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2014年3月

『B~Haaaan!!- Live Tink』

2014.3.30(Sun.) 19:00~21:20
原宿ラドンナ

昨年12月TipTap公演『Second Of Life』3チームのうち、Bチーム(B班)が集まっての初ライブ。名付けて「Bはん」と言うのは青山郁代師匠(*)の思いつきがそのまま通ってしまったからだそうです(笑)。

(*)大阪出身なので「いくよくるよ師匠」から取ってその名前を言ってたら、昼の部のアンケートで結構「郁代師匠」と書かれていたそうな(笑)

で、「Tink」とはメンバーから1文字ずつ取って。
「Tekkanさん」から「T」、「Ikuyoちゃん」から「I」、「Naotoさん」から「N」、「Kanaさん」から「K」なのですが、

tekkanさん「その通り並んでないよね(笑)」

・・・並び順は、「Tkin」でした。何の単語(笑)」
「Tink」自体は「きらきらした」というような意味合いが込められているとのこと。

セットリストは終演後掲示がありましたが(「セットリスト、必要ですよね?」と客席の特定の方々に話しかける郁代師匠。さすがです(笑))、メドレーの詳細は掲示がなかったため、客席側発表により後日変更になることがあります(笑)

ではセットリストを参ります。休憩なし、2時間ノンストップ。とはいえ途中に「カクテルタイム」という名の、この日のみの特製カクテル(金粉入り、15個限定)の注文時間という名のMCタイムがありましたが、それ以外の時間も特に郁代師匠がヒートアップ(笑)。ただ、昼の部はそれが理由で随分押したそうで、「短くしよう短くしようと思ってます」と何度も言い聞かせるように(爆)言われておりましたが、会場にいた郁代師匠以外全員が「それは無理」と途中で悟ったはずです(笑)。


○セットリスト(敬称略)※訂正歓迎(笑)
1.Second Of Life/Second Of Life(全員)
2.Two As One/Crystal K・Chemistry(全員)
3.Sparkling Diamonds/ムーランルージュ(青山ソロ)
4.Almost Paradise/フットルース(海宝・須藤デュエット)
5.星のさだめ/アイーダ(tekkan・郁代デュエット)
6.When You Come Home To Me/The Last 5 Years(須藤ソロ)
7.Corner Of The Sky/ピピン(海宝ソロ)
8.For Good/ウィキッド(tekkan・海宝デュエット)
9.Tinkメドレー
  1.星に願いを(全員)
  2.ジェリクルソング/cats
  3.Part of Your World/Little Marmaid(青山・須藤)
  4.A Whole New World/アラジン(海宝・青山)
  5.Seasons Of Love/RENT
  6.My favorite Things/Sound Of Music
  7.One/コーラスライン
  8.Over The Rainbow/オズの魔法使い
  9.On My Own/レ・ミゼラブル(須藤)
  10.Think Of Me/オペラ座の怪人(青山)
  11.終わりなき夜/ライオンキング(海宝)
10.さくら(独唱)(全員)
11.NAO/HY(青山ソロ)
12.She Cries/song for a new world(tekkanソロ)
13.I'd Give it All for You/song for a new world
   (tekkan・須藤デュエット)
14.This World Will Remember Us/ボニー&クライド
   (海宝・青山デュエット)
15.Will I/RENT(全員)
16.Take Me Or Leave Me/RENT
   (須藤<ジョアンヌ>・青山<モーリーン>デュエット)
17.What You Own/RENT
   (tekkan・海宝デュエット)
18.夜空のムコウ/SMAP(全員)

<アンコール>
19.Happy Birthday(※サプライズ)
20.You Can't Stop The Beat/ヘアスプレー

・・・実質19曲といいつつ、tekkanさんアレンジ(注:作曲はしていませんとのこと)のメドレーが恐らく10曲(あと2曲ぐらい落ちているはず)なので、全部で30曲近くあったのでは。

それに加えて主に郁代師匠のロングMC(それでも昼に比べたら短かったらしい)をきちんと全部拾うtekkanさんのトークが面白すぎて(笑)

郁代ちゃん「皆さんにお知らせです。明日は月曜日です。そして年度末です」
tekkanさん「嫌なこと思い出させるなぁ」
郁代ちゃん「そして明後日から消費税が上がります」
tekkanさん「みんな知ってるよ(笑)」
郁代ちゃん「明日はいっぱい買い物しなきゃいけませんね~私はそうしますよ~」

とか。

郁代ちゃん「私晴れ女なんですよ。でもライブの時は雨になるんです」
tekkanさん「じゃ雨女じゃん(笑)」
郁代ちゃん「でも晴れたじゃないですか」

とか。

tekkanさん「香菜ちゃん喋ってないけど大丈夫?」
香菜ちゃん「いやトークは郁代ちゃんがいるから大丈夫です。お任せしてます」
tekkanさん「海宝くんは?」
海宝くん「僕も大丈夫です(^^)」

