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2013年4月

『レ・ミゼラブル』(8)

2013.4.24(Wed.) 18:15~20:30 2階H列X番台(下手側)
2013.4.25(Thu.) 18:15~20:30 1階A列40番台(上手側)

新演出版レミゼ、プレビュー2日目と3日目を見てきました。

自分のレミ歴は2003年からなので、その時以来の大きな変更ということになります。

新演出版、一切の先入観なしにご覧になりたい方は、ぜひ回れ右でお願いします。
新演出版はある意味すべてがネタバレなわけでして…

ではよろしいですか?



まず最初に目を惹くのはセット。左右にバルコニーがあって中央に舞台が狭まっている印象があります。
このバルコニーはミーマイあたりの雰囲気で見た記憶が。
バルコニーはバルジャンの殊勲シーンで、まったくもって正しい使い方をされるほか、箱入り娘のコゼットがひょいと顔を出すシーンにも使われます。

新演出版の全体的な印象ですが、誤解を極力回避するように作られているという印象。

例えばバルジャンがジャベールを「自分に任せてくれ」と言って皆から離れて、ジャベールと話しつつ、銃を撃つシーン。
ここ、バルジャンが学生たちにどう認識されているか、前演出版では両方に取れたと思うんですね。
砦の上の学生が銃を「ガンガン」とやるのが賛辞なのか抗議なのかは、お客に任せられていた部分があったと思うんです。
今回の新演出版では、学生の台詞が入り(ちょっと不自然気味ですが)、それがどちらなのか分かりやすくなっています。
「考える余白」という意味では深みがなくなったのかもしれませんが、重要なシーンの解釈が完全に真っ二つに分かれることに自分は少し違和感を覚えていたので、自分はすんなり受け入れられました。

もうひとつは砦の学生が全滅した後のアンジョルラスへの拍手。これはどうにも自分は納得いっていなかったのですが、今回の描かれ方だと拍手する隙がないので、自分的には納得がいきます。拍手するかどうかは人それぞれとはいえ、個人的な感想としては本当の意味でのアンジョルラスの尊厳に対しては拍手というのは釈然としていなかったので。

女性キャストメインで回を選ぶ自分にとって、レミの特に女性プリンシパルはけっこう重要ですが、まずファンテ。
24日ソワレは和音さん、25日ソワレは里アンナさん。
どちらかといえば和音さんがしっくりきたかな。

今回の新演出版だと、今まで以上にストーリーに合うかどうかがキャストで左右される感じがあって、新演出版の役設定にあっているほど存在感が出せるようなところがあって、和音さんは自分的なフィット感がぴったり。
というのも、新演出版は映画版と役設定が似ているので、「強い」女性な部分がちょうどシンクロする感じ。絶対にファクトリーガールに勝ちそう(笑)。

アンナさんは「夢破れて」こそちょっと違和感あったけど、それ以降はすごく良かった。
このお2人に関しては役者イメージと役イメージの「勝気」な部分が合っているのかもしれません。

エポニーヌは24日ソワレが昆ちゃん、25日ソワレが平野さん。
個人的な好みとしては平野さん。蓮っ葉な感じが新鮮。
雰囲気的には2008サイゴンのソニン嬢がエポ演じたらこんな感じかなと。
そういえばガブのお姉さんなのがちゃんと見えるようになっていたりしますね。
昆ちゃんはやっぱり小さすぎるのがマリウスとのバランス的には厳しいのと、役への思い入れがちょっと過剰なところが薄まるといいのかなと。

平野さん、よかったのですが「恵みの雨」はさすがにちょっとオーバーアクションな感じで、ここはこれからに期待。
今までのエポな自分のご贔屓様方は「恵みの雨」プロフェッショナルが揃っていたので、ついついシビアに見てしまうのかもしれません。
でも今回のオーバーアクション、エポの危機的状況を、マリウス以外がきちんと認識するトリガになってもいるので、そもそもが新演出版としての演出なのかもしれません。その意味ではありかなと。

コゼットは24日ソワレがレイナちゃん、25日ソワレが郁代ちゃん。
いずれも「ミス・サイゴン」から今回レミのプリンシパルとなったお2方。
やはり初めてのプリンシパルということで、緊張は隠せない様子でまだまだ持ち味を出し切れていない感じ。
客席までその緊張がダイレクトに伝わってくるので心臓には良くない(笑)。

言われているほど女性プリンシパル3人の役の軽重は変わっているようには感じず(映画版ではコゼットが強くフューチャーされていて、エポニーヌが小さい扱いでしたが、新演出版でそれほどには感じず)、その意味ではコゼットが力を出し切れれば、よりバランスが良くなるのかなと。

レイナちゃんは一幕、郁代ちゃんは二幕が良かったかな。
レイナちゃんはマリウスのバランスが良くて、郁代ちゃんはバルジャンとのバランスが良い。
それぞれもう一方とのバランスが取れればもっとよくなる気がする。

今回新演出版でおおっと思ったのは、エポニーヌがコゼットの家へ手紙を届けに行くシーン。
エポニーヌが「ぼうや」と呼ばれてからの一連の流れが大好きだったりします。
エポニーヌが女性であることを知った時のバルジャンの反応がジェントルマンで…
エポニーヌがコゼットに対して、本当の意味で負けを感じたのは、バルジャンの優しさに触れた時なのかなと。
自分の両親(テナルディエ)に比べると、ジェントルマンなバルジャンに育てられたコゼットに、自分が敵うはずはないんだと…

そういう視点で見るととても興味深いシーンでした。

新演出版、不安はありましたけれどいろいろと新鮮な面があり、予想よりいい意味で楽しめました。
また違った新しい発見をするのが楽しみです。

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『トゥモロー・モーニング』(5)

2013.4.27(Sat.) 12:00~14:40
名古屋・中日劇場 1階12列20番台(センター寄り)

東京公演(7日間10公演)を経て、名古屋・中日劇場改装こけら落としシリーズの2日間2公演。
トゥモモ(※)大千秋楽に行って参りました。

(※)新妻さんがファン他から選定した略称でしたが、物の見事に定着せず(笑)。相手役の万里生くんには「僕は作品名は絶対に略さない」と返される始末で(爆)

