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2015年5月

『Love For Nepal』

2015.5.24(Sun.) 19:00~20:55
レストランパペラ(新宿御苑前)

去る4月25日に発生したネパール地震の復興支援ライブ。

メンバーは4人で、杉山有大さん、田村良太さん、三森千愛さん、綿引さやかさん。

2013年の『レ・ミゼラブル』をご覧になったお医者様が以前からネパールの支援をしていた縁で声がかかり、去年ネパールへ行かれた4人。今回のネパール地震に直面して何かしたい、と急遽企画されたのがこの日のライブ。
6月からは4人とも『レ・ミゼラブル』の名古屋・中日劇場公演へ出演するために名古屋へ向かうため、この日が日程的にはラストチャンスだったものと思われます。三森さんのみ、この日の『レ・ミゼラブル』出演(マチネ公演)があり、あとの3人で当日の準備をされたそうです。

まずはセットリストから。
(主催者発表で後日変更になる場合があります)

1.新しい世界へ/合唱(全員)
2.世界が終る夜のように/ミス・サイゴン(杉山・三森)
3.とびらあけて/アナと雪の女王(田村・綿引)
4.Stories/美女と野獣(三森)
5.それ以上の…
  /ルドルフ・ザ・ラストキス(再演版)(杉山・綿引)
6.Are You There/bare(田村・三森)
7.Come What May/ムーラン・ルージュ(田村・三森)
8.ブイドイ/ミス・サイゴン
   (杉山/コーラス:田村・綿引・三森)
9.One World(綿引/コーラス:杉山・田村・三森)
10.Nepal Medlay
 10-1.レッサムフィリリ(ネパール民謡)
 10-2.日本の四季メドレー
  10-2-1.ふるさと
  10-2-2.朧月夜(春)
  10-2-3.われは海の子(夏)
  10-2-4.紅葉(秋)
  10-2-5.雪やこんこん(冬)
  10-2-6.ふるさと(リプライズ)
11.A Whole New World/アラジン
  (日本語…杉山・綿引、英語…田村・三森)
12.Without Love/ヘアスプレー(田村・三森)
13.糸/中島みゆき(綿引・三森)
14.彼を帰して/レ・ミゼラブル(田村)
15.One Day More/レ・ミゼラブル
   (杉山・田村・綿引・三森+松井月杜くん)
Encore
16.Seasons Of Love/RENT(杉山・田村・綿引・三森)

会場の新宿御苑前「レストランパペラ」は開場前30分前ですでにかなりの列。ビル2階のお店の店前のファミリマート新宿通り店がたまたま店舗改装中で休業中だったため、まだ何とかご迷惑をおかけしないで並べました。

補助席まで含め満員の会場、おそらく80人ぐらいでしょうか。店員さんもさすがにここまで満員だとてんやわんや。始まってすぐ、杉山さんから「店員さんも大変なので睨んだりしないでくださいね(笑)」という絶妙なツッコミが入ってのスタート。ちなみにマンゴーラッシーとシーフードカレー、美味しかったです(余談)。

「天然さんが多い」と噂のこの4人。始まってしょっぱなはびびちゃんがスタートダッシュ。お客さんのテーブル見てピザを見て「チヂミですか?」でえらい勢いの笑いを誘い(笑)。

M2はサイゴンデュエット。今回のライブのペアはおおむね固定(ありさん&びびちゃん、良太くん&三森さん)でしたが、ここは通常でない方のペア。杉山さんがクリス、三森さんがキムでした。杉山さんのイメージはジョンぽいし、三森さんはエレンなわけですから、このペアで聞けてしかもちゃんと形になっているのは流石です。恋愛感情燃え上がりまくる感じまではないわけですけど。

M3「とびらあけて」は、私見では本役の方の次に上手なアナと信じて疑わないびびちゃんアナですが、(注:書き方がアナウンサーみたいですが違いますw)とにかくいたずらっぽいチャーミングさがぴったりなんですよね。そしたらラスト、やってくれましたびびちゃん。