ということから分かる通り、MCは郁代師匠無双状態に(笑)。
tekkanさんでさえ止めるのが大変という郁代師匠の大阪仕込みMC爆発は流石としか言えません(爆)。

※ちなみにtekkanさん、終わったら熱っぽいらしいです。お大事に・・・

4人が歌う曲は正に極上のハーモニー。SOLから来たのは1曲だけというのが意外で、それ以外は全てミュージカル曲かポップス。4人の歌声はそれぞれ声域がぶつからないのと、いい意味で皆さん我が道を行く(笑)

4人があとの3人を無条件で信じて自分のベストを出すという感じというのか、みんなが長所を伸ばしてそれが重なったときにぞくっとするほどの感動がぐわっと押し寄せる感じ。
「1人1人が全力を出し切っている結果まとまりがある」という不思議なB班なんですよね。

印象に残った曲をつれづれ。

M3は郁代ちゃんの二子玉川Live(2013年1月)で聞いた曲。
「ダイヤモンドがあればそれでいいの!」という曲なわけですが、その時は制作さん連れてきてお相手の男性にしてましたが、今回はお相手は海宝氏でした。
前半は郁代ちゃんが緑のドレス、すどかなさんがピンクのドレス。後半は郁代ちゃんが赤のドレス、すどかなさんが白のドレス。ちなみに、当初は郁代ちゃんは赤のドレスで通すつもりが、すどかなさんがピンクで被るというすどかなさんからのツッコミに伴い(笑)、緑のドレスをネットで追加で買ったそうです(爆)

M5のアイーダは郁代ちゃんの女王ぶりが光って、とってもゴージャス感。
tekkan氏の力強さとも相まって満足感の高いデュエット。というか、この作品やってから郁代ちゃんはパワフル系に容赦がなくなっているというか・・・元々そういうところが長所な方なんでしょうね。

M8はまさかの男性デュエット(英語)でしたが、新鮮で面白かったです。

M10はとっても満足の高い四重唱。この4人の歌声が重なるととっても歌声が厚いんですよね。重厚感の中にある4人の個性が、ミュージカル曲でないこの曲だけに、とっても綺麗な旋律に乗せて聞こえてきた絶品の出来でした。
M18も同じくミュージカル曲ではないのですが、ある意味ミュージカル曲ってちょっと凝りすぎるというか、物語に沿わせてわざわざ不協和音を入れたりもする訳なので、普通のポップスの方がこの4人の歌声のハーモニーは分かりやすいのかとも思えて。

M9の9~11付近は全員が違う曲を重ねるということですどかなさんエポ、郁代ちゃんクリスティーヌを初めとした4人の歌声が絡み合うんだか何なんだかどえらいことになってましたが、それでもだいたい分けて聞こえるんですから凄い。

M16はなぜだか今年もう3回目聞くことになったRENTの女性2人バトルソング。
最初は玲奈ちゃんコンサートでの玲奈ちゃんモーリーン&花代さんジョアンヌ。
次は先週の「おみずのぎさやか」での(水野)貴以さんモーリーン&(岡村)さやかさんジョアンヌ。
そして今回は郁代ちゃんモーリーン&すどかなさんジョアンヌ。

・・・みんな歌いたい曲なんだな-。
それぞれ、仲いい人同士だから容赦なくぶつかる曲ができるという感じなんでしょうね。
(SOLのCチームに出演してた吉沢梨絵さんもライブで歌ってたことがあるようですね)

郁代ちゃんのエネルギッシュなプッシュと、すどかなさんのお堅い受けがとっても好バランス。
この時のドレスがちょうど好対照で、郁代ちゃんが強烈な赤、すどかなさんが白だったので、情熱的な”赤”がお堅い”白”を染めようとしている感じでとても印象深かったです。

先週(おみずのぎさやか)見た時の貴以さん→さやかさんはさやかさんがちょっと押されてた感じがしたけど、この日の郁代ちゃん&すどかなさんはちょうどいい跳ね返し方って感じでした。なんというか、郁代モーリーンはすどかなジョアンヌに冷たくあしらわれるのも含めて(分かって)楽しんでいる感じがポップだなって。

そして本編が終了し、アンコールでは4月1日が誕生日のすどかなさんをみんなでサプライズお祝い。
すどかなさん感激されてましたが「稽古場で祝ってもらうことは何度かあったけど、舞台上は初めて」と。
郁代ちゃんいわく「『誕生日何しようかな』ーってかなさんに言われてドキドキしてて(笑)、『一緒にご飯食べに行きます?』とか言って必死にごまかしてた(笑)」だそうです。

アンコールラストはまさに狂乱のラストと化していまして(爆)、舞台上、客席含めてテンションが凄いことになっておりました。いやー、すんごいもの見ました。

・・・奇跡のハーモニー、もっともっと見たいです。ぜひ定期開催を!
アンケート用紙によると「Tink製作委員会」というものもあるようですし(笑)。

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『ラブ・ネバー・ダイ』(1)

2014.3.16(Sun.) 17:30~20:00
日生劇場 2階I列10番台後半(下手側)

