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綿引さやかコンサート『森ノ音、風の声』

2015.12.10(Thu.) 19:10~20:55
銀座・ヤマハホール A列1桁番台(センターブロック)

東京でこの日、福岡で12月21日に行われるホールコンサート、この日が初日です。
綿引さんのソロのホールコンサートは初と思うのですが、思ったよりも「ソロコンサート」という趣は感じさせず、タイトルにもある「コンセプト」に沿って展開される「コンセプチュアル・コンサート」といった感じ。

後でびびちゃんが言及されていましたが、この日の本はTOKYO FMで去年からパーソナリティを務めている「吾輩は犬である」(マル役)の放送作家・北阪さん。

”森の中に迷い込んだ少年が出口を探そうとする物語”

その人物設定、「少年」というのがマル(こちらも雄犬)とシンクロするところもあって、びびちゃんが朗読するにはぴったり。

コンサートは朗読部分と歌の部分と演奏の部分に分かれていて、その3つの世界を行ったり来たりするような構成。
MCで触れられていましたが、「演奏楽器ごとに国が違っている」という言葉を思わせるかのように、曲やパート毎に印象がくるくる変わり、「音楽の玉手箱」のような趣。

びびちゃんの歌も勿論素敵ですが、演奏家の皆さまの演奏もとても素敵。とりわけヴァイオリンの芹田碧さんは圧巻でした。「高嶋ちさ子と12人のヴァイオリニスト」のメンバーのお1人だったのですね。

プレイヤーの皆さんのキャラもなかなか立っていて、吹き出したのはメンバーに1人1人喋ってもらうパートで、ベースの須長さんが、なんと楽器のピンマイクに身体を近づけて話し出す(笑)。

ベースですから、当然屈むことになるのですが、しまいにはベースを持ち上げながらピンマイクに身体を近づけて話すようになり、その面白さに客席とびびちゃんが笑いの渦(爆)。
その面白さが伝染して、(管楽器グループ)みんなやりだすのが面白すぎました。

さて、セットリストです。

終演後に掲示していただけるのはとってもありがたいです。終演後の満足度が1段上がります。
やっぱり何を演奏されたか反芻したいものですからね。

福岡公演がありますので、ネタバレ改行入ります。
休憩なしで90分の予定でしたが、開演が10分ずれて、終演が25分ずれていましたので、実質105分(1時間45分)ということになります。






では、よろしいですね?



○セットリスト
1.無伴奏チェロ組曲第1番よりプレリュード
/J.S バッハ
2.Defying Gravity/ウィキッド
3.I Got Rhythm/crazy for you
4.Once Upon A Time/東京ディズニーランド
5.Part of your world/リトル・マーメイド
6.All That Jazz/CHICAGO
7.なごり雪/イルカ
8.エリーゼのために
9.情熱の花/ピーナッツ
10.チャールダーシュ/モンティ
11.Don't rain on my parade/ファニー・ガール
12.Spain/Chick Cinema
13.『四季』より冬 第1楽章・第2楽章/ヴィヴァルディ
14.ニューシネマパラダイス(メドレー)
15.シェルブールの雨傘(inst)
  ~オン・マイ・オウン/レ・ミゼラブル
16.Isn't she lovely

Encore
17.Christmas Medley
17-1.Joy to the world
17-2.Last Christmas
17-3.All I Want For Christmas Is You
18.A New Life/ジキル&ハイド

…それにしても前半、あまりにあちら方面の曲ばかり続くのに、どれもぴったりくる不思議。

M4はディズニーコン以来の登場ですがこの日はショートバージョン。
あの日の全編版、すごく良かったですから今度は全編で聞きたいですね。

意外に嵌っていたのがM6。びびちゃんのいい意味での破天荒さが出ているというか、可愛カッコいいみたいな感じがぴったり。

※M7で歌詞ミスと仰ってましたが、合ってたような(「ふざけすぎた季節の中で」です)

歌われた曲の中ではM18が出色。この曲のパワフルさをびびちゃんがここまで出せるとは、新鮮な発見でした。一つ一つの歌詞がちゃんと重さを持って出てきていて、ルーシーという柄ではないはずなのに、自分から発せられる”渇望”のパワーをこの歌に思いとして乗せていたところが素敵でした。

びびちゃんの歌い手としての強みということでいえば、「思いの強さを歌に自然に乗せる」ということなんじゃないかと思うんです。それでいて歌を支配するような感じでは全くなくて、歌というじゅうたんにふわっと乗る感じ。

それはこの日のテーマである「森ノ音、風ノ声」ともリンクするように思うのですが、「森ノ音」という、今回のコンサートで言う「各楽器のそれぞれ作り出す音」にたたずみ、ことさらに抗うことをしない。それぞれの世界を尊重し、それぞれの世界にいられることに感謝して、その中で自分はまっすぐと自分のすべきことをするだけ、という様はとても心地よくて。

「森の音楽」といえば「ヒーリング」を想像しますが、森林浴ならぬ音楽浴をしたような気持ちになれました。

この日のカーテンコールは、びびちゃんから「また次の機会がありますように、福岡にもたくさんの人がもっと来てくれますように、宣伝してほしいので写真OK」という発表があり、その瞬間、客席の温度が上がったかも(笑)

とっても素敵な大人のコンサート。今度は冬だけじゃなくほかの季節のバージョンでも見てみたいです。

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