ラスト、良太くんハンスが「結婚してください!」と言ったらびびちゃんアナ、「ごめんなさい」と(笑)。

びびちゃん「だって悔しいんです。毎回(エポニーヌは)振られてばっかりで(会場内爆笑)」

…びびちゃん、やるなぁ。

M5はびびちゃんで聞くのは2度目の「ルドルフ・ザ・ラストキス(再演版)」のマリー。去年11月の自由が丘で野島さんと歌ったのを聞いて以来。この曲、本編では和音さんでドレス姿とセットな印象が強いのですが、ドレスではないのに空気をまとわせるのが上手なびびちゃん。聞くたびに言ってますけど初演版が聞きたい…。

M6終わりではありさんと良太君のMC。ありさんが「最近はウォーミングアップ時に発声しない。『地獄だ、地が焼け付く』の低音が発声練習すると出にくくなって」と言ってからのMCが…良太君のMCのフリーダムさでまさかのありさん断崖絶壁(笑)。ありさんは自身が段階絶壁に追い詰められて絶体絶命状態なのに、良太くんはそれに気づかずぐいぐい責めるという(爆)。つえー(笑)。結論があまりにすごいところにたどり着いたのでありさんからネタバレ禁止令が出ました(爆)。

M8の「ブイドイ」はありさんジョン。ありさんの迫力もすごいですが、3人のコーラスがそれに全然負けてない。女性2人男性1人のコーラスなのに、さすがレミ現役キャストの迫力。

M9はびびちゃんのCDの曲ですが、気づいたら生で聴くのは初めてなのです。銀座駅のライブは行けなかったし、トーク&ライブでは歌われなかったので、「自分が知らないびびちゃん」時代の曲なだけに聞けて良かったです。帝劇でCD買ってからいい曲だなと思っていたので、ご自身の説明付きで聞けてうれしかったです。

M11は恐るべしダブルデュエット。デュエット曲なのになぜか4人が舞台上に残り、最初はありさん&びびちゃんで日本語で歌いだしたら、なんと2番からは良太くん&三森さんで英語で歌う、最後は日本語でWデュエットという、だれが考えたのかわかりませんが物凄い充実感なWデュエット。

この辺のMCが局地的にすごいことになっていて、良太くんの「仲間割れも始まったところで」というのも凄かったけど(単純に手順がわやくちゃになっただけなのにそのツッコミ来るかとw)、次の進行のメモをずっとみてたありさん、見終わったところで「で、次何の曲でしたっけ」で会場内の笑いを誘い、びびちゃんすかさず「あれだけ長く見た割にはコメントが薄い」と突っ込む始末(笑)。

ここだったか三森さんがなぜか噎せて、びびちゃん「すいません三森さんマイクオンしたまま噎せるのやめてくれますか」とそれはそれは楽しそうに突っ込む(笑)。

M13もびびちゃんセレクトと思われます。トーク&ライブの時に歌われていました。びびちゃんのMCで「人と人のつながりは、少しずれただけでも出会っていなかったかもしれないもの。だからつながれたことは奇跡で、ネパールの人とも出会えた奇跡を大事にしたい」と仰っていたのが印象的でした。

M14は良太くんバルジャンというお宝選曲。ここで良太くんが言及した一言が、自分のレミ観を変えるぐらいの一言である意味すごく納得した一言でした。ここはレミの時に書きたいと思います。ここにその言葉を持ってくるとは、良太くん流石です。

本編最後のM15はこの日、応援に来られていた松井月杜くん(2013年レミのガブローシュ役)も参加。この日のライブの支援グッズのバッジやマグネット、キーホルダーにポストカードは、月杜くんのお母さま(イラストレーターをされているそうです)のデザイン。

曲目は「One Day More」ということで本役2人(良太くんマリウス、びびちゃんエポニーヌ)と経験者1人(ありさんアンジョルラス)。そして残りの役は、当然三森さんがコゼットやることになるとして、月杜くんはまさかのテナルディエ!

役者が足りないのでありさんがバルジャンを兼任、良太くんがジャベールを兼任、そして三森さんがテナルディエ妻を兼任し、月杜くんと夫婦役(爆)。迫力のイチラス(この日は本編楽)でした。

アンコールはネパールに行ったときに「何か歌って!」とリクエストされた時に歌うことを決めた曲だそうで、向こうは英語が喋れるので、英語でコーラスができるように教えたりしていたと。

最初は2人ぐらいしかいなかったのに、この会場ぐらいの人たちが「下から降りてきたり、上から降りてきたり」(びびちゃん談、3人&会場に突っ込まれてましたw 正しくは「下から上がってきたり、上から降りてきたり」)で集まってすごく感動したとのことでこの曲を。当初はネパールメドレーに入っていたのを、外出ししたそうです。

