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2014年12月

2014年もお別れ。

年末大晦日恒例の、一年間振り返り企画です。
最終的なカウントは1月1日に更新します。
※出演者はフルネームの場合は原則として敬称略です。

●アクセス回数統計(2014年は12月30日まで)
  2014年(平成26年) 149,636回(累計806,613)※PC+携帯
  2013年(平成25年) 171,881回(累計656,977) 〃
  2012年(平成24年) 97,881回(累計485,096) 〃
  2011年(平成23年) 71,845回(累計387,215) 〃
  2010年(平成22年) 115,763回(累計315,370) 〃
  2009年(平成21年) 39,312回(累計199,607) 〃
  2008年(平成20年) 40,276回(累計160,295) 〃
  2007年(平成19年) 21,640回 ※PCのみ
  2006年(平成18年) 30,996回  〃
  2005年(平成17年) 66,481回  〃

●日別アクセス数上位(日付の後は更新日直近の記事)
  1位 1,579回/5月22日(木)
               /ミュージカル・ミーツ・シンフォニー2014
  2位 1,041回/2月3日(月)
           /笹本玲奈15th Anniversary Show Magnifique
  3位  904回/8月26日(火)/ミス・サイゴン(19)
  4位  854回/4月21日(月)/あの日、星は重かった
  5位  828回/11月15日(土)/モーツァルト!(31)
  6位  822回/3月16日(日)/ヒトミ、ダディ・ロング・レッグス(7)
  6位  822回/7月13日(日)
               /キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2)
  8位  814回/4月28日(月)
               /ラブ・ネバー・ダイ(3)、Music Museum
  9位  791回/6月15日(日)
               /Ordinary Days~なにげない日々~(2)
  10位  779回/8月10日(日)/ミス・サイゴン(17)

 コンサート系が上位2つに来ました。
 1位の1,579アクセスは、blog開設以来の新記録です。ありがとうございます。
 去年は4桁アクセス日が6回あったので、今年は少し落ち着いた感じがあります。

 アクセス数は個人的に年後半の更新回数が減った為もあってか、前半に多アクセスが集中。
 トークショーや楽があると数字が跳ね上がる傾向がありますが、最近はきちんとレポできていなくて心苦しい限りです。

●参考までに統計データを
 ・参照元
  参照元なし:52%、yahoo検索:24%、google検索:18%
  SNS:2%、その他:4%
  ・・・意外にSNSが少ないのですね。
  そして昆ちゃんgoogle先生頑張れ(笑)

 ・デバイス
  PC:37%、iOS:30%、Android:24%、携帯:6%
  その他:3%
  ・・・PC以外で6割越え。

●キーワード検索/人物編
 1位 笹本玲奈   637回(前年2位/835回)
 2位 井上芳雄   367回(前年3位/604回)
 3位 新妻聖子   351回(前年1位/1,489回)
 4位 知念里奈   238回(前年10位外)
 5位 香寿たつき  210回(前年10位外)
 6位 岡村美南   172回(前年10位外)
 7位 今井麻緒子  136回(前年10位外)
 8位 濱田めぐみ  132回(前年10位外)
 9位 綿引さやか   81回(前年4位/335回)
10位 若井久美子  72回(前年8位/152回)

 ココログのシステムが変わったのが影響しているのか、キーワード検索でのヒット回数が奇妙に減少しているところはありますが、上位3位は変わらずの3TOP。たーたんさんの激増が目を惹きます。岡村さんは一回しかblogにお名前出していませんが、それでこの検索回数。凄いです。

●キーワード検索/作品編
 1位 ミス・サイゴン           818回
 2位 国民の映画            633回
 3位 ラブ・ネバー・ダイ         263回
 4位 ダディ・ロング・レッグス      204回
 5位 カルメン               110回
 6位 ショーシャンクの空に        70回
 7位 プロパガンダ・コクピット      58回
 8位 TRUTH(キャラメルボックス)   48回
 9位 レ・ミゼラブル            31回
10位 シャーロックホームズ       30回

 番外 ミュージカル・ミーツ・シンフォニー 544回
    岩谷時子メモリアルコンサート    118回
    スクリーンミュージックの宴      46回

 2強が飛び抜けている以外は、作品名での検索はさほどされていない印象です。
 なお、この2つの集計は、集計の都合上、「検索回数が年間で10回以上のキーワードを分解して計上」しています。
 検索回数が年間で10回未満のキーワードは極めて多いのですが、全体に与える影響は軽微ということでご了承ください。

●観劇回数で見た2014年
 舞台(イベントを含む)は、91作品143回(去年71作品141回)。
 うち舞台作品に限定すると、46作品85回(去年33作品98回)。

 舞台作品が減り、コンサート・ライブその他イベントが増えた結果、全体では微増の結果に。
 舞台作品はリピート回数が減って作品数が増える結果となり、これはだいたい自分が感じていた印象と一致しています。

●キャスト別よく見ました順(女性編)
 1位 笹本玲奈   24回/3作品(去年29回)
               ※舞台35回、その他20回

 2位 大塚千弘   19回/5作品(去年9回)
               ※舞台85回、その他6回

 3位 新妻聖子   16回/4作品(去年26回)
               ※舞台118回、その他13回

 4位 青山郁代   13回/3作品(去年13回)
               ※舞台123回、その他1回

 5位 綿引さやか  10回/5作品(去年4回)
               ※舞台50回、その他8回
 
 ※印は、2014年の舞台・その他の出演回数

 ※回数にはイベント・ライブを含む 作品数は舞台作品のみ

 玲奈ちゃんの1位は2年連続。回数的には去年より減っているのですが(去年は「ジャンヌ」という大物がありましたので)、15周年コンサート、サイゴンで回数を着実に伸ばしました。作品的には新作が実質1作ということで物足りない印象がありました。

 ちーちゃんの5位以内入りは初めて。舞台作品の登板が例年比で非常に多かったため、一年間ずっと見ていた印象があります。

 聖子さんは去年の2位から1つ落としましたが、コンサートよりも舞台作品で多く見たのが印象的。プリンシパルクラスで年間出演回数3桁というのは一年間ずっと出ていないと出ない数字です。

 郁代さんも5位以内入りは初めて。サイゴンがスウィングの藤咲さん登板日以外は全登板でしたので、必然的に回数が多くなります。

 綿引さんも同じく5位以内入りは初です。5位以内入りの皆さまの中で唯一出演作をコンプリートしていないのが綿引さん(びびちゃん)。4月シアタークリエの『Love Chase!!』のみ拝見できませんでした。

 今まで5位以内に確実に入っていた高橋由美子さんは今回は9回で6位。実質、舞台作品が1作(その他に朗読が1作ありましたが)でしたから、やむを得ない結果かと思いますが、残念な気持ちは正直強いです。

●2014年私的ランキング
 <作品部門>
  1位「I LOVE YOU, YOU’RE PERFECT, NOW CHANGE」
   (10月、日暮里d-倉庫)
   ここまで笑うか!のオフブロードウェイミュージカル、
   通称「なうちぇんじ」を1位に。
   各キャストが持ち味を120%活かした若さ全開の全力作品。
   あんなシーンからこんなシーンまで、すべてが楽しくてすべてが
   愛おしい。
   再演を心から願って1位に。

  2位「ファーストデート」(11月~12月、シアタークリエ他)
   こちらもブロードウェイミュージカル。この人数で全員が役に
   ぴったりという奇跡に驚愕。個人的に年末の超多忙と
   ぶつかって、満足行くまで見られなかったことだけが心残り。
   今回のキャストでCD出して欲しかった-。

  3位「くるくると死と嫉妬」(12月、東池袋あうるすぽっと)
   良い作品は見終わってから、あれこれ考えたくなるもの。
   複数の解を受け止めてくれる懐の深さが印象的。
   死をテーマにしながら、「生きること」を見せてくれた
   素敵な作品でした。
   DVDで見返してまた新たな気づきを受けたいです。

  4位「Count Down My Life」(6月、中野HOPE)
   再演作品ですが、生では初見なので。「30歳」という節目を
   ただ過ぎるのではなく、主人公が前向きになって越える
   ストーリーが好きです。
   夢を叶えられなくても前向きになる様はきっと生きていく力
   になる、そう思えたのが素敵でした。

  5位「ウレシパモシリ」(6月・9月、ザムザ阿佐ヶ谷)
   作品全体に流れる優しい空気がとても好き。人生は勝つか
   負けるかじゃなくて、どれだけ自分らしく生きられるか・・・
   ぎすぎすした世相の中で、どれだけ周囲に優しくなれるかが
   大事、そう教えてもらったように思います。

