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2016年1月

『ZENITH ミュージカルコンサート2016 Vol.1』

2016.1.31(Sun.) 17:30~19:40
小岩アーバンプラザ 8列1桁番台

ZENITH(ゼニス)ジャパン、ミュージカルコンサートの第1弾。
場所は都心から離れて、川を渡ると千葉県になる、東京都最東端の江戸川区小岩。
駅からも歩いて15分前後かかるので、会場的にはなかなか厳しい場所です。

メンバーは男性が小野田龍之介さん、キム・ナムホさん、
田村良太さん、寺元健一郎さん。
女性が青山郁代さん、山中美奈さん。(いずれも五十音順)

まずはセットリストから。休憩なしの130分でした。

1.時がきた/ジキル&ハイド(小野田)
2.その目に/ジキル&ハイド(青山&山中)
3.新しい生活/ジキル&ハイド(寺元)
4.勝利ほほえむ/アイーダ(キム)
5.星から降る金/モーツァルト!(山中)
6.僕こそミュージック/モーツァルト!(田村)
7.この森こそ/この森で、天使はバスを降りた(寺元)
8.きれいだね/パルレ(キム)
9.サウンド・オブ・ミュージックメドレー(山中)
10.バンボレオ/ゾロ・ザ・ミュージカル(青山)
11.Till I Hear You Sing/ラブ・ネバー・ダイズ(田村)
12.Corner Of The Sky/ピピン(寺元)
13.月/ノートルダム・ド・パリ(キム)
14.カテドラルの時代/ノートルダム・ド・パリ(小野田)
15.Roll of a Lifetime/Bare(田村)
16.夢やぶれて/レ・ミゼラブル(青山)
17.着飾って、輝いて/キャンディード(山中)
18.本当の俺じゃない/ロミオとジュリエット(小野田)
19.C'Mon everybody/ALL SHOOK UP!(キム)
20.僕の願い/ノートルダムの鐘(寺元)
21.世界が終わる夜のように/ミス・サイゴン(田村・青山)

「Encore]
22.Seasons of love/RENT(全員)

 セットリストを上げてみてまず気づくことはソロが多いこと。メドレーを1曲と数えた22曲のうち、デュエットは2曲、全員の曲が1曲。つまりソロが19曲もあります。
 せっかくタイプの違う皆さんを集めたのに、ソロをずっと続けるのは残念です。デュエット曲が難しいのだとしても、別にソロ曲でデュエットにしてはいけないわけではないですし、化学反応という意味でトライしてほしかったかなと。

 楽屋ではとっても賑やかで楽しかったそうですが、一緒にいたことによる楽しさといったものまではそこまで伝わってこなかったかなと。皆さん楽しそうな様子が「窺え」はしたのですが。

 MCについても一人ずつ、司会の立花さんと一対一だったので、それ自体は流石の進行ではあるものの、予定調和になっている気がして(ボケる人もいますけど笑)。曲の終わりでMCが入る形でしたが、曲の終わりと次の曲の間で2人まとめてMCをやった方が面白かった気がします。

 そんな中で面白かったエピソードをつらつらと。

小野田くん「小岩で今歌っている人の中では僕が一番上手いですよ」
 「最初はトーク&ライブで(フランク)莉奈と3人でやったのに、次は僕を差し置いて莉奈とさしでやってるんですよ。最初からそれが狙いか!みたいな(笑)」

寺元くん「落ち着かないと、立花さんを触っちゃうんですよ(トーク&ライブの時にあまりに触りすぎて『立花さんと何かあるんじゃないか』と誤解されたらしい(笑))」

青山さん「『相棒』に出たのを白井晃さん(『ペール・ギュント』演出)が見られてて、『青山、なんでお前はそんなクサい芝居をするんだ!』って忘年会でダメ出しされて(笑)。『「いえ、違います」って言って「でも…」っていうと刑事さんに突っ込まれる』をドラマで言うのが夢だったんですけど、なんかその間に3回ぐらい首縦に振ってるらしくて。みんながそれを真似するんです(苦笑)。」

 …が噴きました。

 曲目に関しては日本オリジナルキャストが浮かぶ曲が比較的多かった印象。
 本役が記憶に新しいとその印象とどうしても重ねてしまうきらいがあります。

 M2は公演直前ですが、個人的には今月の濱田めぐみさんの20周年コンサートで笹本玲奈さんとの組み合わせ(つまり本役)で聞いたばかり。M5の星金にしてもM6の僕ミュについてもそうですし、M9のSOMは夏に平田愛咲ちゃんで聞いてるし、M11も記憶に新しい。