この曲の話をされていた時にありさんがおっしゃっていたことで印象的だったことがあって。「一緒に行った、お医者さんは病気の治療ができる。美容師さんは髪を切れる。見た目にわかることができるけど、僕たちは歌うことしかできない、だから自分たちが何ができるか不安だった」と。でも、「ネパールに行って歌って、自分たちが勇気づけられる以上に自分たちが勇気づけられた。それは今日も同じ。自分たちの趣旨に賛同してくれて来ていただいた皆様、行けないけれど募金という形で自分たちを後押ししてくれた皆様、その気持ちに自分たちが勇気づけられた。そのパワーがネパールに届けばいいと思う」という言葉が印象的。

ラストで皆口々に仰っていましたが、今回、ネパール大地震に直面して、「何かをしなくちゃ」と4人が思っていた”思い”、それがこの会場をとても温かいものにしていて。ネパール大地震をきっかけに始まったこの日のライブが、「人が人を思う気持ち」の再認識になっているように思えて。そして4人の出演者の皆さんが持っている、「なぜ自分は演じるのか」のおそらく大事なパーツがネパールの出来事なんだ、ということを知ることができたように思えて。

「ネパールに行ったから」だけではなくて、「ネパールで大事なことを知ったから、お礼を気持ちで返したい」という気持ちが伝わってきたからこそ、この日の空間はとても意味のあるものになったように思います。

「いずれはまたネパールに行きたい」とびびちゃんはじめ口々に言われていたそのことが叶う日が来ますように。

それにしても、4人は名コンビネーションでした。「しっかり者」の三森さんが事務関係をきっちり仕切り、表側の精
神的な幹のありさん、内面の精神的な幹のびびちゃんがいて、そして癒し系の良太くん。たぶん、1人だけじゃできなくて、2人だけでもできなくて、3人だとぎりぎりで、そして4人だからこそできたライブだったと思います。参加できたことに、ただただ感謝を。

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『岡村さやかライブ スキップ 4』

2015.5.17(Sun.) 13:00~14:50
原宿ストロボカフェ

前回は去年8月のお茶の水だった岡村さやかさんソロライブ。
今回は場所を変えて原宿ストロボカフェでの開催です。
去年年末のさらだやんがここでしたね。

岡村さやかさんのソロライブもこの場所も2回目ということで、通常ならばJR原宿駅竹下口から来るのが分かりやすいのですが、前行程の都合上、東京メトロ明治神宮前駅から入ったところ・・・・竹下通りの日曜日をなめてました(笑)

いかにいつも早足で歩いているんだなぁと痛感するぐらい、みなさんゆっくり歩くので開場時間に間に合うか、ちょっと焦りました。

まずはセットリストからです。

<Act.1>
1.One Day I'll fly away/ムーランルージュ
2.Part Of Your World/リトルマーメイド
3.Rainbow High/エビータ
4.異邦人/久保田早紀
5.ダリア/Original
6.叡智/ウレシパモシリ(ゲスト:松村曜生さん)
7.ミタクオヤシン/ウレシパモシリ(ゲスト:松村曜生さん)

<Act.2>
8.She/ノッティングヒルの恋人
9.Rolling In The deep/アデル
10.pavane~亡き王女のためのパヴァーヌ
   /平原綾香(my classic)
11.橙色の道/Original
12.あわい模様/Original

<Encore>
13.You'll be in my heart/ターザン

曲目こそそれほど多くありませんが、どの曲も独自の存在感で、どれも印象が被らない素敵なセットリスト、素敵なライブでした。

ピュアさが澄み渡るM2のリトルマーメイド。さやかさんも仰っていましたが、このライブは原曲とアレンジがとっても変わるので(笑)、でもその変化が新鮮でいい形に変わっていたのがこの曲でした。

M13は聞き覚えがあると思ったら、びびちゃん(綿引さやかさん)が出た「friend of Disney Concert」(今年2月22日、東京国際フォーラム)で日本語で声優の関智一さんが歌われていたんでした。その時もいい曲だなぁと思っていて、この日のさやかさんも素敵でしたが、いつ聞いたか思い出せなかった自分にちょっとショックを受けてます(笑)