  6位「Ordinary Days~なにげない日々~」
   (6月、日暮里d-倉庫)
   こちらも再演作品。まったく別のカップルの時が意図せず
   交差したときに奇跡が生まれる、それでいてどことなく大人
   向けの香りも漂わせる作品。
   なにげない日々をなにげなく送れることが実は幸せ、
   そう感じられるようになるには、年をとることが必要なのかも、と
   ふと思う作品でした。

  7位「アルジャーノンに花束を」(9月、天王洲銀河劇場)
   主演の浦井さんの代表作の再演を見られた幸運に感謝。
   主人公が極端な位置付けに置かれているけれど、周囲との
   関係性に苦しみながら生きていく様というのは、
   特別な人だけにあるものじゃないではと。
   アルジャーノンは”すべての生きている人”の代表で、人生を
   生きる人それぞれが”花束”を受ける権利を持っている、そう
   感じられたのが嬉しかったです。

  8位「氷雪の門」(8月、八幡山ワーサルシアター)
   樺太の悲劇、真岡郵便局電話手の物語は以前から知って
   いて、今回舞台化されて、それでいて過剰に悲劇性を出して
   いない作りに好感。
   ことさらに英雄化しないことで、真実味というか、「あの女の子
   達はそこまで大それたことをしようとしていたわけじゃなくて、
   ただその場の責任を果たそうとしただけ」ということが伝わった
   のが良かったです。

  9位「ヒトミ」(3月、サンシャイン劇場)
   主人公がハンディを持っていて、その人が立ち上がる物語は
   キャラメルボックスの十八番ですが、何よりその見せ方に無理
   がないことが素敵です。

  10位「マザー・テレサ 愛のうた」(11月、シアター1010小ホール)
   コンサートバージョンではありますが、ほとんど舞台作品
   そのもの。
   土居裕子さんのマザー・テレサそのものの存在感、そして
   周囲をとりまく人たちの存在感、すべてが素敵でした。

 <女性キャラクター部門>
  1位 ケイシー/新妻聖子さん『ファーストデート』
   蓮っ葉な感じがありえないほどにぴったりで、奇抜な服装さえ
   フィットしまくる。それでいて実は強がる寂しがりやというところ
   まで、個人的な聖子さんの印象ど真ん中。

   あっきーに水吹きかけられて、「きゃぁぁぁぁ」
   とリアルに叫んだ、
   あの日のリアル聖子さんの叫び声は忘れられません(笑)。

  2位 馬場婦長/青山郁代さん『くるくると死と嫉妬』
   現実世界の引き締め役として、存在感をがっしりと出していま
   した馬場婦長。でも厳しいだけじゃなくて、ちゃんと優しさも
   持っているところが痺れます。
   感情に流されないように自立している強さと、
   優しさをここぞという時に出せる男らしさ(爆)、
   素敵でした。

  3位 聖/河野由佳さん『ウレシパモシリ』
   聖は中村百花さん、平川めぐみさんでも拝見していますが、
   ここは由佳さんに。強がりと優しさのバランスが一番自然に
   感じたこともあって。
   兄貴とのバランス、ジェルマンさんとのバランスがとても
   良かったです。
   上から見下ろしすぎるでもなく、下から卑下しすぎる感じでも
   ない。
   結果、聖さんが自然に物語の中心に見られて良かったです。

  4位 デイブ/綿引さやかさん『Ordinary Days』
   早口言葉グランプリ受賞です(笑)。東京特許許可局は
   言えないのに(←ON AIRネタ)。北川さんと甲乙つけがたかった
   ですが、びびちゃん演じるデイブのあのちゃっかり差は癖になる
   といいますが、とってもびびちゃんらしいと申しますか(笑)。
   「どうせ私は二流の芸術家とスタバでお茶しているのが
   お似合いの女よ」

   の似合いぶりは伝説級です(爆)。

  5位 唄2/岡村さやかさん『ウレシモパシリ』
   優しさ、柔らかさがイメージの岡村さやかさんのイメージを完全
   に覆す唄2を5位に。
   「目の前にいる人たちの感情が乗り移っている」とご本人が
   仰っていましたが、他人を思いやらずにはいられないさやかさん
   だからこそ、その人を傷つける人たちには厳しくなれるのかと、
   そんな思いを感じたりしました。

  6位 アリソン/昆夏美さん『ファーストデート』
   昆ちゃんのイメージを根底から覆した役。
   「小悪魔」という前評判に輪を掛けて無自覚に男を振り回す
   女の子を好演。
   「自分の事を可愛いと思っているよね?」という感じ(爆)
   Google先生も最強過ぎてどっちを選ぶか迷ったぐらい。
   突き抜けきった昆ちゃんの行く先に幸あれ(笑)

  7位 ヴァネッサ/大塚千弘さん『イン・ザ・ハイツ』
   サバサバしながら、実は寂しがり屋で、でも実は優しい。
   そんなツンデレ風味の役。
   『ザ・ビューティフル・ゲーム』のメアリーと迷いましたが、
   アクティブさが決め手でした。
   ウスナビとの距離感が絶妙で、強がっているだけに湧き出た
   感情がどういうものか分からない、その感じがさすが
   お上手でした。

  8位 メグ・ジリー/笹本玲奈さん『ラブ・ネバー・ダイ』
   実はあまり見かけない明るいキャラクター、ステージ衣装の
   素敵さといい、新鮮な役でした。とはいいながら、後半は
   お得意の複雑な感情を行き来させる役かつ、さすがの
   スナイパー属性を発揮。
   演じ終わってからもご本人は気づいていないであろう、
   無感情の表情に胸を射貫かれます。

  9位 アイ役/平川めぐみさん『あいのおはなし』
   人生を終わりにしようと思いながら行き着いた世界で過去を
   振り返り、笑顔を取り戻すさまを好演。
   心からの笑顔を取り戻す過程がとても自然で、自然に応援
   したくなる素敵な佇まいでした。

  10位 コンスタンツェ/ソニンさん『モーツァルト!』
   10年間コンスタンツェを見続けてきましたが、彼女のコンスは
   明らかに違いました。段取りがとても多いらしいこの役で、役を
   こなす以上のことをできたのは、今の年齢でこの役に出会えた
   からこそかと。
   役に巡り会うタイミングの大事さを改めて知れたこの役を
   こちらに。

  特別賞 ●●嬢役/綿引さやかさん
     『I LOVE YOU, YOU’RE PERFECT, NOW CHANGE』
   この選択に理由は要らない(爆)
   あの瞬間歴史が動きました
   びびちゃんに出来ない役はもうない(笑)

 <楽曲部門>
1位 傷つかない/新妻聖子さん『ファーストデート』
   強がらせたら右に出る人はいない、でも脆さを隠せないところが
   彼女らしい。
   彼女の生き方とシンクロするかのようなこの曲、
   彼女の歌声にはなぜだか暗闇が似合ったりします。

  2位 The Answer『ウレシモパシリ』
   唄2のさやかさんが発する「怒り」、その前で必死に生きる
   男達、女達。
   その迫力に圧倒されました。

  3位 I'll Be Here/吉沢梨絵さん・河野由佳さん
     『Ordinary Days~なにげない日々』
   この曲の本当の意味を知ったとき、身体に電撃が走ったことが
   忘れられません。
   もしかすると現実から背を背けたかったのかもしれない。
   それでも、優しいメロディーと、暖かな歌声は、
   確かに心に届きました。
   迷った末に答えを出したからこそ表現できる説得力、
   素敵でした。

  4位 決して振り向くな/濱田めぐみさん・清水良太郎さん・
     別所哲也さん・Jkimさん・大塚千弘さん・香寿たつきさん
     『カルメン』
   迫力の六重奏。
   各人が重なり合い、離れ合うことで見えてくるそれぞれの個性。
   それぞれの生き様が伝わってきました。

  5位 ALL THE LOVE I HAVE/大塚千弘さん
     『ザ・ビューティフル・ゲーム』
   涙ぎりぎりで歌う感情歌は彼女の十八番。
   叶いそうで叶わない、
   そんな片思いがなぜだか似合う彼女の歌声。
   ALWの綺麗なメロディーと相性がぴったりでした。

  特別賞 ありのままで/アナと雪の女王
       日本語版・・・笹本玲奈さん
       英語版・・・・・新妻聖子さん
       デュエット版・・・岡村さやかさん・池谷祐子さん
   実に上手いこと棲み分けできたものです。

 <男性キャラクター部門>
  1位 チャーリー・ゴードン
           /浦井健治さん『アルジャーノンに花束を』
    ピュアを演じさせたら右に出る者は、というかピュアを生き
    させたら右に出る者はいない浦井氏。
    「シャーロックホームズ」の気弱に見せて実は策謀家、
    という弟も中々でしたが、それ故か徹底徹尾、ピュアに
    生きるチャーリーは本当に絶品の存在感でした。

