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2014年4月

『Music Museum』

2014.4.27(Sun.)18:00~20:00
渋谷・AiiA Theater Tokyo
5列20番台後半(センターブロック)

渋谷歌うまさん祭り、行って参りました。

構成から何から何まで大満足!もう1回見たかったのに明日は平日。

右を向いても左を向いても、好きな曲ばかりで楽しみまくりました。

あと楽公演1回を残すのみですが、セットリスト含めネタバレになりますので、お嫌な方は回れ右でお願いします。




●第1部(ストーリー部)
1.JOURNEY TO THE PAST/映画「アナスタシア」
2.MAGIC TO DO/PIPIN
3.ONE/コーラスライン
4.CIRCLE OF LIFE/ライオンキング
5.DANCING THROUTH LIFE/Wicked
6.FORTUNE FAVORS THE BRAVE/アイーダ
7.ME AND MY GIRL/Me and My Girl
8.DREAM GIRLS/映画「DREAM GIRLS」
9.君を乗せて/映画「天空の城ラピュタ」
10.THIS IS THE MOMENT/ジキル&ハイド
11.WRITTEN IN THE STARS/アイーダ
12.月の光(ドビュッシー)
13.YOU RAISE ME UP

●第2部(コンサート部)
14.キッチュ/エリザベート
15.LAST NIGHT OF THE WORLD/ミス・サイゴン
16.BUI DOI/ミス・サイゴン ※日替わり
17.愛していれば分かりあえる/モーツァルト!
18.HAPPINESS/君はいい人、チャーリー・ブラウン
19.夢やぶれて/レ・ミゼラブル ※日替わり
20.I AM MONSTER/フランケンシュタイン
21.ANOTHER DAY/RENT

ENCORE.

第1部は芝居仕立て。
「Music Museum」という美術館に迷い込んだ、新妻さん演じる”迷う女性”の心を開かせようとする皆。
館長(坂元さん)はじめ美術館従業員の面々。

ですので#1「JOURNEY TO THE PAST」が新妻さんのソロだった以降は、ほぼ他の方が入れ替わり立ち替わり歌う形式。
皆さん歌うまさんなので聞いててノーストレス。女性コーラスのお1人、岡村さやかさんの美声も素敵です。
とはいえ、新妻さんの歌声が聞こえてこないのはじりじりしてしまうわけで。

ただ、ちょっと思ったことがあって。
この企画って一体いつ始まったんだろうと。

個人的な感覚なのかもしれないのですが、最近、新妻さんの歌にはちょっとだけですが、迷いがあったような気がしていて。
迷った女性が、心の整理をつけて改めて前を向かって歩き出し、歌い出すって姿に、なんだか彼女自身を重ねて見てしまって、変な気持ち。だけど嫌な気持ちじゃ全然なくて。

新妻さんが歌い始めるまでの30分強、そのじりじりした時間の中に感じていた感情は、まさか「ME AND MY GIRL」を彼女が歌うと思わなかったサプライズで心満たされて。今年から始めたそうなタップダンスはまだ実戦モードには入っていないようですが、この曲をまさか!という思いが大きかったです。大人ミーマイです(笑)。

続く「DREAM GIRLS」はさらださん(岡村さやかさん)のパワフル系も含めてとっても素敵でしたし、自信いっぱい100%じゃない聖子さんが、でも前を向いて歌うこの曲がとっても魅力的。佐野さんも歌声が前に伸びますね-。

少しずつ彼女の「歌えない理由」を見つけようとしていく皆。
彼女の傷になっている彼との別れ。画家であった彼は、最後の絵を描き終わらないままこの世を去ってしまった。
その寂しさから立ち直れない彼女。
この美術館にある「未完成の絵」、それが存在する故に彼女は前に歩き出せない。
でもその絵は実は未完成ではなかった。
残された彼女が知った、彼の本当の気持ち。
彼の気持ちを知った今、彼女は自分の足で歩き出すことができた・・・

今回の作品の演出をされた浅井さやかさんの作品は去年、「しあわせの詩」で拝見したのが初めて。
役や登場人物への優しい目線を強く感じて印象的でした。

今回も拝見して思うのですが、「無理に気持ちを動かそうとしない」のは浅井さんの作風なのかなと。
自然な形で前を向いて歩かせようとする、その浅井さんの持ち味が今回も生きているような気がして。
迷うことにも意味がある、それが前を向けるきっかけになるなら・・・そんな思いを、前半の第1部を見ていて感じて、とっても暖かい気持ちになったのでした。そういえば、「しあわせの詩」が岡村さやかさんを知ったきっかけでもあったんですよね。
あの癒し系のポジションがWさやかでぴったり。

第1部では#10「THIS IS THE MOMENT」でゲストのパク・ウンテさんが登場。韓国語での「時が来た」ですが、流石の迫力。圧倒されまくります。この日一番の拍手なのも納得です。言葉が分からなくても凄さだけは十分伝わってきます。

そこから流れての癒しのナンバー#13「YOU RAISE ME UP」は聖子さんの歌声では何度か聞いていますが、本人比で一番優しく聞こえました。「彼」への気持ちを込めた感じというのか、天にまします癒しの歌声という感じで素敵でした。

そして第2部(休憩なし)はパクさんのナンバー#14「キッチュ」。ルキーニ役でこちらも素晴らしいです。
曲が終わって、上手側から聖子さん、サカケンさんが登場してMCコーナーになりますが