13曲のうち3曲がオリジナル曲で、会場でCD「あわい模様」として発売開始(1,000円)されていましたが、Copywriteクレジットが、「Okamura Sayaka&uchideskip(うちでスキップ)であることに気づいて噴いちゃいました。さすが芸(笑)が細かい。

オリジナル曲は年1のペースで、この日にM5「ダリヤ」がお披露目されて3曲目に。1曲目「あわい模様」はこの日もキーボードを担当されていた土井一弥さん、2曲目「橙色の道」はOneOnOneの浅井さやかさん(ちなみにこの日のスタッフさんとしてOneOnOneにも出演されている佐野まゆ香さんがついておられました)、3曲目「ダリヤ」はこの日のギター、福岡丈明さん。

作り手のお3方のさやかさんへの印象の違いゆえか、三社三様の出来になっていて、印象からすると「あわい模様」はさやかさんの”強さ”、「橙色の道」はさやかさんの”暖かさ”、「ダリヤ」はさやかさんの”強がり”といった印象を受けました。(作詞はいずれもさやかさんですが、曲が引き出したさやかさんの歌詞のテーマが、それぞれそんな感じが)

ちなみにこの「ダリヤ」、テーマとしては「失恋」の曲だそうなのですが、「身内がちょっとざわめいてますけれど、私は元気です(満面の笑み←w)」というMCで会場内の笑いを取っておられたのがさすがです。


さやかさんのMCは独特のテンポと空気感を持っていると思うのですが、OneOnOneではちょっとMCは抑え目なのに対して、さらだやんは結構なテンションになって、やんさん(池谷祐子さん)を翻弄しw、ソロライブに至ってはさやかさん無双という(笑)。

結構、飄々とすり抜ける福岡さんと、なぜか毎回直撃を食らう土井さん、という好対照も面白いです。

最初のご挨拶の時、さやかさんがまず土井さんを紹介すると、立ってお辞儀をしてご挨拶する土井さん。

さやかさん「え、最近は立ってご挨拶されるんですね。以前は弾いていただきましたよね」
土井さん「あ、そうですね。じゃぁ、次の機会に」
さやかさん「では、ギターの福岡さん」
福岡さん「(しれっとギター演奏で応える、さやかさん大ウケ&会場大拍手)」
土井さん「(福岡さんを指さして)あー!持っていったなー

という出来事に端的に象徴されているような(笑)

いきなりのタイミングで2人にMCを振り、という出来事が複数回行われた結果、

土井さん「水が飲みたいだけなんですね」
さやかさん「ばれたか(笑)」

というストレートな反撃が一度だけ決まりました(爆)

この日は入場が整理番号順(申し込み順)だったため、幸いにも最前列を確保できたので、逆に後方を振り返っての確認はできなかったのですが、座席数はおおむね90席。そして満員。さやかさんのMCにどっと沸くタイミングがみんな一緒というのも面白いです(笑)

翻って、この日のサプライズゲストは今年の『ウレシパモシリ』川田役(シングルキャスト)の松村曜生さん。レミ2007、2009でもご一緒されているそうです。(その時もさやかさんともども拝見しているはずなんですけどね。)

さやかさん曰くの「松村さんはとても優しい方で。でもその優しい方が怖い役をやると怖さが違う」と松村さんを評されていましたが、それはある意味さやかさんにも言えるのかなと。歌2で登場人物の無念を背に、怒り・憤りを発現するときのさやかさんって物凄く迫力があって、「優しい人ほど、大切な相手のためには厳しく激しくなれるのかな」と思った記憶がふと蘇りました。

そんな今年の『ウレシパモシリ』、松村さんはシングルキャストなので「いつ来ていただいてもいらっしゃいます(さやかさん談)」ですが…「私は5回だけなので、できれば私の出る回にいらしてください」とおっしゃるさやかさん。さすがです(笑)

今回、さやかさんのソロライブは2回目の参加ということで、2部の「さやかさんの歌いたい曲を歌う」モードにもだんだん慣れてきて、とっても楽しめたライブでした。

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『ミュージカル・ミーツ・シンフォニー2015』

2015.5.3(Sun.) 18:30~21:10
東京芸術劇場コンサートホール 2階A列20番台(センターブロック)

