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『Before After』(7)

2017.2.10(Fri.) 19:00~21:30
中目黒キンケロシアター E列10番台(上手側)

2017年シリーズのBA、他の所用が重なり前半部の公演は見られず、この日がmy初日。
実は意識せずに知人からのお誘いで出向いたこの回は、西川ベン&華花エイミーの初日。
終演後には過去キャストもゲスト登場でのアフターライブ付きの回です。

前回の2016年7月公演はスターパインズカフェ(吉祥寺)での公演でいわゆる「ライブハウス編」だったため、劇場版のBAは日暮里d-倉庫(2015年12月)以来、1年2か月ぶりとなります。

劇場に入って目を惹くのが、舞台上をアーチ状に取り囲むさま。同作の時の移り変わりを表現する「BEFORE」と「AFTER」の点灯は今回、このアーチ上の表示で切り替わります。

この回のアフターライブの間のMCで演出の中本氏が語ったところによれば、初演当時は同時期に上演していた『マザー・テレサ』のセットをそのまま使用して初演上演。

今回が初の大きなセットということで、ライブハウス版にはなかったこのセット、ライブハウス版のみに出演されていたゲストの若井久美子さんは、つい「羨ましい」と口にされていました(笑)。

この回が初日となる西川・華花ペアの印象は、実は意外な面が多くて。

西川氏は自由に動く印象が強い役者さんなので、ただでさえ自由に動くベンという役なら、もっと派手に遊びまわるかと思ったのですが、1幕は驚くほどに大人しく(爆)標準形に忠実。

華花嬢は笑顔が印象的な役者さんなのにかかわらず、「怒り」の印象の方がかなり強いです。1幕は心を殻に閉じ込めて、という感じが過去のエイミーの誰よりも強くて。「怒り」のパワーの強さ、という点では過去キャストだと、RiRiKAさんのイメージに近い感。

1幕、エイミーの思いつめた感じの印象が強く、足踏み状態だった物語の進行は、1幕ラストの「As Long As You're There」で華花エイミーが感情を爆発的に開放することで、一気に陽の方向へ進み始めます。その落差がとても心地よくて。

2幕からは西川氏も本来の動きを取り戻し、自由でいいところは自由に動き始め、堅さが目立っていた様が嘘のようにペースをつかんできます。

2人の関係性を見ていて強く印象的だった言葉が、ベンがエイミーに対して投げかける言葉。

ベン「エイミー、君は正しいよ

この言葉が西川ベンから発せられたとき、何だか今までのベンとエイミーでは分かり切れてなかった部分を感じて。

そう。エイミーの語ることは確かに正しいんですよね。いつどんなときであっても。
ベンの語ることは、時に夢物語で、時に不真面目で。

でも、エイミーが正しいからそれで済んでいるかといえば、そうとばかり言えない。
正しくたってすべてが解決するわけじゃない。
エイミーだけでは解決の道を導けない。だって自分は正しいから。

でもエイミーは薄々気づいている。正しくいようとしている自分が、自分自身を縛っていることに。
父という存在からも、自分は正しくあらねばならないという縛りを受けていることに。

ベンの感情や行動は破天荒で常識外であっても、エイミーにとっては人生を変えてくれるかもしれないただ一つの望み。

エイミーがエイミーらしく生きていけるために、ベンの存在は必要不可欠だったことを感じさせる、素敵なペアでした。

レミで共演して、お互いを知りすぎるほど知っている関係だからこそ、特にエイミーが正直な気持ちを容赦なくベンにぶつけられる。その容赦のなさはある意味カタルシスでもありました。

容赦なくぶつかり合ったからこそ、お互いの足りない部分を認め合い、お互いの存在の大切さを認め合って、まっすぐ向かい合って進みだす。そのラストはより感動が大きくて。
また、素敵なBAカップルが誕生したことに拍手を贈りました。

この日のアフターライブは、2曲構成。

1曲目は3人エイミーでのエイミーソロ「this time」。

下手側から清水彩花さん、華花さん、若井久美子さんの順に並び、作曲のスチュアート氏が新たにパート分けした超絶編曲(中本氏談)。

初演キャストだけあって譜面を必要とせず堂々とした歌いぶりな彩花さん、なぜだか自信なさげで心配そうにしていて(中本氏に『「心配だなぁ」とか言わないの!』ってバラされてたw)若井さん、そして本編を終えて本当にほっとしている華花さん、と三者三様の歌いぶりでした。

2曲目の前にベン2名、この日のベンの西川大貴さんと、ゲストの麻田キョウヤさんが登場し、中本氏を含めてMC話。

面白かった話つれづれ

キョウヤさん「稽古時間がとにかく短いから、稽古場所に困って、京浜東北線の中で稽古しだすんですよ(笑)。しかもめちゃくちゃ混んでるのに。『あの浮気のところなんだけどさ』とか言って『あなた浮気してるの!?』とかやってる(笑)」

大貴くん「痴話喧嘩としか思われない(苦笑)」

キョウヤさん「華花ちゃんはサイゴン期間中にずっと(BAの台詞を)勉強してて。」

華花ちゃん「台詞のお相手もしていただいたことあって、その節はお世話になりました」

彩花ちゃん「(大貴くんに向けて)エイミーが他の男になびいてるよ(と耳打ち)」

大貴くん「浮気してるんじゃねーよ!(会場大爆笑)」

....という、びっくりするぐらいの綺麗なオチで終わりました(笑)

2曲目は2ベン、3エイミーによる「As Long As You're There」。
キョウヤさんがリードし、大貴くんがそれに続き、彩花ちゃんがしっかりと、華花ちゃんが追い掛け、若井さんがソフトな歌声でまとめる、素敵なスペシャルバージョンでした。

引き続き、明日昼、明後日夕方と拝見します。楽しみです。

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