「オペラ座の怪人」続編。

・・・と言っても実は私は「オペラ座の怪人」を見たことのないという、ミュージカルファンとしては非常に少数派な立ち位置で、知人に話したら「ラブネバ見てからでも遅くないから、今からは見ない方がいい」と忠告を受けまして(笑)、その忠告は正鵠を得ていたようです。

というわけで、割と真っさらな気持ちで見られましたラブネバ、略してLND。

この作品を知ったのはそう言えば玲奈ちゃんが大手町でやったディナーライブの時に歌った曲、「Till I Hear You Sing」だったんですよね。そんな縁を思い出しつつ、ファントムな市村さんが歌うこの曲に浸るひととき。

この日のキャストはファントム市村さん、クリスティーヌ平原さん、ラウル万里生くん、メグ玲奈ちゃん、マダム鳳さんという組合せ。玲奈メグとしては2日目になります。そういえばなんで玲奈メグ初日に行かなかったのか沢山不思議がられました(笑)が、当初は土曜日は仕事を抜けられる予定じゃなかったからでした。

さて、結末に触れない範囲のネタバレ含んだ感想スタートです




玲奈ちゃんと彩吹さんのダブルキャストなメグは、ポスターでは同じ役なのか信じられないぐらい対照的な衣装を付けていますが、彩吹さんの付けている衣装が1曲目の衣装、玲奈ちゃんの付けている衣装が2曲目の衣装です。

彩吹さんメグを見る予定がないのですが、1曲目は想像するに彩吹さんの方がしっくり来そうな気がしますね。逆に2曲目は玲奈メグの本領発揮というか、なんか天王洲で似たようなポジションで歌った曲があったような気が(←これは局地的にネタバレw)

どことなく格落ちした感じのショーダンサーという感じが嵌りすぎてて、何となく複雑な心境になってしまうのですが(爆)コニーアイランドでショーを通じてファントムを支えているいじらしさ、そのやさぐれさを朝の珈琲で癒す玲奈メグが、恐ろしいほどにドはまりでどうしようかと(苦笑)。

メグとクリスティーヌは親友ですが、それ故にクリスティーヌにファントムを取られることに苦しまざるを得ない。どうしてよいか分からなくなった時の行動が、玲奈メグには凄くリアルに感じて、心底怖かったです。

どうしても同じアンドリュー=ロイド=ウェバー作品ということで、彼女の演じた「ウーマン・イン・ホワイト」のマリアン・ハルカム役と比べてしまいますが、ある意味、2幕の玲奈メグは”諦めの悪いマリアン”とも言えるという(苦笑)。

マリアンは愛する妹ローラのために身を引くじゃないですか。
それに比べてメグは親友のクリスティーヌのために身を引きはしないんですよね。

この作品の登場人物は一人残らず「他人の芝生は青く見える」な感じ。
とにかく他の人の持っている物を欲しがって、自分の持っている物の大切さに気づかない。
結果、どんどん状況は悪くなって大切なものも失ってしまうけれども、失ってからでは全てが遅くて。

だから誰かが一方的に悪いわけじゃなくて、みんなが自分の事しか考えなかった結果、みんなが不幸になったように思えます。

ファントムとラウルの対決は確かに男と男の対決だっただろうけど、ラウルが妻のことをきちんと信じていられたら、粘ることだってできたように思うし、ラウルのあの決断は綺麗に言えば「自分の美学」だろうけど、それで失ったものは余りあるし。

メグにとってのファントムは全てで、彼女の人生そのもので、それこそ玲奈ちゃんが語っているとおり「執念」なんだろうけれども、メグにとってファントムは全てを賭けるほどのものなのかどうか?
それこそマダムがファントムに問いかけた「あなたにとってクリスティーヌは全てを賭けるほどのものなのかどうか」とある意味、表裏一体の関係なのかなと思います。
それは他人にとっては容易くNoと言えても、自分にとっては容易くNoとは言えない問題なんでしょうけれども。

普通、ここまで登場人物がいれば、誰かが勝って誰かが負けるもの。
表面的な勝者がいなくとも、実質的な勝者はいるはず。
なのに、この作品は登場人物すべてが敗者。
全ての登場人物が漏れなく大切なものを失っているという・・・

ネタバレを開幕前まで回避してきましたが、メグについて何となくこうなるかなと思っていたことが当たって絶句してしまいましたが、何というかですね、この作品の流れを見て思い出した「玲奈ちゃんがかつて演じた役の作品との類似点」というのが、WIWのマリアン以外にもう一つありました。それは観劇前では想像が付かない作品で・・・『ミス・サイゴン』でした。

グスタフの親が誰か知ったときの玲奈メグの慟哭。その凄まじさに背筋が凍り。
それを目の当たりにして、あぁ、これは愛するクリスに自分以外の女性との息子がいることを知ったときのエレンそのものじゃないかと・・・

グスタフを連れて行く玲奈メグの姿は、完全に感情を失った女性そのもの。
あの場で最も一人にしてはいけない人をフリーにしたゆえの悲劇。
メグにとっても、ファントムにとっても後戻りできない瞬間。
ファントムからメグへの問いかけは、結局は言葉の上での繕いでしかなくて、愛するクリスティーヌを守るための懇願に過ぎなくて。