年1~2回の恒例公演となった「ミュージカル・ミーツ・シンフォニー(MMS)」。
前回までのサントリーホールから場所を変えて、今回の会場は東京芸術劇場コンサートホール(池袋)。席のせいもあるかもしれませんが、この企画の音響としては今回の場所の方が遥かに良かったです。
サントリーホールはクラシックでは何度か聞きに行っていますが、音楽と歌声の組合せという意味では、今回の会場を定番にして欲しいぐらいです。

元々3回公演全部のチケットを取ってあったのですが、紆余曲折の末、結局この1回のみに。回替わり曲もあったため、セットリストはあくまで3日ソワレ(追加公演)の回となります。

それにしても2階A列(最前列)のどセンター(見紛う事なきどセンター)の音響の素晴らしさときたらびっくりです。

では、セットリストから。

●Act-1
1.Nobody's side/チェス・ザ・ミュージカル(安蘭・平方・新妻)
2.君の瞳に恋してる/ジャージー・ボーイズ(中川)
3.GOLD/GOLD~カミーユとロダン~(新妻)
4.本当の俺じゃない/ロミオとジュリエット(平方)
5.Music Of The Night/オペラ座の怪人(JOJ)
6.蜘蛛女のキス/蜘蛛女のキス(安蘭)
7.Wishing you were somehow here again/オペラ座の怪人(JOJ)
8.Over The Rainbow/オズの魔法使い(COLLABRO)
9.Somewhere/ウェストサイド物語(COLLABRO)
10.世界が終わる夜のように/ミス・サイゴン(中川・新妻)
11.Memory/キャッツ(安蘭)
12.Bring Him Home/レ・ミゼラブル(JOJ)

●Act-2
13.Let It Go/アナと雪の女王(新妻)
14.闇が広がる/エリザベート(中川・平方)
15.サンセット大通り/サンセット大通り(平方)
16.With one look/サンセット大通り(安蘭)
17.Stars/レ・ミゼラブル(COLLABRO)
18.Bui Doi/ミス・サイゴン(JOJ・COLLABRO)
19.僕こそ音楽/モーツァルト!(中川)
20.Phantom of the opera/オペラ座の怪人(JOJ・新妻)
21.Till I hear you sing/ラブ・ネバー・ダイ(JOJ)
22.Tomorrow/アニー(安蘭・中川・新妻・平方)

●Encore
1.One Day More/レ・ミゼラブル(ALL CAST)

●Double-Encore
1.民衆の歌/レ・ミゼラブル(ALL CAST)

回替わり曲としてはこの日のマチネのみだった『着飾って、輝いて』(キャンディード/新妻)と『愛していれば分かり合える』(モーツァルト!/中川・新妻)、前日のソワレのみだった『時が来た』(ジキル&ハイド/JOJ)があり、特にこの日のマチネは色々と”逃した”感はあったわけですが・・・

全体的には男性陣が持ち味を活かした選曲になっているのに比べると、女性陣は本来の持ち味にちょっとだけ迫っていない感じ。安蘭さんは迫力系の方が合う気がするし、新妻さんも1曲はパワフル系が欲しかった・・・ぐらいの物足りなさはあるけれど、でも安定のMMS、さすがの構成です。

私的一番のお目当てはJOJと姫の「Phantom of the opera」。JOJ氏のあのエネルギーに対応できるパワーと高音を持った歌い手さんといえば、一番手に姫が来るわけで、相変わらずそこまで上げるかのソプラノクリスティーヌ。
怪人に「ウタエ!」と言われなくても飛翔していってしまいそうなキャラクターを内包しているところを横に置けば(爆)、ここに姫を配する説得力は誰にも伝わるという感じ。最高音がちょっとだけ小さめかも。

ちなみにこの日の昼公演ではちょうどこのタイミングで地震があったそうで、実は指揮者さんも「えっ」って思ったぐらいだったそうですが、デュエット相手の姫がeye contactとbody languageでフォローして事なきを得たのだとか。JOJ氏、日本の思い出に「地震」は深く刻まれたそうです。

姫のれりごーは、実は合ってないんじゃないかという思いがずっとあるんですが、気のせいかもしれませんが1%の腑に落ちなさと一緒に歌われている感じをいつも受けていて・・・。れりごーの場合は「気の迷い」とか、「自分への自信のなさ」があってこそ自分の解放に意味があるように思えるので。姫の場合はキャラクターが違うときの歌への気持ちの乗せ方がはっきりしてきているような気がします。