サカケンさん「天は二物を与えずと申しますが、パクさんは歌も凄いし背も高いし」
聖子さん「妬かないのっ!(ばっさり)」

・・・もうこのあたりから姫のMC武勇伝が始まっております(笑)

このキッチュの衣装、実は本番衣装だそうで・・・

聖子さん「きらきらしてますね。触っていいですか(笑)」

で、聖子さんには気になるところがあるそうで

聖子さん「クリスマスの後、忘年会って聞こえるんですけど(会場内笑)」
パクさん(というか通訳さん)「あれは皇室一家って言ってます」
聖子さん「そうなんですね、失礼しました(爆)」

というあたりから聖子さん無双が続き、あぁMC本気モード(笑)。

そしてここからサイゴンコーナーで2曲。

#15「LAST NIGHT OF THE WORLD(世界が終わる夜のように)」は両者卒業組の、新妻キムとサカケンクリス再び。
パワフルキムとパワフルクリスのガチンコ歌対決で、ラブソングであることを一瞬忘れそうになりますが(笑)、受ける高揚感は当時を思い出します。2人が昇華すると本当に世界が終わるようなパワーでした(爆)。

そして#16「BUI DOI(ブイ・ドイ)」はサカケンジョン。とっても懐かしく、再び聞けて嬉しい。

本編終了直前の一コマより

サカケンさん「歌詞も変わったりして覚えるの大変でしたね」

聖子さん「変わらない曲も変わってたりしましたね」

サカケンさん「しーーーーっ!(会場内笑)」

ちなみにどこだったかというと#16、「あなたに『与える』義務がある」が「あなたに『渡す』義務がある」になっていました。文字数変わってるから変だなぁと思いつつも、その方がジョンが人間味があっていいなとか思ってたんですが(爆)

#17は「愛していれば分かりあえる(モーツァルト!)」。韓国版ヴォルフガングを演じているパクさんと、コンスタンツェ役はコンサートでのみ演じている新妻さんの、日本語デュエット。パクさんのパワフルさは、どことなく2002年のあっきーを思い出して、何だか懐かしくなりましたが、よく考えると新妻さん、東宝デビューが2003年の「レ・ミゼラブル」エポニーヌ役。
ここで前年2002年の「モーツァルト!」のコンスタンツェ役でデビューしていたら、こんな感じになっていたのかなと、ふと。

そうなるとエポニーヌもキムもマルグリットもやれたかどうか分からないし、巡り合わせって不思議だなぁと。

#18はコーラス4人のみでの唯一の曲。歌詞が「メンバーそれぞれの『HAPPINESS』」というテーマで、さやかさんから「文房具集め」と「平日のお昼寝」が出てきて、あぁ、らしいなぁと(笑)。

本編ラスト#21「ANOTHER DAY」の前にはラストMCタイム。

サカケンさん「明日もありますのでよろしければぜひ」

聖子さん「またそういうことを(おっしゃる)。今日来ていただいた皆さまには、今日楽しみきってお帰りいただくのがすべてなんですから。『Not day But today』ですよ」

上手いこと「RENT」にかけての聖子さんのご挨拶。聖子さんはトークショーとかでも挨拶でも「また見てください」ってまず言わないんですよね。それってなかなかできないことだよなぁといつも感心します。

ともあれ、歌うまさんがこれだけ集まって、舞台作品セクションの完成度も高い、とっても満足度の高い公演。
たった3日間4公演なのが心からもったいない、まさに「一期一会」の作品、拝見できて幸せでした。

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『ラブ・ネバー・ダイ』(3)

2014.4.27(Sun.) 13:30~16:00
日生劇場 2階K列10番台

この作品も観劇3回目。この日が大楽です。満員御礼の看板の出る中、劇場を入ると、早速フォロワーさんに声をかけられたわけですが、予想通りお隣の席でした。発売初日に奇跡的に残っていた2階最後列の最後の2席。

1回目・2回目とファントムは市村さんで、この日が鹿賀さんの初ファントム。前日マチネで色々あったらしいことは耳にしていたので、かなり心配していたのですが、この日は抑え気味ながらなんとか1曲目で調子を掴まれたようで、ほっと一安心。
役柄的には、LNDのファントムは自信満々な市村さんよりは、脆さを持った危うい鹿賀さんの方が合っている気がしますので、この日見られて良かったです。

楽を迎えましたので、ネタバレ抜きで参ります。

●「あの子」の指すもの
物語としては前回かなり書いた気もしますが、この日初めて感じた感情について。

1幕最後、グスタフがファントムとクリスティーヌの息子であることを聞いたマダム・ジリーが鬼気迫る様で叫ぶ、

「『あの子』さえいなければーーー!」

当然、この物語上、「あの子」はグスタフに他なりません。グスタフさえいなければ、自分たち母娘にも、わずかな望みはあったと。

でもこの日の香寿マダムのこの台詞を聞いて浮かんだ感情が、自分でもびっくりする感情で。

「あの子」が何と「メグ」にだぶったんです。

「メグさえいなければ、自分はもっと早く手を引いていたかもしれない。もっと早く諦められていたかもしれない。そして、愛する娘をこんなことに巻き込まずに済んだかもしれない・・・」

母として、娘への愛情は人並み以上にある(であろう)マダム。でも、自分の手段のためには娘を娘としてではなく、ステージ上の、そして時にはステージ外での場に見せ物として差し出さざるを得ない。それはメグが(クリスティーヌさえいなければ)、ステージに立てる素質を持ってはいたから。

