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『ダブリンの鐘つきカビ人間』(2)

2015.10.24(Sat.) 19:00~21:25
PARCO劇場 L列10番台

あれよあれよという間に、東京公演の前楽。
トークショー日(実はちーちゃんの入籍日)以来2回目の観劇となります。

東京楽がマンザナと同時間帯だったので、ダブリンは前楽を入れたつもりが、間違ってこの日の昼公演を入れていて、急遽昼公演をお嫁に出して夜公演を追加購入。
夜公演はグッズ付き特典チケットを購入したので、クリアファイルをゲット。通常、この手のものはA5サイズであることが多いのですが、この作品はA4サイズ。なんか得した気分です。

昼公演を外したことで、この日10時台の由美子さんのトークショー(さいたま新都心)も見られたし、ファンマゴ(ファンタスマゴリック)の新宿西口→東口のライブも見られて、とっても結果オーライなこの日。

後からとった割には後方席とはいえほぼセンターで見やすかったです。

1回目見終わった時は今から考えると把握し切れてなかったところも多くて、2回目でようやく合点が行ったところ多し。1回目は仕事終わりだったこともあるのか、最近仕事終わりで見るのはきつくなり始めてるからなぁ…(歳か、歳なのか)。

大王氏の煽り文句、10月8日マチネを見てみたかったと心から思いつつ(ちなみに聞くところによれば「『結婚したいけど出会いがないんです。』なんて言ってる女優の言葉なんて信じない」でした(大笑))。

この街が襲われた「病気」。
その「病」は人ごとに違いはあれど、病が作り出した町の空気、それは「後ろ向き」であり、他人を慮れない人たちの存在を作り出していて。結果、町までもが病んでいく。先が見えない霧の中に、町がすっぽり覆われたかのように。

見ていると町の中で飛び抜けて明るいのがカビ人間。午前11時50分に鐘を突くことを自らの業とし、町中の人に嫌われようとも、それに存在意義を見出している彼。

そんな彼に、「思ったことと逆のことを言ってしまう病」にかかってしまった美しい少女・おさえが出会って起きる出来事。

「思ったことと逆のことを言う」から他人を傷つけてしまうことを恐れて、ひきこもるようになってしまったであろうおさえ。それなのにカビ人間は表面的にどんなにひどい言葉を投げられても、おさえの前から逃げ出そうとしない。嫌われることに慣れているからなのでしょうね。

それにしたところで、おさえを演じるTPDの上西さん。
彼女が紡ぎだす、それはそれは「イメージと正反対」の言葉の破壊力たるや、なかなか凄いです。

ちーちゃんが男前で下男を従えることに一かけらの疑問も持つ必要がないのは、今までちーちゃんを見てきているからではあるのですが、逆に上西さんの場合は「いつものホームフィールド」の活躍の仕方を知らないので、外見面とのアンバランスが癖になります(爆)。衣装の完成度も凄いです。

この作品では市長とシスターの「群馬水産高校」コンビが暗黒面に落ちていますが、初回見たときはなんで市長がカビ人間を陥れようとするのか、その肝心なところを見逃してて、我ながら何を見ていたのかと。

なるほど、市長にとってカビ人間は危険な人間ということなのですね。
陰謀を巡らせる2人と、”純粋な感情”で繋がったカビ人間とおさえ、そして勇者2人と下男との関係。

1回目見たときはちーちゃん演じる真奈美の格好よさが印象的で、この日も殺陣といい動きといい、息も切れずに颯爽と動き回っていたのは流石でした。が、この日印象的だったのは、戦士役の小西遼生氏。以前拝見したのは『Light In The Piazza』で、新妻さんの相手役だった時ですが、正直、そこまで「男のカッコよさ」を表に出していた印象がなくて(新妻さんとはエポニーヌ&マリウスでも組んでいます)、でも今回は凄くカッコいい!

おさえに対しては道化みたいになっちゃっているところもあるけれど、ハートもハードも男らしい。
翻ってちーちゃんの相手役の白洲さん。この方は実は私初見でして、新妻さんと共演予定だった『Bitter Days,Sweet Nights』を手術のために降板(代役は2015アンジョルラス役でもある上山竜司さん)されていたので、今回が初めて。

役どころもあるのかと思いますが、ふわっふわっと、真奈美(ちーちゃん)に絡んでる姿は、トークショーのちーちゃん&小西氏発言ではないですが、とっても「ちゃらい」(爆)。

受ける印象の違いって、もしや聖子さんと共演しているどうかなんだろうか、とか考えてみたり(爆)。

冗談はさておき。

この作品を称して『ダークファンタジー』と称されていましたが、この作品のエンディングを[BAD END]と思うかというと、見解の違いもありうるというか、[HAPPY END]の側面も強いのではと。

現実世界で別れる寸前だったカップルは、女性から男性への一方的な強弱関係と逆の「必要関係」を得たし。

少女が起こした奇跡は町の人たちに笑顔を取り戻したし。

翻って、悪者の一人の市長が最初と最後に見せた、「生き残ったからといって何があるのか」を思わせるかのような、うらぶれた表情が負の意味で特に印象的。

”勧善懲悪”がはっきりしているからこそ、見終わった時に安心した気持ちになるのかなと思った作品なのでした。

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