  2位 ヴォルフガング・モーツァルト
        /井上芳雄さん『モーツァルト!』
    2002年から演じ続けて250回超、
    今回がラストヴォルフガング。
    ずっと見てきたから感じるものはとても強くて。
    ある意味、この役の一つの完成形が作られる過程をずっと
    見られたことに感銘を受けていたりします。
    井上君は秀才、中川君は天才・・・お姉さまの形容はある意味
    当たっていて、
    そしてそれを越えられたからこその卒業なのかなと。

  3位 薮田医師/中村龍介さん『くるくると死と嫉妬』
    郁代さん演じる馬場婦長との名コンビ、飄々とした様が実に
    軽妙で好きでした。
    プレッシャーから解き放たれようとするゆえの軽さ。
    自分が役に立てないことの無力感が印象的。
    愛情と使命感両方を持った医師だったことが素敵でした。

  4位 赤ジャケットの弁護士/染谷洸太さん
     『I LOVE YOU, YOU’RE PERFECT, NOW CHANGE』
    最強の出オチキャラで今年一番笑いました(笑)
    深夜の通販番組に出てきそうな
    デフォルメ感の笑うまいことか!(爆)
    あの面白さを表現できない自分を斬りたい!
    ←いつの用語だ

  5位 アーロン/中川晃教さん『ファーストデート』
    新妻さん演じるケイシーとの名コンビ、念願の共演という点
    でも感慨深いです。
    歌先行の2人が、演技経験を積んで初めて共演したからこそ
    見られたものが沢山あって、今まで共演してこなくてかえって
    色んな意味で濃い関わりが見られて素敵でした。

    あっきーの役柄としても、今までのイメージと違う
    ”草食系男子”は新鮮でした。

・・・・・・・・・・・・・・・

色々あった2014年も終わろうとしています。
一年間、本当にお世話になりました。
劇場でご一緒する皆さま、いつも楽しい時間をありがとうございます。
そしていつも忙しそうですいません(笑)

仕事上もハードな一年を過ごし、そんな中、時間を縫って劇場に行く時間は、落ち着かない自分に対する一つの栄養剤のようなもので、来年は効き目がきちんと残るように(爆)、回数にも配慮して通いたいと思います(笑)。

今年お会いした全ての皆さま、そしてblog・twitterを見て下さっている全ての皆さまに感謝の気持ちを込めて。
一年間、ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いします。

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『あいのおはなし』

2014.12.30(Tue.) 14:20~16:10
銀座・博品館劇場 B列20番台(上手側)

サクシードプロジェクト、第2弾作品との由。

混み合う銀座の町並みをかき分けつつ、かなりぎりぎりで到着すると、劇場へのエレベーターは大混雑。
劇場フロアに上がってからも、チケット当日受け取りで長蛇の列。遅刻しそうだった自分は救われましたが、それにしても入場列を捌ききれずに20分も遅れての開演というのは、あまり記憶にありません。

今年の観劇納めになる作品がこの作品。この日が千秋楽ですが、30日までやってもらえて本当に良かったです。
昨日が楽なら見られないところでした(私は昨日が仕事納め)。

主人公・アイを演じるのは平川めぐみさん。今年は『ウレシパモシリ』の聖役・ポール役、『虹のプレリュード』、『マザー・テレサ あいのうた』に続いて4作・5役目で拝見することになります。

アイは就職先も見つけられず、父は若い娘と再婚、恋人は友人に取られそう・・・な、どっちを向いても八方ふさがりな女性。
笑顔を心がけて生きてはきたけれど、もう何もかもが嫌になって、自分で人生を終わらせようとしている女性。

この作品では、生と死の間に「プレイランド」という場所があって、そこで24時間を過ごす。
そこで今までの人生を振り返る時間をもらえる。

・・・「もらえる」といっても今のアイはネガティブの中に生きていて、「どうせ私なんて」と自分を卑下するばかり。
どれだけ頑張っても、いいことなんてない。そう思い込んでいる表情は、見ていてとても辛くなります。

めぐみさんは笑顔が素敵だからこそ、無理に笑おうとしている姿が痛々しくて。でも、袋小路に入っているときって、周囲の誰もが自分のことを嫌っている、思ってくれていない、って思うものなんですよね。普段なら笑顔でみんなの真ん中にいるタイプの彼女が、どんどん他人を遠ざけていく様は、痛々しくも、なんだかとってもリアルに感じて。

自分に対しての他人の思いって、自分じゃ見られないわけで。でもこういう風に世界を分けると、他人も自分に対してどう思っているかを見られるし、気づかなかった点が見えてくる。いつもはクールに接している父が、自分に本当に深い愛情を与えてくれていたことを知って。いつもは冗談言い合っている恋人未満の彼が、自分のことを本当に心配して、自分のことを本当に必要としてくれている姿を観て。そして自分にとって大切な存在の亡き母が、自分の強がりと、心のずれに気づかせてくれて。

母は、「いつも笑っていて」と娘に教えたことが、娘にとってプレッシャーになっていたことを後悔していたんじゃないかなって。「いつも笑っていて」というのは「作り笑いをしてまでいつも笑っていて」という意味じゃなくて、「心から笑っていられるように過ごすことが幸せの鍵」ってことで。
「幸せだから笑うんじゃない、笑うから幸せなんだ」って言葉は素敵だなぁと思う。

若い頃の初恋の彼に教えてもらった沢山のことも、アイにとって大切な思い出だったのに、でも今のアイはそれを忘れかけていて。プレイハウスの管理者的なポジションにいる青木結矢さん演じるモックがいみじくも言った「『どうせ』『だって』・・・そういう言葉は『闇』の世界の大好物」って言葉は、なるほどなぁと。

アイが嵌っていた袋小路に対して、それ自体に対して責めることがない空気が素敵だなって。
迷ったり悩んだり、それは当たり前のこと。
自分だけの視野から、周囲のみんなからの視野も含めた生き方をできれば、きっと人生はもっと豊かになる、かのようなメッセージが素敵。

幸いというか、この日は年末最後の観劇ということもあって、客席からとてもニュートラルに見られたので、「この瞬間で自分は泣くんだ」というタイミングが、自分で予想しないところで複数回来て、それが新鮮でした。

人はいつも強がって生きていて、でも人はいつもどこか甘えたい生き物で、でも人はそれでも生きていく生き物で・・・無理をしないで人生を楽しむにはどう生きたらいいんだろう、そんなことを考えさせてくれる素敵な作品でした。

作品としては演劇集団キャラメルボックス・ハーフタイムシアターで上演された『水平線の歩き方』が今回の作品に似た感じ。母を亡くし、男1人ラガーマンとして生きてきた男性が、再起不能の怪我をして自棄になり酒を飲んで交通事故を起こし、瀕死の重傷で病室に運ばれた姿を、みんなが取り巻く中、その男性は母と「生と死の間の世界」で対話する・・・という物語だったので、びっくりするぐらいに瓜二つ。

でも、今回の作品で印象が違うのは、『水平線の歩き方』では母親が息子を叱咤するんです。「こちらの世界に来るのは許さない」と。退路を断つことが優しさ、と見せるのに対して、『あいのおはなし』の母親は、娘に対してそうは言わない。あくまで娘に決めさせる。自分で生きることを決めないと、生きてはいけないかと言うかのように。
これは、息子と娘、という点での違いなんだろうなと思います。

・・・

出演者さんはみんなとっても温かいメンバーで、この物語にぴったり。

アイ役、平川めぐみさん。迷う様も、愛される様も、笑顔も、全てがアイ役にぴったり。客席から自然に応援してもらえる佇まい、ハートで演じる様がとても印象的。今回のポジションでまた大きく気持ちの上でも変わったんじゃないかと感じさせられました。

ジョージ役、キムスンラさん。『ウレシパモシリ』での印象が強いので、今回の役は最初は意外でしたが、「身を投げだして愛する」というところは変わらないんですよね。強く歌わなくても伝わってくるものが強かったです。

ヒビキ役、布川準汰さん。アイに惹かれた理由がまっすぐに伝わってきてとても良かったです。最後のサプライズがアイとヒビキのいい関係性って感じで微笑ましかったです。

母・朋子役、山岸麻美子さん。アイ役の平川さんとは『ウレシモパシリ』のポール役という共通点もあり、母と娘という関係性が自然に出ていて好バランス。アイに気持ちが伝わった時の表情、良かったなぁ。

モック役、青木結矢さん。ある意味アイの精神的な支柱でもありつつ、あの面白さは健在。めぐみさんよく笑わないでいられるもんです(笑)。この方がニュートラルなのも良かったな。死に連れて行くのも、生に戻すのも、どちらを選ぶのも「本人次第」。あ、なんかデジャブ感があると思ったら先月の日暮里で見た『ちっぽけなタイヨウ』の岡さんの死神と印象が被ったんでした。

マスターおかみ役、岡田静さん。おかみが「お『神』」という理由だとはまさか思わず(笑)惚れ惚れするぐらい格好良かったです。この方もデジャブ感あったんですが、こちらは今月のあうる『くるくると死と嫉妬』の女役と印象が被ったんでした。

・・・

一年間の観劇納めに相応しい作品と最後に出会えて、なんだかとてもほっこり。
どことなく手作り感が残る作風も、それも含めて愛おしく思えた、2014年46作品目の観劇でした。

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『さらだやん 音の葉 Clover Vol.4』

2014.12.27(Sat.) 13:30~15:10
原宿ストロボカフェ

というわけで行ってきました初さらだやん。
さらださん(岡村さやかさん)、やんさん(池谷祐子さん)お2人のユニット。
今回が4回目のライブだそうです。

さらださんは拝見するのは今年7回目ですが、よく考えると池谷さんは2桁乗ってました(笑)←サイゴンとM!