メグが狂ったとき、マダムは自分の罪を誰よりも感じたんだと思います。
香寿さんのマダムは「私のメグ・・・」という呟きが本当の後悔として聞こえて。
鳳さんのマダムはそれよりかなり割り切っているというか、ステージママに徹している感じがしたのに対して、香寿マダムは自分の「母としての感情」を必死で押しとどめて、娘をステージに出していたように見えて。
ある意味若くて、あらゆる意味で幼くて、だからこそマダムが壊れることに説得力を感じました。

●無意識という名の怖さ
メグとクリスティーヌは親友。

それだけに「メグは(親友の)クリスティーヌの息子であるグスタフを傷つけはしない」と、マダムは言っているわけですが、誰もが思うその思い込みを覆すことが、この物語唯一と言っていい鍵。

ただ、玲奈メグに関して言えば、クリスティーヌを撃ち殺すことは、明確な殺意をもって行ってはいなくて、(この日のカーテンコールでいみじくも平原さんが触れておられましたが)「事故」である側面が強い。

ファントムが口走った「クリスティーヌ」という言葉に条件反射のように出た銃弾、それは事故。

とはいえ、あそこまで狂ったメグといえ、引き金を弾くにはそれなりの後押しがいるはず。

そこでふと思い出したのは、1幕ほぼ最後。
いなくなったグスタフをクリスティーヌと一緒に地下まで探しに来たメグ。
そこにいたのはファントム。

いつも自分を見て欲しいと願った相手が目の前にいる。
メグにはファントムしか見えない。
目がハートになっているメグ。
それなのに・・・クリスティーヌは、「グスタフを連れて帰って」とメグにお願いをしてくる。
呆然とするメグ。だけど親友の頼みは断れないのがメグ。そのままグスタフを連れて帰ることになる。

ここ、二重の意味でメグの行動を定義しているように思えて。

「結局、私はファントムの一番になれない」ことをここで薄々感づいていたからこそ、マダムに衝撃の事実を知らされたときに呆然自失となる。

もう一点は、ここでグスタフのお守り役としての立場をメグは手に入れている。グスタフとメグはここで知り合っているから、メグがグスタフを連れ出すことが可能になっているんです。

メグにとってクリスティーヌは確かに親友だったけれど、クリスティーヌにとってメグは、グスタフを預ける、ある意味家政婦のような立場だったのかもしれない・・・とメグの深層心理は思い込む・・・「クリスティーヌがメグを信用して預けた」ことは頭から抜け落ちて、そう思っても不思議はないのかなと。

ファントムに「クリスティーヌ」という言葉を聞かされて、少なくともメグの深層心理は「親友」とは思っていなかった。だからこそ無意識に拳銃の引き金を弾いた。・・・クリスティーヌは自分がメグをどれだけ傷つけたかわかったからこそ、メグに対して怨みの気持ちも上げずに命を引き取った・・・と思うと、やるせないながらも、まだ救われる気がします。

●カーテンコール
この日のカーテンコールはメインキャストからのご挨拶。一部要約でお届けします(多少の語句の相違はご容赦ください)。

◇笹本玲奈さん(メグ・ジリー役)
メグ役を演じました笹本です。ミュージカルの諸先輩方、そして今回は歌手の(平原)綾香ちゃんともご一緒して、とても刺激的な時間でした。
『殺人者』という役でしたが(客席・舞台上ざわめく)・・・

(綾香さん→)「故意じゃないから(大丈夫)。事故だから」

(そのフォローにホッと微笑んで)とはいえ『殺人者』であることは間違いなくて(苦笑)、でも、女優としてはとてもやりがいのある役で嬉しかったです。ありがとうございました。

◇香寿たつきさん(マダム・ジリー役)
マダムを演じました香寿たつきです。私は役を演じるとき自分を植物に喩えるんですが、舞台上の色々なエネルギーを受け取って光合成するイメージで(笑)、今回の舞台は今まで(出演した作品で)一番自分が光合成できたように思います(笑)。これからも沢山の役・作品で演じていきたいと思います。ありがとうございました。

◇加藤清史郎くん(グスタフ役)
グスタフを演じました加藤清史郎です。グスタフの歌は本当に難しくて大変でした。でも楽しかったです。ありがとうございました。(←いつもより妙に短いw)

◇田代万里生さん(ラウル役)
ラウルを演じました田代万里生です。毎日飲み、毎日負け、ダブルキャストの(橘)慶太君と一緒に「ラウルって・・・」と慰め合う日々がようやく終わろうとしています(客席笑)。素晴らしいカンパニーの皆さま、素晴らしい作品、そして毎日満員御礼という、いままで体験したことのない客席の皆さまからの熱さを感じ、幸せでした。ありがとうございました。

◇平原綾香さん(クリスティーヌ役)
クリスティーヌを演じました平原綾香です。最初にこの役を私にというお話しをいただいたときに、Hプロさんって凄いなぁと思ったのですが(苦笑)。演技も台詞も発したことのなかった私が、この役・この作品を通して素晴らしい共演者の皆さまとご一緒できたからこそ、演技も台詞も、このクリスティーヌ役として発することができたのだと思います。キャストの皆さま、本当にありがとうございました。

ミュージカルをやるからには「骨をうずめるつもりでやります」とご挨拶して稽古に入りましたが、(昨日の)前打ち上げで「そろそろ骨を掘り起こそうかと思って」と言ったら皆から白い目で見られました(客席笑)が・・・。ありがとうございました。