シアタークリエで上演された作品を中日劇場で、というのは「ガイズ&ドールズ」もそのパターンで、実際に劇場に入ってセットを見直してみると、横幅がそんなに変わらないのですね。中日劇場は1300人収容なので奥行き(+2階)があると。
1階席はほとんど埋まっていました(有料客比率がどれだけかはわかりませんが)。

「お芝居を観るなら前楽」とは良く言われる言葉ですが、この日の大楽は、自分が見た5回の中では一番芝居的にしっくりきました。なまじあて書きな部分があるだけに、時としてオーバランしてキャラ萌えがキャスト萌えに化けてしまう傾向が特に後半あって、楽しいんだけれどもちょっとの違和感を感じていたので、この日の4人のパフォーマンスには大満足。

・・・ということを言ってしまうと誰のことを書いているのか分かりすぎてしまうわけですが、というかこの作品、カテコで石井さんも言ってましたが、あてがき組と非あてがき組にはっきり分かれますからね。
あてがき組というのはつまり、時間になっても食べている人たち(笑)。

一番はっきり出ていたのは2幕のシーン6A、M13「The Girl In The Mirror(鏡の中の私)」。

この曲を最初に聞いたのは、3月の新妻聖子ライブアンコール公演(よみうりホール)の追加曲として披露されたとき。
その時は稽古開始前でストーリーとも独立していて、そして何しろ歌い上げ系でしたから、正直言ってしまうとちょっとぴんとこなかったんですね。得意技系なんですけど・・・ね。

この日の聖子さんのキャットはもんのすごく丁寧な役作りで役に向かい合ってて、時に、勢いな日は流してしまうようなところがあった、”心配な気持ち”が伝わってきて。

元々彼女の演技の持ち味は「押し」なわけですが、この日は上手く「引いて」いたことで、万里生君との気持ちのやりとりも活きていて。

キャットがジョンをなんで必要としたか、ジョンがなぜキャットを選んだのかを、きちんとお互いが認識した「結婚前夜」と、その思いをいつしか忘れていて、一番の危機に思い出した「離婚前夜」が同時進行する物語。

お互いがそこに一緒にいるからだけで2人の関係が成り立つ訳じゃないし、意識しなくてもやってくる「明日」をただ待つだけでは「良い明日」にならないし、「良い明日」を過ごすために今日をどう生きるかこそ大事・・・というこの作品のメッセージがしっかり伝わってきた、いい楽を拝見させていただきました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

公演前日に発表された大千秋楽特別カーテンコール。

まぁ要するにはご挨拶+お楽しみだったわけですが、司会進行役はいつもの”教頭先生”ことカズさん。

「稽古から始まって東京で短い公演期間で、そしてこの名古屋もわずか2公演。楽しんでいただけましたでしょうか(客席から拍手)。それでは愛すべき仲間より、ご挨拶させていただきたいと思います」

ということで万里生くん。

キャストの皆さん、スタッフの皆さん、そしてお客さんへひとしきり感謝の言葉を言われていましたが、彼は本当に真面目というか、ご挨拶では奇をてらわないんですよね。演じた役はプレイボーイ役なのに、実はこのメンバー内一番の常識人(笑)。
学級委員長と言われるだけのことはあります。

ちなみに「学級委員長」、「教頭先生」、「理事長」、そして「給食係」(笑)という自己・他己紹介が(約1名、「配膳してます」って手でお玉すくう振りしている人が(笑))。

そんな真面目な彼のエピソードを。

カズさん「そういえばさっき万里生の(持ち物の←爆)ポルノ雑誌を全ページ写メしたんだよ」(笑)

万里生くん「それ言っちゃいけないと思って、わざわざ言わなかったのに言っちゃうんですか

カズさん「いやまぁコレクターとしてはさ」

一同「(何のコレクターですか)

・・・(笑)

そして

カズさん「役だけでなくとにかく食べることが好きな新妻聖子さん」

聖子さん「愛知県稲沢市祖父江町出身の新妻聖子です」(拍手)
  ↑名古屋公演のお約束

「愛知県人の私としては名古屋でこの大好きな作品に出演できて嬉しいです」

「(名古屋城)天守閣で歌が流れていたりしますよ」(笑)

「翻訳ミュージカルなのに食べるの大好きな役が来ました」(笑)

万里生くん「そういえば今日開演5分前の話なんですけど、『歯も磨いたし準備万端』って思ってたら、(聖子ちゃんが)『タコ焼き食べる?』って」(大笑)

カズさん・歌穂さん「そうそう」

聖子さん「温かいタコ焼きの差入れを戴いて。温かいタコ焼きは温かいうちにいただかないと失礼じゃないですか。タコ焼きに」(大笑)

・・・さすがすぎて二の句が継げませんでした(爆)

あれ、ポテトチップス(こちらはスタッフからの支給)で青海苔は避けてって言ってなかったっけ。

カズさん「そういえばあのドーナッツって持ち込みなんだよね」

聖子さん「自前です(笑)。○スター○ナッツで日替わりです」

万里生くん「タコ焼きにしようとか思わなかったの?」

聖子さん「それは名古屋じゃないし(会場内一同納得)。名古屋なら味噌カツかえびふりゃーかと思ったけど、中日劇場さん広いし後方の席からじゃ何食べてるかわからなくなりそうだし、ハイリスクローリターンだと思ってやめました」(大笑)

「今日はゲ○プが今までで一番ベストな声が出せました(笑)」という、相変わらず女優イメージまるでガン無視(笑)

万里生くん同様に皆さんへの感謝の言葉を紡ぎつつ見事に締めて、バトンをカズさんへ。

カズさん「というわけでジャックを演じました石井一孝です」(拍手)

「やっとかめだなも」(客席から微妙な拍手)

聖子さん「え、何って言いました」

カズさん「(慌てて)え、名古屋弁で『久しぶり』って意味なんだけど」

聖子さん「わかんなかったです(ばっさり)」
 ↑まさかの名古屋人からのダメ出し(笑)

カズさん「(客席に質問して)年配の方にはちゃんと通じてますよ」

・・・ちなみにアクセントが違ってたので通じなかった説が濃厚です(笑)。

聖子さん「勉強しときます」

・・・楽屋でご親戚一同から「何で知らないの」って言われているに違いない(爆)