12月は凄まじい忙しさで、このライブも日程が発表された時点で「これは無理っ(泣)」と諦めていましたが、前日26日の夜10時過ぎに先方のマネジャーと業務調整をした結果、「土曜日はこの確認が他の人ができるんであれば、自分は電話入れるだけで済む」ということまで合意でき、この日は当日飛び込みでお邪魔することに。
(今見たら、さらださんがblogで当日券若干ありと書かれていますね)


セットリストです。

●Act1
1.ありのままで/アナと雪の女王
2.星から降る金/モーツァルト!
3.闇が広がる/エリザベート
4.ハナミズキ/一青窈
5.ららら/大黒摩希
  ~夜空のムコウ/SMAP
  ~ららら/大黒摩希
6.時には昔の話をしようか/加藤登紀子/紅の豚(ED)
7.Le Jazz Hot/ビクター・ビクトリア

●Act2
8.-
9.Sing/カーペンターズ
10.The Sound Of Silence/サイモン&ガーファンクル
11.Scarborough Fair/サイモン&ガーファンクル
12.Mrs. Robinson/サイモン&ガーファンクル
13.GIMME GIMME GIMME/ABBA
14.Girls Of The Night/ジキル&ハイド
15.-(Glowing X'mas)
16.おかえり/絢香

●Encore
17.For Good/Wicked

・・・M8とM15は主催者発表をお待ち下さい(爆)

さてさて。

第1部はミュージカルセレクション&POPSセレクションで、すべての曲がお2人のデュエット。
今回はAct1・Act2ともにソロ曲がなく、すべてがデュエット。

そのため、M1もデュエットに(笑)
「ミュージカル女優ならこれを歌わなかった人はいないでしょう」というMCに会場から笑いが。
お2人で歌ったからということもあるのでしょうが、ずいぶん余裕のある歌いぶり。
2人がそれぞれ時に高音(主に高音はさらださん)、低音で行ったり来たりするのですが、それがとても自然で心地好い。この曲、ソロで歌うとどうしても力まざるを得ない曲に思えるのでお2人で聞けたのは良かったなぁ。

M2もデュエットに(笑)
「あこがれの精?」をさらださんが呟いた時に自分の中のナンネールセンサーが働き(笑)
さらださんがナンネ継いでくれれば良かったのにな・・・

M3は女性2人での闇広。当然、さらださんがルドルフ、やんさんがトートです。
さらださんはトークからしてほわほわな雰囲気の方ですけど、迫力系歌う時のどや顔がツボになりつつあります(爆)

そんなMCの話。この日はさらださん全力トークで突っ走りますが、M4入る前にやんさんが「ららら」と言った瞬間に光速のツッコミ「それ違う」(笑)byさらださん

・・・あまりに光速ツッコミで客席からも笑いが起こり、やんさん苦笑いしつつ「飛んじゃってた-」とexcuse。

全般的に前のめりMCで、危ないところは「言ってから」、自分で『言わなきゃいいんですよね』と自己ツッコミするさらださん最強。やんさんもかなり食らってましたが、max食らってたのはシンセサイザーの土井さん。アンコールで

(M16「おかえり」終了~捌ける)

やんさん「『ただいま』-」
さらださん「『ただいま』って言いたかったんだよね(とやんさんに向けて)。さっき練習しまくってたもん(笑)
      そうしたら土井さんが・・・」
土井さん「ちょっとやめてくださいよー(全力)」

・・・土井さんが即座に突っ込んだおかげで、さらださんの暴走がかなり聞こえなくなってました(笑)
土井さん、ちょいとまずい発言だった模様(爆)

M4、さらださんもご友人の結婚式で歌ったことのある曲だそうですが、2人の優しいハーモニーにとっても合います。

M5は編曲がやんさん。「こういう風にって言うのは私で、やんさんがすごく素敵にまとめてくれるんですよ」というさらださんの発言にやんさんどや顔(笑)。
全般的にさらださんが天然だけど言いたいこと全部言ってやんさんが上手いこと消化している感じ。その2人の関係性がなんか無理ない感じで、4回も続くことはあるペアなんだなぁと。お互いがリラックスできて、他の人と組んだときでは出せない色を出して、それでいて2人いるからやれることも広がるし。

演奏はシンセサイザーの土井さんとピアノの酒井さん。お2人とも演奏が素敵で、特にM3の闇広を土井さんのシンセサイザーが怪しく空気を醸し出して、静かに入っていく酒井さんのピアノが怖さを感じさせて、あの入りは好きでした。
(エリザ見たことないのにライブでエリザ聞く経験値だけは上がっていく私)

Act2はさらださんの「スキップス」でもおなじみ、”さらださんの嗜好で歌いたい曲歌うコーナー”なので曲目はご本人にお任せさせていただいて(笑)。

洋楽の懐かしバージョンは客席の一部から「おおおっ」と声が上がっているほどに通な選曲。何というか、気持ちが落ち着くハーモニーに、ぴったりはまる懐かしの洋楽。Act1と趣向が違って、これも中々良いです。

M14は日本版には存在しないオリジナル版のデュエットということで、娼婦仲間(ルーシーと娼婦)のデュエット。
なるほどワイルドホーンだなぁと思いつつ、確かにこの曲本編には入れにくいか・・・

ライブ中に「今回アンコールがあるか分かりませんけど、いや、促しているんじゃないですよ」のさらださんMCもありましたが、無事にアンコールとなった曲はM16の緑&白デュエット。

緑(エルファバ)がさらださん、白(グリンダ)がやんさん。(ちなみに衣装はAct1は2人とも白のドレス、Act2はさらださんが赤系のワンピース、やんさんが青主体のドレス)

かつては「大嫌い!」と言い合っていた役柄とは考えられない、仲良し親友モードな「For Good」、お2人そのまんまで至福の時でした。

・・・

さらださんお1人のライブ(スキップス)のときにも感じましたが、とりまく空気に「棘」というものが欠片もないのが凄いなといつも思います。個人的には色々なことに追われて、色々なことに追い詰められた1ヶ月だっただけに、今月のライブ納めを「さらだやん」で終えられたことが何よりの宝物でした。
ぜひ、来年も拝見したいです。

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『東京會舘クリスマス・ディナーショー』

2014.12.23(Tue.) 17:00~20:15
東京會舘9階 ローズルーム

先月の池袋『Musical Party』のメンバー4人、岡幸二郎さん、笹本玲奈さん、木村花代さん、原田優一さんメインのクリスマス・ディナーショー、行ってきました。

今年末限りで建て替えのため一時休館となる東京會舘(大手町と丸の内は、工事時期が重ならないよう一棟ずつ建て替え工事をしており、次が東京會舘の番になります)、そのエンディングシリーズ(←勝手にカテゴライズ)の1つ。

翌日(12月24日)が鳳蘭さん、その翌日(12月25日)は香寿たつきさん。
ちなみにこの4名、「鳳蘭さんディナーショー前夜祭」というLINEのグループを作っているそうです(笑)←岡さん談

1部がディナー(90分)、その後休憩10分を挟み、90分がショーですが、ディナーの最初10分間もショーで、メンバー4人+コーラス4人(男性2名、女性2名)がそれぞれ1人ずつペアになり、各客席に記念カードを配っていくという趣向。後ろに流れるはクリスマスソングです。

客席が暖まった後、そのままディナーに突入。後のMCで岡さん「ヒレ肉美味しかったですか」とか「フォアグラですよ」とか言ってましたが、皆さまちゃんと食べられたんですよね(笑)。ほら食べ物の何とやらは何とか言うじゃないですか・・・(笑)

個人的には”生まれてはじめて♪”なディナーショー参加だったので実は緊張していたんですが、お知り合いもちらほらいらっしゃったのでほっと一安心で臨めました。意外に白ワインに酔いまくる自分に困惑して水いっぱい飲みましたが(爆)

さて、セットリスト参ります。

<第1部/ディナー>
1.X'masメドレー
(O'Holly Night(全員)ほか)

