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『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(1)

2014.6.21(Sat.) 18:00~20:55
シアタークリエ 21列10番台(センターブロック)

東京公演初日、行ってきました。
Wキャストのブレンダ役は新妻聖子さん。

シアタークリエ前で、聖子さんの前の事務所の社長さんとマネージャーさんとお会いしご挨拶。
席に座ってみたらお2人がすぐ真後ろ(最後列)でびっくり(笑)。

舞台セット上にオケが組み込まれているので、いつもよりずっと演奏の音が大きく客席に流れてきます。
セットとしてはクリコンに似てる感じ(特に真ん中の階段の作りとかが、「愛のデュエット」あたりが始まりそう(爆)))。

演奏の音が大きいせいか、ちょっと歌詞が伝わりにくい感じ。というか日本語詞が長すぎる感じがあって、言うだけで結構大変みたいな感じ。聞いている方も歌詞+台詞量が多すぎて消化が大変という感じ。もう少し整理しても良かったのでは。

登場人物もアンサンブルさんまで含めると結構多くて、全員が登場するダンス込みのシーンだったりすると、クリエの舞台全体にほとんど人がいるみたいな状態になって、「混んでいるなぁ」という感じ。

この舞台の演出は荻田浩一さんですが、以前拝見した『トゥモロー・モーニング』の方が音楽的にはキャッチーだったし、登場人物が沢山いても、クリエを狭く感じなかった『ガイズ&ドールズ』みたいなケースもあるので、個人的に感じた違和感がなぜなのか、一回では分からなかったのですが。

日が経てば恐らく盛り上がるであろう1幕最初のダンスシーンも、この日は初日ということもあり舞台側も客席側も模様眺め。それに代表されるように1幕はどことなく盛り上がりどころを手探りで探っている状態。先日拝見した「カルメン」もそうですが、どうも最近2幕制の作品は1幕の盛り上げが今ひとつな気がしています。

1幕でおおっと思ったのが、主人公・フランクの母親役を演じた彩吹真央さん。結構自由奔放で思うがままに生きているのですが、「母としては失格だけど、女として生きたい」感じが見えて魅力的。息子にとっては自慢の母親だけど、「母親」という枠の中では生きられなかった人なのかなと。

面白かったのは「ずっこけ三人組」と命名されていた、FBI捜査官の三人組。今井さん演じるハンラティの部下にあたります。中堅捜査官の鎌田さん、若手捜査官の海宝さん、その間でふらふらするひのさんのバランスが面白い。「良い味出してる」って感じがぴったりです。2幕で鎌田さんが聖子さんを連れて行くシーンがありますが、「あ、(元)同事務所ペアだ」とか思ったり(爆)。

あと1幕の見所は今井さんが率先して踊るシーン(爆)。「今井さんは実はダンサーなんです」説は今までも何度か聞いてはいたけれど、がっつり見たのは今回が初めて。結構激しいダンスの後、最後息が上がってたところが、今井さんらしくて会場からも温かい拍手が。今井さんのハンラティ、実は役替わりなわけですが(元は福井さん)、全くそんなことがないぐらいぴったり。戸井さんも役替わりですが、今回役替わりした3人とも、役にぴったりでした。

2幕は幕開きからずっこけ三人組が客席を温め、だんだんと客席も良い感じになってきますが、ちょっと弱いなと思うのが耳に残るメロディーが少なくて、1曲1曲が段取り見たいに進んでいるところ。何回か見ればまた違うのでしょうが。

予告されていたとおり、フランクの恋人になるブレンダ(新妻聖子さん/菊地美香さんのWキャスト)は2幕からの登場になりますが、あの服着ていると予想以上に背が(以下略)。というかそういう台詞も存在し(以下略)。

「内気で自分に自信が持てない」という役設定からして本来は美香ちゃんの役なんだろうな、というのは感じたりして、聖子さんだとこの手の役はオリーブ(『スペリング・ビー』)以来かなとか思って見ていました。

そんなブレンダのソロ「Fly,Fly Away」が2幕ほぼラストにあります。ご当人が「この曲で爆発させる」て申されていたり、松岡氏と今井氏が「あの曲で全部持って行く」と申されていたりで、否が応でも期待は高まるわけですが、凄いです。

聖子さんの「凄い」歌といえば、「GOLD」だったり「ラマンチャ」だったり、「RIVER DEEP~」だったり、いくつも聞いてきていますが、この中では「GOLD」が近いかなと。カミーユが「自分の人生は自分のもの」と歌ったほどには強い女性ではないブレンダですが、それこそ「ブレンダ・ストロング」なだけに、別の意味で強い。自分の置かれた立場、自分の受けた衝撃を前提に、どう生きていくかを歌にぶつけたこの曲は、なるほどこの曲だとブレンダが聖子さんである理由は、確かにあるなって。

美香ちゃんだとこの曲、かなりイメージが違う気がする。

・・・

終わりよければ全て・・・というわけでもないのでしょうが、終幕に向かうにつれて盛り上がっていったこの日の公演。公演を重ねる毎に、どう客席を引っ張り込めばいいかは磨かれていくような気がしました。また拝見できる日が楽しみ。

この日は初日ということで座長の松岡さんからご挨拶。「日本初演のこの作品の離陸に立ち会われた皆さんは自慢していいです(笑)」というところから始まり、「あの百戦錬磨の今井さんでさえむちゃくちゃ緊張されていて」と横の今井さんをいじり、今井さんはバツが悪そうに「はい」って答えてた様がとってもチャーミング(笑)

「7月21日までやってます」という話が出て会場の一部が不思議な雰囲気になり(速効で突っ込みそうな方が松岡さんのお隣にいらしたのですが、この日はおしとやかモード(爆))・・・クリエ公演は7月13日まで。

「ライバルがいっぱい居ますからね-。『シスターアクト』とか『オーシャンズ11』とか・・・あと何だっけ」って松岡さん言ってて、横の今井さんから「宣伝してるよね(笑)」という絶妙なツッコミが入るナイスなペア。

役柄としての関係性は今日は書きませんでしたが、掴まえようとする方、掴まえられそうな方に、ただ追っかける追っかけられるだけじゃない感情が芽生えてきた様が伝わってきて、そこはやっぱり「情」の今井さんなんだなと感じたりしました。

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