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『笹本玲奈 15th Anniversary Show Magnifique』(3)

さて、それではセットリストからの全曲レビューです。
なお、☆印の曲は演出の菅野こうめいさんの日本語詞です。

Act1は玲奈ちゃん出演の各作品からのラインナップ。

<Act1>
1.Don't stop Believin'/ロック・オブ・エイジス☆
 Act1で玲奈ちゃんの持ち歌ではない2曲のうち1曲がこの曲。
 実際のところはミュージカル「Rock Of Ages」で使われたジャーニーの曲ですが、玲奈ちゃんが言う通り「glee」のテーマソング(エンディングで流れています)の方が有名。
 個人的にはこの曲を先に聞いたのは由美子さんが「Rock Of Ages」に出た時の方が先なので、あまり「glee」のイメージがなく。
 今回の15thでダンスらしいダンスというと、この曲が印象的。チアリーディング姿がチャーミングです。ダンサー皆さんの背中には「15」。15thの意味ですね。前側は「RENA」ということでチーム玲奈。
 初日は会場が暖まっていなかったせいもあって、この曲でさえ盛り上がりは地味で心配しましたが、土曜マチネからは客席も慣れた感じで、この曲から盛り上がれて良かったです。

2.Whatever Happened To Saturday night?
   /ロッキー・ホラー・ショー☆
3.Touch A Touch A Touch Me/ロッキー・ホラー・ショー

 RHSから2曲。正直RHSって作品的にはいまいち好みではないのですが、盛り上がり系となるとやっぱりこの作品のはちゃめちゃ感ってとっても便利なのかなと。とはいえ、M3は本人曰く「あまりに直接的な歌詞でこの場にはちょっと・・・(苦笑)ということでこうめいさんに日本語詞を付けていただきました」とのこと。

4.100万のキャンドル/マリー・アントワネット(MA)
 懐かしのMAから「100万のキャンドル」。初めて聞いたその時から、マルグリットの玲奈ちゃんの一番の曲と言えばやはりこれ。玲奈ちゃんのまっすぐなピュアさがこの曲にとってもフィット。静かな”怒り”が漂ってくる様が好きです。
 突っ走り始めたら聖子ちゃんの方が良いと思うけど(「心の声」はそういう理由で聖子ちゃんの方が好き)、立ち上がるまでのプロセスはやっぱり演技系から入ってる玲奈ちゃんの方がしっくり来るんですよね。

5.あんな人が/ジキル&ハイド
 本当にルーシーやりたいんだなぁ(爆)という選曲で、これも持ち歌ではないわけですが、NHK-BSで数年前に最初に聞いた時からは、ずっと役に近づいている気がする。やっぱりこの曲は年齢を選ぶ曲なんだなって。あとルーシーはなんだかんだ言っても娼婦なわけで、玲奈ちゃんはどうしてもそのベクトルとは違う気がしてしょうがないんですけど、本人が歌いたいなら応援したいです。

6.On My Own/レ・ミゼラブル
 鉄板中の鉄板がここに。レミゼについて語られるエピソードはどれもレミゼ愛に満ちていて、15年女優をやってこられたことの大きな理由は軸がある役があったからなんだろうなって。今回、マリウスとエポニーヌの関係が新演出版で変わって、今までの「視線にも入っていない」関係から、「男友達のような」関係になったという話を改めて聞いて印象的。

(instrumental~独白/レ・ミゼラブル)
 この曲は初日に聞いてびっくり。まさか歌い出すはずはないと思いはしたものの(実際には衣装替えコーナーでした)意外すぎる選曲でしたが、このバンドでこの曲が聴けたのはとっても耳福でした。

7.I won't Grow Up/ピーターパン
 衣装はとっても大人っぽい黒のドレスなんですが、歌っている曲は男の子(笑)。「I'm Flying」は封印宣言したけど、「I won't Grow Up」(大人になんかならない)は封印宣言していないことに初日に気づく。聞いてて思ったけど、この曲、「子供の気持ちがわからない大人になんかならない」ということなんだろうなって。だから大人の玲奈ちゃんが歌ってもとっても自然に聞こえる。
 この曲終わった後、「笹本玲奈、大人になりました-!」って両手広げておどけるシーンが大好きでした(笑)。