<第2部/ショー>
2.I'll cover You/RENT(岡・原田)
3.I got Rhythm/Crazy for you(笹本)
4.Ave Maria(木村)
5.The music of the night/オペラ座の怪人(岡・木村)
6.One Song Glory/RENT(原田)
7.そして今は(岡)
8.Disneyメドレー(全員)
8-1.ベラノッテ/わんわん物語
8-2.いつか王子様が/白雪姫
 8-3.いつか夢で/眠れる森の美女
 8-4.これが恋かしら/シンデレラ
9.その後のキムとクリス(笹本・原田)
 (→別れても好きな人)
10.花は咲く(木村)
11.いつか(原田)
12.A Voice in my Heart[心の声]/マリー・アントワネット(笹本)
13.Gethesemane/ジーザス・クライスト・スーパースター(岡)
14.X'mas song(全員)

・・・何といっても「心の声」が聞けたことが本当に嬉しい。

記憶をたぐれば、10周年記念コンサート「Jewel」(2008年12月)、その後のNHK「スタジオパークからこんにちは」(2009年3月)で披露されて以来だから実に6年近くぶり。

「100万のキャンドル」と違って、コーラスがきちんといないと間が抜けてしまう(というかそもそも成立しない)だけに、BWMLでも歌われなかっただけに、懐かしくて。先日の「U・TA・I・MA・SHOW」でのルドルフも感動でしたが、まさかまた聞けるとは・・・と感慨深いです。

この曲を筆頭に、この日の玲奈ちゃんは格好いい系が多かった印象。「I got Rhythm」もダンス込みですから映えますしね。某劇団のヒロイン系の曲は結構どれも合いますよね。

翻って花代さんは可愛い系の王道を突っ走っている感じで、岡さんにも突っ込まれてましたが、何とティアラ付きという気合いの入り方(^^)。とってもチャーミングでお似合いでした。花代さんは「花は咲く」が良かったな-。あまり客席いじりがなかったDSだったけど、花代さんは一人頑張っていましたね。

玲奈ちゃんは可愛い系を担当することが多いけど、花代さんと一緒だと可愛い系を花代さんにお願いできるので、格好いい系を玲奈ちゃんが担当できて、その方がありがたかったり。玲奈ちゃんはポップに弾けたり、バズーカで突っ走ったりの方が魅力が溢れる感じで自分は好き。

岡さんのMCも絶好調でしたが、白眉は中盤、M9の前。
「我々は10月まで『ミス・サイゴン』で一緒に出ていまして。このメンバーで遠藤さんだけ違うんですが。でも遠藤さん、ヘリコプターで出てたでしょ?(笑)ホーチミン像で出てたよね?(笑)

「で、そこでの2人が、もうこっちはずっとデュエット聞いてるわけですけど、『歌わせろ』とうるさくて(笑)・・・ですのでデュエットで歌っていただきます。」

・・・その直前に玲奈ちゃんがピアノのyukaさんと話し込んでたから、なんか変だなとは思ったんですが、まさかの

『別れても好きな人』(別題:その後のキムとクリス)

です(笑)

客席大ウケ。

何しろ「別れた人に会った、別れた日比谷で会った」で始まるんですから(笑)

・・・さすがにその後は普通の歌詞に戻っていて、「傘もささずにサイゴン、思い出語ってバンコク・・・」とかにはならなかったわけですが(爆)、上目遣いに優一クリスを上目遣いに見上げる玲奈キムが艶っぽくて流石です(爆)

ここだけ局地的に「U・TA・I・MA・SHOW Ⅲ」になっておりました(爆)

・・・

MCでは岡さん大活躍でしたが、クリスマス・ディナーショーということで、話は「クリスマスの思い出」に。
みんなに無茶振りした揚げ句、最後に自分は言わないで済ませる岡さん流石です(笑)

株を上げる人、株を暴落させる人、フラットな人、さまざまでありましたが(爆)、MCで一番光っていたのは何と言っても玲奈ちゃん。

玲奈ちゃん「幼いときクリスマスの時に、父と母にお花をあげてたんですよ」
岡さん「おぉ、いい話ですね」
玲奈ちゃん「100円玉持って花屋さんに行って、花を買って、あげてたんですよ。でも後で知ったんですけど、それ、実は『菊』だったんですよ」(会場内笑)
一同「(笑)」
玲奈ちゃん「なんでと思いますよね」
岡さん「『お父さんお母さんにあげたいんです』って言ったのを勘違いされちゃったんじゃない?」
玲奈ちゃん「そうか!(納得顔)」
岡さん「それにしても玲奈、いいネタ持ってるじゃないですか~」

MCで岡さんに褒められる日が来るとは!(爆)

・・・その先の岡さんのコメントは公序良俗上、控えさせていただきます(爆)
何しろお母さま客席にいらしたそうなので。

あと原田君の「いつか」とても良かったです。
来年1月にリリースされるオリジナルアルバムに納められるオリジナル曲だそうで、この日の音楽監督・yukaさんが作詞作曲されているとのことで、この曲1曲だけのためにアルバム買ってもいいかもというぐらい素敵な曲です。

同じメンバーの池袋に比べて、演奏ももちろん良いし、バランスもぐんと良くなっている感じ。やっぱり自分たちで作っている感じ(岡さんいわく「愉快な仲間たち」)がプラスになっていて、それでいてディナーショーのクオリティーもちゃんと作れているように思えて、とっても素敵なディナーショー初めになりました。

お食事もさすがの美味しさでしたし、満足度の高い休日が過ごせて何よりでした。

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『くるくると死と嫉妬』(2)

2014.12.11(Thu.) 18:00~20:25
東池袋・あうるすぽっと D列10番台(センターブロック)

見る度に発見があり、見る度に混乱する作品。
12月でなければもっとリピートしたかったところでしたが、2回が限界。
あとは来年春発売予定のDVDにて補完することにします。

この作品の上で大きな位置を占めるのが築山万有美さんが演じる「女」役。
物語の核の一つにもなっている恋人関係、友哉(丸尾丸一郎さん)と春香(新垣里沙さん)に「不老不死の薬」を渡す女性ですが、実は彼女自身も「不老不死の薬」を飲んだことでこの世に存在しているんですね。

この世、というのは若干表現が微妙ですが、恐らくこの女性がずっと生き続け、沢山の人たちの人間関係(基本的に全部ペアになっている)の運命を俯瞰したり、時には「プレゼント」なるものにて、ある意味介入をしていく。

ラスト近くでこの女性は「10月20日」という日付にこだわり、1年、2年・・・62年・・・とどんどん時の時計を進めていきます。映像的に見せるならあたかも時が高速回転しているかのように。「10月20日」ということに対して何も言及されていませんでしたが、恐らくは女性にとって大事な人の日、想像するに夫の命日なのではないかなと。

この女性の渡す「プレゼント」はある人間関係を破綻に追い込んでいくわけですが、「プレゼントはそれを受け取る側の心の持ち方次第」と言わんばかりの冷酷さは、見ていて背筋が寒くなります。

この女性にしてみれば「永遠の愛」と友哉と春香の関係だったり、「救える命なら救った方がいい」と臆面もなく言える希歩(吉川友さん)の存在は、青臭い以外の何物でもないのでしょう。

この女性と他の登場人物の違いって、「死ねること」なんですよね。

1回見たときに腑に落ちなかったのは、何でこのタイトルでこの女性なんだろう、という思いだったのですが、この女性は死ねないわけで、つまりこの女性は他の登場人物が「死ねることに嫉妬」しているんじゃないかと

この女性の前で繰り広げられる沢山の人たちの出現、そして退場。
そこに与える「プレゼント」は、登場人物たちを試しているようにしか見えなくて。
欲しいものを与えても、恐らく使いこなせず、その存在故に苦しむことを予測しているかのような立ち位置は、登場人物に対する嫉妬ゆえの、試練のように見えてきます。

恐らくは無数の生と死を見てきて、目の前の登場人物たちに感情も持てなくなった女性。
が、希歩から「プレゼント」に対して「ありがとう」と言われたときの女性の動揺が、とても印象的でした。

自分にとって目の前の登場人物は、ただのピースでしか無く、プレゼントは悪意も含めた”試す”要素でしかない。当然、それに対して感謝されたことなどついぞない。むしろ嫌われて然るべき。なのに希歩からお礼を言われる。意味が分からない。「希歩」という名前も印象的ですよね。『希』望をもって『歩』くという意味でしょうし。

前後して友哉と春香から受け取った言葉も、女性の心を少なからず動かしたのかと思うし。
「人を”試す”」というこの女性の中での感情の輪廻(「くるくる」)に対して、友哉と、友哉を取り巻く2人の女性(春香、希歩)が与えた影響は、負のスパイラルからの脱却であったのかと。