「聖子ちゃんもあてがきという感じでしたが、僕もあてがきな感じで。『車を呼ぶのを忘れようが結婚式に遅れようが、別にいいじゃん』と思うところがダメなんだろうなというか、ジャックに合っているというか」(笑)

カズさん「そして最後のご挨拶ということで、実は僕、ロビンちゃんのファンでして」

・・・とやって歌穂さん撃沈

「ロビンちゃんで大好きだった方と(レミで)ご一緒できて、そしてその後は歌穂さん(の役を)撃ち殺す役でしたが、今回は冷めたとはいえ初めて目と目で演技させていただけて嬉しかったです。」

「みんなが大好きな歌穂さんにご挨拶をお願いしたいと思います。これだけ持ち上げればどういう挨拶を期待しましょう(笑)」

歌穂さん苦笑しつつご挨拶。

歌穂さん「○○年前から何度もお世話になっている中日劇場さんでこの作品で出演できたことが嬉しいです。
 この作品でこの中日劇場さんに立てることを今日から願い続けていきたいです。ありがとうございました」

ということで綺麗にまとまり。

そして大千秋楽特別カーテンコールの真骨頂。

歌穂さん「最後に万里生くんが言いたいことがあると言うことで」

万里生くん「はい、それでは・・・『しまったぁ』」

・・・で始まったエンディング曲「All About Today」のリプライズ。
階段を上っていってドアが開かずにそのまま引き返してきた聖子さんが面白かったですが(笑)見事に大団円。

と思いきや、聖子さんの動きは油断ならないわけでして。

幕が上がって皆さままた思い思いのものを持って出てきているのですが、聖子さんの手にあるのは当たり前のごとくポテチ袋。

やおら開封したかと思えば自分で一口、みんなで一口・・・ってやった後に、何と客席にプレゼント(笑)

最後まで自由人(@カズさん命名)でした(笑)。

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『トゥモロー・モーニング』(4)

2013.4.24(Wed.) 14:00~16:30
シアタークリエ 11列10番台(センターブロック上手側)

東京千秋楽です。

東京公演10回のうち、無理矢理に日程調整してこの日が4回目。多い(笑)。

いつにもまして役作りしている感じが薄い印象がありました。なんか地そのままみたいな感じが(爆)。

行く回ごとに若カップルのどっちかがやらかしている印象があるのですが、この日は聖子ちゃん。

結婚前日のラストシーン、ジョンからサプライズプレゼントを貰い、喜びの余りハンガーを頭にぶつけ、「痛いっ。ぶつけちゃった」とマイクに言葉が入る(笑)。「大丈夫?」って心配するジョンの声が入るのが素敵。ちゃんと相手のこと見ているよね。

秘密songでドーナッツ食べるシーン、今日は何と聖子姫ドーナッツにかぶりつき4分の1消化、ふたたびかぶりつき4分の1消化、三度(みたび)かぶりつき4分の1消化・・・客席から大笑いが起こっておりました。どうせ残り4分の1は捌けていく途中になくなっているんでしょうけど(笑)。

1幕最後の「Everything Changes」では聖子キャットがちょっとよろけててびっくり。なんか着地失敗みたいな感じでしたけど(苦笑)。

そういえば珍しく歌穂さんが凄いことに。秘密songで振り回すクレジットカードじゃばら(←他にどう形容すればいいのだろうw)をマイクにばちーんとぶつけて「あわわ」となってた(笑)。あのクレジットカードじゃばらは鬼門らしく、日曜ソワレでは珍しく歌穂さん、落として慌ててました。

もうそういうのもひっくるめてこの作品の味ですもんね。ハプニングも平常運行も全部が愛おしくて。

某シーンの「せめて喜んでいる『ふり』ぐらいしてくれてもいいんじゃない?」って怒り方は聖子さんの地のイメージと被りまくるし(爆)、「何をして良いか分からないとお料理とか作っちゃうのよ」って歌詞もなんか記憶がある(笑)。

そういえば「秘密」シーン歌詞拾い書き。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 食べたいーーーーーーー!

 チョコレートチップ、ヘーゼルナッツ、お●りが心配

 アップルパイ、生クリームいっぱい、いくつでもいい

 食欲満たすのーーーーー!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

どんな歌詞ですか本当に(笑)

●キャットの過去の話

改めて整理。

・両親が離婚。父が、母と自分を捨てて家を出ていく。
 キャットの心のトラウマとして残る。

・母が再婚。
 キャットは義父には心を許していない。

・付き合っていた男性はdavid。
 別れた後、淋しい心の埋め先を探す。

・画家を目指してイタリアへ。
 2年間を現地で過ごし、心癒される。

・帰国して、ジョンと出会う。
 ジョンは自主映画の脚本のプロモーションをやっていた。
 但し場所はスターバックスだったが(笑)

・なんでジョンに惹かれたかはわからない。
 ジョンにしてみれば「ある瞬間に頭が吹っ飛んだ」らしいが(笑)

・・・生き方に不自由なところは、とある方に似ているような気が。
ただ、意地っ張りなところはむしろ歌穂さんが演じたキャサリンの方に色濃く反映していたような。
同一人物だから当たり前ですが、キャットにもその片鱗が窺えるのが面白い。

誓いの言葉を考えていないジョンへのツッコミの早さとか。

この日見ていて印象的だったのが、キャットが結婚前日最後にジョンと別れた後、当日に戻ってきてくれる前の「一番不安な時」にキャサリンがキャットを見つめる視線がもう泣けて泣けて。

キャサリンはその時のキャットのことが自分のこととして分かるんですよね。翌日(結婚式当日)、ジョンは戻ってきてくれるけど、あの夜、妊娠を打ち明けたキャットにとっては、ジョンが戻ってくるかどうかわからない、一番不安な状態。

でもキャットは鏡を眺めながら「彼は戻ってくるか分からないけど、私はあなたのために生きる」と「鏡の中の私」で歌うわけで・・・
ここでキャットにとっての「あなた」がジョンからアダムに変わっているんですよね。
そしてジョンは「あなた」から「彼」へ。そこがうるっときちゃいました。

・・・

この日は東京千秋楽ということでカズさん進行でキャストの皆さまからご挨拶。

カズさん「まずは問題児の『役』、田代万里生くん」

万里生くん「ご観劇ありがとうございました。今回の役は伸び伸びとやらせていただいてとても楽しかったです。
 今回の(共演の)お3方は大先輩ですがみなさん自由な方々で(笑)
 とにかく皆さん時間にルーズでして・・・(笑)

