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『ミュージカル・ミーツ・シンフォニー』

2014.10.1(Wed.) 19:00~21:05
Bunkamuraオーチャードホール 1階R6列20番台(上手側)

略称「MMS」、半年振りの開催です。
オーチャードで見るのは初めて。

今回のメンバーは男性陣が石丸幹二さん、山崎育三郎さん。
女性陣が濱田めぐみさん、笹本玲奈さん。
海外ゲストはジョン-オーウェン=ジョーンズさん(以下、JOJと略させていただきます)の5名。

今日も終演しましたので、セットリスト載せても大丈夫ですね。

会場で販売されているプログラム(2,000円)の写真がとんでもなく素晴らしくて絶句。
日本人キャスト4人それぞれに「思い出に残った作品4つ」を挙げてもらい、その役の写真が載っていますが、その写真のセレクトがさすがプロ。
玲奈ちゃんは『ミス・サイゴン』(キム)、『ジャンヌ』(ジャンヌ・ダルク)、『ラブ・ネバー・ダイ』(メグ・ジリー)、『レ・ミゼラブル』(エポニーヌ)の4枚。

・・・

セットリストです。

第1部

1.オーバーチュア Waterloo/マンマ・ミーア!
2.ダンシング・クイーン/マンマミーア!(山崎・濱田・笹本)
3.Love Changes Everything/アスペクツ・オブ・ラブ(JOJ)
4.君の歌をもう一度/ラブ・ネバー・ダイ(石丸)
5.Come What May/ムーラン・ルージュ(笹本・JOJ)
6.イカレた帽子屋/アリス・イン・ワンダーランド(濱田)
7.Why God Why/ミス・サイゴン(山崎)
8.命をあげよう/ミス・サイゴン(笹本)
9.Anthem/チェス・ザ・ミュージカル(JOJ)
10.時が来た/ジキル&ハイド(石丸)
11.ブロードウェイの子守唄/42nd Street(石丸・濱田・山崎・笹本)

第2部
12.オーバーチュア オペラ座の怪人/オペラ座の怪人
13.Music of the Night/オペラ座の怪人(JOJ)
14.All I Ask of You/オペラ座の怪人(笹本・石丸)
15.A Whole New World/アラジン(山崎・濱田)
16.Let It Go/アナと雪の女王(笹本)
17.僕は怖い/ロミオ&ジュリエット(山崎)
18.Defying Gravity/ウィキッド(濱田)
19.Stars/レ・ミゼラブル(石丸)
20.Bring Him Home/レ・ミゼラブル(JOJ)
21.One Day More/レ・ミゼラブル(山崎・濱田・JOJ・石丸・笹本)


第1部は何といってもM3のJOJさんの「Love Changes Everything」が素晴らしかった!
今回初来日。何でしょう、この無限の説得力。英語詞が全部はわからなくても明らかに気持ちが伝わる歌声。
万雷の拍手が起きていたのにも納得です。

の後のM4、石丸さんの「君の歌をもう一度」はそのJOJさんの後で空気が難しかったはずなのに、さすがは石丸さん。
進行役の最後の砦として、そして大人の男性として、今回の石丸さんの立ち位置はとてもありがたかったです。

表面上カンペはないとはいえ、舞台上にあるモニターを棒読みしたいっくんに「読みましたね?」と突っ込む玲奈ちゃんがいたかと思えば、玲奈ちゃんは玲奈ちゃんで「石丸さんは年々素敵になられて」を噛みながら照れながら言うもんだから、笑いが起きる(爆)

そういえば、こんなくだりも。

 石丸さん「(JOJさんに)玲奈とはどうでした?」
 JOJさん「素晴らしい!(Briliant)。
   可愛いので家に持って帰りたい
 玲奈ちゃん「(照れまくり)」
 JOJさん「でも残念ながら私には妻がいます。彼女を泣かせるわけにはいかない

・・・さすがはジェントルマン。上手くまとめてくださいました。

そういえばJOJさん、玲奈ちゃんとのデュエット(M5)で玲奈ちゃんの手のひらにキスしてましたが、対抗心か、石丸さんも玲奈ちゃんのデュエット(M14)で手のひらにキスしてました(爆)。

サイゴンのM7はいっくん2日連続のWHW。なんだかいっくんお疲れ?前日に続いてちょっと切れが薄い気がしました。
でもM17は本領発揮。さすがロミオは演じやすそうで実は初見だったのですが、聞けてよかったです。