◇鹿賀丈史さん(ファントム役)
ファントムを演じました鹿賀丈史です。今回の公演では開幕して2・3日して喉を痛めてしまい、それ以来舞台と病院を行き来する生活が続いておりました。お客さまの前でお聞かせする声ではない状態の中、盟友の市村正親くんが「俺が代わってやるよ」と言ってくれ、5公演代演していただくこととなりました。劇場に来てくださるお客さまへ、キャストが代わるということは大変に申し訳ない思いで、この場をお借りしてお詫びします。今後の公演ではこのようなことがないよう務めます。ありがとうございました。

・・・色々な意味で、とっても感じることが多かった公演。
個人的に多忙な時期と重なり、チケットも完売状態で、下手に増やすことにならずに助かりました(苦笑)。
3公演、自分的にはちょうどいい按配だったように思います。

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『Off-Broadway Musical Live』

2014.4.26(Sat.) 18:00~20:10 江古田buddy

オフブロードウェイミュージカルの楽曲を集めたライブ。

まずはセットリストから。

第1部
1.New World/Songs For A New World/全員
2.Movi'n Too Fast/The Last 5 Years/堀江(ソロ)
3.Wild Flowers/Fugitive Songs/田村・綿引
4.Why/tick,tick ... BOOM!/川口(ソロ)
5.Be My Friend/EDGES/全員(堀江以外)
6.Hemming And Hawing/35mm/藤倉・堀江
7.CBT/Island Song/綿引(ソロ)
8.Traffic Island Song/Island Song/全員

第2部
9.Blaze A Trail/Trails/全員
10.Rock City/See Rock City/堀江(ソロ)
11.I'd Give It All For You/Songs For A New World/川口・木村
12.Three Friends/Closer Than Ever/川口・藤倉・綿引=3人娘
13.I'll Be Here/Ordinary Days/木村(ソロ)
14.Stories In The Sky/Trails/木村・田村・堀江
15.Run Away With me/Sam Brown/田村(ソロ)
16.That Smile/It's Only Life/全員

ENCORE/全員

見たことある作品は「Songs For A New World」(2012年/シアタークリエ)と「Ordinary Days」(2013年/上野ストアハウス)。
曲としては聞いたことのない曲ばかりでしたが、けっこう楽しめました。

第1部はちょっと慣らし運転という感じで、盛り上げ方をつかみかねてる感じでしたが、第1部ラストの曲で盛り上がってそのままの勢いで第2部突入なのが結果的に良かったです。

そういえば休憩の時に振り返ったら、そこに川口さんがいらして、つい「盛り上がってきましたね-!」とか話しかけてしまった(←どんなだ(笑))

そんな川口さん、#12に注目。

はい、そういうことです(笑)

仲良し3人娘、下手側に(藤倉)梓さん、上手側にびびちゃん・・・はいいのですが、中央に、「竜子」と仰るお方が(爆)
暗転して必死でズラ被ろうとしてるお方が(爆)。

この曲はコメディータッチの曲なのですが、一部gdgdになってしまうところもあり、何となく合わせ不足なのでは?とちょっと思ったり。

意味合い的に比べる物ではないのでしょうが、B班のliveの構成がどれだけ秀逸だったのか今さらながらに思い出され・・・

オフブロードウェイとひとくくりにしても、曲調にしろ雰囲気にしろ、必ずしも十把一絡げじゃないだけに、曲のバランスもなかなか難しかったのでしょうね。
演出の藤倉さんが間に挟む作品解説も興味深いのですが(ちなみにセットリストが事前に配布され、作品解説はそこにも記されていて有り難かったです)、流れ的に1幕がちょっと大人しかったかなと。

あとこの種のライブでちょっと楽しみなトーク系のリーダーがいなかった感。
花代さんは川口さんとセンターでしゃきしゃき仕切っておられましたが、それ以外は某リーダーがちょっとトークを切っちゃう感じで、流れがちょいと微妙な感じ。びびちゃんもどこかポジショニングが分かりかねてる感じだったし、この人数での役割分担がようやく後半で見えていた感じがしました。

翌日行った方はそれほど違和感は感じなかったようなので、ようやく手慣れたのかと(爆)。

ともあれ、オフブロードウェイと銘打って、本編はオフブロードウェイだけだったことには拍手。これらの作品が一つでも多く、日本で花開きますように。

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『ラブ・ネバー・ダイ』(2)

2014.4.22(Tue.) 13:30~15:55
日生劇場 1階F列30番台(上手側)

LNDのメインの大人キャストは5役×各2人。
そうなると組合せは単純計算で2の5乗、32通りになります。
LND64公演(貸切を除く)でいえば平均すれば2公演ずつあるはずの組合せ。
なのにかかわらず。

ファントム市村さん、クリスティーヌめぐさん、ラウル万里生くん、メグ玲奈ちゃん、マダムたーたんのこの日の組合せは、64公演中、この回のただ1回だけ

主な理由はクリスティーヌとメグがほぼ固定なためで、玲奈ちゃんが「あーやは私だけのもの」と言うだけあって(笑)、あーや(平原綾香さん)は玲奈ちゃん(26公演全部)、反面、めぐさんは彩吹さん(32公演)メインで、玲奈ちゃんとは6公演。
その6公演のうち、上記キャストになるのは平日マチネのこの1回だけ。

それもあってか周囲では早くから注目されていた回で、売れ行きが良いLNDの中でもいっとう早くなくなっていた回でした。

盛大にネタバレ行きますので、ご注意くださいませ!



