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『ON AIR~夜間飛行~』

2015.2.10(Tue.) 18:30~21:20
zeppブルーシアター六本木 8列10番台(下手側)

昨年春の作品の再演。前回は五反田のゆうぽうとホールでしたが、今回は今年からPARCO・ぴあ・イープラス等の5社共同運営になったzeppブルーシアター六本木に場所を移しての再演です。交通機関としては六本木駅下車より麻布十番駅下車の方が分かりやすいです(麻布十番駅7番出口から鳥居坂下交差点を右折し、急な鳥居坂を上ります)。

公式HPこちら(http://www.musical-onair.com/)

この作品の再演は当初去年11月の予定でしたが一旦中止になり、仕切り直しでの再演となりました。
当初、ヒロインのアヤ役は宝塚退団後初の舞台出演となる(愛加)あゆさんのシングルキャストでしたので、自分的には観劇の対象外になっていたのですが・・・

12月下旬になって綿引さん(びびちゃん)の出演が決まり、ダブルキャストになることになり、急遽観劇対象に変更したのでした。

前回の初演もそうでしたが、”男性を見かけたらスタッフと思え”(爆)状態な客席でありましたが、Liveシーンは普通に楽しめるし、舞台上の皆さまはさすが素敵なので全力で声援を贈る気持ちはよく分かって、拍手で付いていくのが実は好きですw

本編は150分ノンストップ(この長さなのに何と休憩なし)なのですが思ったより長さを感じず、各シーンも前回より自然になっていて見ている時の違和感はかなり減りました。

今回のキーとなったのはテッサイ役が変わったこと。前回は野島さんでしたが、今回は松原さんへ。
松原さんは『Ordinary Days』でも拝見しており、『アリス・イン・ワンダーランド』での大活躍を拝見していましたので、安心していましたが、予想以上の安定感。狂言回し的なポジションですし、共演者から客席から舞台に上がるお客さんに至るまで突っ込み全般をこなさなければなりませんので、落ち着く暇もないわけでもないわけですが、期待以上にこのカンパニーに溶け込んでいました。
(舞台に上がったお客さんに「どこから来ました?」と聞いた後の返しが適当すぎて噴きましたw)

今回再演がいい形で終わろうとしているのは日本キャスト3人の絶妙なバランスに思えます。
最初の発表ではアヤ・テッサイとも初めてのキャストでしたが、びびちゃんが加わったことで、初演経験者が1人入ったこと。そして現地稽古はダブルキャストのアヤのうち、あゆさんが先に入ったので、製作発表後の打合せでは新曲や演出上の変更点をあゆさんからびびちゃんに引き継いだこともあり、アヤ2人の間にも信頼感が生まれたように思えますし。
前回は韓国キャストと日本キャストの橋渡しは野島さんでしたが、初演経験者のびびちゃんがそこを引き継ぎつつ、松原さんのいい意味の人なつこさがカンパニーを一体化させていたように見えました。

そんな諸々の事を感じつつ、選択する公演は当然、ユナク氏とびびちゃんの公演で、アフタートークとびびちゃん楽を天秤に掛けて、アフタートークのこの日に。このペアは初演ペアですが、絶妙すぎるペアバランスなんですよね。彼はスマートさともう一面、いたずらっ子ぽいところが魅力ではないかと思うのですが、そこにびびちゃんが実に嫌味無く突っ込むんですよね。彼に打ち返された時の悔しがるときのびびちゃんアヤの表情は絶品だし、逆にびびちゃんが押し切ったときの彼の悔しがりぶりも他ではあまり見られない物だと思うし。

びびちゃんのアヤの魅力って、「転んでもただでは起きない」ことなんですよね。仕事に対してもそうだし、彼にたいしてもそう(笑)。一度負けてもその後にさりげなく返したりしますから(爆)。しかもそれをすぐ返すわけじゃなくて、「返してもいい場所」で返すところがびびちゃんのクレバーなところ。彼とのやりとりの遠慮のなさとか、客席から見ていると羨ましいと思う気持ちがわかります。そしてそこに過剰に彼女自身の持ち味を含めていないんですよね。

他の作品でこんな感じあったなーと思ってだぶったのがダディだったりします(爆)。王子とお嬢のペアとなんか被るんです。
スマートだけどいたずらっぽい男性と、しっかり者だけどおっちょこちょいな女性というのが(爆)

2人のペアを魅力的に見せているのは2人とも「隙の見せ方が上手い」ってことなんじゃないかと思います。そして2人はお互いの「隙」の攻め方を知っている感じがするんです。その辺が芝居の相性の良さという意味なのかなと。

正直、金額的にはかなり割高に感じるこの作品の値段設定なのですが(S席のみの設定で、パンフレット3,000円を含めると16,000円)、でも、びびちゃんのこの味は他のどの作品でも味わえないから困ります(笑)。「Ordinary Days」や”なうちぇんじ”もこの方向性の延長線上にあるとは思いますが。

・・・

この日はアフタートークということで、下手側から順に松原さん(テッサイ役・司会)、ユナクさん(ジェイ役)、綿引さん(アヤ役)、ヨンウクさん(ソノ役)、ヨンウォンさん(ケルビン役)の5人が登壇。

松原さんがファイルを読んで進行してると、びびちゃんから「ばりばり読んでますね」という突っ込みが入って松原さんたじろぎつつ「だってさっき渡されたばかりなんだもん。読まないと進行できないよ」ともっともな返事が(笑)。びびちゃんと松原さんは『Ordinary Days』で共演してますから、その意味でも気心知れた感じ。

びびちゃんからのご挨拶で、「こう申し上げてよいのかとも思いますが『ただいま』という感じです。大好きなこの役でこの作品に戻ってこられて本当に嬉しいです」の時の会場内の拍手が本当に嬉しかったなぁ。

そしたら、ユナク氏が松原氏に何か耳打ち。

松原さん「今回の再演でいくつか曲が変わってしまったわけですが、ぜひここは綿引さんに初演の『瞳を閉じて』を」・・・との声に会場やんやの喝采。

びびちゃん「えーーーーーー!」・・・という叫び声で時間稼ぎ(爆)をされた後、数小節歌ってくれてこれまた会場から大拍手。聞けて嬉しかったです。

歌い終わった後・・・

びびちゃん「さっき(松原さんに)耳打ちしてたから、(ユナクさんが)何か企んでると思ってはいたけど!

というコメントに会場から笑いが。やっぱり気づいてましたか。さすが。

そういえばその後のグッズ紹介でも面白い出来事が。

ユナク氏はパンフレット、びびちゃんはCDを持っていたんですが、ユナク氏がCDにいたく興味を持たれ、びびちゃんから取り上げて(爆)、パンフレットを代わりに押しつける(爆)という一幕が。その時のびびちゃんの絶妙な表情がツボ過ぎましたw

・・・

そういえば、物販ではOST(Original Sound Track)も発売されていました。アヤのパートは「Oh My God」がびびちゃん、「Fly high」と「最初と最後」があゆさんかと思います。「最初と最後」はびびちゃんバージョンも入れて欲しかったなぁ。(「最初と最後」は、「瞳を閉じて」から代わって今回の再演から入った新曲)

何はともあれ、期待どおり楽しめた公演、再演をまたこのキャストカンパニーでやって欲しいです。

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