サイゴンのM8、キムソロは前日に聖子さん、この日が玲奈ちゃん。
myキムベスト2の2人を立て続けに聞く贅沢を堪能。
久しぶりに聖子キムを聞いた後に玲奈キムを聞くと、やっぱりこの2人が揃うと玲奈キムの個性がはっきり見えるんだぁと。
2人のキムを繰り返して見ていたのが、自分にとってのサイゴンだったんだなぁと改めて痛感。

オーチャードといえばクラシックホールの音響で有名ですが、それ故にミュージカル音楽だとオケと歌がずれることが多く。
それに曲によっては演奏が上から被さりすぎて融合しない曲もあって。
めぐさんの第1部決め曲の帽子屋さんが、思ったより曲が強くてびっくり。
前方席だったからというのもあるのかも。

第2部、M13のJOJさんファントムに酔いしれた後は、M14・M15のデュエット2曲ですが、実は完全に逆の予想をしていました。

れりごーが玲奈ちゃんなのは実は本人のコメント欄を見て知ってしまって、そうなると逆算するとめぐさんがアラジン、玲奈ちゃんがオペラ座。
そうなるとめぐさんには石丸さん、玲奈ちゃんにはいっくんが来ると思ったのに・・・
で、その逆イメージがとっても良かった!これは構成の寺崎さんGJ。
あえてひっくり返したから見えた世界がとっても新鮮で、どちらも女性の素敵さが表に出たペアでした。

M16はまさかの玲奈ちゃんのれりごー。最初曲目見たときには、めぐさんだろうなと思ったのですが(イディナ・メンゼルの曲だし)、よく見ると次がDG。そうなれば必然的に玲奈ちゃんがれりごーになる。
ちなみに玲奈ちゃん、「甥っ子さんに聞かせたい」という理由でれりごー即決だったそうです(なるほど納得)。

この曲の大変さも玲奈ちゃんがどのぐらい歌えるかも知ってるこちらからしてみれば、「がんばれー」と手に汗握る事態。でも松さんも2004キムなわけだし、歌い切ってはくれるとは信じていられたけれど。
ここまでいけば次はこう来るかな、ここはきつい高音だからこう来るかな、といった歌い方を、想像しながら聞くのはとても新鮮で。

で、この曲に永遠について回る松さん・MayJさん話って、松さんタイプの「ぎりぎり感」とMayJさんタイプの「余裕感」の違いと思うわけで、それからすると玲奈ちゃんは明らかに松さん系。

間違いなく歌える人よりも、歌えるかどうかの人が何とか歌いきることにこの曲のカタルシスはあるような気がしていて・・・だからこの日玲奈ちゃんの歌声でこの曲を聞けたのはとっても良かったです。

・・・聖子さん、なるべく松さん系でお願いします(ぼそっ)

そしてそしてM18のめぐさんのDGはまさかの日本語歌詞なことにびっくり。オリジナルなエルファバなめぐさんを聞くのは念願だったので、この辺、玲奈ちゃんもいっくんもめぐさんも怒濤の勢いです。

その上ジャベールな石丸さんの安定感もさすがの一言で、そこから流れるはJOJさんの「Bring Him Home」。
もはや構成が鬼過ぎて皆さんが素晴らしすぎて何が何やらもう意味不明。

でも真打ちはその次に残っていて、ラスト来ました「One Day More」!。

日本版をもう何十回も見ているけれども、やはり本場の英語なバルジャン(なJOJさん)をセンター(アンジョ兼任)、横にジャベールな石丸さん、そして玲奈ちゃんエポニーヌ・いっくんマリウスと本役で固めて、女性キャスト残りのコゼットとテナ妻をめぐさんが担当という、「わーわーわーわー」みたいな顔ぶれ。

もう理屈とか関係なくて、あの素晴らしさとあの凄さとあの圧力とあの勢いと・・・
日本語に訳されたミュージカルが観劇歴という自分にとっても、「本場って違うんだな」と思えただけで行った意味があったなと。
正直言ってしまえば、玲奈ちゃんは英語が得手というわけではないし、玲奈ちゃんは日本語で歌ってこその歌声の魅力だと思うけれど、でもこの「One Day More」の素晴らしさは、技巧とかいった部分を越えた、魂に触れたような部分で。でもそこにはエポニーヌ10年の歴史だからこそのものも確かにあって。
心に深く残った、とても素晴らしいエンディングだったのでした。

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