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『春のめざめ』

2014.12.6(Sat.) 16:00~18:20
天王洲銀河劇場 1階I列1桁番台(下手側)

帝劇でM!(貸切公演=挨拶付き)を観劇後大急ぎで飛び出し、フォロワーさんお2人とダッシュで天王洲銀河劇場へ向かいます。
この作品と次の週の朗読劇『僕とあいつの関ヶ原』は大量に特典が出ていて、会場の特典引換所を覗いたら、「特典一覧表」というA4のとても見やすい表がありました。あれ、HPに出せばよかったのに(爆)。

当初は7日昼のみを予定していましたが、トークショー付のこの回を追加し、そして3回コンプリートでのポスター企画に急遽玲奈ちゃんが追加となったため、もうせっかくだからと全日程見ることにしました(笑)。

とにかく時間が15分しかないので、この回のチケット引換→3回コンプリートの申し出→写真撮影希望用紙記入→パンフレット購入・・・とやっていたら、さすがにキャスト企画カクテルは飲む時間はありませんでした。(もともと間に合うはずがないと思っていましたが。)

この中で一番のネックは3回コンプリートの申し出が初日に限ることですね。7日の公演を当日引換で追加しようとしても、6日時点で揃っていなければならないので無理。ホリプロオンラインでのチケット発売が全日程、5日の夜で終了してしまったので、7日夜の回を入手するのに大慌てしました。

・・・

ミュージカルとしては某劇団さんで上演されたこともありますが、未見でかつ原作も見たこともなかったので、この日が完全な初見。あらすじだけ読んでの観劇になります。

朗読劇と銘打っていますが、舞台上に並べられた椅子(ちなみに椅子上には数字が振られていました)が登場人物分配置されています。白い椅子が舞台に映え、なんだか不思議な威圧感を感じます。「ジャンヌ」の時の椅子は黒でしたが、白も別の意味でかなり圧迫感があります。

舞台となった19世紀ドイツ、大人たちから若者たち(14歳)への性への抑圧を描いた物語だけに、椅子を白にしたのはその”椅子に着くことがそもそも抑圧の一つの要素”を感じます。

キャストの皆さんの定位置はなく、各シーン毎に場所が変わります。また、出演者9名(男性6名・女性3名)で18役(男性役11役・女性7役)を演じるため、シーン毎に役がいったりきたり。
男性キャストが女性を演じたり、女性キャストが男性を演じることもあります。

舞台となる学園で優等生・メルヒオールを演じる相葉裕樹さん、真面目な同級生・モーリッツを演じる中島歩さん、ベルクマン先生を演じる櫻井章喜さんの3名のみが単一役、それ以外の6名は2役~3役を演じます。

「ドイツ帝国の未来を作る優秀な学生を育てる」との校是の下、集った若者たち(14歳)は、その年齢故に”思春期”特有のことに悩むことになります。いわゆる「不安定な感情」の時期で、知識欲が旺盛。そして性に対する知識を持つ者が精神的に優位に立つ年代。
メルヒオールの二面性、優等生の顔と、性に対する知識を持つという2点が、この閉鎖された抑圧された空間をさらに歪んだものにしていきます。

この物語において”圧力”は2方向にあって、大人から学生への圧力(抑圧)が1つ。そして強い者が普通の者を虐げる圧力が1つ。

抑圧された圧力は、臨界点を超えると制御不能な破壊力を持つわけで、それがメルヒオールに対するヴェントラ(玲奈ちゃんが演じる女性の方の役)の行動だったり、マルタ(横田美紀さん)に対するモーリッツの行動、それに対するメルヒオールの心理的圧力があり、それを受けてのモーリッツの行動が・・・

「優秀な学生」であるためには、不要な知識は害である、と言われ続ける若者たち。

”支配する側にとって”不要な知識を持たさず、若者たちは知識欲だけが高まった結果、産み出される、想像も付かない結果。
純粋培養された若者たちが行き着くのは、まるでふくらみ続けた風船に対して、ただの一瞬針を刺したかのように急激な変化で。

支配しようとする側、支配されまいとする側の戦いのようにも見えて、「大人」と「若者」だけでない対決性が見えてくるようでもありました。

ヴェントラが口ずさむ歌声は、純粋故に行き着いてしまった、行き止まりで発せされた静かな叫びに聞こえて、とても印象的でした。前半、あれほど利発だったヴェントラが、あぁなってしまったことへの戦慄を感じざるを得ませんでした。

ちなみに玲奈ちゃん、今回は14歳の役ですが、今年玲奈ちゃんが演じた役って全部10代ということに気づきました(メグ・ジリーをクリスティーヌと同年代と解釈するなら16歳前後。でキムは17歳~19歳)。わー。


全体的には前半がちょっと長すぎて間延びした印象。
後半、一気に物語が進行して、あれよあれよという間に結末へ。
最後、残された人たちが、救われたのか救われなかったのか分かりにくかったのを、次回見るときは見極めてみたいと思います。


終演後はトークショー。金沢さん、櫻井さん以外が登壇してのトークショーですが、演出の高橋正徳さんが進行しつつ、後半は武田航平さんのトーク&突っ込みスキルが炸裂していました。
マイクが人数分ないのに、なぜか玲奈ちゃんに男性陣両側からマイクが差し出されて、(笑)という一幕も。
その後、武田さん、玲奈ちゃんに挟まれた木戸さんに両側からマイク差し出す2人、(笑)という一幕も。

トークショーは起伏に富んでいた感じではなかったので、事前にアンケートで質問募集した方が良かった気がします。

(この作品中の)男性のうちタイプが誰か聞かれた玲奈ちゃん、ずーっっと考えた揚げ句に「いないですね(笑)」
「あえて言うなら」と言った途端に「あえて言うぐらいなら言わなくていいよ」って突っ込みが入って噴きました(爆)
その通りすぎます(笑)


この日誕生日(20歳!)を迎えた栗原類くんのお誕生日をみんなでお祝い。作品へのコメントとか、一番栗原君がしっかりしていたのはどういうことだろう(笑)。その後、キャストとの撮影会に突入します。

開演前に希望者がニックネームと席番を紙で投函しておく方式で、自分もぎりぎりのタイミングで入れたのですが、なんと、

呼ばれました(祝)

そうなったらいいなぁ、という気持ち込みでいつもより良い物着ていったのですが、念が通じまして(笑)

10名×2組での撮影。1列目にキャストの皆さん(着席)、2列目にお客さんというわけで2列目で写真に写って参りました。トークショー中になぜだかキャスト皆さんのツボに入ってしまった「オデュッセイヤー!」がかけ声になっていて舞台上から噴き出しました(笑)。
貴重な体験をさせていただきました。追加した回で、まさかこんなことが起こるとは、びっくりでした。

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