・・・

この作品の舞台の大部分である「病院」、今回はカンパニーの構成員の分布として、病院側がとても若く、患者さんも若く、取り巻く家族が比較的年輩というバランス。

薮田医師(中村龍介さん)も馬場婦長(青山郁代さん)も若手のやり手という位置付けで、物語の動きをスピーディーに見せてくれます。お2人は同い年(学年は中村さんの方が1年上)ということで、2人のバランスがとても良かったです。

夜中騒ぎまくっているところで馬場婦長が介入したとき、初日以上にものすごく薮田医師が馬場婦長の頭を鷲掴みにしてぐわんぐわん振り回した後、何と上手側まで馬場婦長を吹っ飛ばした(笑)。その後の馬場婦長の怒りたるや・・・「ぼんっ!」と音が響くほど一度目蹴り上げた後、二度目に至っては何と回転を付けて身体を回して蹴り上げ、馬場婦長は勢い余ってさらに半回転してました(笑)

2人の関係はビジネスライク以上のことはないわけですが、薮田医師に関して言えば、職務の緊張感を冗談で隠しているのかなと。本当は「闘魂注入」の直前ぐらいにいつもびくびくしているんじゃないかと。
「運ばれてくるうち8人は自分が何もしなくても助かる、5人は自分が何をしても助からない。無力感を感じる」という言葉は掛け値なしの本音かと。

病棟を預かる馬場婦長も新任研修医の希歩に対して機関銃のような病棟説明を加え、「婦長」という職務に対して必死でこなそうとしている。そんな婦長にとって希歩が「自分の判断で急患を受け入れた」などというのは厄介ごとを増やしたこと以外の何物でもなく、でもそうなってしまったからには自分の立場で全力を尽くそうとするわけで、格好いいなと。

希歩のように感情のまま突き進むのは、婦長にとってみれば困ったものではあるけれども、でも実は、婦長も感情を持っていない訳じゃない。希歩から「兄のお見舞いに行きたい」(兄は同病棟に入院していて植物状態)と言われたときに「1分だけ」といいながら許しているところはぐっときました。

薮田医師と馬場婦長の組合せで印象的だったシーンが二つ。

一つは、薮田医師が「不幸な巡り合わせで肝臓を失ってしまった患者さんの」と言ったときの馬場婦長の即突っ込みが、あぁ、中の人の大阪人ぽいなと(笑)←医療ミスで誤って肝臓も摘出してしまった

もう一つは、臓器移植を承認してくれた患者の奥さんへの「自分が言える立場ではないですが、立派なことと思います」という薮田医師の言葉。「自分が言える立場ではない」には2つの意味を感じて。一つは「自分の医療ミスだから」という点ですが、もう一点、「医師として感情を出してはならない」という点があったんじゃないかと思うんです。

この言葉が薮田医師から出た時に、馬場婦長の表情が変わったんですね。「普段は感情を出せない医師なのに、一歩踏み出している」ことへの感動を感じて、だからこその、怯む薮田医師への、心からの闘魂注入かと思うと、「自分が変われば相手が変わる、相手が変われば自分も変わる」という、感情の輪廻(「くるくる」)なのかなと思わされて、印象的でした。

・・・

心に残る言葉は沢山あったけれど、「遠くの人にやさしい人は、本当にやさしい人です」が一番印象的かな。

「いい人だから助ける、悪い人だから助けないなんて面倒臭いじゃん」と語った友哉、
「誰のお墓か分からないけど、誰かの思いは自分につながっている」と語った春香は、
「遠くの人にやさしい」ということにおいて似たもの同士の素敵なカップルだったと思う。
そしてだからこそ「友哉の意思(人の役に立ちたい)」を結果的に叶えることが出来た希歩は自分の人生を一歩先に進められたと思うし、そうでこそいがみ合っていた希実子(友哉の妻)からも煎餅を分けてもらえるという”認められ”方をしたのかなと。

人が人を思えば、人と人とはもっと繋がれるというメッセージを感じる素敵な作品、次はDVDで拝見できるのを心待ちにしています。

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『春のめざめ』

2014.12.6(Sat.) 16:00~18:20
天王洲銀河劇場 1階I列1桁番台(下手側)

帝劇でM!(貸切公演=挨拶付き)を観劇後大急ぎで飛び出し、フォロワーさんお2人とダッシュで天王洲銀河劇場へ向かいます。
この作品と次の週の朗読劇『僕とあいつの関ヶ原』は大量に特典が出ていて、会場の特典引換所を覗いたら、「特典一覧表」というA4のとても見やすい表がありました。あれ、HPに出せばよかったのに(爆)。

当初は7日昼のみを予定していましたが、トークショー付のこの回を追加し、そして3回コンプリートでのポスター企画に急遽玲奈ちゃんが追加となったため、もうせっかくだからと全日程見ることにしました(笑)。

とにかく時間が15分しかないので、この回のチケット引換→3回コンプリートの申し出→写真撮影希望用紙記入→パンフレット購入・・・とやっていたら、さすがにキャスト企画カクテルは飲む時間はありませんでした。(もともと間に合うはずがないと思っていましたが。)

この中で一番のネックは3回コンプリートの申し出が初日に限ることですね。7日の公演を当日引換で追加しようとしても、6日時点で揃っていなければならないので無理。ホリプロオンラインでのチケット発売が全日程、5日の夜で終了してしまったので、7日夜の回を入手するのに大慌てしました。

・・・

ミュージカルとしては某劇団さんで上演されたこともありますが、未見でかつ原作も見たこともなかったので、この日が完全な初見。あらすじだけ読んでの観劇になります。

朗読劇と銘打っていますが、舞台上に並べられた椅子(ちなみに椅子上には数字が振られていました)が登場人物分配置されています。白い椅子が舞台に映え、なんだか不思議な威圧感を感じます。「ジャンヌ」の時の椅子は黒でしたが、白も別の意味でかなり圧迫感があります。

舞台となった19世紀ドイツ、大人たちから若者たち(14歳)への性への抑圧を描いた物語だけに、椅子を白にしたのはその”椅子に着くことがそもそも抑圧の一つの要素”を感じます。

キャストの皆さんの定位置はなく、各シーン毎に場所が変わります。また、出演者9名(男性6名・女性3名)で18役(男性役11役・女性7役)を演じるため、シーン毎に役がいったりきたり。
男性キャストが女性を演じたり、女性キャストが男性を演じることもあります。

舞台となる学園で優等生・メルヒオールを演じる相葉裕樹さん、真面目な同級生・モーリッツを演じる中島歩さん、ベルクマン先生を演じる櫻井章喜さんの3名のみが単一役、それ以外の6名は2役~3役を演じます。

「ドイツ帝国の未来を作る優秀な学生を育てる」との校是の下、集った若者たち(14歳)は、その年齢故に”思春期”特有のことに悩むことになります。いわゆる「不安定な感情」の時期で、知識欲が旺盛。そして性に対する知識を持つ者が精神的に優位に立つ年代。
メルヒオールの二面性、優等生の顔と、性に対する知識を持つという2点が、この閉鎖された抑圧された空間をさらに歪んだものにしていきます。

この物語において”圧力”は2方向にあって、大人から学生への圧力(抑圧)が1つ。そして強い者が普通の者を虐げる圧力が1つ。

抑圧された圧力は、臨界点を超えると制御不能な破壊力を持つわけで、それがメルヒオールに対するヴェントラ(玲奈ちゃんが演じる女性の方の役)の行動だったり、マルタ(横田美紀さん)に対するモーリッツの行動、それに対するメルヒオールの心理的圧力があり、それを受けてのモーリッツの行動が・・・

「優秀な学生」であるためには、不要な知識は害である、と言われ続ける若者たち。

”支配する側にとって”不要な知識を持たさず、若者たちは知識欲だけが高まった結果、産み出される、想像も付かない結果。
純粋培養された若者たちが行き着くのは、まるでふくらみ続けた風船に対して、ただの一瞬針を刺したかのように急激な変化で。

支配しようとする側、支配されまいとする側の戦いのようにも見えて、「大人」と「若者」だけでない対決性が見えてくるようでもありました。

ヴェントラが口ずさむ歌声は、純粋故に行き着いてしまった、行き止まりで発せされた静かな叫びに聞こえて、とても印象的でした。前半、あれほど利発だったヴェントラが、あぁなってしまったことへの戦慄を感じざるを得ませんでした。

ちなみに玲奈ちゃん、今回は14歳の役ですが、今年玲奈ちゃんが演じた役って全部10代ということに気づきました(メグ・ジリーをクリスティーヌと同年代と解釈するなら16歳前後。でキムは17歳~19歳)。わー。


全体的には前半がちょっと長すぎて間延びした印象。
後半、一気に物語が進行して、あれよあれよという間に結末へ。
最後、残された人たちが、救われたのか救われなかったのか分かりにくかったのを、次回見るときは見極めてみたいと思います。


