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『I Love Musical』(2)

2016.12.18(Sun.) 12:00~14:55
東京グローブ座 J列20番台(センターブロック)

岡田浩暉さん25周年記念で開催された今年2月のコンサートが好評ということで、10か月ぶり。
前回は企画・演出も岡田浩暉さんご自身でしたが、今回は石丸さち子さんが演出されています。

メンバーも大きく変わり、男性陣は岡田さんだけが残り、坂元健児さん、新納慎也さん、泉見洋平さん、相葉裕樹さんが新たに入られました。
女性陣は大塚千弘さんだけが残り、久野綾希子さん、貴城けいさん、玉置成実さんが新たに入られました。

通常、男女同数がこの種のコンサートの標準形ですが、今回は男性5名、女性4名です。岡田さんがホスト役の位置づけなので、メインという位置づけなのかもしれませんが。

ダンサー陣には男性・女性2人ずつの顔ぶれ。石毛美穂さんは「bare」でお名前をお見かけしましたが、私自身その作品未見のためお初にお目にかかります。

この中で作品で拝見したことがないのは久野さんだけ。
新納さんはルドルフの再演、貴城さんは2009ミーマイや屋根ヴァで拝見しています。

まずはセットリストからですが、この種のコンサートでは自身最多の41曲(1幕18曲、2幕23曲)。
一部「メドレー」と称されていますが、1曲丸々の時間を取られていたので、実質的にはメドレーではなく「コーナー」です。

●セットリスト
<act1>
1.ショーほど素敵な商売はない/アニーよ銃を取れ(全員)
2.バンボレオ/ゾロ・ザ・ミュージカル(大塚)
3.サラへ/ダンス・オブ・ヴァンパイア(泉見)
4.ワン・ハロウィン/アプローズ(貴城)
5.キャバレー/キャバレー(新納)
6.A Little Less Conversation/ALL SHOOK UP(玉置)
7.Corner of the sky/ピピン(相葉)
8.ゲッセマネの園
  /ジーザス・クライスト・スーパースター(坂元)
9.スーパースター
  /ジーザス・クライスト・スーパースター(岡田)
10.夜のボート/エリザベート(久野・泉見)
11.something more
  /ルドルフ・ザ・ラストキス(新納・貴城)
12.オペラ座の怪人/オペラ座の怪人(坂元・大塚)
13.水に流して/エディット・ピアフ(久野)
14-18 「ミス・サイゴン」コーナー
 14.サン・アンド・ムーン(相葉・大塚)
 15.世界が終わる夜のように(坂元・貴城)
 16.今も信じているわ(玉置・久野)
 17.ブイドイ(岡田)
 18.アメリカン・ドリーム(泉見・新納)

<Act2>
19-24 クリスマスメドレー
 19.The Cristmas Song(全員)
 20.クリスマス・イブ/山下達郎(泉見・相葉)
 21.All I Want For Cristmas is You
   /マライア・キャリー(大塚・玉置)
 22.Last Cristmas/ワム!(坂元・岡田)
 23.恋人がサンタクロース/松任谷由実(久野・貴城)
 24.Happy Xmas(War Is Over)/ジョン・レノン(女性4人)

25.We Will Rock You/We Will Rock You(男性4人)
26.Fame/Fame(女性4人)
27.RENT/RENT(新納・相葉)
28.Take Me To Heaven/天使にラブソングを(女性4人)
29.君の瞳に恋してる/ジャージー・ボーイズ(男性4人)
30.マンマ・ミーア(女性4人)
31.フットルース/フットルース(全員)
32.ひとかけらの勇気/スカーレット・ピンパーネル(相葉)
33.popular/Wicked(玉置)
34.ありのままの私/ラカージュ・オ・フォール(新納)
35.ロキシー/シカゴ(貴城)
36.カフェソング/レ・ミゼラブル(泉見)
37.夢やぶれて/レ・ミゼラブル(大塚)
38.星から降る金/モーツァルト!(坂元)
39.Tonight/ウェスト・サイド・ストーリー(岡田・玉置)
40.アルゼンチンよ、泣かないで/エビータ(久野)
41.今この時/ラ・カージュ・オ・フォール(全員)