最近の定番のカップルコンビとなりつつあるあっきー&姫のペア、この回は『世界が終わる夜のように』のあっきークリス&新妻キム。この曲に限りませんが、あっきーのあっきー節があっきーらしすぎる(爆)。オケとちょっとずれようが気にせずに独自のメロディーになることも多いのに、絶対崩れない新妻キム。どっちに寄ろうか困っているオケさんが大変そうでした(笑)。
興味深かったのが、ラスト近くであっきーが「俺と」を「僕と」と歌ってしまって、あのあっきーが動揺(小声になってた)ところをすかさず、パワー増量してカバーする姫。その後、照れを隠すようにラブラブ増量のあっきーという流れが面白かったです(爆)。

あっきーの独自路線と言えば2幕の「闇が広がる」も独自路線すぎるトートで、何というかルドルフを誘ってすらいない、誘う気さえない(笑)感じが面白かったです。それに動揺しない平方くんが意外に強者だなぁと(笑)。平方くんは『ビューティフルゲーム』『アリス・イン・ワンダーランド』に続き3回目ですが、今回結構しっかり者として印象的でした。

海外からのゲストのボーカルグループ「COLLABRO」さん、初見でしたがすごい迫力。「Stars」も凄かったですが、JOJ氏のバックでコーラスを務めた「Bui Doi」の歌声の厚み、重量感がダイレクトに伝わってきて身体に響きます。今回観られて良かった!こういう新鮮な出会いがゲストの有り難みですね。

1幕から2幕に流れるにつれ会場のエンジンも増幅していって、アンコールの「One Day More」ではもの凄いことに。
バルジャンはもちろん本役のJOJ氏、エポは安蘭さんで、コゼが新妻さん。マリウスが中川氏でアンジョルラスが平方氏。他役はCOLLABROが担当。本当の本役がJOJ氏だけという組合せではあるのですが、絶妙なバランスで満足度高し。

この曲はコゼットの高音が綺麗に入ってくると映えるんだなということを改めて実感。
この音に埋もれない新妻コゼット、さすがです。

あまりの盛り上がりぶり(会場中のスタンディング状態)に、JOJ氏すかさず「One More?」と発言され、ダブルアンコール突入で「民衆の歌」。
(2日ソワレは「One Day More」、3日マチネは「民衆の歌」のみ)
1公演のみになってしまったけれど、このダブルアンコールの満足度で幾分か救われました。

『MMSは2回は見なくちゃ』と言っていた去年の自分の発言を覚えていなかった今年の自分に懺悔ということで(苦笑)。

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『レ・ミゼラブル』(18)

2015.4.27(Mon.) 18:15~21:25
 帝国劇場 1階U列20番台(センターブロック)

2015.5.3(Sun.) 13:00~16:10
 帝国劇場 2階最後列補助席(下手側)

当初予定のなかった2回を追加です。

4月27日ソワレはトレカ付き前売り券のためにA席を追加。
昆エポの観劇予定を入れていなかったのでちょうどいい機会かと。
トレカ付き前売り券は5/3時点でバル・エポのみなくなっており、早めの対応が奏功しました。

5月3日マチネは二転三転の日程調整の結果、空いた時間帯となり、なぜか3週間も間が空いていたびびエポ(4/18ソワレの後は5/10マチネ)を見たくて追加。
完売公演でしたが無事2階補助席を確保しての観劇。
宴会乞食の時に地震が来たのはちょっと怖かったですが。2階補助席は前が開けているので、揺れると結構怖いのです。以前もここ座ったとき揺れたなぁ、サイゴンだっけ・・・。

ここまで4回の観劇でプリンシパルで未見なのは吉原ジャベ、鎌田ジャベ、和音ファンテ、平野エポ、磯貝コゼの5人。延べ22人(吉原氏はダブルカウント)のうちの5人ですから、エポを基本に取る自分にしては随分上手いことカバーできた感。

複数回観劇は2回が最多で、吉原バル、知念ファンテ、綿引エポ、若井コゼ、清水コゼ、駒田テナ、森テナ妻の5人。もっとも、びびちゃんは残り2回は鳩で見ているので4回全部ですが(笑)。

