きという気持ちだけでここに立っています」と仰っていたびびちゃんが、ディズニーの仕事を経て立たれた2年ぶりの晴れ舞台を、堂々と務め上げている姿は素晴らしかったです。

M3は玲奈ちゃんアリエル。びびちゃんがリトマ出てるから、こちらに来るかなと思いましたが、玲奈ちゃんが歌われるならウェルカムでございます。ディズニーヒロインぴったりなのに、ピーターパン以外縁がなかった玲奈ちゃんですが、こちらも久しぶりのアリエル。衣装が堂々とされていて、ちょっとふくよかになられたかな?という感じでしたが(爆)、堂々とした歌いっぷりはむしろグリンダとかも合いそうな気がしました。

M4、海宝氏は本役なので流石というか凄味がびんびんと伝わってきて、圧巻という言葉以外見つかりませんでした。このパワーで本編ずっと突っ走るわけですよね。凄い。
それにしてもこの日のセットリスト、海宝氏大活躍なのですが、当初は海宝氏は出演予定に入っていなくて。海宝氏なしではこの日のコンサート成立しないのですが、いったいどうするつもりだったのでしょうか(笑)。出演発表が後だっただけで、既に出演は早い時期に決まっていたのでしょうね。

M8、生では初めて拝見する屋比久さん。ディズニーアニメ最新作『モアナと伝説の海』でヒロイン・モアナの声と歌を担当されている沖縄出身の大学4年生。
昨日のNHK「SONGS」にも登場されていましたが、伸びやかで素直な歌声がとても印象的。
「役と自分との共通点は?」との質問に「おばあちゃん子なところ、(沖縄の島出身なので)外の世界に憧れる感じは似ていると思います」と仰っていました。

M10は、フレンドオブディズニーコンサート恒例の客席に振りを覚えてもらって一緒に踊ろう企画の曲。
踊れていないと舞台上から見つけられてしまう大変危険なイベント(どこかみたいに「できてない人」と1人指名されることはない…爆)ですが、この日はまさかの振付のパパイヤ鈴木さんが一度やらかして祭になってました(笑)。

第2部前半はラプンツェル特集ということでしょこたん(中川翔子さん)大活躍。以前に比べて歌もとても安定されて、今年の新作(ラプンツェルのその後を描く新作、BS-DLIFEにて放送)は歌(この日のM12)も担当されるそうです(映画当時は声のみ中川翔子さん、歌は小此木まりさんでした)。

第2部後半はデュエット以上が中心。
第2部のアナ(M18)は、玲奈ちゃんが担当して、ハンス王子はまさかの山寺さん(爆)。
いやぁ、予想外に面白かったです。
玲奈ちゃんの衣装も第1部と違って、超カワイイ系に変わって(某大人数系アイドルグループの衣装そっくり)チャーミングでまだアナ行けますね!(爆)。本役の方がロースクールに通っている間に、第2部はお姉さんが担当されたことになります。

「結婚してくれ」→「もちろん」には心の中で大ツッコミしましたけど(笑)

M21のリフレクションはびびちゃんお初でしたが、新鮮でとても良かった!
ディズニー作品とびびちゃんが何でここまで合うのか考えるに、「まっすぐ」なことだと思うんですね。
ディズニーが気持ちをまっすぐにするのか、まっすぐだからディズニーが合うのか、そのどちらもじゃないかと思うんですが、ディズニー作品に夢をもらって、ディズニー作品に夢を託して、ディズニー作品に力をもらう。そこはびびちゃんに限らず、出演者みんなにも言えることなのかなって。

ディズニーの世界の中では、言葉にしなくても伝わる気持ちがあって、言葉にしなくても伝わる空気があって、だからこそ歌にすると伝わる世界が広くて、伝わる世界が深くて。そんな幸せな空間に、大好きな皆さんが舞台上で笑顔でおられる姿を拝見できることが、何より特別な時間でした。

それにしても、海宝くんの大活躍はもちろん、玲奈ちゃんもびびちゃんも、ミュージカル俳優・女優ここにあり、といった存在感は流石で、歌から物語を表現できるミュージカル出身者は、ディズニーとの親和性が高いということを改めて感じて、とても嬉しかったです。欲を言えば、玲奈ちゃんとびびちゃんはもう少し歌を多く聞きたかったかな。