大塚ちーちゃんは2週間前の通称”大手町コン”、『The Best Of Musical Concert』以来立て続けで、来年2~3月のシアタークリエ『クリエミュージカルコンサートⅢ』も控える、コンサートの常連ですが、今回、物の見事に曲を全部変えてきました。

大手町コンでのキムソロ『命をあげよう』を再び聞けなかったのは残念ですが、両コンサートを見た人への配慮と思えば、成程とも思えます。

キムは3曲を若手3人(大塚さん、玉置さん、貴城さんの3人)で分け合ってのデュエット3曲。
エレンとのデュエットのエレンは久野さんになったわけですが、久野さんは素晴らしいですが、さすがにエレンという役柄上ちょっと気になってしまいました。
M1といい、エレンといい、前回出た由美子さんで良かったのでは?と正直思ってしまいました。
さすがにちーちゃんがエレンやるわけにもいきませんものね(いずれ聞いてみたいですが)。

ちーちゃんの曲を順に行きますと、M2は久しぶりのご披露の持ち歌「バンボレオ」。温まり切っていない客席を拍手で煽り、ソロトップバッターの役目をしっかり果たしました。
この後、女性陣の持ち歌がありましたが、別格の久野さんを除けば、コンサートで自分の”役の”歌を聞かせて光ることにかけては、沢山の経験を積んだだけあって、貫禄すら感じさせます。逆に言うと、今のちーちゃんには貫禄が必要な曲をコンサートで歌うと、より光るということでもあるように思います。
(前回の『あんなひとが/ジキハイ(ルーシー)』のように)

M11は相葉氏とのフレッシュなデュエット。相葉氏は現在29歳で既に誕生日を迎えていますから、ちーちゃんと1学年違いですが、実質的にはほぼ同い年で、とてもいいバランスです。
ちーちゃんの相葉氏への大手町コンでの呼び方は忘れようと必死になりました。個人的にはバナナ事件以来の衝撃です(爆)。

M21は先日、新妻さんが東京FMの小田原公録で歌ったばかりの曲で、季節ものとはいえここまで被るのかと(笑)。ご自身も好きな曲だそうで、玉置さんとのデュエットが本当に仲良しそうでほっこりしました。

M24、M26、M28、M30と女性4人で歌う曲が多く続きますが、上手くまとめる久野さん、貴城さんに、突破型な玉置さん、ちーちゃんというバランスがどれも仲々です。
とりわけM28のノリノリな感じとかは、どことなくシスアク本編の(宮澤)エマちゃんの後半の弾けた空気を彷彿とさせます。ちーちゃんの伸び伸び歌い踊るシーンなんて、『ダンス・オブ・ヴァンパイア』のエンディングぐらいですもんね。

M37はちーちゃん史上初披露なファンテーヌ曲。新鮮で良かったです。
個人的には、ちーちゃんの今のポジションは、何となくレミを経験してないことからくる独自路線故なのかと思っているので、積極的にレミに出てほしいわけではないのですが、ある程度の実績を積んだ今となっては、ファンテーヌもありなのかも、と思わせる完成度ではありました。
新婚さんに合う役ではないんでしょうが(爆)。

ちーちゃんはMCでも随所で大活躍。
何しろツッコミ側に「ミュージカル界のプリンス」新納さんが、虎視眈々とツッコミどころを探しているわけですが、突っ込み返されてもメゲないあたりが百戦錬磨過ぎてまして(笑)

2幕では新納さんに「いないところで悪口言うのやめてもらっていいですか。2幕はみんなで大塚千弘の悪口を言いましょう」とまで言われる始末(爆)