 ・・・というところで歌穂さんから「私は時間通りよ」と申告が(笑)

 そうです、歌穂さんはしっかりです。聖子ちゃんはそれなりで・・・

カズさん「僕はまぁまぁで」(笑)

万里生くん「いや、皆さんいらっしゃるんですが・・・」

歌穂さん「始まるときに(両隣の)2人は・・・」

カズさん「(僕と聖子ちゃんは)食べてるから」(笑)

万里生くん「皆さんのお力でぜひCDが出せたらと思います。よろしくお願いします!」(会場内大盛り上がり)

カズさん「では次は食いしん坊な『役』、新妻聖子ちゃん」

聖子さん「本日はご観劇ありがとうございます。たった10回1週間の公演でしたが、今日のお客さまは今までに増して盛り上がって下さってとっても嬉しかったです。お客さまに育てていただいたお芝居でした。本当にありがとうございました。」

カズさん「では問題児な『役』、わたくし石井一孝から
 先ほど聖子ちゃんも言ってくれましたけど、今日のお客さまの前のめり感にとっても背中を押していただきました。
 最初は受け入れて下さるか不安だったんですけど客席からいただくお気持ちにいつも勇気づけられました。
 万里生くんから話がありましたが大切なのは『世論』です!」(拍手)

聖子さん、歌穂さんに何か耳打ち。

カズさん「え、俺話長い?」

歌穂さん「いやそうじゃなくて、聖子ちゃんがいきなり質問してきたりするの(笑)」

カズさん「聖子ちゃん何かおかしかった?」

聖子さん「『せろん』って何ですか?『よろん』と何が違うんですか?」

カズさん「同じ同じ。どっちもあってる」

・・・いきなり日本語講座発動w

※正確には意味が違って「せろん」は「感情から出た意見」、「よろん」は「議論から出た意見」という意味だったりします。ま、似たようなもんですが。

カズさん「んでですね」・・・いきなりブザーが鳴ってカズさん絶句、会場内爆笑。

 ・・・長いとこのブザーが鳴るんですね。ではご挨拶を我らが歌穂さんへお譲りします。

歌穂さん「最後のご挨拶ということでどうすればいいんでしょう・・・

 本当に素敵なお芝居で。実は私シアタークリエに出演するのは初めてで(そうなんですよね!と隣でシアタークリエ登板常連の女優さんが)、皆さんはシアタークリエ出演の先輩ということで、この素敵な劇場で素敵なお芝居を、素敵なスタッフと素敵なお客さまとで作り上げられたことを心から嬉しく思います。ありがとうございました!」

・・・と見事に締まり、最後はカズさんから

「ぜひ名古屋へおいでくださいね。赤だしのお味噌汁美味しいですよ(名古屋人1名が喜んでおられました)」
「またこのお芝居でこのメンバーでお会いしたいです。本日はありがとうございました」

名古屋行きますので(爆)、作品のまとめは名古屋大楽の後でまた改めて-。

そういえば。
この日、何回かのカテコのラスト、出てきた4名は思い思いのものを持参していたのですが。
カズさんは雑誌(キャットがブライダルドレスを見ていてジョンに怒られるあれです)
歌穂さんはお菓子(袋未開封)
聖子さんは瓶詰めお菓子
万里生くんはラグビーボール

はいいのですが、聖子さんの瓶詰めお菓子は蓋が開いてて、食べてる(笑)
1人だけじゃ物足りなかったのか、万里生くんに「あーん」、歌穂さんに「あーん」、そしてカズさんに「あーん」。

やっぱり自由人グランプリは聖子さんの頭上に輝いたのでありました(笑)

そしてその上、楽屋でも食べてたそうで(笑)→ご参考

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『トゥモロー・モーニング』(3)

2013.4.21(Sun.) 18:00~20:20
シアタークリエ 3列目20番台(センターブロック)

前方席のゲットが出来ていなかったこの公演、某所で見つけて見てきました。
公演4日目というのに早くも3回目。試験頑張った(但し一夜漬け)ご褒美という勝手な名目付き。

公演ダイジェストPVがアップされたと言うこともあり、東京中日も過ぎましたので、結末以外のネタバレは解禁とさせていただきますので、ネタバレNGの方は回れ右してください!




よろしいですか?

よろしいですね?




てな訳で。

●韻を踏む
金曜日のトークショーで書き忘れていたのですが、この作品の日本語訳は演出も担当されている荻田さんがされていますキャストの皆さんが絶賛されているのが日本語訳の絶品さ。上智で外国語やってた石井さん、新妻さんが口を揃えて絶賛されているというのが興味深いです。

で、
石井さん「韻をすんごく踏んでて、ある曲とかは100回近く踏んでる」
万里生さん「数えたんですか。さすが作曲とかされている石井さんは気になられるんですね」
という会話になっていまして。

で、どこが韻を踏んでいるんだろうと1曲目「Everything Changes」を聞いていたら・・・

ジャック「10年分の不毛な時間」
キャット「10センチも太るなんて」

ここ、平仮名にするとわかりやすいのですが

ジャック「10ねんぶんのもうなじかん」byカズさん
      ↑↓        ↓
キャット「10せんち  もとるなんてー」by聖子ちゃん

という(笑)

そういえば一部で評判だった空耳アワー(動画にも入ってます)。

幾万の秘密が」
 ↑
肉まんの秘密が」

(笑)@秘密のタンゴ

●カップルの数

この作品に出てくる2つのカップル、
離婚前日のカップルがジャック(石井一孝さん)とキャサリン(島田歌穂さん)
結婚前日のカップルがジョン(田代万里生さん)とキャット(新妻聖子さん)。

このカップル、実は同じカップルなのです。

金曜日のトークショーで聖子さんが明らかにしていたので、その日トークショーまでご覧になった方には自明の理なわけですが、ジャック&キャサリンから見ると、10年前の自分たちがジョン&キャットなのですね。

これ、今回の作品の肝中の肝でして、離婚直前(離婚協議書に弁護士事務所でサインする直前)で踏みとどまったときに、ジャックが「キャット」とキャサリンに呼びかけることで観客に初めて明らかになります。