次回は来年(2018年)4月中旬の開催が発表されましたが、出演者は未発表です。
また、この空間で大好きな方と出会えますように。

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『キューティ・ブロンド』(1)

2017.3.21(Tue.) 19:00~21:50
シアタークリエ 7列10番台(センターブロック)

日本初演の初日、行って来ました。

が、実はこの日、仕事で予想外の事態が発生。
10年以上いた現職場からの異動辞令が出て、早速新職場からの歓迎会のお誘いがあり、さすがに断るわけにもいかず。

それでも諦めず、理由は言わずに20時で中抜けさせてもらうことができ、何とか2幕開演に間に合いました(20時35分開演)。

そんなこんなで2幕しか見られなかったので、物語的なところは次回(日曜マチネ)で堪能するとして、なんといってもこの作品、主人公エルを演じる神田沙也加さんの魅力的なこと!!

ただひたすらに前向きで、ただひたすらにまっすぐ、正しくあろうとする姿が本当に素敵。
「キューティ」な”可愛さ”が全身から溢れてる。
そして「人形」などでは全くなく、自分で自分の人生を切り開くエネルギーが凄い。

「女性が応援したくなる女性」がエルの人物像かと思いますが、そのイメージにもぴったり。
客席から舞台上まで、沙也加ちゃん演じるエルをみんなが応援している、その空間はとっても温かくて。

彼女は以前は、無理して役の中で自分を目立たせようとして、アクの強さを感じたことも正直あったのですが、アナ雪のヒットで力まないでいられるようになったように見えて。
エルとして”無理して”存在している感じに見えなくて。そんな自然体な感じが本当にキューティ。

今回、TipTap主宰であり、東宝演劇部所属の上田一豪さんのクリエ初演出作品ということで、作品を選ぶにあたり2作品に絞ったところで、「神田沙也加さんのスケジュールが空いている」ことがわかり、即この作品を上演することに決めたとか。そのキャスティング力が素晴らしいです。

沙也加ちゃんの東宝初主演作となったこの作品、彼女自身もそうですがとにかくカンパニーが若い。
上田さんもそうですし、シアタークリエ初の20代音楽監督・小澤時史さんもそうですし、キャストも若さに溢れていて、みんなエネルギッシュ。カンパニーの明るさがこの作品の魅力を何倍にも見せています。

エルが憧れる女性であるブルック役の木村花代さんの体当たりパフォーマンスは物凄い迫力だし、エルの親友のじゅりぴょん(樹里咲穂さん)のテンポの良さも素敵。

女性アンサンブルさんも流石この作品ということもあり皆さんとっても楽しそうで、見ている客席も自然に笑顔になります。青山郁代ちゃんも何役?ってぐらい随所にご登場。ダンスも華麗でしたね!裁判シーンのスーツでダンスする姿が格好良かった。ダンスの振付、梅棒さんなんですよね。さすが。

男性陣はインパクトという点で上野聖太氏のご活躍に大激笑。実際にああいう職種でいそうなあたりが笑いを誘います(笑)。

とにかく各シーン各シーン、わくわくが止まらない素敵な作品。次回は全編見られるので楽しみにしています。

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『GalaRibbon Come back Party』

2017.3.12(Sun.) 18:00~19:50
池袋ABSOLUTE BLUE

本井亜弥さん、岡村さやかさん、池谷祐子さん3人のユニット、『GalaRibbon』復活祭、最終回に行って来ました。

お3方のうち、最初に意識して拝見したのは岡村さやかさん(『しあわせの詩』)で、3年前(2013年10月)のことですから、私にとってはGalaRibbonは伝説のユニット。
今回、4年半ぶりの復活で、念願叶って拝見することができました。

まずはセットリストから。ゲスト3人回替わりでしたが、ゲスト曲以外は原則同じとのことです。
この日のゲストは小野田龍之介さん。
セットリストは特記ないものは3人のハーモニーです。

○1部
1.ごあいさつSong~『CATS』より~
2.Look At Me/イーストウィックの魔女たち
3.君の瞳に恋してる/ジャージー・ボーイズ
4.美女と野獣/美女と野獣
5.You'll be in my heart/ターザン
6.I'm Flying/ピーターパン
7.She's in Love/リトルマーメイド(3人+小野田)
8.迷いつつ(リプライズ)/アイーダ(本井ソロ)
9.On My Own/レ・ミゼラブル