「マリー(・ヴェッツエラ男爵夫人)は17歳ですよね」と言ってから捌けたら、実際にその後歌った貴城さんから「出にくくて困った」ってツッコまれていたのも笑いました。

さすがと思ったのは、久野さんのクリスマスの思い出ということで、「指輪交換だけしようとNYに渡ったら、現地の友人が交渉してくれて教会で結婚式が挙げられた」という話をされていた後。「実はパンフレットに載ってて、1000円です」と久野さんが仰っていた後、ちーちゃんだけはパンフレットが1000円だったのを知っていたんですね(貴城さんと玉置さんはご存じなかったので、スタッフが連絡してはいないと思われる)。

そういう、スタッフ的な視点で出演者がいてもらえると重宝されるんだろうなと、この種のコンサートに良く呼ばれる理由の一つになっているように思います。

そういえばその時、ちーちゃんが「久野さんの旦那様、昨日来られていたんですよね。ご挨拶させていただいたのですが、素敵な方ですね」と久野さんに言ったら久野さん大動揺。

でもそこはさすが久野さんというか、「(千弘ちゃんの)旦那様がいらしたときは紹介していただけますよね」と返していてちーちゃんが答えに窮した場面が、仲々のハイレベルなやり取りでした(笑)。
ちなみにちーちゃんの旦那様は、この日の夜公演にいらしていたそうです。

・・・・

MCも随所で面白かったですが、曲数からして歌がぎゅっと詰め込まれたコンサート。

2部のクリスマスコーナー~盛り上がりコーナー~ミュージカルコーナーといった展開は飽きさせない感じでとても満足感の高いコンサート。ただ1幕が80分というのはちょっと長すぎる感じがします。

ここまでの曲数だと、後から振り返っても1幕が2分割されていてもおかしくないと思いますし、曲をもう少し絞った方が良かったように思います。
あと一般的に150分(2時間30分)ぐらいが多いこの種のコンサート、3時間になるのであれば、あらかじめ告知は必要だと思います(他に観劇する場合、2時間30分を想定してスケジュールを組む人は多いと思います)。

曲数はみなさんだいたい13~14曲で平均化されていますね。

この種のコンサートだとちーちゃんが若手曲を独占ということが最近多かったのですが、今回は事務所さんの方針か、玉置さんがいらっしゃったので、雰囲気的には事務所さん的にはちーちゃんのポジションを玉置さんに継がせたがっているのかな、という感じがしました。結果、何曲か彼女に譲ったような形になっていたのは個人的には少し残念でした。

玉置さんは個人的には初見で、観た感じ、上手く歌いこなされていて流石と思いましたが、まだ舞台歌として魅せるには色々ハードルがありそうな印象です。BA、どうしようかなぁ。

皆さんの個人的ベストを。

岡田さん→M17:ブイドイ
坂元さん→M15:世界が終わる夜のように
新納さん→M18:アメリカン・ドリーム
相葉さん→M32:ひとかけらの勇気

久野さん→M40:アルゼンチンよ、泣かないで
大塚さん→M12:オペラ座の怪人
貴城さん→M35:ロキシー
玉置さん→M33:popular

男女デュエット→M14:サン・アンド・ムーン
男性デュエット→M20:クリスマス・イブ
女性デュエット→M23:恋人がサンタクロース
男性全員→M25:We Will Rock You
女性全員→M28:Take Me To Heaven
全員→M1:ショーほど素敵な商売はない

アメドリを2人で構成するアイディアは凄いと思ったなぁ。

大好きな曲『something more』(しかも歌詞は初演版)をちーちゃんで聞かなかったのは、初演の記憶が上書きされなくて良かったのか…(まぁ先月、藤岡くんとRiRiKAちゃんで聞いているんですが)。

色々思うところはあれど、盛りだくさんなコンサート、素敵な今年のコンサート納めになりました。

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