そんな期待の中で始まったこの回ですが、1幕からして芝居的に飛ばしまくる。

1幕特に光っていたのがクリスティーヌの濱田めぐみさん。気持ち的に不安定な立ち姿に、この後起こる危機をあらかじめ映し出しているかのようで。初回見た時は、この役が平原綾香さんだったこともあってか、現状に納得しているような感じを受けたのですが、それに対して、はまめぐさん、ラウルとの今の生活にどことなく上の空のような面を感じて。

ファントムに騙され追い詰められて歌うというよりは、ファントムの誘いをきっかけに、いわば自ら歌うことを選択したように思えました。

そんなクリスティーヌだけに、ラウルは前回と同じ万里生君なのに、随分と違って見えました。
クリスティーヌの気持ちを掴まえられない自分へのふがいない気持ち、通じ合っていないのではと心配する気持ち、どれもが強く伝わってきて。

前回見たとき、実は「一番悪いのはラウルじゃないか」と思ってしまっていたんですが、今回見たら「一番悪いのは(ファントムとラウルの気持ちを自分の好きな部分で使い分ける)クリスティーヌじゃないか」と思えてしまって、それが自分は一番意外でした。

そう思ってみるとファントムも前回と同じ市村さんなのに、これまた違っていました。平原さんのクリスティーヌには市村ファントムは支配しきったような感じだったのに、めぐさんのクリスティーヌに対しては支配しようとしても支配しきれない焦りみたいなものを感じて。喩えるなら、ファントムから見ると、平原クリスティーヌは「籠の中の鳥を解き放つ」のに対して、めぐクリスティーヌは「籠の中に鳥を押し込める」みたいな。

めぐクリスティーヌは孤高の人というか、誰もが感情を見通せないような空気を醸し出していて。
ファントムもラウルも、クリスティーヌを手に入れてはいない、ということに思えて。

そう思ってくると、コニーアイランドで出会っためぐクリスティーヌと玲奈メグは、(客席からの既成イメージがあるとしても)「昔からの親友」の空気が全く嘘に思えなくて。めぐクリスティーヌにとって本当に心が通じ合えていたのは、玲奈メグだけだったのかもしれない・・・というのはあながち作り話でもない気がします。玲奈メグのくしゃくしゃっとした心からの笑顔、上手側特典でしっかり見られました。メグはあの笑顔がなくちゃ。

再会を祝しての乾杯に居合わせるたーたんマダム、玲奈メグ、めぐクリスティーヌ、万里生ラウル。局地的に屋根ヴァだったり(たーたん姉・玲奈妹)、WIWだったり(玲奈ちゃん・万里生君)、ジキハイだったり(めぐさん・玲奈ちゃん)、色んな作品が混じり合って頭が混乱しまくります(笑)。が、ここで一人、メグが「Happy Endを!」と叫んでみんなが無言になるあたり、見ていて胸が痛くなります。

この日の組合せで印象的だったシーンはいくつもありますが、まずは夜明けの酒場シーン。

ラウルが酒に溺れまくっているところで朝のプールから上がったメグがやってきて会話を交わすシーン。
音楽はすっかりWIW(本当にそっくりw)

ここで凄いコントラストだと思ったのが、メグは「過去を消したい」んですよね。
愛するあの人のために全てを投げ出してきたけれど、親友の登場がその努力を全て無にしようとしている。
その恐怖から逃れられないメグ。汚れを洗い流すためにプールに入る。それでないとやっていけない。

対してラウルは、今の自分に全く自信がない。「栄光の過去にすがりたい」自分。

メグとラウルが全くお互いに興味がないことがこのシーンの最大必要条件ですが(笑)、過去に対する考え方が180度違う二人、あぁこれは結ばれるわけないわと安心しました(爆)。

翻ってメグにとっては「水」は自分の汚れを流れ落としてくれる存在だったのだろうなと思うのですが、それだけにグスタフを連れ出し、水へ引きずり込もうとするメグは・・・もはや表情に正気というものが存在していませんでしたが、まさにあれこそが手が付けられない狂気というもので・・・

もはや自分が何をしようとしているかさえわからないメグ。グスタフの必死の叫びも、ファントムの言葉もメグの心を通り過ぎていく。「クリスティーヌ」という言葉に条件反射するまでは・・・

この日の自分の席は上手側。ここ、通路でメグが立ち止まる正面。そこにいるのは玲奈ちゃんではなく、まさしくメグ。
夢遊病のように、どう生きているかさえ分からないほどの表情。

ファントムのために全てを投げ打ってきた、その思いを吐露したときの、下手側のマダムの「私のメグ・・・」という呟きは、自らの過ちに今になって気づいた、マダムの悲痛な慟哭。
愛していた娘を利用し追い詰めてしまったことへの後悔。ファントムのために全てを尽くしたのに、マダムもメグも全てを失おうとしている。マダムにとっては娘としてのメグも失おうとしている後悔・・・。

登場人物誰もが幸せになれない瞬間。
それでいて誰もが正義や綺麗事をふりかざせない瞬間。
誰もが少しずつ以上罪を持ち、メグの行為を止めさせる術を持たない。
あの場では一番汚れたはずのメグが、一番綺麗な心でいた気がして。

ここで印象的だったのはメグに思い直させようと説得を続けるファントムの言葉。
メグの「綺麗な部分」にしか言及していないんです。
メグはさっきまで「自分は汚れてしまった」と叫んでいたのに、そこからは目を背けて、「君が綺麗な部分だけ見せてくれれば、僕は君を見ていられる」と言っていたように感じて。

メグは一瞬はファントムの心に揺らいだように思えたけれども、今まで見てもくれなかったあの人に振り向いてはもらえたけれども、所詮汚れた自分の綺麗な部分しか受け入れてもらえない。そして過去が消えないことは自分がよく分かっている。