 そんな中でも印象に残ったのはM16の郁代ちゃんの『夢やぶれて』。以前も彼女で聞いたことがありますが、芝居歌としてこの歌のシチュエーションが上手く嵌ったからなのか、より深めるととても良いファンテーヌになりそうな気がします。

 M17の山中さんの『着飾って、輝いて』はさすがソプラノ本職の本領発揮。聖子さんの歌で聞いていたわけですが、聖子さんはソプラノがんがんの方では本来はないわけで、山中さんの耳に刺激感なく入ってくるソプラノがとても心地よかったです。

 小野田さんは流石の強い歌声でしたがM14が一番良かったかな。他の曲が具体的にどうというわけではないんですが、時々気が抜けちゃうときがあって、それがなければもっとよくなる気がします。

 寺元さんはM20が一番好き。ハートをまっすぐ伝えようとしてくれる様にとても好感。まっすぐな軸はそのままに、また違う軸ができるともっと伸びるんじゃないかと思います。あ、でもM3のルーシーソロは郁代ちゃんに譲ってほしかった(笑)。

 田村さんはよく考えると結構見ている役者さん(去年もBAで拝見)ですが、M11が良かったかな。M6も新鮮だったけど(ミュージシャンなのであっきー寄り)何かちょっとピースが嵌らなかった感じ。郁代ちゃんとのM21はもう少し脇目振らずの熱量があってほしかったかも(郁代ちゃんのキムも同じく)。

 キムさんはM19で会場ほとんどをスタンディング促してのパフォーマンスが流石煽り上手。1年間の日本語留学を終えて、今日を最後に韓国に帰国されるそうです。

 つらつらと書きましたが、その上で気づいたのは休憩なし130分という構成です。
 正直休憩なしは2時間、理想を言えば1時間30分以内が適正と思います。
 休憩なしならもう何曲か絞るべきだと思うし、本来は休憩ありにして1幕ラストにそれなりのナンバーを持ってきた方がよいかと。

 2幕ラストが全員揃ってではなく、2人で終わったのも違和感。
 アンコールで初めて出演者全員揃うというのはアンコールを明確に前提にしているわけで、それはちょっと違うのではないかと思います。

 コンサートを見ていつも思いますが、終わった後はセットリストを出していてほしいなと。
 配布がコストがかかるのは承知していますが、例えばチラシにQRコード付けておいて公演終了後にHPアップするとか、会場内に掲示しておくとか、本当のところは見ていない人にもわかるようにHPに出しておいてほしいというのが本音です。

 諸々感じたことがあるとはいえ、「ミュージカルを盛り上げる」という意味での一歩。
 課題を諸々克服され、よりよい形で続いていくことを願っています。

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『笹本玲奈Premium Live』

2016.1.14(Thu.) 18:30~20:40
キリスト品川教会グローリア・チャペル
1列1桁番台(下手側)

一昨年の笹本玲奈さん15周年ライブ『Magnifique』のMCで飛び出した”三十路ライブ”ついに実現です。

まずはセットリストから。

第1部
1.父の墓場にて/オペラ座の怪人
2.私はイエスが分からない
  /ジーザス・クライスト=スーパースター
3.Proud Of Your Boy/アラジン
4.世界を手にした日/モンテクリスト伯
5.草原星歌/Original
6.Popular/ウィキッド
7.FALLING SLOWLY/ONCEダブリンの街角で
8.愛した日々に悔いはない/コーラスライン

第2部
9.God Bless America/マンザナ、わが町
10.Reflection/ムーラン(ディズニー)
11.Colors Of The Wind/ポカホンタス(ディズニー)
12.Go The Distance/ヘラクレス(ディズニー)
13.Escualo/ピアソラ(Instrumental)
14.リベルタンゴ/ピアソラ
15.Along With You/啼鵬さんオリジナル
16.If I Were A Bell/ガイズ&ドールズ
17.夢破れて/レ・ミゼラブル

アンコール
18.Take Me To Heaven 他メドレー/シスター・アクト


玲奈ちゃんのライブといえば、FCイベントを除けば10周年・15周年ともにゲストがかならずいらしたため、今回は初の一人進行ライブ。1幕のMCは緊張感全開ではありましたが、それにしたところで面白さ炸裂だったのが…。

玲奈ちゃん「クラシックのコンサートってうとうとしてもいいんですね」
啼鵬さん「(どう反応していいのか苦笑い)」
玲奈ちゃん「静かな曲はうとうとしてもいいですよ。
 でも私はみなさんのお顔がはっきり見えてますからね(笑)」