これについて聖子さんはトークショーの締めの挨拶で上記の通り触れていたのですが、「それを知ってから見ると全く違う風景が見える」というのが全く仰せの通りで、自分もこの日の観劇は今までと見る世界が違って見えたのでした。

ちなみに「結婚式に向かうリムジンを(10時に)予約し忘れた」がシンクロするのはご存知の通りで。

●キャサリンの過去、キャットの過去

バラエティに富んだ曲の中で、実は一番重要と思われるのが、2幕8場でキャサリン役の歌穂さんが歌う「Self Portrait」。
ここでキャサリンは自分の過去について歌っているのですが、それは即ちキャットの過去でもあるんですよね。

キャサリンはイタリアに行ってて、「義理の父から帰ってこいと言われてる」と歌っているのですが、これは当然ジャックと出会う前のこと。ジャックが脚本の売り込みをスターバックスでやっているときに出会った、とその後で言っているので。
で、「義理のお父さん」と言っていると言うことは実はキャットは離婚歴あり・・・なのかと勘違いしていたのですが、
単純にお母さんの結婚相手(=キャットは心を許していない)のことですね。

両親が別れたからこそ「愛」に対してダイレクトに信じられないのがキャットなのだと。
それからするとその後のキャットであるキャサリンが、息子のためには「別れた方がいい」と思い込む様はとっても悲しくなりますね。

そういえば、キャットは1幕1場「Everything Changes」で「まだ勝利の味を知らない」という、見た目とは裏腹な歌詞を歌っていたりしますが、そこからはいろいろと外見と違った印象が見えてきます(爆)。ま、それでこそ聖子さんのやる役ですけどね(こら)。

そういえば、「これからもずっと・・・」とジョンと話しているキャット、またお得意の天に召されちゃう話が発動してしまうのかと心配になりました(苦笑)。

●2組のカップルの共通点

正しくは時間を超えた1組のカップルですけど、それはともかくこの作品「トゥモロー・モーニング」で描かれる「結婚前日」と「離婚前日」というのは、”究極に不安になる日”という意味で共通しているように思います(と、結婚も離婚もしたことがない人が書いてみる・・・笑)

この作品でもジョンが歌っていますが「近づくほど不安になる」という気持ちは「知れば知るほど本当の気持ちが分からなくなる」ことと同義に思えて。お互いを知り始めて、全部知ったと思って「結婚」にたどり着くけれども、ふと「全部を知ったか不安になる」という「結婚前日」。そして結婚生活を初めて、続けて、でもふと気づくとその時の気持ちがどこかに行っていて、会えばお互いを罵るようなことになってしまい、元に戻りたくても相手の気持ちを知りすぎているだけに後一歩が踏み出せない・・・

この作品を観ていて思ったのは「相手を知る」ってことが簡単にできようはずもないってことじゃないかなと。
元々それぞれのバックボーンで生きてきた赤の他人が一緒になること自体が、「相手を全て知る」ことをできるはずがなくて。
「全て知った」という結婚前の日々が、不安な1日(結婚前日)を経て、「これから相手の本当を知っていく」という気持ちになり結婚、なのかなと(と、結婚も離婚もしたことがない人が書いてみる・・・笑)

●前方席の恩恵

そういえば、前方席と言えば面白いモノが沢山見られますが、この日注目したのは当然(笑)聖子さんの食べっぷり。
ソファーにのけぞってポッキーらしき物をぱくついている感じとか、どう見ても「演技指導:わし」な状態(爆)

ポテトチップスに始まりポッキー、しまいにはビスケット(缶)にまでたどり着いた上に、どうも缶の中身がなくなってしまったらしく、缶をほおばりながら缶の底を叩いて粉まで口に入れる始末(爆笑)。

稽古場動画の「10cmも太るなんて-!」を絶叫するところとか含めて、女優イメージ度外視という(笑)。
まぁ、ご自身でばらしている”新妻聖子イメージ”ですから今さらですけどねぇ(爆)。

ミネラルウォーター飲んだ後の反応とか、こっちに笑うなって言われても無理ですよ(笑)。

あ、ぽてちの袋開けようとしてさすがに思いとどまって、袋を丁寧になでて、目に入らないように手を伸ばして箱に入れるところとか、完全に地としか思えません(笑)。

もう一つ見つけたこと。

ジョンがキャットの部屋から出て行くときにこっそり写真に挟んでいくメモ。

ノートを忘れたジョンを追いかけたキャットがバッグからメモを出して「ごらっ」するのですが(でも結局嬉しいから持って帰る)、キャットが部屋を出て行くとき、実は持っていくの忘れていたんですよね-。キャットが一度部屋に戻って見つけたということに脳内補完しておきましたが。

それと、ジョンが結婚前日のプレゼントに持ってくる額入りのキャットの写真、実は聖子さんの子供の頃の写真です(トークショーで本人談)。で、キャサリンの部屋には実はその写真がずっと飾ってあり(セットを良く見ると分かります)、自分の荷物を取りに来たジャックがそれを見つけて感動して立ち止まる・・・というシーンが1幕3場「The Reasons」にあったりします(トークショーで石井さん談)。

●笑いの限界

翻訳ミュージカルの笑いの限界に挑戦しているのが
1幕7場「秘密のタンゴ」。

ここ、それぞれの人の「秘密」を明かすシーンで、聖子さんいわく「飛び道具」と言っていますが、女性陣の飛び方が凄すぎて、ここだけで舞台全体の半分以上の笑いを持っていきます(笑)

聖子さん(既にあれは”キャット”という役ですらない)のテーマは役者イメージそのままに「食」。

控え室を煎餅臭くさせ、舞台が始まろうが休憩に入ろうが終演しようがいつも「食」とは切り離せない(ちなみに切り離すと電池が切れたごとくしおれるのだそうです・・・元某共演者談)聖子さんの超あて書きシーンなのですが、そこを本人の言葉で語ると