○2部_
10.蜘蛛女のキス/蜘蛛女のキス
11.Sylvia's Lullaby/Finding Neverland
12.All That Matters/Finding Neverland(岡村ソロ)
13.Time Was When/マルグリット
14.Love can't happen/グランドホテル(池谷ソロ)
15.flying home/songs for a new world(3人+小野田)

○アンコール
16.Sailing my life/平原綾香・藤澤ノリマサ

お初な本井亜弥さん、そしてライブではすっかりおなじみの岡村さやかさん、池谷祐子さん。
(岡村さんと池谷さんは『さらだやん』で何度も拝見しています)

そのお3方が並ぶと、想像以上に亜弥さんがしっかり者の長女(お姉さん)、やんさんがここぞとばかり突っ走る、自由な次女、そしてさやかさんがここぞとばかり甘える三女(末っ子)。
そのバランスが絶妙で、MCも歌声も、4年半のブランクがあるとは全く思えません。

歌声の響きも3者3様。
伸びやかさが特徴的な亜弥さん。「迷いつつ」の雄大なスケール感が景色を思わせて素敵。
自由さが特徴的なやんさん。一番ピーターパンらしかった「I'm Flying」。伸び伸び感が印象的です。
繊細さが特徴的なさやかさん。「You'll be in my heart」の1パートずつ訴えかける様に紡ぐ歌声が絶品。

歌声についてはやんさんが言及されていましたが、「歌声を合わせたときの感覚、『ここで息継ぎをするよね』という同調感、そして歌を歌うときの気持ちの方向性がぴったりで」という感想がしっくり。

キャラクターも歌声もまったく被らずに、お互いを高め合うことしかしない絡み合い。
3人の共通点は、歌に対して、人に対して、ただひたすらにポジティブなところじゃないかと。
お互いを尊敬して、自分にないものを見せて引き出してくれることへの感謝が、3人の紡ぎ出すハーモニーをより濃いものにしてくれて。

酒井和子さんの奏でる音は、繊細さと優しさを併せ持って、やまだはるなさんの奏でる音は、大胆さとしなやかさを併せ持って、3人の最強ハーモニーを力強く支えて、これ以上ないほどの至福の時間でした。

それでいて、MCでは案の定(笑)、暴走から暴投から脱線から、感動まで幅広く網羅するのが流石すぎます。

たとえば亜弥さんとやんさんのこんなくだり。

亜弥さんソロ、「アイーダ」の「迷いつつ」の曲説明の時のワンシーン。

亜弥さん「この作品で私が好きな言葉が2つあるのですが、1つがラダメスがアイーダに対して、『100回生まれ変わっても、きっと君を見つける』という言葉が大好きで」

やんさん「何言ってるんだって感じですよね
      (会場大爆笑)」

亜弥さん「でもこの作品の上でのラダメスとアイーダはそれが自然で素敵なんですよ」

…と、普通にかわす亜弥さんお強い。

もう一つはゲスト小野田氏とのトークパート。

3人との関係は…ということで、さやかさんとが一番多い、という話で…

さやかさん「『しあわせの詩』という作品で初めて共演させていただいて」
小野田くん「そうですね」
さやかさん「その後『ひめゆり』で」
小野田くん「そうです」
さやかさん「私は学徒で」
小野田くん「私は鬼軍曹で。そしてさやかさん(の演じた役)は家に帰りたがってて」
さやかさん「そりゃみんな家に帰りたがってますよ」
小野田くん「そりゃそうですね」
さやかさん「で、『こわもて』な役で」
小野田くん「え、もててなかったですよ」
さやかさん「え」
亜弥さん 「え」
やんさん 「え」
会場内一同「え」

さやかさん「もしかして『こわもて』って”もてる”ってこと
       だと思ってます?」
小野田くん「え、そうじゃないんですか(会場内爆笑)」
さやかさん「違いますよ、顔ですよ」
小野田くん「え、ずっとそう思ってました(笑)」

…と、小野田氏に笑いの神が舞い降りました(爆)。

面白かったのはさらに後半の小野田氏登場シーン。

小野田くん「(GalaRibbonの後ろに)そっといるという
       のができないんですよね。
      前世に置いてきちゃったんです」
さやかさん「その返しいいですね(←気に入った模様)」
小野田くん「できないこと言われるとそう返すんですよ。
      『おじいちゃんの遺言でできないんです』
      いうのもあります(会場内笑)」
一同   「なるほどー」