印象的だったキャストをつれづれと。

●バルジャン
ヤンジュンモバルの役作りがとても好み。良い意味での荒削りと、裏腹の優しさのコントラストに惹かれます。見る前は先入観で訛りが気になるかと思ったのですが、感情をダイレクトに出してくる様に圧倒されてほとんど気にならなかったのが良い意味で意外でした。

●ジャベール
岸ジャベ、初役ですが、良い意味で岸さんに見えないところが印象的。アンジョラスイメージが強いのですが、ある意味四角四面なところがこの役にあっている気がします。

●ファンテーヌ
今回、里ファンテの進化が良いなと。実のところ、今まではぴんと来たことがないファンテだったのですが、コゼットへの愛情表現が素敵。18日ソワレで里ファンテ、清水コゼットが同一線上に来たのを見られたとき、醸し出す雰囲気の柔らかさが絶品でした。知念ファンテが今期はまたちょっと堅くなっている感じがするので、変わってくれないかなぁ。
ファンテ本命は和音さんなので、拝見できるのが楽しみ。

●エポニーヌ
三者三様で興味深いです。

玲奈エポは今までのどの期よりも若いように感じます。エポ中、唯一地毛(ボブ)だからなせいですかね。「等身大の恋愛感情」を自然に出せている感じがします。18歳から演じ続けた役で、風格も感じさせるシーンもありながらも、そういった若さを見せられているのは新鮮です。「恵みの雨」の完成感がすごい。どのマリウスとやってもあのシーンが自然ということにいつも驚かされます。

昆エポは玲奈エポの冒頭シーンをどう展開するのか(玲奈エポの長身を昆エポがどうカバーするかが)楽しみだったのですが、結局、銃を扱った人は剣の扱いも上手という結果に(笑)。前よりラブモードが薄まってちょうど良いバランスな気がします。何気に一番好きなのが「One Day More」の座り込むシーン。見た3人の中で1人だけ座り方が違いますが、ちょこんと座ってるミニチュア感がなんだかしっくりきます。

綿引エポは随所に入る新味さが癖になります。3日マチネ、マリウスとのシーンでマリウスの背中に回り込み、田村マリウスを完全に翻弄、エポを見失うという。あまりに新鮮すぎて「エポ実用新案」の称号を授けたいぐらい(笑)。マリウスに「連れてきてくれた」と言われて「うんっ」と本当に嬉しそうに反応するのも好き。

一番驚いたのは同じく3日マチネで、マリウスからコゼットへの手紙を、バルジャンに渡す前に、なんと自分の胸で大事そうに抱きしめたところ。エポにとってコゼは恋のライバルなはずなのに、「マリウスへの思いがこもっている」ことの方がエポとして大事という表現が新鮮。それだけ自分の思いが叶わないという諦めもあるのかとは思いますが、それ故、一欠片の望みもないという思いの後にくる「恵みの雨」が、「思ってもいなかった幸せ」という表情に見えて良かったなぁと。

●コゼット
今期はいまのところお2人を拝見。

若井コゼは玲奈エポ、昆エポとそれぞれ1回ずつ拝見しましたが、前回より腑に落ちるコゼ。この2人のエポだとバランスがいいせいかも。昆エポだと身長差がコゼとエポの関係を分かりやすく見せていますし、前期より若井コゼが精神的に見下ろす感じが薄いようにも思える分、バランスが良くなってきた感じ。

玲奈エポと若井コゼは身長もほぼ同じですし、雰囲気が似ていることから、エポ側からすれば「マリウスはなぜエポじゃなくてコゼットなのか」が納得しにくいように思えて。コゼットの人当たりが自然になった分、エポにとってのやるせなさが見えるようになって好きなペアになりました。

以前はエポはエポ、コゼはコゼといった感じがありましたが、今期はエポコゼの関係性が重視されているように思えて、その組合せでもう一つ好きなパターンが清水コゼと綿引エポ。
前回も書きましたが、エポを心底心配するコゼだからこそ、エポがコゼを強く「敵」とはみなさない、という空気が新鮮です。

この2人の組合せを見ていると、エポはエポなりの幸せ、コゼはコゼなりの幸せを手に入れたということが見えてきて印象的。

レミの作品の見え方って、複数の役の関係性で変わってくる分があるわけで、また別キャストで違った空気が見られることが楽しみです。

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