というブラックさが絶品です(笑)

そういえばM2が終わった後、
玲奈ちゃん「教会で『私はイエスが分からない』って選曲もないですよね(苦笑)」

というのもなかなかです(爆)

第1部はエメラルドグリーンのドレスが超絶にお似合い。
M1は教会ですからパイプオルガンの迫力の演奏でスタート。

玲奈ちゃん「パイプオルガンで迫力と言えば『オペラ座の怪人』でしょう」

の言葉通りの迫力で素敵な幕開けです。

第1部前半はこれでもかと男性曲のオンパレードですが、玲奈ちゃんの男性曲は茶目っ気を上手く活かせるからいいんですよね。
茶目っ気と言えば茶目っ気最高峰の『Popular』初登場。
というか、第1部の衣装完全にグリンダなわけですけど(爆)、しっかり者な感じが強かったです。

今回のセットリストは持ち歌が1曲だけ(第2部のM16)。
それ以外は全てが他の方の持ち歌で、それが却って新鮮です。
第1部は四季率が高くて8曲中5曲までが四季。
第2部はディズニーコーナーで9曲中3曲までがディズニー。
残りのうち宝塚作品が2曲、東宝作品が1曲、しまいには所属のホリプロミュから1曲もないという不思議なセットリストとなっていました(爆)。

M5は「オリジナル」と記載していますが、これは実は玲奈ちゃんのお母さまが地元(柏)で開かれているミュージカル教室のオリジナル作品のオリジナル曲なのだそうです。玲奈ちゃん自身、「人に教えられるようになったらぜひ継ぎたい」と仰っていてお母さまは嬉しいでしょうね。そのオリジナル曲に玲奈ちゃん自身が詞をつけた曲だそうです。作詞補助の方は付いていますが、玲奈ちゃんの背伸びしない感情が垣間見える素敵な歌詞になっていました。去年秋ごろの「戦争の無意味さ」について考えたことからの思いで書かれたと仰っていました。

今回のセットリストのうち2曲は、ファン投票の上位2曲だったそうなのですが、結局それがどの曲かおっしゃらなかったので不明です(笑)。

⇒翌日発表がありました。1位は『Wicked』の『Popular』だったそうです。

ただそうはいっても抜群の人気があったそうなのがM14「リベルタンゴ」。
「Magnifique」の時(15周年の時)に抜群の人気を誇り、今回の再登場となったそうですが、これ本当、玲奈ちゃんに合うんですよね。

玲奈ちゃんの魅力でこれから伸ばしていってほしいのが「艶」なんですよね。自然な女性らしさ。
艶やかさが嫌味なく光るこの曲、ぜひ定番にしていってほしいです。

続いたM15は音楽監督・啼鵬さんのオリジナルでしたが、この曲もとっても素敵。
震災の後、”ご自身が何事も積極的になれない時期”に知人の勧めで書かれた曲だそうで、詞は氏の知人の方が書かれているそうです。
玲奈ちゃん自身、「次に自分がアルバムを出すなら絶対入れたい」と仰っていましたが、この曲もとても素敵な曲。

その、M5とM15の時の玲奈ちゃんのMCにも垣間見えていた部分ですが、今回良かったのは、玲奈ちゃんが歌うことへの想いというものをきちんと言葉にされていた部分じゃなかったかと思います。今まで演じた役の曲じゃなかったからこそ、役を離れて、玲奈ちゃん自身として歌いたい曲を歌えたんじゃないかと思えて。

だからこそ、MCで緊張しながらも、歌はいつも以上に玲奈ちゃんの想いを乗せて客席に伝わってきていて。
それが見られて、聞けたのが何よりもPremiumだったんじゃないかなって。

「今年18周年。時を経れば経るほど、皆さまへの感謝の気持ちは増えるばかりで」と仰る玲奈ちゃん。
ここ最近、そういう気持ちをきちんと言葉にされるようになったのがとても嬉しくて。

「30になって『しまった』」という思いなどどこにも感じず(そもそもこの日に「三十路ライブ」の用語は登場しなかった笑)、緊張しながらも自然体を出せるようになった玲奈ちゃんの姿を見られたことが何よりでした。

この日は終演後、CD購入者対象のサイン会。
出口近くの窓に近接した机で、舞台ドレスのままサインされる玲奈ちゃんは、それでも大変そうな風は微塵も見せず、充実した笑顔で長蛇の列のお客さまにサインをされていて。それがなんだかとっても嬉しく感じたのでした。

5年に1回のライブだけでなく、年に1回ぐらいはこういった形でライブがあればいいな、と思ったりしました。

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