終演後はトークショー。金沢さん、櫻井さん以外が登壇してのトークショーですが、演出の高橋正徳さんが進行しつつ、後半は武田航平さんのトーク&突っ込みスキルが炸裂していました。
マイクが人数分ないのに、なぜか玲奈ちゃんに男性陣両側からマイクが差し出されて、(笑)という一幕も。
その後、武田さん、玲奈ちゃんに挟まれた木戸さんに両側からマイク差し出す2人、(笑)という一幕も。

トークショーは起伏に富んでいた感じではなかったので、事前にアンケートで質問募集した方が良かった気がします。

(この作品中の)男性のうちタイプが誰か聞かれた玲奈ちゃん、ずーっっと考えた揚げ句に「いないですね(笑)」
「あえて言うなら」と言った途端に「あえて言うぐらいなら言わなくていいよ」って突っ込みが入って噴きました(爆)
その通りすぎます(笑)


この日誕生日(20歳!)を迎えた栗原類くんのお誕生日をみんなでお祝い。作品へのコメントとか、一番栗原君がしっかりしていたのはどういうことだろう(笑)。その後、キャストとの撮影会に突入します。

開演前に希望者がニックネームと席番を紙で投函しておく方式で、自分もぎりぎりのタイミングで入れたのですが、なんと、

呼ばれました(祝)

そうなったらいいなぁ、という気持ち込みでいつもより良い物着ていったのですが、念が通じまして(笑)

10名×2組での撮影。1列目にキャストの皆さん(着席)、2列目にお客さんというわけで2列目で写真に写って参りました。トークショー中になぜだかキャスト皆さんのツボに入ってしまった「オデュッセイヤー!」がかけ声になっていて舞台上から噴き出しました(笑)。
貴重な体験をさせていただきました。追加した回で、まさかこんなことが起こるとは、びっくりでした。

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『くるくると死と嫉妬』(2)

2014.12.3(Wed.) 19:00~21:20
東池袋・あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)
C列10番台(センターブロック)

稽古場見学に参加させていただいてから早半月。この日が初日公演です。
様々な人間模様が入れ替わるこの作品、稽古場で見た場面がなるほどこう繋がるのか!と感動することしきり。

展開が早く、伏線があちらこちらに張り巡らされているので、かなり集中してさえ、どことどこがどう繋がるのか見失いかけます。
それだけに、「すぐにすべてを理解できない」ことが観る側の想像力をかき立てさせる作品に思えます。

この作品は初日にしてネタバレなしに楽しさを語れないのですが、ラストネタバレ回避といういつもの手法で語ります。
真っさらでご覧になりたい方は、いつものごとく回れ右でお願いします。





よろしいですね?

では。

舞台で拝見したことがあるメンバーは、丸尾丸一郎さん、青山郁代さん、吉川友さんの3人だけ。それ以外の皆さまは完全初見です。

パンフレットにはネタバレゼロで、blogが文字情報中心の場というのを悲しく思うぐらい、人物関係図が書きたくなります(笑)←手書きでは書きました(爆)

登場人物の中の核になるのが雨宮兄妹。

丸尾丸一郎さん演じる友哉が兄、吉川友さん演じる希歩が妹。

そして彼女は病院に新人研修医として働いており、その病院の先輩医師が中村龍介さん演じる薮田医師。
婦長が青山郁代さん演じる馬場さん。薮田医師と馬場婦長の掛け合いのテンポの良さは必見です。この日二度目ですが、「二の腕」ネタには今回も噴き出しました(笑)
事務担当の男性で徳城慶太さん演じる田丸さん。看護師3人は石原あつ美さん、木本夕貴さん、木川るみさんが演じています。

そんな中起きる交通事故で運ばれてくる重症患者。患者の父親と名乗る人物がやってきて、病院としては急患患者のこれ以上の受け入れを拒絶する中、希歩がその患者を受け入れてしまう。憮然とする馬場婦長、飄々としつつも明らかにやる気なさげな薮田医師。

その薮田医師が引き起こしたとある出来事は、この患者を中心に病院を混乱の渦に巻き込んでいく・・・

といった感じの導入部。

この作品の舞台の大部分を占める”病院”という空間というのは、凄く特殊な空間で、希歩の青臭い正論なんて、まずどれほどの意味も持たないのですね。薮田医師がいみじくも言っているように、「ここに運ばれてきた人の何割かはほっといても助かるし、残りの何割かは自分が助ける術も持たない」というのはあながち絵空事でも何でもないんですね。

助けようと思うけれど、助けられると信じすぎることは身が持たない、と聞いたことがある空間ですが、それゆえに薮田医師や馬場婦長のような”割り切ったポジション”の方がかなりにリアルに近い印象があります。

そしてこのとき、兄の友哉はこの病院に運び込まれていた。消防士である兄は人を助けようとして火の中に飛び込み、半植物状態にあった。その時助けた人は、ストーカーで殺人犯だったという・・・

青臭すぎるように見える希歩の行動。夫が植物状態にある奥さんに対して、臓器移植を申し出る無神経。しかも提供先はその患者をこんな目にあわせた暴走犯だという。奥さんが承諾できようはずもないわけです。

それでも希歩は頭を下げ続ける。そこには元気な頃の兄の面影があるわけなんですよね。

『いい人だから助ける、悪い人なら助けない、そんなの面倒臭いじゃん』

”面倒臭い”は兄の照れ隠しではあるのだろうけれども、「助けられる命なら助かった方が良い」という希歩の思いは、最初はとっても綺麗事に思えたけど、その根底に「兄ならこうする」という思いがあることが見えてからは、何だかとっても希歩がいじらしく見えたりして。兄と見合い結婚した女性に対して『私に嫉妬しても無駄』と言い放つ希歩にとっては、兄にとっての一番が自分でない哀しさも十分分かっていて。

というのも、兄の思いはもう妹にも妻に向かっているわけでもない。
新垣里沙さん演じる春香との関係の方が大事なんですよね。
印象深いのは春香だけ名字が無くて名前だけ。兄とこの彼女との関係が一回では理解できませんでしたが、昏睡状態にある兄が、現世から夢の世界に幽体離脱しているのではと理解しています。

その”夢”の世界の番人であるかのように存在するのが築山万有美さん演じる「女」。

この女性の動きで、物語の一部が現世と夢とを行き来するのが興味深いです。

現実世界では女性をめった刺しにした男性、その男性は家に火を放ち、消防士として火を消し止めようとした兄は煙に焼かれ昏睡状態にある。

兄の意思を自らの意思で継いで、その「女」に対して懇願する妹。その思いの強さは「女」の心を少しだけ動かし、夢の中では殺人は起こらず、友哉と春香は元の愛し合う関係に戻っていく・・・

・・・

この物語の特徴は、「くるくる」という言葉が表現されているのか、始まりがどこ、終わりがどこといったはっきりした区切りがないことですね。
”すべての物事はつながっている”、そのつながりは”思い”によって作られているのだと感じさせられます。

「死」という極限に直面した人間を通して、「愛」という思いに対する素直な気持ちが生まれる・・・そんな空気を感じさせてくれます。

・・・

登場人物についても少し。

丸尾丸一郎さん。『リンダリンダ』以来2度目ですが、飄々とした感じがこの作品をとっても軽く見せています。何も考えていないようで、実際に何も考えていないと思われる役ですが(笑)、それでも彼のハートは明らかにこの作品の語ろうとしているものの明確な1ピースだと思います。今回も思うけど、何であんなに軽々と存在できるんだろう。

新垣里沙さん。可憐な存在感が素敵です。可愛いだけでなく、存在の確からしさがとても印象的。友哉との後半のシーンは本当にじーんときます。この日は突然のトークショーで司会も務めていましたが、さすがはグループのリーダー経験者、実に慣れた進行ぶりで流石でした。

吉川友さん。『屋根の上のヴァイオリン弾き』以来2度目ですが、その時感じた末っ子感(あの時は三女でした。ちーちゃんの妹)からはずいぶんお姉さんになった感じでしたが、今回、新人研修医という存在にぴったり嵌っていました。正義感の強さがとっても眩しい。あの兄ゆえにこの妹、という部分がもっとはっきり感じられたらいいなぁ。

青山郁代さん。貫禄の馬場婦長を演じています。もう何というか、やりたい放題(笑)。笛吹きも上達され(爆)いざという時の最終兵器感が半端ないです。アリアが短いのは勿体ないけどあのシーンだとあの長さがちょうどなんでしょうね。

急患患者の受け入れを拒みながら、臓器移植の承諾が得られた後の動きの素早さはさすが婦長。患者を救いたくないと思っているわけじゃ決してなくて。救えないのが分かっている時に手を差し伸べるぐらいならば、涙を飲んで次の患者に対してベストを尽くすべきというポジションが、婦長の責任感として痛いほど伝わってきました。