そしてその綺麗な部分さえ、クリスティーヌに比べたらその価値はないという・・・

無意識に取り去られた拳銃の安全装置。その時起きた出来事でようやくメグは我に返るけれども、また「過去は消えない」ことを思い知らされるだけで、叫ぶことしかできなくて・・・

メグも、マダムも、ファントムも、これでは魂が救われることがなかったのだろうと思わざるを得ないラストだけれども、特にメグとファントムに感じたことだけれども「綺麗なことだけ見ようとした」ことが破滅の始まりだったのかなと思えて。
汚れたこと、汚れたものはそれだけで忌み嫌う存在であり、それ故自分の過去を肯定的に受け入れられない・・・

そんな共通点を感じたのが、この日の意外な感想でもありました。
見終わったら、何が起こったのかわからないぐらい放心していたなぁ。

・・・

この日は平日マチネというのに、何と5回のカーテンコール。うちラスト2回はスタンディング。
充実した本編への、劇場中の紛れもない心からの拍手。そのうねりの中で舞台上の皆さまが本当に素晴らしい表情をされていて、この日見られたことが本当に良かったです。

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『あの日、星は重かった』

2014.4.20(Sun.) 17:00~18:50
天王洲・銀河劇場 1階C列10番台(センターブロック)

由美子さんの舞台作品は2作目の『新アンの愛情』以来、39作目の『母をたずねて膝栗毛』までずっと見続けてきましたが、今回ばかりはさすがに諦めざるを得ないかと思っていました。

当初は土曜日で取っていましたが仕事のピークであえなく断念。

前方席で泣く泣くでしたが、紆余曲折あった末にお知り合いから譲っていただいたこの日のチケットは、何と土曜日と同じ席(爆)。驚くことに、丸一日スライドが実現するという、奇跡を体験しました。定時運行率が微妙な埼京線もこの日は無事で、劇場に到達するまでで相当疲労しました。

この作品の制作が発表されたとき、由美子さんがまさかこの劇場に出るとは!と驚愕したのですが、半ば貸し館興業みたいに見えていて・・・というのも、銀河劇場を経営するHプロさん所属なのは仁藤さんだけ。あっきーに由美子さんですから、むしろクリエでやるのであれば何となく想像が付くんですけど。

あ、そういえば演出の藤井清美さん、クリエでやった『この森で、天使はバスを降りた』の演出で拝見していたことに気づいてびっくり。(個人的に大好きな作品です)
作品的にも何か「意味のある影」みたいなものは感じが似ていた感じ。

声優の小野大輔さん演じる直樹と、中川晃教さん演じる良輔は、小学校時代からの同級生。高校だけは離れたけど大学で再び再会。社会人になり2人は別々の道を歩き始めて・・・10年が経過しひょんなことから再び出会った2人。

という導入部から物語は始まります。

「朗読劇」と銘打たれてはいますが、実質的に「音楽朗読劇」ということで、J-POPで時代を辿るという構成になっています。

小学生の頃の1曲目が「宇宙戦艦ヤマト」(昭和49年/1974年)で、ラストの「さぁ鐘を鳴らせ」が去年(2013年)ですから、曲と2人の人生を重ねあわせたようになっています。

が、期せずしてというかですね。
私、昭和49年生まれでございまして。
というか、由美子さんも昭和49年生まれなわけですけれども。

ストーリーと人生のシンクロ振りが個人的に結構色々と(笑)。

セットリストで流れを辿ってみます。

1974年 宇宙戦艦ヤマト/ささきいさお
 2人が生まれた頃の設定。

2005年 創聖のアクエリオン/AKINO
 いきなり時期が飛んでほぼ今の2人の再会のシーンへ。
 直樹がハンドクリーナーを落として自分の企画書と、もっとまずいことに彼女のお気に入りのバッグを水浸しに。
 怒って家電メーカーのお客さまサービスセンターへ電話したときの、担当者の上司が良輔という。
 あら?という2人の再会。

 で、その直樹の婚約者・はるかを演じるのが由美子さん。
 それをきっかけに直樹とはるかは喧嘩をして婚約破棄寸前にまで至ります。

1989年 仮面ライダーBLACK RX/宮内タカユキ
 メロディーに聞き覚えがあると思ったらまさかのRXだった(笑)。
 仮面ライダーBLACKってだけでもツボなのに、まさかRXの方で来るとは思わなくてびっくりしました。
 この頃は直樹が転校してきて良輔と出会うシーンとリンクしています。直樹は真面目系、良輔はスポーツ系。
 あっきーの自由なシャウト系がやり過ぎて面白いという(爆)

1989年 川の流れのように/美空ひばり
1991年 I LOVE YOU/尾崎豊
1991年 さよなら夏の日/山下達郎

 このあたりまでは直樹と良輔のじゃれ合いシーンですが、「さよなら夏の日」は女性陣(由美子さん、小林美江さん、仁藤さん)も入ってのソロパート&ハーモニ-。ほぼ男性メインで動いてきた物語はこのあたりからちょいちょいと女性陣が絡み始めて動き始めます。

1991年 ラブストーリーは突然に/小田和正
1992年 君がいるだけで/米米CLUB

 良輔は中学時代のことをあまり語ろうとはしなくて、直樹も不思議がります。「中学も大学も一緒だったのに、なんで小学校で一緒って話が先行するんだよ」と。

1993年 愛のままにわがままに、僕は君だけを傷つけない/B'z
1993年 YAH YAH YAH/CHAGE&ASKA

1994年 春よ、来い/松任谷由実
 この作品のある意味テーマ曲なのがこの曲。
 直樹と良輔と一緒にいた女の子。その3人の関係の思い出はいつしか直樹と良輔双方の重荷になっていて・・・