あの長い時間、メグはファントムから綻びが出るのを待っているように感じて。
メグにとってもはやファントムは信じるに値する存在ではなくて、ファントムがメグへ一欠片の感情を持っていないことをはっきりと認識するまで待ったように思えました。

この作品のタイトル「Love Never Die」について、マダム・ジリー役の鳳さんがいみじくも「私にとっては『Love Die』」と書いていて。それで感じたのですが、「愛は死なない」とタイトルで語っているのに、どの人の愛も成就していないという不思議。

ある意味「True Love Never Die」であったことを暗示しているように感じられたのでした。

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『ダディ・ロング・レッグス』(7)

2014.3.15(Sat.) 17:30~20:20
シアタークリエ 19列20番台

3演2回目の観劇。当初は21日のマチネも観劇予定でしたが、今年3月末に向け仕事が尋常じゃない危機を迎えているので、前倒しでmy楽を繰り上げ。
本当はこの日もマチソワしていられる状態じゃなかったわけですが、今期見納めだけはしっかりしておきたくて。

今回の初鑑賞時に購入せずに帰った『あしながおじさん』新訳版。
現役の文部科学大臣、下村氏があしなが育英会奨学金一期生であることを知って驚きましたが、それ故にとても熱のこもった文章と帯を寄せておられて感動。

●ジルーシャとジャーヴィスの共通点
新訳版の第一節は「憂鬱な水曜日」(Blue Wednesday)というタイトルで始まっています。
これは、理事が来る「毎月第一水曜日」のこと。
ジルーシャの母校(と言う言い方はジルーシャが拒絶すると思いますが)である「ジョン・グリア・ホーム」にて行われる月1回、理事を迎える行事のこと。

ジルーシャはMr.スミスの厚意にて高等教育、つまり大学進学を実現させることになりますが、そのきっかけになったのはジルーシャがこの行事を「憂鬱な水曜日」というタイトルでエッセイに書いたからなのですね。

それを理事の一人であるジャービス・ペンドルトンが「面白い」と見込んで、彼にとって”初めて”女の子を高等教育対象に選んだ、その対象がジルーシャであると。

よく考えると、「憂鬱な水曜日」の発生元である理事の一員であるジャーヴィスは、怒っても不思議ではないのに、「面白い」と興味を持ち、ジルーシャを大学にまで進学させる・・・

ここから見えてくるジャーヴィスは、「理事の中でも孤児である」のではないかと。
この物語の中でジルーシャを通しジャーヴィスのペンドルトン家での存在を語っているシーンでも、実は「ペンドルトン家の中でも孤児」らしいと・・・

以前も感じて書いたことがあるのですが、ジルーシャが「ジョン・グリア・ホームにおける孤児」であるのと同様、ジャーヴィスも「貴族階級における孤児」であるのであって。うーん、似たもの同士。

ジルーシャが「あしながおじさん」からの厚意を受けて最初に喜んだのは「初めてジルーシャ・アボットという『個人』に対して見てもらえた」からなんですよね。孤児院の中の大勢を対象にして、ということではなくて。

でも実はジルーシャが「あしながおじさん」に手紙を書いて、その中で「ジャーヴィス・ペンドルトン」について触れた手紙を受け取って、ジャーヴィスは初めてその手紙を本棚に画鋲で差すのですね。それは「(自称)完璧な9箇条計画」で「無関心」を装うつもりだった少女からの、予想外のプレゼントだったんだろうなと。「初めてジャーヴィス・ペンドルトンという『個人』に対して見てもらえた」からなんですよね。名家・ペンドルトン家の中の大勢を対象にして、ということではなくて。

その意味で「最初に自分自身の存在を認めてくれた人同士」の組合せなんですよね、この2人。
纏う空気が似通うところにはそういうところがあるんだろうなと。

●水曜日の持つ意味
ジルーシャの最後の訴えを聞いたダディは決定を下されます。

「水曜日の午後4時、オフィスへ来られて下さい」

ダディにとってジルーシャを知ったきっかけは「憂鬱な水曜日」であり、ジルーシャにとって「水曜日」は「憂鬱」以外の何物でもなかった。
それが、この日起きたミラクルは、ジルーシャにとって「水曜日」を「憂鬱」から「幸福」に変えるのに十分なものであったと。
ダディはそれを分かっていたからこそ、その日を「水曜日」にしたのだと思うと、ジルーシャの心の傷を、ダディはやっぱりきちんと分かっていたんだと、暖かい気持ちになるのでした。

振り返ると、この決断をする直前、ジルーシャはダディに対して手紙を書き、そこに決意をしたためています。

自分の小説が売れた。この小説が沢山売れたら、ジョン・グリア・ホームに寄付したい。そうすれば私は理事になれる。そうなれば既に理事であるあなたは私に会わなくてはならない、と。

