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『サウンド・オブ・ミュージック』

2015.9.12(Sat.) 13:00~15:25
四季劇場・秋 2階8列20番台(上手側)

久しぶりの四季観劇です。
四季劇場の春と秋が隣り合っていることさえ劇場に行って初めて知ったぐらいの四季初心者です(笑)。

8月に東京で開幕した同作品、マリア役に平田愛咲さんが配役。
当初、8月29日(土)のマチネを押さえたのですが、8月の愛咲マリアの登板は23日(日)をもって終了。
月が変わって、9月8日(火)からの再登板が発表されたため、この日のマチネを押さえました。

この日はマチネ・ソワレとも公演がある日でしたが、当日になってキャスト変更。ソワレはマリア役が鳥原さんになったので、マチネを選択した自分の幸運にびっくり。

この作品は映画では見ていますが(新妻さんがマリア役をあてたテレビ東京版)、舞台では初見です。

そして愛咲ちゃんを舞台で見るのは新妻さんの出演していたシアタークリエ『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』以来という、不思議な巡りあわせです(厳密には母上の玄海椿さんの幕間ゲストで出ていた時に拝見しています)。

かつてはレミでエポニーヌをやったとはいえ、東宝関係の舞台ではアンサンブルだった愛咲ちゃん。その愛咲ちゃんの歌声が舞台のセンターから聞こえてくる様に感慨に耽りながら、伸びやかな歌声と、それが確かに愛咲ちゃんの声という事実を体感します。

修道院から派遣されてトラップ大佐の館に家庭教師としてやってくるマリア。
意外や意外、”自由奔放さ”は少し抑え気味に思えます。愛咲ちゃんがリアルにやると自由奔放すぎるからかもしれない(笑)。

役柄としてぴったりだなぁと思ったのが、子供たちの懐き方。長女のリーズルを除いては、あっという間にマリアに懐いていますが、トラップ大佐の厳格さに閉口していたとはいえ、実に自然に子供たちを味方につけていて、そのしっくり感にびっくり。

たしか史上最年少マリアだったかと思いますが、もっと無理して背伸びして初めて子供たちを味方につけられると予想していたので、いい意味で意外でした。

もっと意外だったのが、マリアがトラップ大佐への気持ちが分からなくなって修道院に逃げ帰ったあたりの「恋に慣れていない」感じが不思議にしっくりきていないという(笑)。

歌声がマリアのイメージにぴったりの声だけに、トラップ大佐への気持ちの揺れが見せられればもっと良かったなと。

というのも、2幕の奥さん、お母さんになってからの存在も1幕以上にしっくりきていて。
なんかもはや愛咲ちゃんが何歳かわからなくなってくる(笑)(ちなみに24歳)という。
トラップ大佐が心惹かれたのもわかる自然な存在感。
「考え方の違いで婚約を解消」したエルザとの対比がしっかりきていました。

マリアをずっと見ていて人生の羅針盤となる修道院長(秋山知子さん)も素敵。

今回の愛咲ちゃんマリアで驚いたのが、子供たち、トラップ大佐(深水彰彦さん)、修道院長といった、自分を取り巻く人たちの距離感の自然さ。実のところ、もっと不自然に感じる部分が多いと思い込んでいて。

というのが、東宝時代の愛咲ちゃんはそこまで巧みな役者さんという印象は感じていなくて。しかも「プリンシパルとして舞台の中心に立つ」種類のエネルギーを持っている役者さんという印象はそこまで感じていなくて。

でも、何というのか、四季の水が合っているのか、センターに立つのが自然に見える存在感。物語をつつがなく進めていた様に感動しきりです。若さもあって、これからいくつものヒロインを演じていけそうなことが想像できて、嬉しい限りでした。

出演者の皆さんの中で印象的だったのはトラップ家の長女・リーズル役の吉良淑乃さん。可愛いです。
リーズルはポジション的に屋根ヴァのホーデル(ちなみにこちらは次女)みたいなポジションで、「しっかり者なのに恋には不器用」ってキャラクターは個人的にとってもストライクなポジションで(笑)、しかも恋愛に関しては1幕のマリアよりもよっぽど進んでるという(爆)。でもマリアはトラップ大佐との心の通じ方を通じて、リーズルにアドバイスできるようになってて良かったなぁと(笑)。マリアも面目保てたなと(爆)。

この日のカーテンコールは実に6回。最後のカーテンコールでトラップ大佐の深水さんと一緒に下手側に捌けていく愛咲ちゃん。最後の最後、捌けていくときに、手をひらひらっとお茶目に振って会場から笑いが。
マリアと愛咲ちゃんは予想以上に一体化しているシーンが多かったけれど、カテコのそのシーンを見ていて、当たり前だけれども、愛咲ちゃんのリアルともそれなりに違うんだな、と改めて感じたのでした。

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