 良輔にとって3人で過ごしたキャンプの夜は「今まで生きてきた中で最高の夜」だったと・・・

1999年 カブトムシ/aiko
 直樹と良輔は、子供の頃は掴まえたカブトムシのどっちが大きいか競争しあっていた。
 大人になった2人は、そんな頃を羨ましく思いつつ、「1年1年の区切りのない」大人としてどう生きていくのかもがく。

 そんなエピソードにかぶせて歌われるこの曲は、由美子さんソロ。
 実は前日時点でネタバレを聞いてしまっていたので、ここで由美子さんがこの曲でソロを歌うのは分かってはいたのですが、いやぁ、「私を掴まえていて」を絡めた由美子さんの歌声がさすがすぎて絶句します。

 泣かせようとせず、ぎりぎりわざとらしくならず、聞き手に寄り添うようにメッセージソングを歌う、というのが由美子さんの歌声の一番の活かし方なんですよね。知り合いが言ってましたが「リンダリンダ」での伊礼さんとの関係で歌われる「ラブレター」が正にこの系統でした。あの、暗闇を引き裂く癒しの声でございます。

1996年 誰より好きなのに/古内東子
 この曲は「カブトムシ」から由美子さんのソロパートが続きつつ直樹が入ってきて、直樹とはるかのデュエットになります。

 はるかの直樹に対する思いは随所に出てきますが、直樹に対して耳の痛いことも言えるのは、はるかの本当の愛情だよなぁと。
 厳しさが優しさであることを知っているというのかなぁ。
 あの包容力とか説得力っていつ見てもすごく安心する。さすが姐御(爆)。

 今回、てっきりあっきーと組むと思っていた由美子さんですが、小野さんとのカップリングも絶妙な距離感。
 なんでしょう、客席が「直樹、はるかを手放しちゃだめだっ!」って思っている感が(笑)

 直樹ははるかに対して、どこか本心を隠しているところがあって、はるかは直樹がそれを言ってくれるのを待っていたのだろうなと。昔、小説で入賞したことがあったけど、「自分の体験を書いているけど、体験止まりだろうから作家としては難しいと思う」という講評をされてその道は諦めた、と直樹ははるかにこの時明かしていて。
 その時の「話してくれてありがとう」というはるかの言葉はとっても良かったし、とっても納得できた。

 「何かを挫折したことがある人の方が信用できる」という言葉は、はるかの言葉でもあり、実は由美子さん自身もある意味そう感じているのではと思わされる説得力でした。

2013年 さぁ鐘を鳴らせ/DREAMS COME TRUE

 わだかまりが消えた皆の前を向く気持ちがあふれ出る最後の1曲。
 この1曲がないと随分印象が違う気がします。
 正直、この曲まではなんかモヤモヤした気持ちというか、そのまま終わられちゃったらどうしようって思いがあったので。
 サビの由美子さんのシャウト、さすがです。女性バンドのボーカル系って合いそうな気がしますね。

・・・

この回は千秋楽ということで小野さんから「キャストそれぞれにご挨拶を」ということで順々にご挨拶。

由美子さんから「2人(小野さんとあっきー)で締めるって言ってたじゃん~」と突っ込まれてました小野さん(笑)

由美子さん専売特許の、いつも心配なご挨拶ですが、上手いこと隣の美江さんとあっきーが一拍入れてくれたおかげで実に自然なご挨拶になり感謝(苦笑)。

そういえば一番ウケたのが

あっきー「皆さま自由な方ばっかりで・・・」

と挨拶したときの由美子さん初め皆さんの驚愕した顔と即ツッコミが大爆笑でした(笑)
帝劇系の皆さま、客席まで一緒になって突っ込んでました(爆)

・・・

出演者の皆さまについてつれづれ。

小野大輔さん。お名前は存じ上げていましたが拝見するのは初めて。スマートな身のこなし、流石な台詞回しと、役柄的な陰鬱のコントラストが素敵でした。由美子さんとのバランスもとても良くて、自分の殻に閉じこもる様と、少しずつ殻を割っていく様がとても魅力的でした。

中川晃教さん。というかあっきーと呼ぶのがいつもなわけですが、何というかやんちゃに落ち着いたというか、いい意味で棘が抜けた感じを受けます。肩の力が抜けた感じもありますが。MOZART、SHIROHと見てきた印象が残っているせいもあるのでしょうが。小野さん、由美子さんと両側に甘える相手がいるときの甘え方がはんぱない(笑)。ちなみに小野さんは甘えさせてますが(兄と弟みたい)、由美子さんはばっさり斬り捨てますw(姉と弟です)。

仁藤萌乃さん。ウェンディでは拝見していないのでお初です。ポジション的には衣装のせいもあってか、「SHIROH」のリオ的なイメージを受けました。そうなんですよ、2人のSHIROHがいて、2人の未来を狭めてしまったリオという存在がいて。
リオから開放されて2人は未来に歩き出せたみたいなイメージで。

西村直人さん。男性2人以外の全ての男性部分を受け持っていられましたが、人間から犬まで(爆)八面六臂の大活躍でございました。

小林美江さん。すんごい芸達者の方でびっくり。直樹&はるかカップルが飼ってる犬の声、公演毎に西村さんと小林さんが代わる代わる担当されていたそう。この日夜は西村さんだったので、カテコで小林さんがフルスロットルの犬やってて客席から大拍手もらってました。

