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『トゥモロー・モーニング』(1)

2013.4.18(thu.) 19:00~21:25
シアタークリエ 7列10番台後半(センターブロック上手側)

「シアタークリエExcellentミュージカルシリーズ」第1弾のこの作品。
むしろ「シアタークリエWeddingミュージカルシリーズ」第3弾と言ってもいいような気もしますが(笑)。
(ガイズ→ウェディングシンガー→トゥモモ)

WSからはたったの1ヶ月。なんでこんなに結婚ネタが頻繁なのやら。

出演者は4人だけのシアタークリエならではの小味で素敵な作品に仕上がっています。

離婚前日の熟年カップルを石井一孝さん(ジャック役)と島田歌穂さん(キャサリン役)。
新婚前日の若年カップルを田代万里生さん(ジョン役)と新妻聖子さん(キャット役)。

百戦錬磨の4人とあって、期待していったのですが、一番期待と違う方向だったのが田代万里生さん。

良い意味でカルチャーショックを受けます。自分にとって万里生君は「ウーマン・イン・ホワイト」で絵描きやってる(ハートライト卿)とかサントリーホールでのコンサートでしか見たことがなくて、「礼儀正しい律儀な青年」ってイメージなわけです。

それが・・・弾ける暴れる飛ぶ(笑)。
相手役の新妻さんの役名からして「キャット=猫」って印象を受けるところと考え合わせると、ジョンは明らかに犬です(爆)。

「プレイボーイ」役という予告がされていた時点でだいたい予想してはいたんですが、予想の遥か上(苦笑)。
あそこまで弾けるといっそ心地好い。

万里生君、聖子さんのカップルは「そこまでやるか」と「そういうのも見られるんだ」とが波状攻撃で来て飽きさせません。2幕最初の曲(「The Pool Guy」)がとてつもなく格好良くて大好き。

ジョンとキャットのペアは新婚前日ですから、基本がバカップルなわけですが、新婚前日なりのいわゆる「マリッジ・ブルー」がキャットにはあるので、バカップルときどき引き籠もりって感じ。

新妻さんご本人がtweetでも触れていらっしゃる、「秘密のタンゴ」(←ちなみにあれ、こんな曲名だったんだw)は、とにかく今年一番腹抱えて笑いました。この4人の中にご贔屓さんがいらっしゃる方、ご自身のご贔屓さんのところを中心にすっさまじく笑えます。でここ、歌詞も笑えるんですが、何より笑えるのがその衣装。というか衣装って言うのかな、あれ(笑)。

もう聴覚・視覚フルに使った笑いのさざなみ(爆)。聖子さんが東の正横綱、歌穂さんが西の正横綱です。
万里生君はそういえばこの曲で派手にとある物を客席にぶちまけて慌てふためいていたのがさすがは初日。

そんなコメディー色強い1幕と、シリアス色が強くなる2幕とのコントラスト、そしてラストに至る流れは何というかこれぞカタルシスって感じで、とってもほっこりします。

先輩のキャサリンがキャットを(気づかれないように)じっと見つめていたり、ジャックがジョンを何か言いたげに見ていたり。この2組のカップル、全く接点がないように見えて実は・・・

・・・というところはネタバレなので(実は某キャストさんがblogで明かしてたけど、一応ネタバレに属する話だと思う)、後半に進みにつれて判明する共通点とかをつなぎ合わせて理解するのが吉かなと。

聖子さん的には去年の「Bitter days,Sweer Nights」同様の、本人の地キャラが複数箇所存在しておりまして、各所で大いに笑えます。
ひたすらこだわってたことに急に興味を無くすとか、「普通が良い」と”ドスを利かせて”相手を黙らせるとか、舞台上で誰に憚ることなく食べて飲めるところとか(大笑)、何気に一番大好きな台詞は「崩れかけの雪だるま」でした、はい(←見た人しか分からないと思いますが、秀逸すぎるネタだと思った)。

・・・

作品タイトル「トゥモロー・モーニング」、明日朝を迎えるには何が必要なのかということを決して押しつけがましくなく、すっきりと見せてくれる素敵な作品。肩肘張って生きるより、肩の力を抜いて生きた方がきっと素敵な毎日、そんなことを思わせてくれる小気味いい作品でした。

この日は初日ということもあり、作者のローレンス氏も登壇してご挨拶。ちなみに今回のクリエが過去の上演上、一番大きい劇場だったのだそうで、もともとは小劇場作品なのですね。

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