婦長としてはわずかながら押しに迷いがあるように見えたので、もっと自分の意思が強固であっていいんじゃないかなと思ったりしました。何にせよ今までにない役、新鮮で面白いです。
薮田医師役の中村龍介さんとの同級生コンビもナイステンポでした。ラストの2人のシーンはある意味衝撃的。

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1回見ると分からなかったところが知りたくなる、私の場合は稽古場見学含めれば2回なのでようやくアウトラインが見えた程度。次は千秋楽(11日ソワレ)までお預けですが、どれだけ深い理解ができるようになるのか楽しみです。なお、DVDが発売されます(税込み5,400円・送料込み6,000円。12月9日ソワレで収録)。

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『ファースト・デート』(2)

2014.11.29(Sat.) 18:00~19:40
シアタークリエ 20列23番(上手側)

2014.12.1(Mon.) 19:00~20:40
シアタークリエ 1列4番(下手側端)

全体を見た土曜日ソワレ、最前列の絶景な月曜日ソワレ。
結果的に両極端な観劇になったこの2回。短期間公演の中、無事3回見ることが出来ました。
女子会トークショーを見逃したのは残念でしたが。

この作品、見れば見るほど味があるというか色んなことを考えさせてくれます。
興味深かったことをつれづれと。

●あの電話は誰の差し金?
アーロンとケイシーのブラインドデートの中、ケイシーの電話が3回鳴ります。
お相手はケイシーの親友(という触れ込み)のレジー。
いつもケイシーがお気に召さないブラインドデートの相手から逃げるために使っているというのは想像がつくわけですが、果たしてあの電話はレジーの過剰介入なのか、ケイシーがレジーに頼んでいるのか、そこは分かりませんでした。

百戦錬磨のBDSなケイシーが、レジーをいいように使ってるんだろうな、って結論で終わっちゃいますけど(笑)
日に日になじんでいく古川レジーが面白すぎる。
月曜ソワレでは「緊急措置」2stで古川君がツボに嵌ってちゃんと歌えなくなってたら、聖子さまの肩が震えているのが見えました(笑)。ビバ最前列。

この電話のシーンのケイシーも印象的なんですよね。

1回目は電話のディスプレイを見てレジーだと分かって放置する。
2回目は電話を横目でちょっと見ただけで放置する。
3回目は電話には出ようともしないで放置する。

ケイシーがアーロンのことをどう思うようになったのかが一番わかるのがこの電話じゃないかと思うんです。
今まで逃げ出すことしか考えていなかったブラインドデートで、第一印象は最悪だった相手に、なぜだか惹かれかけてる。
まぁ、そんな考え方の違う2人がくっついてできた未来の息子があれだけパンクだった時点で、2人はそこまで合った人生は送っていないあたりを感じさせますが。

●ハプニング2題。
土曜日ソワレはハプニング祭りでした。

まずはM2「First Impression」前の2人の会話のやりとり。あっきー演じるアーロンが派手にビールを口から噴く場面。あろうことか首を左にも振ったせいで横の聖子さんケイシーを直撃。

「きゃぁぁぁーーー!」

というリアルな聖子さんの悲鳴を初めて聞けました(笑)。あまりに聖子さんはツボだったようで、机に俯せになって戻ってこない。笑ってるようにも怒ってるようにも見えたわけですが(笑)。あっきーのソロパートラスト近くになっても戻ってこなかったんですが、さすがは聖子さん、自分のソロパートは完璧にスタートされました。さすが歌で生きる姫。

もいっこ、その直前でネクタイ外したアーロン。そのネクタイは吹っ飛んでいって、下手側の未来さん&古川くんのテーブルの飲み物をなぎ倒し(笑)。あれどうやったらそこにネクタイがまっすぐ飛んでいくんだというぐらい、華麗な軌道をもってグラスの飲み物をことごとくこぼしていきました(笑)

●Google先生ほか
最強の出オチキャラ、Google先生ですが、あれを昆ちゃんにやらせたというのが山田さん大ヒット過ぎる(笑)
なにしろ冷静さでは完璧なはずのケイシーが唯一、Google先生にだけ平常心ではいられない。姉の突っ込みにだって、もちろんアーロンだって手玉に取る。そりゃ元彼とかにはメロメロ(←死語)だけど。

昆ちゃんが聖子さんを翻弄するってだけで面白すぎるわけですが、ふと考えるとここの擬人化の特にGoogleが特筆して面白いのは、「Google」というもの自体は感情を持たない物体(サーバの集合体)なわけです。
無機質なはずの存在が、実は人間の未来も左右するほどの危険な存在である(過去は消せない)と。
そしてそんな権力物体が”意思を持たないはずはない”という考え方を組み合わせて擬人化すると、あらあらまぁまぁ凶暴すぎること(笑)

昆ちゃんは今回”小悪魔”ということで出番初っぱなからすっ飛ばしていますし、アリソンはもうとんでもない小悪魔ですが、実はGoogleを「悪意ちょい乗せ」で演じているのがサタン級の大悪魔だと思います(笑)。

●ローレンとケイシーの関係
この物語で結構重いのがこの2人の姉妹関係。
”完璧な姉”と称し、若いうちから(人間が)できた相手と結婚している姉。

妹にとって、完璧な姉はプレッシャーでしかないわけですよね。
同じ家族環境で過ごしながら姉はしっかりと人生を築いている。

ケイシーの心の欠落って、親の離婚・再婚が大きく関わっているはずで。
あそこまで派手でいる外見の裏には、満たされない思いや、自分から周囲を遠ざけたい願望があるわけで。
深く付き合おうとすると自分から壊す。
自分の内面を除かれることへの恐怖から逃れられないケイシー。

スピリチュアルな方面に才能を持ち、実は聞き上手な彼女のバックボーンは、恐らく父親から来ていて。
父親とは「意味のある会話をできていた」とケイシーは言っていたりします。
ところが、彼女の素性に大きな位置を占めていた父親は、自分の産みの母親と別れ、新しい奥さんと一緒になり。
父親を信じていたであろうケイシーは、父親に捨てられた感情を、「自分の中の小さなケイシー」として持ち続けてきたのかなって。
「可哀想な実の母も」とケイシーが歌い上げたとき、実の母はケイシーにとって、父親に捨てられた同じ立場だったのかなと。それを「自分が可哀想」と思いたくないのがケイシーの強がりかなと。

「傷つかない」の曲を歌い上げる聖子さんの姿は本当に胸に迫ってきて、演じるとかいうものをあきらかに超越していて。

-「傷つかない」と強がることが自分を傷つけている-

ローレンはそんなケイシーを立ち直らせたくて、いつも面倒をみていたのですね。
でもあるとき気づくわけです。
「すぐやれ」と急かすことはケイシーを追い詰めていただけということに。

「いつかそうなれればいいね」とローレンがケイシーに言ったとき、ケイシーはほっとした表情を見せるんですよ。
急がなくていいんだ、姉のようにならなくていいんだ、姉を越えることが目標じゃなくて、自分で自分の道を見つけることを目標にすればいいんだ、と思えたとき、ケイシーは初めてほっとできたのかなって。

●一直線に並ぶとき
月曜ソワレの後半、アーロンが母の死をケイシーに告げるとき、未来さん演じるアーロンの母親が現れるのですが、自分の座っている席からは、奥からアーロンの母親(未来さん)、アーロン(あっきー)、ケイシー(聖子さん)が一直線で並んだんです。それはまるで星が並ぶように。

アーロンの母親は仕事ばかりでアーロンのことをずっとかまってやれなかった。その後悔がとてもある。

「(仕事に生きる、と)自分が選んだからこそやりきれない

という言葉は、アーロンにあてたように見えて、実はケイシーに一直線で刺さったんじゃないかと思えて。

ケイシーの気持ちのよりどころは、「自分の人生は自分で選ぶ。だから後悔しない」ってことだと思うのですが、アーロンの母はまったく逆を言っている。「自分で選んだからこそやりきれない」、その言葉は、「自分の人生は自分で選ぶ。だから後悔しない」と”強がっていた”ケイシーの心を動かしたんじゃないかと。

ケイシーにとってアーロンは全然タイプじゃない。自分で積極的に選ぶタイプでは全然ない。でも自分が今までの人生を振り返ってみたときに、”自分が選ばないタイプを選ぶ”ことが、自分を楽に出来る一つの道じゃないかと思えたんじゃないかって。

前向きさに溢れたエンディングは、それでも「すべて成功する未来」までを保証しているわけじゃない
でも自分だけでしか作れない未来より、人と人と結びついて見る未来の方が、より広い世界を見せてくれる気がする。
そんなことを感じさせてくれる素敵な作品でした。

ちなみに本稿、あえてアーロンの役どころにあまり触れていないのは、身につまされるからです(爆)←あそこまでの経験はしてない

・・・いいのかそんな締めで(笑)

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