8.If I were a Bell/ガイズ&ドールズ☆
 JAZZの雰囲気で、まさかのこの曲。いや、こうめいさん演出だからこの曲来るのは普通なんですけどね。別名「新橋の噴水広場Song(笑)」こと「もし私がベルなら」。確かにバーでこんな感じの音楽ってぴったりですよね。

9.ランベス・ウォーク/ミー&マイガール
 Act1の盛り上がり系、ミーマイのランベス。これも入れられると思ってなかったけど久しぶりに聞けて嬉しかったです。黒ドレスのままでちょっとだけ違和感だったけど、やっぱりサリーは玲奈ちゃんだよなぁ。先日非公認オーディション(爆)やってたけどしっくり来たのは(高畑)充希ちゃんぐらいだったし。

 ここでダンスメンバーを一人ずついじるのが定番でしたが、結局最終日までながたくは初日のブレスレット非携帯ネタをいじられていたなぁ。いや、それ美味しいポジションじゃん(笑)

10.命をあげよう/ミス・サイゴン
 「自分が年齢を重ねて、また可愛い甥っ子もできて、キムの気持ち、母としての気持ちが分かるようになった」とおっしゃっていたこの曲。新演出版への波も乗り越えて、玲奈ちゃんいわくの「私のキムにようやく出会えた」という気持ちは、2004年から見ているのですんごくわかる。
 役と役者さんの距離って、客席から見てると理屈じゃなくて感情なんですよね。演じている人が、役と切り離せないように見えるかどうかって、感情として伝わる部分。たしかに「キムとして存在しようと必死だった」時から、「キムとして自然に生きている」ようになった様って、玲奈ちゃんの成長物語なのでしょうね。
 1幕ラストに相応しい大ナンバーで、拍手にも力が入ります。

<Act2>
11.Vocalise/ラフマニノフ☆
 「私の好きなクラシック」と題したAct2の1曲目。
 赤のドレスを纏って歌う玲奈ちゃん。いや、この曲に関しては特に「玲奈『さん』」ですね。CDにも入っていないから、音源化を期待したいんですよね。Act2はCDに入っていない曲ばかりだから、記憶だけに残すのはもったいないなぁって。

12.libertango/ピアソラ
 この曲は音楽監督の啼鵬さんがバンドネオン奏者として有名という話で、アルゼンチンタンゴのピアソラを。
 千秋楽の時ですが、

玲奈ちゃん「ぜひ官能的な演奏を」
啼鵬さん
 「それは玲奈さんが官能的な歌を歌っていただかないと」
玲奈ちゃん「頑張ります」

 と自爆していました(笑)

 いや本当にせくしーでした。ドレス映えするからもあるのでしょうが、堪能しました(←何を)

<ゲストコーナー>ゲスト:濱田めぐみさん(31日ソワレ)
13.その目に/ジキル&ハイド(玲奈エマ&めぐルーシー)
 初日ゲスト、濱田めぐみさんとは共演作からジキハイの「その目に」。本当この曲の2人のデュエットは魂持って行かれますね。これを聞けば聞くほど、役者さんの持ち味ってあると感じます。やっぱり玲奈ちゃんはエマだし、めぐさんはルーシーだと思うんです。玲奈ちゃんには申し訳ないけど・・・。素晴らしい高揚感でした。

14.Take Me or Leave Me
  /RENT(玲奈モーリーン&めぐジョアンヌ)

 もの凄いバトルソングでしたが、いやもう2人とも容赦ない(笑)。正面からぶつかり合うことで生まれるエネルギーが客席に大量に降ってきました。めぐさんが強いなぁと思っていたけど、でも歌っている方からすれば全力同士でぶつかれること自体が喜びなんだろうと思います。終わった後の2人の笑顔は、客席から何かを突っ込めるようなものではなかったですからね。

15.イカれた帽子屋/アリス・イン・ワンダーランド
(めぐさんソロ)