高橋由美子さん。こういうポジションでしかも銀河でやれる日が来るとは正直思っていなくて。今まで見ていただいてなかった方に見ていただけたのが何より良かったです。小野さんとの距離感は演出の藤井さんの希望通りなんだろうなと。

2日間4公演、毎回満員での今回の公演。
舞台上から客席を眺める幸せ感もあったでしょうし、客席からも素敵な作品を拝見できた空気感に溢れていました。
ぜひ再演を、今度は一週間ぐらいでもっとこの作品を色々な方に観ていただきたいです。

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『イン・ザ・ハイツ』

2014.4.5(Sat.) 13:00~15:20
Bunkamuraシアターコクーン XC列10番台後半(上手側)

昨日4月4日に初日を迎えた公演、この日が2日目です。
公演ではXA列が最前列でXCまで、その後にA列が続きますのでA列は4列目になります。

シアターコクーンに来るのは15年ぶりですが(前回は由美子さんの企画物コンサートでした)、席番が見にくいのがちょっと辛かったです。劇場のソフト的には落ち着いた、いい劇場ですね。

ラップ物のミュージカルという触れ込みでしたし、訳詞がKREVAさんということですので、1月にクリエで見た『最高はひとつじゃない』に似たイメージを感じるかというのが先入観でした。

自分の印象としてはその先入観通りで、あの時の増田さんと今回の梅田さんは印象が被ったし、あの時の綿引さんと今回の千弘ちゃんは(実は役柄は全然違いますが)印象が被るものがありました。

前者のお2人は若さを身に纏ったきらきら感が正統派ヒロインという感じ。
それに対して、後者のお2人はラップに身を寄せつつも、すっくとまっすぐ立ち、歌うさまがそっくり。
千弘ちゃんのミュージカル風な歌声が、ラップの中で異質に聞こえつつも、すごく頼りになる歌声。
ミュージカル畑ではマルシアさん、じゅりぴょんさん(樹里咲穂さん)もいらっしゃいますが、2人はいつもの歌唱よりかなりラップ寄りな感じ。

この物語は移民が集まるニューヨークの街角に集まっている人々たちの葛藤を描いていて、パンフレットにも書かれていましたが「RENT」との類似点を作品に濃く感じたりします。

「In The Hights」という「ハイツ」という空間の中にいて、異質なのが2人のヒロインであるニーナ(梅田さん)とヴァネッサ(千弘ちゃん)。

ニーナは学業優秀な才媛で、スタンフォード大学に入学。いちはやく「ハイツ」を抜け出した女性。
それに対してヴァネッサはこの街角の美容室で働いているけれど、一刻も早く「ハイツ」を抜け出したい女性。

みんなこの「ハイツ」を抜け出したがっていない、それはある意味、みんなにあたたかい空間だから。
でもこの2人は違う。

ただ、実はこの2人も更に違って、抜け出したくて抜け出した訳じゃないのがニーナで、抜け出したいのがヴァネッサですから、本当のことを言うとヴァネッサ以外みんな居続けたいわけなんですけど。

意味深なのはこの作品タイトルの「ハイツ」に付けられた修飾語「The」。

作品を観ていると、最初はみんなが集う「ハイツ」そのものだと思っていたものが、実はそれぞれの人にとっての「それぞれの」”ハイツ”なのかなって。

”それぞれの人にとっての「居心地のいい場所」”に居続けることは、本当は良くないことなのかもしれないと。

ヴァネッサはこの場が好きだからこそ、この場に居続けることはいけないことで、この場まで嫌いになってしまうかもしれない・・・と思っているからこその思いなのかなと思ってみたり。

演じる千弘ちゃん、自分に惚れているウスナビに対してまったく意識していないという、絵に描いたようなツンデレさんが抜群に嵌っております(笑)。周囲の皆さんに冷やかされて、ようやくウスナビから自分への気持ちに気づいてどうしていいものかわからなくなっている様がとってもチャーミングで、まぁこれでもかって言うぐらいにツンデレ女王様(爆)。

赤のドレスでがんがんに踊るさまが、そりゃウスナビじゃなくても惚れるわってぐらいに魅力的。
長身で押し出しもあるから、予想以上に映えて存在感がさすがの一言。

今回のバックで踊っているハイツのメンバーには元ジジの菅谷さんもいらっしゃいますし、元エポの平田さんもいらっしゃいますが、千弘ちゃんと縦に並ぶと色んなことを考えてしまいます(苦笑)。平田さんはグリーンのドレスで目立ってました。

20代後半でこういうポジションができるのって玲奈ちゃんと千弘ちゃんしか思いつかないんですよね。
お互いいいポジションで仕事できている気がするけど、どうしても大作に縛られちゃう玲奈ちゃんに比べると、千弘ちゃんはオールマイティに幅広く役をやれているのがいいなって。
ご本人は謙遜して不器用だとおっしゃいますが、どうしてどうして、ここまでいつもいいものを見せてもらえると、いい成長の仕方しているなぁと。

エンディングへの流れがちょっと突拍子もない感じがあったけど(前半がゆっくりな割には後半が唐突)、みんながいい意味で前を向けたのはとても良かったな。
意地も、ツンデレも、片思いも、子供への愛情も、親への感謝も、そして一緒に過ごせるみんなへの感謝、そしてこの場への感謝が溢れる素敵なエンディングが良かったです。

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