これを聞いた時、ダディは「もう逃げてはならない」と悟ったのだと。この日の井上芳雄さんの演技にもそんな重みが強く感じられました。確かに自分はジルーシャに対してずっとずっと真っ直ぐ向かい合ってこなかった、なのにジルーシャは一つ一つ壁に立ち向かって、やるべきことをやり、自らの前に立とうとしている。

今までと同じく逃げ続けていては、ジルーシャの前に立つことはできない。

理事の新任挨拶で「やむを得ず立つ」ことは自分に対してもジルーシャに対しても、やってはならないことだった。

ペンドルトン家という名前からある意味逃げ、ジルーシャからも真っ直ぐには向き合ってこなかったことで、ジルーシャを悩ませたし、なにより自分はまだ自信を取り戻せていない。

でも、ジルーシャはジャーヴィスが土台を与えたという以降は、自分の力で道を切り開いてきた。
ならばジャーヴィスも自分の力で向かうほかないと覚悟したのだと。

ラストの一場は涙と笑いが入り交じる、初演以来の絶妙なやりとりのシーンですが、この日印象的だったところが・・・
ジルーシャがマジギレしてる中、首を竦めて嵐が過ぎるのを待っているジャーヴィス。

ところがジルーシャが「目の前にヒントはあった、驚くぐらい全然わからなかった」と言ったところで、ジャーヴィスは顔を上げてばっとジルーシャを振り返るんですね。
「怒ってないの?許してくれるの?」と、もはや尻尾振ったなんとやらのごとくで(爆)あのシーンの芳雄氏は抜群すぎてもう素晴らしかったです。真綾さんの声色攻撃も凄かったな-。怒ってるときのテンションのまぁ縮み上がるほどの恐ろしさと来たら(爆)。

3演の完成形と言えるラストが見られて十二分に満足しました。
この2人の素晴らしいコンビネーション、まだまだ見られますことを願っています。

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『ヒトミ』

2014.3.15(Sat.) 13:00~15:10
サンシャイン劇場 19列10番台後半(センターブロック)

演劇集団キャラメルボックス2014アコースティックシアター2本立てのうち『ヒトミ』を観劇してきました。

3演目になるこの作品、作品タイトルだけは知っていた、いわゆる「名作」でしたが、今回初見です。

主人公はピアノ教師で交通事故で頸髄を損傷した女性・ヒトミ。3演目の今回は実川貴美子さんが演じています。(そういえば、いつの間に表記が「實川」から「実川」になっていますね)
脳からの指令が首以下の身体に通らなくなった、そんな彼女に振って湧いた「ハーネス」という器具を取り付けるという話。
この器具を付けると、脳からの指令は首以下の身体、つまり上半身も下半身も動かすことができるという。
しかしその「ハーネス」はあくまで「試作品」であり、彼女はある意味「実験の被験者」であり・・・

という物語。

ネタバレありますご注意ください




今回、まず「おおっ」と思ったのはオープニングのダンス。
正直言ってしまうと、キャラメルボックスのオープニングのダンスって、自分的にはいつも違和感を感じるんです。
いや、その・・・踊らなくていいんじゃないかなぁって、いつも思ってしまうんです(本音)。

今回印象的だったのは、ダンスがこの作品上必要だったことをはっきり感じられたこと。ハーネスを取り付けられたヒトミが立ち上がるという重要なシーン、ここでよろけるヒトミに対して、誰もが「手を差し伸べはしない」のです。
正しくは「手を差し伸べようとはするが、実際に手を差し伸べないことが手を差し伸べることである」という点。

つまり、ここはヒトミにとって「(ハーネスの力を借りているとはいえ)絶対に自分の力で立ち上がらなければならない」場面だから、周囲は手を差し伸べないことこそ最善であると。

今回の作品は、場面が時系列では進まずに、時を行ったり来たりします。「クロノス」シリーズのように「時を飛ぶ」作品でないのにかかわらず、前後のシーンが入れ替わってみたりと、いわゆる「演劇的な演出」があるわけですが、それがそれほど違和感を感じません。「あぁなるほど」と後でストレスなく繋がる、流石練られた作品なんだと思います。

実質的にこの作品は「ヒトミの一番長い一年」の中の更に「ヒトミの一番長い一日」が作品の大部分を占めています。

ハーネスを付けられた後、ヒトミは長く厳しいリハビリを続けていて、泣き言一つ言わなかった。
けれども、ヒトミの不眠が発覚し、その原因を調べていく過程で、ハーネスがヒトミに強いダメージを与えていることが判明して、ハーネスは取り外されることになる。
そんな夜、ヒトミは思い出の街・下田へ向かってもらうよう友人・小沢(多田直人さん)に頼む。
親友・典子(渡邊安理さん)が事故に遭ったという嘘まで使って・・・

ヒトミはことハーネスを取り外されることから逃げる点については、綺麗事なんて構ってられない。嘘だってつく。本当に自分を心配してくれている周囲の人たちの「心配」が彼女には通じていない。彼女は自分自身、孤独だと信じて疑わない。