「『♪食べるのがやめられない』という楽しい歌があるんですけど、そんなくだらない内容もこんな高いキーで歌っちゃうの!?っていう、ムダな熱唱シーンも(笑)。」

・・・だそうです(笑)。

ちなみに一番好きな歌詞は
舞台下手からクリエの最後列まで鋭く響く
「たべたいーーーーーー!」です(巨爆)。

あそこまで言われりゃ「ダメ」と言える人は
地球上に存在しそうにない(苦笑)。

翻訳ミュージカルでは通称「お買い物ソング」と言われている曲なのですが、それがこんなに嵌るとは。

ちなみに歌穂さんのテーマは「お買い物」。この日ソワレでは珍しくカードを落とされてたりしましたが、「アマゾンの原野買い占め」とか歌詞がこちらも面白すぎる。

そういえば、笑いに化してしまっているが故に「10cmも太るなんて」の理由が「お菓子の食べ過ぎ」だけと、客席全員に思われているであろうキャット、当然、理由には「妊娠」も含まれているわけですが、正しい理由が霞んでしまうほど「食」のイメージが強すぎるという(笑)。

この日のマチネは満員御礼が出たそうで、何とも喜ばしいことで。

クリエ作品としては見終わったときの雰囲気があしなが(ダディ・ロング・レッグス)に似ている気がします。
ほっこり明日への希望を持たせる小味で大人なミュージカル。
クリエの良心ここにありという感じで、素敵な作品に出会えて本当に嬉しいです。

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『トゥモロー・モーニング』(2)

2013.4.18(Fri.) 14:00~17:00
シアタークリエ 18列10番台(センター)

2日連続の観劇というか、正しくは2回連続の観劇(笑)。

午前中の会議を終わらせて、午後半休。夜は職場の歓送迎会(非主賓)に舞い戻るというハードスケジュールの中、歌声と音楽と漫談(大笑)に酔いしれてきました。

初日に続いてこの回も大きくやらかすのは末っ子こと、ジョン@万里生くん。

1幕最初のいちゃいちゃ(死語)シーンで、椅子にキャットを追い詰めたまではいいけれど、勢い余ってジョンの頭がキャットの頭にごっつんこ(死語)。

キャット「いたっ!」
ジョン「(ごめんごめん、と頭を撫でる)」

何ですか、この萌えシーンは(笑)

ジョンのごっつんこはハプニングでしたが、そのハプニングを補って余りあるキャット@聖子さんの見事な機転。
初見の方はアドリブだと分からなかったそうです。
もうこれでいっちゃえばいいんじゃない?ってぐらいに自然でした。

そういえばジョン、何か最近似たような人を見たような気がしていたんですが、クリエ3月公演「ウェディングシンガー」のグレン(@大澄賢也さん)でした。なんかプレイボーイとちゃらい感じと、でも実は悪い人じゃないってところが妙にシンクロする。(ある意味、グレンを万里生君ができそうとも言う)

●石井一孝さん/ジャック
気弱で格好良い男性を演じさせたら天下一品。歌穂さんとの相性がさすが抜群。
抗弁しようにも生来の優しさが前面に出てつい自分の言葉を押し殺すキャラクターが、カズさんのイメージと見事に重なる。
でもきっと、言わなくちゃいけないときには口に出さないと気持ちは伝わらないんだよね。

●島田歌穂さん/キャサリン
むちゃくちゃ難しい歌に役どころながら、女性客の心情を鷲掴みしているであろう歌穂さん。
こういう役を嫌われ役に見せないのは流石。素直になれない意地っ張りな彼女が、肩の力を抜くことができたからこそ見えた景色だったんだろうなぁ。

●田代万里生さん/ジョン
今までの(自分の)田代さん経験が乏しいのは前提として(ハートライト卿だけでなくスリルミーも見ていた)今回のジョンが魅力的なのはひとえに自分をさらけ出しているからだろうなと(さらけ出しすぎ(いろいろな意味で(笑)とも言いますが)。
ふわふわ生きているように見えて、実は決めるときには決める男はやっぱり格好いいです。

●新妻聖子さん/キャット
ナツコといい五月ちゃんといい、妙に本人キャラと被る役どころが出てきている昨今ですが、キャラ立ちが自然すぎて笑ってしまう(笑)。それにしても絶叫の爆笑率が高すぎる。大まじめにパワフルにあんな歌詞を歌われると・・・客の腹筋が試される(笑)。

ちなみに自分の持論なのですがクリエは4月と12月に自分的な当たりが出るんですよね。なぜか春と冬のイメージな劇場なのです。

新婚前夜のカップルにしても、キャットは「マリッジ・ブルー」と言ってしまえば容易いですが心に傷を抱えていて、父が自分と母を捨てていなくなってしまったことが「結婚」に対する不信感の根底にあるのだろうなと思えてきます。

・・・

さてこの日はトークショー。

前日に新妻さんが「漫談」と言ってましたがまさにそれ(笑)
とはいえ、台本なしであそこまで面白くできる才能は凄い。
どこぞの演劇部さん、ちゃんとこの日のトークショーは見ておかないと・・・。生きた教材ですよほんま。

進行役は予想通りのカズさん。

「家事に育児にお仕事に大変な平日の昼間、『トゥモロー・モーニング』においでいただき・・・めっちゃうれしいです」(拍手)

と掴みの時点で100点(笑)

で、3人の仲間を・・・ということで、歌穂さん、聖子さん、万里生くんと呼び込みます。

セットされた舞台上の椅子に座るわけですが・・・

ちなみに位置関係は左(下手側)からカズさん、歌穂さん、聖子さん、万里生くんとなって、両カップルの真ん中にそれぞれテーブルがあり、そこにストロー付きのミネラルウォーターがあるのはトークショーおきまりの光景ですが・・・

●めざとさ全開

聖子さん「あ、万里生くん用の(汗拭き用)タオルがある!」
(会場内爆笑)

カズさん「あ、俺用の(汗拭き用)タオルもある!」
(会場内爆笑)

という、どんだけなコンビネーション。

そう、このトークショーはカズさん&聖子さんの実はソフィアコンビの、
究極の自由人が支配(爆)することとなりまして。

いわく、この4人、2人×2に分かれるそうなのですが、実はカップルで分かれているわけではなくて・・・

万里生くん「僕と歌穂さんはオンタイム組で」

カズさん「僕と聖子ちゃんはゆっくり組で(笑)」

歌穂さん「『これから始めるよ』って時に
(カズさん)フランクフルト食べてる(笑)」

・・・

●光速のツッコミ

キャストそれぞれ「似てるところある?」という話になって、主に万里生くんがヒートアップ(爆)

万里生くん「男性って収集癖ってあるじゃないですか」

聖子さん「(0.5秒置かず)ああいうコレクションあるの?
(会場内爆笑)

