« 『ジャンヌ』(4) | トップページ | 『ジャンヌ』(5) »

劇団HOBO『犬、だれる』(1)

2013.9.10(Tue.) 19:30~21:20
新宿サンモールスタジオ(新宿御苑前)
A列1桁番台(下手側)※最前列

劇団HOBO第5回公演、初日です。

もう第5回、6年目。
劇団HOBOの作風を一言で表現してしまうと、

「人間って、しょうもないけど、愛おしい。」

かなって思う。

作品やテーマが違っても、刺々しい気持ちになって帰ったことはなくて、今回もそれは例外ではなくて。
都会の疲れたサラリーマンにはぴったりな作品です(←別に自分のことだけ言ってるつもりはないですw)

ただ、小劇場ということもあって特に前列(A列・B列)は椅子が小さいので、お尻がむちゃくちゃ痛くはなります。
後方席にご迷惑にならない程度にmyクッション持参が推奨です。

自分の目の前に由美子さん、小林さやかさんが座るシーンが合わせて複数回あって、あまりの近さにむちゃくちゃ緊張します(笑)。お綺麗ですわー。

この日は完売ということで、当日券も通路にびっしり出しての上演です。

今回は5作目にして初めての女性キャスト複数。つまり客演で女性が2人入られています。
松本紀保さんと小林さやかさん(青年座)。

去年の「ナイアガラ」も、劇団員の高橋由美子さんが本出演ではないまでも、日によってはゲスト出演していたため、作品として女性ゼロの公演は今までなく。基本は女性1人だったわけですが、今回初めての女性キャスト複数人。

そしてこの3人のバランスがとても良いです。

舞台は日本の南の、どこかの島。そこにそれぞれの経緯でやってきた女性お3方、そしてその女性たちを取り巻く男性たち。

・・・というか、女性1人の時でさえ、女性優位なHOBOなのですから(それは某番長がおるからですがw)、女性3人なら輪を掛けてそうなるのは目に見えているわけで・・・(笑)

・・・というわけでネタバレちょっとずつスタート島す。気になる方は回れ右で-。




配役のトップクレジットがHOBO2年ぶりの有川マコトさん。秋平役。
「喧嘩農家」の四男の役ですね。周囲が農業やってるのに唯一自分はやっていない、という設定の役でしたが、今回の作品での設定が「農業に失敗してこの島に流れてきた」というパラレルワールドになっていることに、客席の一部から笑いが。

秋平の内縁の奥さん・正子役が松本紀保さん。ご存知、川原和久さんの奥様ですね。(川原さんから初日祝いも来ておりました)

舞台で拝見するのは初めてで、登場シーンが女性陣で一番最初ですが、実は最初に登場されたときに小林さやかさん(この方も初めて拝見)とどちらなのか分からなくなった自分がいました。後で判明しますが、姉がこちら、そして妹役を小林さやかさんが演じられるので、なるほど似ていることも意味はあるのかと。

島に定住して旅行コーディネーターみたいなことをやっているのが古川悦史さん演じる照之。羽振りも良くて、秋平にお金を貸してたり。「利子は返して。お金借りてることを認識すれば必死に働くでしょ」という言葉は全く正しいんだけど、その言葉が舞台後半で意外な方向に響いてくるのが興味深いです。

登場シーンでは最後に島にやってくるのが、正子の妹、直子役の小林さやかさん。姉妹合わせて「正直」となる名前の付け方に、なんだか両親からのプレッシャーと、お互い大変な姉妹なんだろうなと思わされます。
相手役は島の町役場に勤める、時男役・本間剛さんですが、なんかHOBOで本間さんが良い思いをする率って高い気がする(笑)。

相変わらずの自由人キャラな林和義さんは大谷役。「大谷」と書いて「おおや」と読み、「大家」のようなポジションにも居る方。

そして座長のおかやまはじめさんは島の駐在・前田さん。何というか警察官の制服似合いますよねぇ。

んで、番長こと高橋由美子さんの役は島のスナックのママさん・須賀子役。ポジションが嵌りすぎてつい笑ってしまう(笑)。
適度に蓮っ葉で、適度に人生を楽しみつつ諦めてる様が、なんだかちょっと中の人と被るような(怒られるよ)
やっぱり目が座ってぶちぎれる由美子さんはいいわぁ。そればっかじゃ困るけど(爆)。

この作品で印象的だったのは、秋平が正子に「数時間隠し事をしていたこと」を、正子が責めるシーンで、秋平が上手側(というかトイレ籠もり中)、正子が下手側、いずれも舞台奥側。

そのシーンで、直前で照之の隠し事が須賀子にバレて、客席側で照之が上手側、須賀子が下手側にいて、正子が秋平をさんざん責めているのを、一声も出さずに、照之を睨みまくってる須賀子は怖すぎた(笑)。あれ、生きた心地しないわ・・・

HOBOの作風に全般的に言えるような気がするんですが、男性は格好つけていないほど格好いい、ということを見せているような気がします。
今回の作品に特に感じますが、上っ面の格好良さは、格好いい女性には見抜かれるわけで。

格好良すぎる3人の女性を揃えて上演された今回の作品。
それだけに、男性の格好良さって何なんだろうな、と考えさせてくれる作品だったように思えます。

|

« 『ジャンヌ』(4) | トップページ | 『ジャンヌ』(5) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/74093/58169057

この記事へのトラックバック一覧です: 劇団HOBO『犬、だれる』(1):

« 『ジャンヌ』(4) | トップページ | 『ジャンヌ』(5) »