小野田くん「GalaRibbonと同じ日にGesuRibbonって
       やろうかなと。同じ駅で」
さやかさん「同じ日やめてください(笑)」
小野田くん「じゃ隣の駅で」
さやかさん「だから同じ日やめてください(笑)」

…という仲良しペアが見ててとても楽しかったです。

3人のコーナーでは
「3月なので、今年の目標」というお題で。

さやかさん「今年の目標は『食生活を充実させること』で。
      私あまり料理が得意じゃなくて」
やんさん 「え、家行ったときに作ってくれた『やん』って
       ケチャップで書いてくれたオムライス
       美味しかったよ」
さやかさん「え、嬉しい(本当に嬉しそう)」
亜弥さん 「いいなー。私も『あや』って書いて
      作ってほしい(笑)」
さやかさん「あ、もちろん。
      というか、ただの3人話ですねこれ(笑)」
     「家の隣に大将さんがやってる料理屋さんが
      あって、週1ペースで行ってるんですけど、
      行かないと『元気にしてる?』とか気に
      かけてくれるんですよ。
      でもその大将さんも結構なお歳なんで、
      これからは自分でもちゃんと料理するように
      しなきゃって」
亜弥さん 「え、それ矛盾してない?(笑)」
やんさん 「だね(笑)」
さやかさん「じゃお店にも行って、自分でも作るって
      ことで。
      あと仕事の上では、ミュージカルにも出たいし
      ストレートにも出たいです」

ときて、やんさんのパート。
やんさん 「貯金したいです」

それで終わる(笑)

亜弥さん 「(いろいろ悩んで)【強く生きる】ですね。私と
       池谷さんの共通の恩師の方が去年年末に
       亡くなられたこともあって、
       いろいろ考えることがあって。
       恩師の方、その方は(今日のピアノの)
       酒井さんと(今日のドラムの)やまださんと
       出会わせてくれた方でもあるんですけど、
       その方に恥じないような生き方をしたいと
       思っています」

そんな三者三様のお話から、再び3人のハーモニーへ。
主にハーモニーの構成は亜弥さん、やんさんで、それに対してさやかさんがとっても感覚的な注文をなさるそうで(笑)、「それでもわかる2人は凄い!」とさやかさんが感動してました(爆)。

そのやり取りを拝見していて、ハーモニーを聞いていても思ったのですが、お3方それぞれが持っている長所を、お互いが感覚的に分かっていて、音楽を通した気持ちの通じ合いが、1人ずつではなしえない音楽の空気を作っているのだろうなと。

「心地よい音楽」「刺激的な音楽」のために、3人のメンバー、そして酒井さん・やまださんそれぞれが持ち寄ったピースが、時には言葉なしでも噛み合っていくのだろうなと思いながら、客席で受け取れる「しあわせの音楽」の心地よさが伝わる奇跡に、ただ酔いしれました。

2人が3人になり、演奏メンバーまで加えると5人にまでなり、よりスケジュール調整が難しくなりそうではありますが、定期的に音楽を聞ける機会がありますこと、心から願っています。

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『リトルマーメイド』(2)

2017.3.11(Sat.) 13:30~15:35
四季劇場夏 1階7列10番台(センターブロック)

自分にとって初四季観劇となった『リトルマーメイド』。
2013年8月に初見で、今年4月9日に東京公演千穐楽を迎える前に、また拝見するとは正直思ってませんでした。

そのきっかけをくれたのは、綿引さやかさん。
昨日、3月10日からアンサンブル、通称:女性4枠(黄色の衣装、長女・アクアータ役)で出演されています。

四季さんは作品に出演する可能性のあるキャストをパンフレットに掲載するため、「パンフレットキャスト」という呼ばれ方をしますが、3月4日に改訂されたパンフレットに綿引さやかさん(びびちゃん)が掲載されたことが分かり。

リトマは東京公演と並行して名古屋公演が開幕済みで、今年8月には福岡公演も予定されていますので、キャストを増強したがっているという話は聞いていたのですが、今年東宝作品も控えているびびちゃんがこの作品がこのタイミングで出るとは、ちょっと予想外でした。

通常、四季さんの週間キャスト発表は休演日(月曜日)なのですが、出演が発表されたのは3月9日。
3月10日からの出演ということでさすがに平日の今日の明日、というのは無理で、出演2日目であるこの日、行くことにしました。