・・・という予想通りの展開が(笑)

万里生くん、このあたりから一部我を失いつつなんとか体勢を立て直そうとするのですが、椅子から立ち上がってなかなか戻ってこず・・・

聖子さん「ハウス!」(会場内爆笑)

こら(笑)

●言葉遣いは大事です

カズさん「聖子ちゃんホントいっつも食べてるよね。でも休憩とかになると『腹減ったー』とかって言うじゃん(笑)」

聖子さん「『お腹空いたっ!』ですっ!」(怒)

カズさん「そこは気にするんだ」

●音の正体

万里生くん「自分が控え室で着替えしていて、扇風機に煽られながら(彼はミュージカル界汗かき四天王の一人ですこちら)着替えていると、隣の(女性)控え室から『ぽりぽり』って音が聞こえるんです(笑)」

歌穂さん「なんか控え室が煎餅くさい(笑)」

聖子さん「ごめんなさーーーーい!」

●演出家さんの話

カズさん「(演出家の)荻田さんはほんとに怒らないよね。演出家さんによっては引き締めるために怒る人とかもいるじゃない。僕褒められて伸びるタイプだから今回はとても嬉しい(笑)」

聖子さん「私も褒められたいタイプです」

カズさん「じゃぁ褒められたい人手を挙げて」

・・・で、カズさん、聖子さん、万里生くんは迷わず挙手(笑)

んで、一人残った歌穂さんがなぜか居心地悪そうに後から追いつく挙手(爆)

・・・

途中まで時間切れがいつかカズさんが気にしていたのですが、何とスタッフさんがブザーを鳴らして合図。
この日のトークショーはブザー音が鳴って欲しくない、とても楽しい時間でした。
みなさんからご挨拶と言うことでしたが、

カズさん「それでは私から」(笑)

他の3人「斬新-!」(司会が最初に言うから、らしい)

が、カズさんが結構堂々巡りでしゃべってたら再度ブザーが(笑)
完全なネタ風味でタイミングが絶妙でした。

みなさんともにご挨拶は素敵でしたが、やっぱりミュージカル界の挨拶職人な新妻聖子姫が水を漏らさぬご挨拶。
挨拶そのものにネタバレが入っているのでここで紹介できないのが残念ですが、それでいて絶対に「(来た人に)また来て」とは言わずに「今日来てくれたことに感謝」してくれる彼女の挨拶にはいつも感動させられます。

東京は4月24日まで。迷ってらっしゃる方、ぜひシアタークリエへ!

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『トゥモロー・モーニング』(1)

2013.4.18(thu.) 19:00~21:25
シアタークリエ 7列10番台後半(センターブロック上手側)

「シアタークリエExcellentミュージカルシリーズ」第1弾のこの作品。
むしろ「シアタークリエWeddingミュージカルシリーズ」第3弾と言ってもいいような気もしますが(笑)。
(ガイズ→ウェディングシンガー→トゥモモ)

WSからはたったの1ヶ月。なんでこんなに結婚ネタが頻繁なのやら。

出演者は4人だけのシアタークリエならではの小味で素敵な作品に仕上がっています。

離婚前日の熟年カップルを石井一孝さん(ジャック役)と島田歌穂さん(キャサリン役)。
新婚前日の若年カップルを田代万里生さん(ジョン役)と新妻聖子さん(キャット役)。

百戦錬磨の4人とあって、期待していったのですが、一番期待と違う方向だったのが田代万里生さん。

良い意味でカルチャーショックを受けます。自分にとって万里生君は「ウーマン・イン・ホワイト」で絵描きやってる(ハートライト卿)とかサントリーホールでのコンサートでしか見たことがなくて、「礼儀正しい律儀な青年」ってイメージなわけです。

それが・・・弾ける暴れる飛ぶ(笑)。
相手役の新妻さんの役名からして「キャット=猫」って印象を受けるところと考え合わせると、ジョンは明らかに犬です(爆)。

「プレイボーイ」役という予告がされていた時点でだいたい予想してはいたんですが、予想の遥か上(苦笑)。
あそこまで弾けるといっそ心地好い。

万里生君、聖子さんのカップルは「そこまでやるか」と「そういうのも見られるんだ」とが波状攻撃で来て飽きさせません。2幕最初の曲(「The Pool Guy」)がとてつもなく格好良くて大好き。

ジョンとキャットのペアは新婚前日ですから、基本がバカップルなわけですが、新婚前日なりのいわゆる「マリッジ・ブルー」がキャットにはあるので、バカップルときどき引き籠もりって感じ。

新妻さんご本人がtweetでも触れていらっしゃる、「秘密のタンゴ」(←ちなみにあれ、こんな曲名だったんだw)は、とにかく今年一番腹抱えて笑いました。この4人の中にご贔屓さんがいらっしゃる方、ご自身のご贔屓さんのところを中心にすっさまじく笑えます。でここ、歌詞も笑えるんですが、何より笑えるのがその衣装。というか衣装って言うのかな、あれ(笑)。

もう聴覚・視覚フルに使った笑いのさざなみ(爆)。聖子さんが東の正横綱、歌穂さんが西の正横綱です。
万里生君はそういえばこの曲で派手にとある物を客席にぶちまけて慌てふためいていたのがさすがは初日。

そんなコメディー色強い1幕と、シリアス色が強くなる2幕とのコントラスト、そしてラストに至る流れは何というかこれぞカタルシスって感じで、とってもほっこりします。

先輩のキャサリンがキャットを(気づかれないように)じっと見つめていたり、ジャックがジョンを何か言いたげに見ていたり。この2組のカップル、全く接点がないように見えて実は・・・

・・・というところはネタバレなので(実は某キャストさんがblogで明かしてたけど、一応ネタバレに属する話だと思う)、後半に進みにつれて判明する共通点とかをつなぎ合わせて理解するのが吉かなと。

聖子さん的には去年の「Bitter days,Sweer Nights」同様の、本人の地キャラが複数箇所存在しておりまして、各所で大いに笑えます。
ひたすらこだわってたことに急に興味を無くすとか、「普通が良い」と”ドスを利かせて”相手を黙らせるとか、舞台上で誰に憚ることなく食べて飲めるところとか(大笑)、何気に一番大好きな台詞は「崩れかけの雪だるま」でした、はい(←見た人しか分からないと思いますが、秀逸すぎるネタだと思った)。