ハーネスの「欠陥」と言われる部分は、はっきりとこの作品で言葉にされていませんが、自分なりに感じたことを。

たしかにハーネスは「機能」として身体を動かすことはできるかもしれない。そのこと自体は周囲を喜ばせるかもしれない。
でも被験者にとっては、ハーネスを取り外されることという恐怖の前には、ハーネスを付け続ける選択肢しかない。
ゆえに、自らの異変や違和感について発露する選択肢を持たない。

ハーネスを開発した医師はヒトミを被験者に選んだ理由を明確に話してはいませんが、言葉の端々に現れるものを総合すれば「ピアニストであるヒトミが再びピアノを弾けるようになれば、ハーネスの成功するアピールに極めて有力な要素となる」ことであることは明白です。
つい「ピアノを弾かないのであれば、彼女をハーネスの被験者にした意味はない」と言っていますし。

そしてヒトミはその状況を受け入れる以外にない。ある意味牢獄の中で暮らすようなもの。

だからといってこの医師の発言をただエゴとして見れるかと思えば、「一年間も彼女を見守ってきたんだ、助けたいと思っているに決まっているだろう」と言われてしまうと、なんかもう、リアルすぎて泣ける。
プロとして仕事としてやるからには、エゴがゼロじゃないけど、ピュアさがゼロなわけがないということが、とても印象的。

・・・

ヒトミはピアノを弾くことを最後まで拒み続けますが、ついにピアノにたどり着きます。
その背中を押したのは親友である典子の言葉。

「このピアノはずっとヒトミを待ってた。
このピアノはヒトミを拒まないよ」

今回の作品でヒトミに次いで印象的だったのが、実は相手役の小沢以上に、親友の典子でした。

典子はヒトミの限界に気づいていて。

「自分が拒まれたら自分の存在意義はなくなる」と思い詰めているヒトミの、
そして最後の砦がピアノであると。

ピアノにさえ拒絶されたら、自分が生きている意味はないと。

典子のヒトミへの励ましも、実はヒトミには届いていないことを、典子は分かっていて。

でもヒトミには分かって欲しかった。
周囲は本当にヒトミを心配していることを。
ヒトミが頑なな気持ちを緩めて、皆の心に飛び込んでくれることを。

典子自身さえヒトミに本当の意味では受け入れてもらえなくなっていて。

だからこそ典子にとっても賭けだったかなと。

ピアノを使ってヒトミの心を溶かした典子も流石でしたが、相手役の小沢も流石。
ももこさん(岡田さつきさん)が演じた掃除婦さんが言っていた「男の価値はここぞという時に優しくなれるかだよ」ということを正に体現した存在。

小沢は「砂浜の風」の存在を使ってヒトミの心を溶かす。
「何も感じなくなった」と悲観するヒトミに対して、「砂浜の風には何も感じなかったのか」と問う。
そしてヒトミは気づく。
何もしなくても感じられるものだってある、だからこそ何かしないと感じられないものもあると。

あのシーン、ヒトミにとって「何もしなくても感じられるもの」に小沢はなれたのかな、と思うとなんだかじーんと来るものがありましたし、ヒトミにとっての「壁」は「周囲を信じようとする勇気」だったのかなと。その壁を壊せたときに、ヒトミは本当の意味でリスタートできたのかと思います。

・・・

役者さんの話を。

ヒトミ役の実川貴美子さん。主役では久しぶりに拝見しますが、難しい役どころをしっかりとこなしていらっしゃいました。中に気持ちを溜めてしまう役どころに説得力がありました。何というか、困り事を他人に打ち明けられないタイプというのか。イメージですけど。

そのヒトミへのいいツッコミ役だったのが典子役の渡邊安理さん。ホテルの支配人としてはいささか軽量級ですが(爆)、カラっとしていてそれでいて親友の内面まできっちり見抜いているという役どころはどストライク。この人のツッコミは鋭いのに暖かいんだよねぇ。

ツッコミ役としてほぼ核弾頭並みの破壊力を持つのが掃除婦役の岡田さつきさん。「家政婦は見た!」がとっても似合いそうなんですが(笑)今回も好き勝手泳いでおりました。今回、ヒトミの母親役の坂口理恵さん(初代のヒトミ)が遊べない役だったので、遊びはほぼももこさんが持って行っていました。あれだけ遊んで舞台一切壊さないんだから凄い。

精神科の医師役の岡内美喜子さんも患者のために矢面に立つ医師を好演。ポジション的にはヒロイン役は減ったけれど、このあたりのポジションになってから岡内さんは変な力みが消えて良くなったと思う。「雨と夢のあとに」の暁子役、「君の心臓の鼓動が聞こえる場所」の真知子役といった「ヒロインを陰で支える」役が似合うようになって。

と書いてくると分かるのですが、真柴さん作品ということもあって女性のキャラクターが立ってた印象。小沢役の多田直人さんの格好良さとかギターさすがとか、フロントマネージャーの左東さんさすがだなぁとかあるけど、総じて女性の魅力が前面に出た作品だったように思います。