とはいえ、10日の開演時点では10日の出演しか発表されておらず、その時点で11日のチケットを押さえるのは賭けではあったのですが、四季さん的にもさすがに1日で下げることはないだろうし、加えて、何よりびびちゃんの役者としてのポテンシャルが1日で下げられるようなものではないことを信じました。

そんな経緯もあっての、3回目のリトマ。
2回目は、2016年5月22日のマチネ、びびちゃん同様レミ経験者の、磯貝レイナちゃんのアンサンブルデビュー2日目でした。くしくも今日もびびちゃんのアンサンブルデビュー2日目ですから、個人的に何だか似た感情を持ちます。

そしてレイナちゃんは去年夏以降、今年1月末まで東京リトマには出られていなかったので(10月~12月まで名古屋リトマ)、この日久しぶりに拝見でき、コゼエポで並んでるキャストボードを見て、なんだか感慨深かったです。

びびちゃんは長女のアクアータ役、レイナちゃんは次女のアンドリーナ役。
この2人のシーンは初っ端の登場シーンで観られて、エポコゼ姉妹を見られて嬉しい限り。
びびちゃん長女は黄色、レイナちゃん次女は橙色(オレンジ色)がキャストカラーです。

個人的に気になるポイントは、今までずっと演じられてきた姉妹と、びびちゃんアクアータがどう溶け込むかだったのですが、予想以上にぴったりフィット。

長女だけに、姉妹それぞれに対する見方を披露するシーンがあるのですが、いたずらっぽく、それでいて一番年長な「みんなに一目置かれている感」もあって。

「お姉さま」と言われる様がとっても嵌っていて、でも姉妹たちを無理やり従えさせてる様子も見えないのが素敵でした。それに弄られても、それを自然にいなすところも良いです。長女としての余裕でもあるのでしょうが、笑顔で受け流す姿が自然に見えるのがとても良いです。

現実として母親不在のこの家庭にあって、アクアータの位置づけは皆の庇護者という要素もあるわけで、その感じが出ていたのが何より良かったです。笑顔で、何より楽しそうな姿が見られるのが嬉しいです。

そして堅物という感じではなく、そこここにちゃっかりさも見せてて。
「アリエルがこのまま帰ってこないなんて考えたこともない」って言って父親の悩みに寄り添いつつ、「でもこのまま帰ってこないと私がソロよね」って歌い出しちゃう(さすが素敵な歌声!)ところが、台本通りなんですが、嵌りすぎてて噴き出しちゃいました(笑)。

本心が0%じゃないけど、でも、そんな言葉で場を和ませるのを、計算なのか天然なのか分からないようにやれるところが、さすがびびちゃん、と感じ入ったり。

笑顔だけじゃなく、嫉妬もわずかながら見せて、それを嫌味なく見せるところも素敵です。

エリック王子への謁見シーンでのプロシアの王女も良かったし、直後のメイドシーンのえらい老女風なコメディ感も最高です(いわゆるシスアクのすどかなさん風←笑)。

この日のアリエルは谷原志音さん。これまでの2回は別の方だったなので、ようやく見られたアリエル。
皆に愛される姿が自然で、そしてその立場に甘えていた自分が、大切な思いのために自分も変わっていくさまがとても印象的。

アリエルもトリトン王も、自らのこだわりをただ相手に押し付けるのではなく、自分も変わり、相手も変えていく、その空気感の爽やかさが、何より心地よかったです。

この日一番胸に刺さったのは、フィエロ王子の執事が、アリエルに言った一言。

「叶わない夢は、見ないことです」

劇中のアリエルは、叶わないはずの夢を、でも諦めなかった。諦めなかったからこそ、奇跡だって起きた。

アリエルの谷原さんだってきっとそうだろうし、レイナちゃんもびびちゃんも、夢を叶えたいという思いの強さで、周囲が驚くこのポジションにやってきていると思うと、心からの拍手を贈りつづけたい思いでいっぱいでした。

カーテンコールや踊りのシーンで笑顔でくるくる踊ってる姿は感慨深かったです。
びびちゃんアクアータとレイナちゃんアンドリーナはちょうど対角のシンメトリーになるので、そのシンクロぶりも素敵でした。

今後、リトマをどういう形で見ていくか分からなくはありますが、ひとまず、四季の会会員になっておいて良かったというのが偽らざる思いです(笑)。

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