 公演当時に聞けなかっためぐさんの帽子屋さん。これ、こんなに凄い曲だったんだ・・・と絶句。今年11月再演ですから、是非拝見したいです。めぐさん凄い。

<ゲストコーナー>ゲスト:岡幸二郎さん(1日マチネ)
13.I Believe my heart/ウーマン・イン・ホワイト
   (玲奈ローラ&岡ハートライト)

 2人とも作品に出ているのに、なぜか2人とも自分の役を歌わない不思議なデュエット(笑)。CDでは万里生くんでしたからね。せっかく岡さんが出られるのだから、玲奈ちゃんとはバトル系をやって欲しかったんですよね・・・。「ルドルフ・ザ・ラストキス」の”対決”を見たかった・・・。あれは玲奈ちゃん・岡さんのペアの最高峰だと思うのですが、1幕は東宝作品が多かったので枠から漏れたのでしょうね。あるいは大人の事情。

14.ありのままの/ジキル&ハイド(玲奈エマ&岡ジキル)
 「どの曲歌いたいですか」のリクエストはこの曲は岡さんからだったようですが、多分候補リスト自体がホリプロ作品だったんでしょうね。この曲であれば今回お花をいただいていた石丸幹二さんの方が本役なわけですしね。でも岡さんのジキルも役柄的には合ってる感じで素敵でした。

15.時が来た/ジキル&ハイド(岡ジキル)
 この回の選曲は妙に大人の事情ばかりが見えますが(苦笑)、ソロ歌い終わった後の会話が面白くて、

 玲奈ちゃん「ありがとうございました」
 岡さん「あれ着替えたね。僕が歌っている間聞いてなかったの?
  着替えタイム?(笑)」
 玲奈ちゃん「私着替え早いですし、袖で聞いてましたよ」(←焦りつつエクスキューズがチャーミング)

<ゲストコーナー>ゲスト:木村花代さん(1日ソワレ)
13.I Still Believe/ミス・サイゴン(玲奈キム&花代エレン)
 この曲もすっかり2人の五十番。色々と感じるところはあるけれど(他のペアも色々好きだから)、最初は違和感あった花代さんのエレンもこれだけの回数聞いているとしっくり。花代さんの人となりを知れたからというのもあるんでしょうけどね。
 実際の仲がいいほど敵対する役はやりやすいのかもしれないですね(遠慮する必要がないし、迷うこともないし)。

14.For Good/ウィキッド(玲奈エルファバ&花代グリンダ)
 念願の再見に涙しました。なぜか今回は「緑の人」ネタがなかったけど(そもそも花代さんがグリンダなのにドレスが黄緑)、残念ながら席的には玲奈ちゃんを後方から見ることになったけどその分、花代さんの笑顔が沢山見られて、「玲奈ちゃんとこれだけ笑顔になってくれている花代さん」が見られて幸せの欠片をいただけた気分。

15.Think Of Me/オペラ座の怪人(花代クリスティーヌ)
 曲紹介も感動的でしたが、さすがの貫禄のクリスティーヌ。花代さんを初めて見たのは「ミス・サイゴン」で、劇団●●(最終日以外は伏せ字でした)時代の姿を知らないので、聞けて良かったです。それにしても、劇団●●出身の方って、過去の持ち歌を歌っても良いんですね。出身者はわかるのですが、花代さんとご一緒するとはいえ玲奈ちゃんが歌えるのがとっても不思議です。何はともあれそんな出会いに感謝。

<ゲストコーナー>ゲスト:山崎育三郎さん(2日マチネ)
13.The Prayer~祈り~☆
 上手側から出てきたいっくんは最初はイタリア語ですかね。2番から日本語に移行してたバイリンガルという。見た目麗しい同級生ペアでした。

14.The Last Night Of The World(玲奈キム&育三郎クリス)
 これで見納めな、れないくサイゴン。もう見られないのが本当にもったいない。後悔しないようしっかり目に焼き付けました。ビジュアル的にもぴったりなんですよね。

15.This Is The Moment(StarS Version)
 まさかの2日連続。しかも歌詞は☆Ver・・・
 色々な意味でコメントは省略させていただきます・・・

<Act2続き>
16.糸/中島みゆき
 この曲が来るんですか(苦笑)。実は事前に玲奈ちゃんがインタビューで歌うことを明かしていたので、知ってはいましたし、素敵ではあるんですよこの曲、でも・・・(以下略)。