・・・

作品タイトル「トゥモロー・モーニング」、明日朝を迎えるには何が必要なのかということを決して押しつけがましくなく、すっきりと見せてくれる素敵な作品。肩肘張って生きるより、肩の力を抜いて生きた方がきっと素敵な毎日、そんなことを思わせてくれる小気味いい作品でした。

この日は初日ということもあり、作者のローレンス氏も登壇してご挨拶。ちなみに今回のクリエが過去の上演上、一番大きい劇場だったのだそうで、もともとは小劇場作品なのですね。

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『旅猫レポート』

2013.4.6(Sat.) 19:00~21:00
紀伊國屋サザンシアター 21列センターブロック(上手側)

演劇ユニット「スカイロケット」第1回公演。

演劇集団キャラメルボックスの阿部丈二さんと、作家の有川浩(ひろ)さんがコラボレーションしたユニットの第一弾。

出演者から演出家に至るまで、ほぼほぼキャラメルボックスということで、事実上のキャラメルボックス出張公演のようになっていますが、多田直人氏も同時期に別のところでやっているし、みんなエネルギッシュですよね。

キャラメルボックスの好きな面々がこっちに固まっていたので(ももこさん、綾ちゃん、細見さん)こちらを選択。
サザンシアターがあっという間に埋まって、2桁を超す当日券を求める人の列。

うー、この作品ネタバレしないように感動伝えるのむずかしー。

・・・

主人公は阿部丈二さんで、その飼われ猫(元・野良猫)が細見大輔さん。

いやぁ、ありえないぐらいにぴったりなキャスティング。

丈二氏の真面目で心配りいっぱいの、”他人に愛される”キャラクター造形は本人とシンクロしまくるし、細見さんの猫の自由さがイメージとぴったり(笑)。細見さんってこの言い方がいいか分からないのですが、「何かやらかしてやろう」って油断ならない空気がとっても好きで。自分的にはそういうカテゴリにいる男性俳優さんって多いですね。岡田達也さん(キャラメルボックス)とか、橋本じゅんさんとか、植本潤さんとか。

もとい。

子供の頃に引越を繰り返していた主人公は、結果として全国各地にかけがえのない友達がいて。

よんどころない(本人談)事情で猫を手放さざるを得なくなった時に、その大切な猫を引き取ろうとしてくれる友達たちで。
そして猫を引き取ってもらおうとする旅は、猫にとっても「自分の生活圏をはるかに超えた」体験で、「猫でここまでいろいろなものを見た猫はいないだろう」と本人が語るぐらいに珍しい存在。

とにかく主人公の格好良さに目を惹かれます。外見じゃなくて内面。

ここまで完璧な主人公ってそうそういない。
ここでいう”完璧”はテストで100点取るとかそういう計数的なものじゃなくて、なんというかすべてが「いい」んですよね。
端的に言ってしまえば人の大きさで、しかもそれを鼻に掛けたりもしなくて。

久しぶりに会う人みんなを前向きにしてしまう存在って素敵だなぁと。

人間って何もしないとネガティブに気持ちが向く生き物だから、ネガティブをポジティブに変えるのが、演劇とかのライブ感だと思うのですね。

そんな主人公だからこそ、猫は自分が嫌われても他の人に貰われたくなくて、行く先々で喧嘩を売って見合い(爆)を破談にする。

・・・でもそれは主人公は分かっていたことじゃないかなと思う。
自分にとって大切な”猫”に、家の廻りだけじゃなくて多くの世界を見せてあげたかったんじゃないかなと思ったし、猫のことを口実に、自分にとって大切な人たちに、”久しぶり”etc・・・のご挨拶をしにいったんじゃないかなって。

何が「よんどころない事情」かは、ネタバレになるのでここには書けませんが、まぁ、大体ご想像の通りで。

そして何年ぶり、何十年ぶりかで出会った旧友は、ほとんど例外なく彼に引け目を感じているんですね。
当時は言えなかった思い、言葉を抱えて、どうしようと思いながら会うのですが、彼と会うことで昔のわだかまりや思い残しを綺麗に消して別れてる。それがすごいなって思う。

恵まれなかった過去を悔やんでも憎んでもしょうがない、自分がここにいられることに感謝して生きられれば、世界は昨日より今日が明るく見えるよね。

・・・そういうメッセージが伝わってきた、とっても素敵な公演でした。

キャストの皆さんも好演。ももこさんと理恵さんが姉妹って時点で「どんな贅沢!」って思うんでございますが、綾ちゃんと細見さんの並ぶシーンがあって、綾ちゃんが細見さんをなでなでという、期待通りのシーン(爆)がちゃんと存在して微笑ましかったです(2人はご夫婦)。

「お姉さん猫」を演じたももこさんが「お姉さん」と言われたときに手で鏡見るジェスチャーしながら「仲間由紀恵?」って言ってたのはさすがだと思った(笑)。さすがは瞬発力の塊。

ラスト手前の看護婦な綾ちゃんが言った一言は胸に刺さったなぁ。

主人公の彼を一番理解しながら、それでもそう言われざるを得ない”猫”の居場所。だからこそ坂口さん演じた女性はあそこまで号泣したんだよね。

・・・でも、「聞かれたらダメと答えざるを得ない」という言葉と、野良に戻ったその猫に餌をあげている看護婦さんの姿にはちょっとうるっと来た。言葉じゃなくて何かが伝わったんだよねと。

・・・

終演後、鳴り止まない拍手の中、有川さんもご登壇。というかどこから出てきているんですか(笑)←舞台上のセットから這いだしてきてびっくりでした。

「客席のみなさんが作品にとって最後の(ピースとなる)キャスト」とはいつもおっしゃっている言葉だそうですが、「演劇から遠い人たちに見てもらえるように」とおっしゃっていたのが印象的。売れっ子作家さんにして演劇にそこまでの想いを持ってくれる方ってそうそういないから、とってもラッキーな出会いだったんでしょうね。

既に次回公演が決まっており、来年1月20日~26日に銀座博品館劇場。みっこさん、岡内さん、安理ちゃん出演の「ヒア・カムズ・ザ・サン」。キャラメルボックス版は見ていないのですが、是非その公演も観てみたいです。

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