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『Count Down My Life』(1)

2014.6.27(Fri.) 19:30~21:10
中野HOPE E列1桁番台(センター)

劇団TipTap公演、NY凱旋公演版1回目は、Aチームでの観劇です。

TipTapさんは去年12月の『Second Of Life』で初見で、2回観劇予定が、3チーム制覇した上合計4回というど嵌りをしてしまい、その時にこの作品のDVDも入手。ただこの作品を生で観るのは初めて。あえてDVDを見直すことをせずにmy初日を迎えたため、新鮮な楽しみ方が出来ました。

開演前のお楽しみ、”小澤内閣”こと作曲の小澤さん率いるバンドさんの音合わせの選曲が面白い。この季節に『もういくつ寝るとお正月』が残っていて心の中で(あと180日!)って心の中で叫んでみたり(笑)、ドラえもんもドレミの唄も生き残っていて、ちょくちょくSOLの曲が入るのと、そこに反応している方がちょこちょこいらっしゃるのが興味深い(爆)。



-君の喜ぶ顔が見たかった-

この言葉は奇しくも『Second Of Life(SOL)』と『Count Down My Life(CDML)』に共通する台詞。
主人公が”過去の”彼女に発する言葉。

自分はSOLで先にこのシチュエーションを聞いているのですが、順番的にはCDMLの方が先。
自分の夢を諦めかけている主人公が自らに問いかける「なぜ自分は”これ”を夢としたのか」

CDMLの主人公は夢に対して自信が持てず、過去の彼女はそんな彼を辛抱強く翻意させようとする。
夢を追わないのなら自分が身を引いた意味はないと・・・

SOLの主人公は病気の彼女(今の彼女)を助けることで、夢を追わなくて済むことにどこかほっとしている。
反面、過去の彼女は夢を追わない彼の姿を見て、自分の存在意義を失いかけて焦る。
彼の夢は自分の存在そのものだったから・・・

この2作品は「夢」を題材にしているので、共通点を感じてしまうわけですが、「夢とは自分だけのものではない」という点で共通していて。

CDMLの主人公は30歳という親との約束の期限、「夢を追い続けて良い時間」のタイムリミットまでに何が出来るか焦っているわけですが、どうしても見ていて「夢が叶わなければ僕の人生に意味はない」といった印象を受けてしまうんですね。

そこに少なからず”甘え”を感じてしまうわけですが、物語が進むにつれ、「自分の夢」のために犠牲になったものを目の当たりにして、彼が自らを見つめ直していく様が素敵。

「生きられなかった命」を前にして、「生き残った人が何が出来るか」を説教臭くなく訴えかけてくるところが、さすがこの作品。
『Ordinary Days』にも今回の再演で同じような感情を受けたりしましたが。

「生きる意味」を追い求めるようになる主人公。「死んだ意味」を問いかける昔の彼女。「生きられない意味」を問いかける彼。そう考えてくると、人間は「無意味」には耐えられないんだなということをつくづく感じます。

よく作家さんが仰る「すべての作品は我が子のようなもの」と言う言葉が、この作品ほどにぴったりくる作品もそうはなくて、最後のバースディソングは、DVDで見ていた時と段違いの感動。これだから生の舞台って凄い。

Aチーム、出演者の中で唯一存じ上げていたのは勝手に命名”娘1”役の折井理子さん。中野駅で中野区観光大使のポスターを確認してから参りました(笑)。SOLでもそうですが、このポジションはがんがん歌を歌いまくる、歌姫的な位置付けですね。久しぶりの折井さん、役にフィットしてました。

Aチームは今回、一番早く完売したチーム。階段席までびっしり使った満員御礼。実は日曜日にトリプルヘッダー(C→A→B)を狙っていたのですが、ちょっとの差でAが完売してしまって急遽取った回だっただけに、見られた幸運に感謝。今日のB/Cチームとの違いも楽しみです。

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