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『Espoir~希望をもって~』(2)

2014.9.20(Sat.) 17:00~20:20
東京国際フォーラムホールC 14列40番(上手端)

2日間3公演の千秋楽、行って参りました。
この日は15時まで仕事だったので、マチネは見られませんでしたが、初日と楽を見られたので満足。

やはり、初日は固かったのだなと思わせる、楽の驚くほど滑らかな進行と完成度。
楽にして初日が出たような感じはありました(爆)。

この回は新国立劇場『三文オペラ』に出演中の大塚千弘さん、田中利花さんが出演されるということで2幕が変則構成。

セットリストを再掲しますと、20日夜は2幕がこうなっていました。

18.ランベス・ウォーク/ミー&マイ・ガール
  (東宝ジュニア(57名))
19.ダンスはやめられない/モーツァルト!(20日夜のみ)
  (大塚千弘)

20.夢にも思わなかった/アンナ・カレーニナ
  (瀬奈じゅん、遠野あすか)
21.セリョージャ/アンナ・カレーニナ
  (一路真輝)
22.命をあげよう/ミス・サイゴン
  (昆夏美)
23.ブイ・ドイ/ミス・サイゴン
  (今井清隆)
24.永遠の瞬間/レベッカ(20日夜のみ)
  (大塚千弘)

25.プリンスは出ていった/モーツァルト!
  (高橋由美子)

・・・このセットリストを見て自分含めて友人全員が言ったのが、

「なぜ『ダンスはやめられない』がM24じゃいけないのか」

という話(笑)

普通に『モーツァルト!』でくっつくし、順番だっておかしくないのに。
聞き終わっても謎は解けませんでした(爆)。

M19のコンスタンツェは実に9年ぶり(本人は10年ぶりと仰っていましたが、2005年10月名古屋・中日劇場、11月博多座公演です)。
当時、名古屋・博多でしか見られないということで名古屋に夜行日帰り(確か夜行で行って夜行で帰った・・・今じゃできないですw)したことを思い出します。今までコンスタンツェ全員を拝見していますが、私にとってのベストコンスタンツェがちーちゃんなことは、今でも変わらないことを、この日聞いて再認識。

ちょっと気になったのはドレスが黒だったこと。何の方針なのかわかりませんが、2幕はほとんどの女性キャストが黒のドレスを着用。たまに区別付かない人とかいたりして(爆)。コンスタンツェといえばやはり燃える赤のイメージなので、そこはちょっと残念。

あともう一つ思ったこと。本編で見た当時は、まだちーちゃんも若かったし、若さゆえの危うさというのが絶妙だったんですね。自分に自信が持てない女性が、音楽家である夫を必死に支えようとしても空回りし、自分の存在意義を疑うというのがコンスタンツェという女性。
それからすると、当時に比べるとちーちゃんはすごく成長しているので、そういう危うさといったものは前よりはずいぶん減っていて、役と役者の巡り合わせみたいなものを感じたりしました。

それからするとM24の「わたし」役は不思議なぐらい、初見から印象が変わらない役。初演からもう5年以上経っているのに、変わらないピュア感が印象的。多分、「追い求めようとする姿」が、ちーちゃんのそれとシンクロしていて、きっとそれは年齢が経ても変わらないものなのかなと。当たり役と言われる役は、役のコアと役者のコアが不可分に結びついているものなのだろうなということを強く痛感します。

という意味で、由美子さんの「プリンスは出ていった」(モーツァルト!)もまさにその属性を持った役。
東京国際フォーラムもそこまで音響でいいとは思えませんが、それでも帝劇に比べれば音響に関しては大きな差。
この日の由美子さんは過去の本公演含めてもかなり良い方のコンディションに、このホール。
なぜ今年は出演されないのだろう、ということを観る側に感じていただけただけでも、このコンサートに出て、この曲を歌った意味はあるのだと思います。

この日の変更は、ちーちゃんソロ2曲が追加されたほか、レミの「ワンデイモア」のパート変更。テナ妻はこの公演のみ田中利花さん(残り2公演は春風さん)。

ワンデイモアのメインはレミ出演キャストが演じられていて、今井さん(バルジャン)、村井さん(ジャベール)、戸井さん(マリウス)、斉藤さん・辛島さん(コゼット)、昆ちゃん(エポニーヌ)、杉山さん(アンジョルラス)でしたが、ぱっと見るとマリウスがコゼットを2股かけている(笑)ように見えるという・・・実際には、斉藤コゼットと歌うパートと辛島コゼットに歌うパートに分かれているんですけどね。なんか過去コゼットと現在コゼットみたいに見えてみたり。

このメンバーで聞きたかった曲と言えば、「ミス・サイゴン」の「今も信じてるわ」を昆ちゃんと由美子さんでやって欲しかったな-。

・・・

アンコールのメンバーご挨拶は、初日に「全員に聞きます」と一路さんが宣言されていましたが、初日が一路さん・瀬奈さん・今井さん、この日マチネが昆ちゃん・斉藤さん、そしてこの日ソワレがちーちゃん・由美子さん・村井さんということで合わせて8人。