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『ダディ・ロング・レッグス』(6)

2014.3.1(Sat.) 17:30~20:25
シアタークリエ 18列20番台後半(上手側)

2012年秋の初演、2013年年始のアンコール公演を経て、今回が再再演となる初日。

チケット発売日で取り損ねて、某サイトを見ていたら2月中旬から一気に出物が出てきて無事初日観劇。
今年の3月はかつてないほど仕事が危機的な状況なので、土曜のこの日に見られて何よりほっとしました。

初演で2回、再演で3回、そして今回なので6回目の観劇。細かいところの微調整は入っていたけれど、何を置いてもこの名コンビ、ジルーシャ(坂本真綾さん)とジャービス坊ちゃま(井上芳雄さん)の安心感たるや盤石。

「安定感」以上に「安心感」

物語として、絶対に揺るがない空気があるから、客席からの期待度も半端なくて、それをしっかり掬い上げる井上君と、しれっと乗っかる(爆)真綾さんのコンビが上手すぎる。

ジルーシャが何で真綾さんかって、勝手なイメージなんですが、努力家であることは前提に、ちゃっかり、すらすらっとやれてしまうイメージがぴったりで。

単位落として追試です、もうこんなことしませんので許してください、滝に打たれて、という経緯はある(爆)にしても4年生では学内の雑誌編集長で卒業生総代ですし。

それでいてパーフェクトなのにパーフェクトに見せない。
このジルーシャ以上に人間ぽいヒロインってそうそういないってぐらい。

ジルーシャって、凄く女性が感情移入しやすい役みたいで、現に真綾さんもインタビューで「自分は感情移入するための『器』としていられれば」とおっしゃっていて。

でもなんでジルーシャがこんなに愛らしいかって、何より「着飾っていない」からだと思うんですね。

この作品ってある意味三角関係じゃないかと思うんです。

ジルーシャとジャービス(スミス)とダディ。

ジルーシャにとってジャービスはちょっと気にはなるとしても、素直な感情を出す相手にはならない。
けど、ダディにはジャービスのことも全部言える。

ジルーシャはジャービスに対しては着飾っているけど、ダディには着飾っていない。

観客はその両方を見ているから、肩肘張っているだけのヒロインを見ているわけでも、奔放なだけのヒロインを見ているわけでもない。(たいがいミュージカルのヒロインってどっちかに偏りますよねw)

ジルーシャの「ジャービスに対して見せる顔」と「ダディに対して見せる顔」、その2つが両立することをこの作品の客層は許容しているほどには大人で。その上ジルーシャはその感情をある意味、ひょいひょいとクラスチェンジしますよね(笑)。
感情表現の切替の早さが、声優としてのキャリアが長い真綾さんぴったりなんだと思います。

真綾さんはインタビューで「一つのことに拘るより、色々な事をやる方が自分に合っている」とご自身の仕事への関わり方について語っておられますが、この日見ていて、真綾さんとジルーシャは「席が温まる暇がない」という点において随分似ているなと(笑)。

この作品の一つの売りは、ジルーシャの「切替の激しさ」だと思うんですね。一つの方向に思い詰めるわけでなく、行き詰まっても前に向かって進もうとして、まっすぐ進めないならちょっと回り道して、みたいに常に「動いて」いて。
で、その感情表現は決してエキセントリックではなくて、キュートでポップ。「いいやつっ!」とか典型ですよね(笑)。

そして三角関係のもう一つ、ジャービスとダディですが、この実質2役を井上芳雄さんが演じていますが、ジルーシャの可愛らしさ(時々可愛げなく黒くなるところもとてつもなく魅力的ですが)に負けず劣らず、ジャービスも相当に可愛いです。

男性としてはジルーシャの掌で転がされるジャービスを見るのがとっても楽しくて(笑)、それで演じる井上さんもこれまた乗っかるの上手で。女性の前で「格好つけたい自分」って男性にはどうしてもあるものですが、ジャービスとしていくら格好つけても、ダディとしてジルーシャの本音を聞いているわけですよ。

「あなたたち男性は女性には陰謀では敵わないのよ」

ってジルーシャが言ってジャービスが「がつんときた」と言うシーン、私男性なのに大好きなんですがw、この作品のもう一つ好きなのは「しょせん男なんてそんなもの」だってことで(笑)。

初演見て以来、ジルーシャとジャービス(ダディ)が真綾さん、芳雄さんに被るのと同じぐらい、奥様の今井麻緒子さんとジョン・ケアード氏との関係イメージとだぶるんです(爆)。

男性として齢を取ると、仕事上はともかくプライベートでは今さら肩肘張ってもしょうがないじゃんと思う部分もあって(笑)、それでいくとこのジャービスを演じる芳雄さんを見ていると凄くいいなって思うんですよ。

格好つけてもジルーシャには見抜かれていて、ジルーシャにとってのあしながおじさんであるダディには全く届かない。それでも嫌われるのを覚悟で「自分から一歩を踏み出す」様は、客観的に見たり、またジャービスの過去のポリシーからすれば格好悪いのかもしれないけれど、「思いのままに相手と向き合う」ようになれたジャービスは、ジルーシャにとってのダディとなりえたわけですよね。