17.Sea Of Dreams
 ~Tokyo Disney Sea 5th Anniversary Theme Song~

 今回出会えて一番感動的だったのがこの曲。ディズニーファンの方の間では有名な曲なんですよね。背景が青くなったので「The Part Of Your World」でも歌うのかと思ったんですが(笑)、玲奈ちゃんの伸びる歌声がぴったり。青い空・青い海に向けて歌う歌声、というイメージが浮かんで素敵でした。

18.The Girl In 14G/クリスティン・チェノウエス☆
 14階に念願の静かな部屋を手に入れたはずが、13階からはオペラの椿姫が、15階からはジャズのスキャットが流れてきて、最初は我慢してたけどぶち切れたら楽しくなって(笑)、3人で騒ぐというストーリー。

 舞台向かって下手側からジャズのスキャット(15階)、大人しい女の子(14階)、オペラの椿姫(13階)という配置で、ジャズがちなっちゃん、中央が玲奈ちゃん、オペラがさおりん。とはいえ、実は歌は玲奈ちゃんが3役。この歌い分けが壮絶すぎて凄かったです。なんですかあの喉は。ぽかーんと口を開けたくなるぐらいに凄いものを見せていただきました。

19.Someone to Watch over me/Crazy For You☆
 この曲も歌詞はこうめいさん。「ニューヨークの雰囲気にぴったり」との玲奈ちゃん談通り、今の年齢に相応しい大人っぽさが素敵でした。

20.私だけに/エリザベート
 ご本人いわくの「Challenge Song」。この曲は本当に皆さん歌いたがりますね・・・
 生で聞けるのを願っていましたので、聞けて良かったです。

 まさかのラスト音上げが来るのは想像外でした。あれやった人、他に一人しか存じ上げませんが、ある意味、この選曲も音上げも賭けかなと・・・

<Encore>
1.スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス/メリー・ポピンズ
 で、この曲が来るんですか(苦笑)。
 CDに入っているから来ても当たり前ではあるし、楽しい気持ちに素直になれるならそれでもいいんですが、うん、楽しいですよ。うん(以下略)。

2.リーガリーブロンド☆
 この曲の歌詞は実は作品との直接の関係はなくて、「笹本玲奈、未来への歩み」的なテーマで歌詞をこうめいさんが書かれた曲。「自分の歌でお客さまを勇気づけられたら。それが私にできること」というテーマの歌詞は今の玲奈ちゃんにぴったり合っていて、歌詞全部知りたいなぁ。曲名がわかりませんでしたが、土曜日ソワレで玲奈ちゃんが言ってくれて判明。「キューティブロンド」という映画をミュージカル化したものです。

・・・

全曲レビューも結構大変でした(笑)。

1回目に聞いた時はそこまでしっくりこなかったのですが、土曜日マチネで2回目に聞いた時は構成のスムーズさが理解できていい選曲だなぁと。
個人的には一気に大人になりすぎたかなぁと、激する系が1曲ぐらいはあって欲しかったなぁとかはありますが、全般的に満足な曲順でした。また5年後に!(爆)

*「玲奈『ちゃん』で統一してみました

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コメント

全公演のレポお疲れ様です!
14Gの「なんですかあの喉は」の感想に全くの同意です(笑)数年前では考えられなかったタイプの歌声に度肝を抜かれました。
ところでジキル&ハイドの「ありのまま」は一幕のパーティでジキルとエマが歌う歌だったような気がします(記憶違いだったらすみません)

全ゲストの曲紹介までされるとはさすがです。おすそわけありがとうございました。

投稿: うえしょ | 2014/02/03 16:30

うえしょさん>
ご指摘ありがとうございます。夕方にこそっと直しました(^^)。

喉はかなり大変そうでしたね。確かにあの音階が出るようにはなったのですが、普段の音階はあそこではないので、チャレンジとはいえ流石に2回公演の2回目は辛そうでした。

レポ、そう言っていただけて嬉しいです。
ありがとうございました。

投稿: ひろき | 2014/02/04 01:21

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