ちーちゃんは一路さんから「公演中なのに駆けつけてくれて」と前振りがあってのご挨拶。

「私事ですが」と言い出したもんだから、舞台上と客席に大きな衝撃が走る(苦笑)

が、「私は今、新国立劇場で『三文オペラ』という作品に出演していまして、今日も13時開演で16時30分に終わって、『5分で着替えて』と言われて(笑)。急いでこちらに着いて、皆さんが1幕歌われているのを準備しながら聞いて、2幕から入らせていただきました。本当に不安でいっぱいだったのですが、東宝芸能のみんなと会えて、一緒に歌っていると本当に家族みたいで、安心して歌うことが出来ました。ありがとうございました」

・・・という実に安定の素敵なご挨拶。

ちーちゃん、舞台は「私事」じゃなくて「仕事」だと思うよ(笑)

そして次が、我らが挨拶問題児(爆)な由美子さん。

一路さんから振られて、何とカンペを取り出す由美子さん。会場内笑。

一路さん「なんで?(笑)」

由美子さん「ミュージカルのコンサートで歌うことって実は初めてで緊張しちゃって。言うこと忘れちゃうと思って」
 「で、分からなくなりそうだったんでマネージャーさんに書いてもらって

村井さん「お前の創造じゃないのかよ(会場内笑)」

由美子さん「自分の気持ちを汲んで書いていただきまして」

・・・という、一路さん初め各位を撃沈させまくるやりとりが。

こっちはハラハラして気が気じゃありませんでしたが、後で友人に聞いたら一路さんも、ちーちゃんも爆笑しまくっていたそうで、そりゃそうだよなぁ(笑)。

いやまぁ、聞き終わって思ったのは、一路さん、芳雄氏から「由美子さんに挨拶は・・・」という引き継ぎはされていなかったのだなと(爆)

それにしても、恐らく一番挨拶しにくい立場だったちーちゃんがここまできっちり挨拶されたのに、一回りも上の方がちゃんとした挨拶一つ出来ないというのは、慣れているとはいえかなり悲しかったです。私、同い年ですが、いつ話振られても挨拶出来るぐらいの気持ちの準備はありますよ・・・

女優さんのパワーって、「どういったものを表現したいか」というものをどう全面に出すか次第だと思っていて、特に小劇場でのパワフルな若い女優さんのパワーをここのところ見ていることもあって。それに比べると、由美子さんの”伸び悩んでいる感のある立場”というのは、その辺りとも無縁ではないのではと感じざるを得ません。

そんな複雑な思いを感じつつも、それは横に置いておいて。

この日、9月20日は実は村井國夫さんの誕生日。「920」で「くにお」とのことで、この日が古稀(70歳)。
ハッピーバースデーソングが流れる空気がなんかいかにも家族という感じでほんわかしたなー。
村井さんの「これから続けていくことが大事」ってメッセージも印象的。
ま、実は村井さん今は東宝芸能じゃないんですけど(8月からキューブ所属)。

・・・

色々なところで感じることはありはしたものの、特に楽は総じてまとまりのある素敵な出来で、また同じような機会がありますことを願っています。その時はもう少し長い稽古時間を取って、初日から今回の楽のレベルのものを見せてほしいです。

終演後の募金列では昆ちゃん、由美子さん、千弘ちゃん、村井さん、一路さんにお声がけでき幸せでした。
特にヴィヴィットに反応してくれた千弘ちゃん、嬉しかったです(^^)。

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コメント

由美子さんのカテコの挨拶。ひろきさんのおっしゃる通りですね。笑いというのは・・みんなにあきれられた。のだから違います。
贔屓目に見ても、もっとしっかりと挨拶すべき。ミュージカルはカテコが長く挨拶を求められるので、もう出演はしないの?と思います。昨日のマチネの斉藤さんの挨拶も昆さんの後でした。昆さんはしっかりとあいさつしたのに・・・斉藤さんは歌を間違えましたということのみでした。それもいかがなものかと・・・実力がありながらいい仕事に結びつかないことを真摯に受け止めてほしいな。ファンとして説に望みます。

投稿: てるてる | 2014/09/21 08:15

>てるてるさん
普段ならご贔屓さんのこう言ったことは
書かない主義なのですが、あまりに
失望したので、それはないよと。

お客さんがどう思うか以上に、公的な
側面があった今回、関係各所から偉い方
が沢山来ているわけで、それであれやって
起用したいかと思うと・・・

そう言った責任から逃げ続けているのは、
中堅のポジションとして物足りなく感じ
ます。

投稿: ひろき | 2014/09/21 20:33

ツイッターで井上君のカテコの挨拶など
書き込みを見てみると、素晴らしい内容で
すね。仕事の仕上げと思ってもう少し考え方を変えられた方がいいかもしれませんね。

投稿: てるてる | 2014/09/21 20:55

てるてるさん>
やりたいところだけやればいい、という
立場ではもうないですからね。

弟君が立派に成長され、妹ポジション
だったちーちゃんがここまで成長したこと
に、もっと危機感をもって然るべきと
感じます。

投稿: ひろき | 2014/09/22 00:56

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