「卒業式」でジルーシャの「せめて一度でいいから」との必死の訴えにも関わらずジルーシャの前に現れなかったダディ。
この時のジルーシャの叫びで涙してしまったのですが、そのまま「チャリティー」に突入するわけで、涙腺がえらいことに(爆)。

結局、この時はジャービスがジルーシャにとっての「ダディ」としての資格が自分にあるかを迷っていたからこそ、ダディとしては現れることができなくて。
フォロワーさんとお話ししていてこの「チャリティー」の歌詞で「受け取ることの方が与えるより難しい」の歌詞について気づいたのですが、与えることはエゴでもできるけど、受け取ることは真摯じゃないとできないんですよね。

ジャービスはジルーシャに与えた「高等教育9箇条」、そしてその恩恵は、「見返りを必要としない」という”逃げ”を作っておいたことで、自分は「与えるだけ」の安全地帯にいることができて。そこにはジルーシャの感情に対する忖度というものは実はないんですよね。
今回、再再演で加わった脚本修正で、ジルーシャがダディに対して「9箇条の手紙」というのを書いていて、これが凄く印象に残ったんです。

それというのも、あのジルーシャからの手紙なのに恐ろしいほどに感情が伝わらない(笑)。逆に言うと、これはジルーシャにとってのダディへの「仕返し」じゃないかと思ったんですね。悪い意味じゃなくて。

ダディにとってジルーシャは「与える相手」でしかないから、「高等教育9箇条」という、人間味の一欠片もないものをジルーシャに渡しても、ダディとしては何の引け目も感じていないんですよね。でもジルーシャは自分を支えてくれる相手がどういう人か知る術がなくて、自分の想像力で妄想を作り上げるしかない。あの「9箇条の手紙」をダディに出したのは、「あなたが私にしていることはこういうこと」だと言うことを、ダディに言ったのではないかなと思って。だからこそジャービスは「自分はジルーシャにどんなに酷いことをしたんだろう」と思った上での「チャリティー」だと思うと、なんだかより真に迫って聞こえました。

というのも、あの手紙を受け取ったときに、ジャービスは今までジルーシャの気持ちを本当の意味で受け取っていなかったことを知ったんじゃないかと思うんです。それこそが「チャリティー」で言うところの「お互いからの壁」ですよね。
ラストの立ち回り(爆)で「君があまり魅力的だから私も君に興味を持たないわけに行かなかったんじゃないか」とジャービスがぶち切れていますが(笑)、あれをできなかったのが「壁」と言いますか。

両者の壁を、片方から一方的でなく両方からそれぞれ乗り越えたからこそ、ジルーシャとジャービスの物語としてこの作品は素敵なんだと思います。

・・・

カーテンコールはまずは井上君、真綾さん2人でのカテコ。

井上君「一昨年初演で」
真綾さん「うん」
井上君「その後アンコール公演としてちょっとやってそして今回。どうでした?」
真綾さん「やっぱり緊張しましたけど、客席からの空気に、とっても助けていただきました」
井上君「なかなか『楽しい』で終わる公演ってないもんね」
真綾さん「えぇぇぇぇ」
井上君「ほら、重いのとか多いじゃない。それに人生って基本苦しいものだし
真綾さん「まぁそれはね(苦笑)」

井上君「一昨年、去年と毎年やって」
真綾さん「えっ???」(大反応)
井上君「え、そこなんで驚くの?」
客席「(笑)」
真綾さん「(絶句して赤面)」

・・・真綾さん、”これから”毎年やると思って反応した模様です(大笑)

そして客席からジョン・ケアード氏、今井麻緒子さんをお呼びしてのご挨拶。
ケアード氏はこの作品をきっかけに出会ったあしなが育英会さんとのコラボでのチャリティー公演のお話しを(3月に東北と関東で予定しているそうです)。

ケアード氏のご挨拶は奥様の今井麻緒子さんが通訳されていましたが、ひとしきり終わった後、

井上君「今井さんもジョンの挨拶だけじゃなくて是非ご挨拶を」
今井さん「ありがとうございます。初演の時は自分の訳した台詞をこんな素敵な2人に読んでもらうってそれだけで緊張して・・・素敵に仕上げていただいてとても嬉しかったです」

終わった後、ケアード氏が井上君の肩を「ぽん」と叩いて、なんだか「うちの家内を立ててくれてありがとう」みたいなお礼に見えてとっても素敵でした。

で、その後出てきた4人、でケアード氏が井上君に耳打ち。総立ちの客席、何かと思いきや、

井上君「肝心な事を言うの忘れてるよと言われました。CD出ます(客席拍手)」
井上君「まだ録ってないんですけどね。スタジオ録音です。ロビーで予約承ってますので是非!」

ということで幕。
カンパニーの団結が窺える、とっても素敵な初日でした。
この素敵な作品が、もっと沢山の方に届きますように!

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